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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

渋川一流柔術昇段審査論文

 先日行いました渋川一流柔術の四段の論文を掲載いたします。素晴らしい内容ですので、皆さん稽古の参考にされてください。


  「初心者指導上の留意点」

  初心者の方だけでなく私達にとっても力を抜ききって動くということは至難の技です。自分では力を抜いているつもりになっていても動きの中で身体のどこかに力みが生じて力を抜ききれていということが度々あり、力みのない身体を実現することは難しいものです。しかしながら、何時如何なるときにも対応できるような身体を実現するためには、この力みが動きの大きな障害となります。特に初心者はこれまでに日常の生活で身についた動きが前提であるために、人によって様々ではありますが何らかの硬さや力みがあります。そのため初心者にとって身体のどこにも力みなく姿勢を保ち、筋力をもちいないで身体を運ぶということをイメージすることは非常に難しいことであるように感じます。また動きのなかで自身の身体の力みや姿勢の崩れを感じられていないでいることが多くあるように思います。そこで私が初心者を指導する上で気を付けていることは、できるだけ心と身体をリラックスしていただき、自身の身体の状態を感じ取れる状態を保ちながら稽古をしていただくことです。それは自身で身体の状態を感じる感覚を身に付けることなしに上達することはできないと考えるからです。しかしながら一度に多くを求めたのでは消化不良を起こし、心に力みが生じるようになる恐れがあるため、段階的に初心者の方の状態を見ながら導いていくことが大切だと考えます。
まず形稽古を始めて間もないときに、形を覚えようと形の手順や手足の運びに意識が集中するあまり目付けが定まらなくなることがあります。このとき身体にゆがみが生じ姿勢が崩れ、その崩れた身体を支えるために無意識に力みが生じ硬くぎこちない動きになります。この動きのまま稽古を繰り返してしまうとこの硬くぎこちない動きが身につき、後の稽古に大きな障害となってしまいます。この段階ではまず形の手順に囚われないように力を抜いて呼吸とともにゆったりと身体を運んでいくことを意識した稽古に導いていくことが大切だと考えます。
そしてある程度、形稽古を積んで形の手順を覚えてくると無意識のうちに『投げる』、『極める』ことに意識が集中するために、ゆとりの無い焦った動きになることが多くあります。このように一点に集中した動きでは筋力が働くために力みが生じて呼吸が止まり、二段階の動きとなるために隙だらけとなります。このような動きは途中で相手が変化した場合に修正することができません。その様な動きが身についてしまうと、相手が投げられることを前提とした形稽古には有効であっても、相手がどのように攻撃するか分からない実際の動きには対応することができない身体を作ってしまいます。このようなことが起こらないようにするためにも、常に自分の身体の変化と相手の身体の変化を感じられる速度で稽古し、調和の取れた動きを心がけ『投げた』、『極まった』は自然にそうなる事と理解していただくことが重要だと考えます。
次に、指導に当たる者が受けをとる場合に初心者が捕りやすいようにと仕掛けをゆるくいい加減なものにし、捕りの身体まで突きが届かないような場合に、捕である初心者が身体を静態させたまま相手の突き(手)を捕りにいき、それから技に入るということがあります。私たちが学ぶ柔術は触れれば切れる刃物を持った相手を相手にするわけですから、このような動きが身についてしまったのでは容易に刺されて命を落としてしまうということになりかねません。その様なことにならないためにも受けを勤める者はしっかりと相手を制する仕掛けを行うことが重要だと考えます。そのことによって仕掛けの心の起こりをとらえる感覚が養われ、適正な間合、呼吸、かわす動作が養われると考えます。
終わりに、『いつ何時』にも対応できる身体を実現するためには、武道の稽古は道場で行うものという発想で叶うものではないと思います。日常と道場で、身体のあり方が違っていても自由な身体を得ることは難しいものです。ましてや『いつ何時』は日常にこそ起きるものですので日常での身体のあり方こそ重要であると思います。初心者の方を指導していく上で日常での工夫こそが上達の手がかりであることを理解していただくよう導くことが大切であると考えます。 

 昨日に続き石橋文化センターの庭園の花の写真です。
  
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 5月1日(金)午後1時半より鹿島神宮奥参道において森先生の倭式騎馬会による流鏑馬が行われます。お時間がある方はお出かけください。倭式騎馬会は日本原産の馬による流鏑馬をされますので日頃見慣れた流鏑馬とは異なった趣の純和式の流鏑馬が見られると思います。
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 日本古武道振興会による京都での奉納演武会は以下の日程場所で行われます。
   5月4日(月) 午後1時から下鴨神社舞殿・橋殿
   5月5日(日) 午前11時から 白峯神宮神楽殿
 4日は無双神伝英信流抜刀兵法が5日は無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術が演武致します。お時間のある方はお越しください。なお開始時間は繰り上がる事もあります。
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 無双神伝英信流抜刀兵法の次回の講習会は5月31日(日)英信流の予定です。多くの方のご参加、お待ちいたしております。
 
 福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は5月は6日(水)、20日(水)が荘島体育館剣道場での稽古、13日(水)、27日(水)が城南中学校武道場となります。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。時間は午後七時くらいからになります。
 また23日(土)夜と24日(日)終日稽古会を行います。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。  
  1. 2009/04/30(木) 21:21:58|
  2. 昇段審査論文

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貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)

Author:貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)
無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術 貫汪館の道標へようこそ!
連絡先は貫汪館ホームページで御確認ください。

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