無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

幕末の剣術

 スイスのアンベールという人が書いた『絵で見る幕末日本』という題名の本があります。その中に文久三年頃の剣術について書かれた部分がありますので 興味深い部分をご紹介します。
 「私は、しばしば役人たちの剣道試合に出席した。試合を始める前、お互いに相手に向かって丁寧にお辞儀をする。お互いの刀が十字に組み合った場合、守勢の方は敵の打撃を受け止めるために、片膝で立つことが少なくなかった。跳びかかるごとに、芝居のような見得を切り、表情たっぷりなジェスチャーをした。攻撃に際しては、双方から声を掛け合った。審判者が中にはいり、誇張した口調で勝負を判定した。」

 「守勢の方は敵の打撃を受け止めるために、片膝で立つことが少なくなかった。」という部分からは折敷胴がここから展開するのだろうということを思わせます。
 「跳びかかるごとに、芝居のような見得を切り、表情たっぷりなジェスチャーをした」という部分は打突の後に後打ちされないように後方に下がる引き揚げの動作で当時は一般的に行われました。(現代剣道式に前に進んでいくようになったのは大正の頃からで、その頃から、剣道は技法的に大きく変化します)
 「表情たっぷりなジェスチャーをした」という部分は剣興行で広まったとされる部分ですが、すでに行われていたのだということがわかります。
 「審判者が中にはいり、誇張した口調で勝負を判定した。」という部分は、この当時、審判が存在したことを示していて、もっと具体的に場所や人名がわかれば武道史研究が進みます。
 講武所でしょうか?

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  1. 2015/09/29(火) 21:25:00|
  2. 武道史

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