無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

再び銃剣道について(情報を盲信しない)

 インターネットに〈週刊朝日〉の記事として「軍事ジャーナリストの〇〇〇〇氏が異議を唱える」という内容の記事があがっていましたが、この軍事ジャーナリストも銃剣道の経験はないのだろうと思います。経験もせずに話しているのですからずいぶん支離滅裂です。

いわく
「中学の剣道では部活動でも突きは禁じられている。実際に先述の唯一銃剣道を行っている公立中学校でも相手を突かずに型のみを教えている。つまり、中学で導入するなら本来の銃剣道とは似て非なるものにならざるを得ないだろう。それとも突きをそのままにして導入するのか。」

 銃剣道も他の武道の多くも形が基本であるということを知らずに言っているのか、意図的に言っているのか。知らないとすれば、武道について論じる資格はない人物が知ったかぶりをして物を言っているお粗末な人物だということになります。形で実際に相手を打ったり、突いたりということは剣道形でもおこなわれません。

いわく
「また日本の伝統文化云々というのも疑問だ。小銃に着剣する銃剣は17世紀にフランスのバイヨンヌ地方で作られた。フランス語のbaïonnette、英語のbayonetからもそれが分かる。銃剣はフランスで生まれ、銃剣術も欧州で発達した。つまりは欧州が由来である。」

 そのように言ってしまえば、鉄をもたらしたのは誰で、刀をもたらしたのはだれかと言い出せばすべての武道は日本由来ではなくなってしまいます。すでに述べたように西洋由来の銃剣術が幕末に日本化していきました。

いわく
「もうひとつ問題なのは高価な銃剣道の道具を隊員に買わせていることである。「予算が足りないとか、あれこれ理由をつけて30万円を超えるセットを、ローンを組ませて指定業者から買わせています。私も36万円のセットを買わされました」(元陸自1尉)

 これもおかしな話で、こういう話は聞いたことがなく、私がいた航空自衛隊でも部隊に訓練用の簡素な防具があり、趣味で銃剣道を稽古していたもの以外は皆これを用いていました。
 趣味で銃剣道をするにしても普通の防具なら10万円以内で購入できますし、さらに高価なものを購入するのは銃剣道の稽古を行い、高段者になろうとする方です。 
 さらに、自衛隊の実弾射撃を銃剣道の訓練の時間が削ってしまっているというような記述がありますが、自衛隊の事なのでここでは述べませんが、実弾射撃の機会が少ないのは予算の問題であり、銃剣道の訓練があるからではなく、すでに述べたように必修なのは銃剣格闘であって銃剣道ではありません。

 軍事ジャーナリストが述べたといえば信憑性があるように一般人は思いますが、そのジャーナリストが経験したこともない銃剣道と自衛隊内部のことを述べているので支離滅裂な内容になってしまいます。また、根拠も元自衛官の話となっており、はたして本当に情報収集したかどうか・・・。武道に関してはあまりにいい加減なことを言う人が多くいます。

 写真は幕末の幕府陸軍が用いていたテキストです。この中に銃槍術の項があり、号令も日本語となっています。この当時は号令に合わせて単独で銃剣(槍)の操作の稽古をしていたようです。このような資料を用いて9月6日(水)から9月8日(金)の間に関西大学千里山キャンパスで行われる日本武道学会第50回記念大会(第2回国際武道会議)で「日本における銃剣道の起源について」という演題で発表する予定です。

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  1. 2017/04/15(土) 01:14:20|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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