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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

神陰流伝書より 24

互角試合本数定

 互角試合は初に一礼なし直に立揚り勝負すべし尤も互角は長くすべからず、長きも拾本を限るべし、たいがいは六七本くらいなるべし、譬ば六本致すなれば四本済みて互いに折敷息を入れ新に立向ふべし、拾本致すならば二度も三度も折敷息を入れ精気を養ふべし、尤も合打も勝負の分るる事なれば互に相止む可き也続けて致す時は気勢薄くなりて自然惰気になりて宜しからず、亦互に勝負の本数をきめ置き其本数終りて後今一本二本と所望致すは宜しからず、所望致すならば必ず敵の働きを見据え、此方に気の乗らば所望苦しからず、晴なる場所にて勝負合の時は定の本数により互に先を致さぬもの也

 昨日と同じような内容です。
 幕末の試合は審判もなくおおむね10本程度の稽古であったようです。神陰流では間に居り敷いて呼吸を整えるということが行われたようで、直心影流では1本ごとに呼吸を整えたようです。樋口真吉はこのような試合の仕方を古いといっていますので、やがては一度も呼吸を整えることなく10本使ったのかもしれません。
 ただし、「尤も合打も勝負の分るる事なれば互に相止む可き也続けて致す時は気勢薄くなりて自然惰気になりて宜しからず」とあるように現代剣道のように何回打ちあっても一本にも相打ちにもならないということはありません。10回打ち込めばそれが10本勝負です。つまりどちらかがあるいは同時に、あるいは打ち込まれた時に応じて打ち込んだら、それが1本で、その時にはどちらかが撃ち込んだか、相撃ちか、双方無効かということになります。一度動いたら1本で10本勝負というのは10回動くという事です。あくまで真剣勝負の代わりですので、ガチャガチャガチャガチャやってお互いに何回も打ち込む試合とは異なっています。
 貫汪館の防具着用稽古はこのような方式で行っていますので、防具着用稽古を始めてする方は現代剣道の稽古とは異なるのだということを頭に入れて始めてください。

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  1. 2020/01/24(金) 21:25:00|
  2. 武道史

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