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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

往時の10年

 武道史の研究を通じて、幕末の頃には、多くの流派でまじめにほぼ毎日、正しく師匠の下で稽古を続ける人はおおむね10年程度で免許皆伝にいたるいたるということがわかっています。道場に通い始めるのが元服の15歳前後だとしたら25歳すぎたくらいになります。また、道場に通うようになる前に、父親や兄弟や親戚から基礎的なことはすでに仕込まれていますので、10年+10年といっても過言ではないかもしれません。もちろん流派によってはもっと長くかかることもありますし、もともとある流派を稽古していて、藩命や他の理由で流派を変えた場合や、他藩に留学した場合には事情をくんで短くなっている場合もあります。
 10年といいましたが、現代の10年とは違ってあくまでもほぼ毎日師匠の下で指導を受けながら稽古しての10年ですから、現代人が師匠のもとに稽古に通うのが週に1回であれば70年かかりますし、週に2回であっても35年かかります。現代人が10年稽古していますというのとは事情が異なります。また当時は剣術のみではなく柔術や馬術、槍術などの他の武道も同時並行して学んでいますので、そのような要因を考えれば週に1回ある流派を稽古していますという人は幕末の10年分の質の稽古をしようと思ったら70年ではとてもすまないかもしれません。
 そのような観点から見ると、現代人がいくつもの流派の剣術の免許皆伝を持っていて、さらに槍術や柔術の免許皆伝を持っているということは、よほどのことがなければあり得ません。当時の武士のように物心ついたころから起居進退について教えられ、家督を継ぐまでは自由であり、稽古は好きなだけできる環境になければなりません。
 当時の人たちはそのような稽古をしていたのだということを忘れずに、自分の至らぬところに気づく稽古を重ねてください。
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  1. 2020/08/31(月) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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