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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

渋川一流柔術昇段審査作文

 渋川一流柔術の昇段審査の作文です。よく纏まって書けていると思いますので、稽古の参考にされてください。


~「姿勢」について~ 澁川一流柔術初段論文

 姿勢とは、心身状態が表れる姿・形であり、特に武道では“自然体であること”が求められる。
元来、武道・武術が目指すのは、自分に危害を加えようとする敵を無力化して、自らの身を護ることである。そのためには、いつどこから来るかわからない、敵からの攻撃に対し、即応できなくてはならない。体力をすぐに消耗するような姿勢であれば、すぐに隙が生まれ、敵から追撃を受けることになり、また、前方にしか対処できない構えであれば、後方から不意を衝かれることにもなる。前後左右上下、あらゆる方向に対して、長時間、気を感じ続けることができる姿勢が望ましく、それを成せるのが自然体である。
 さらに、相手が攻撃を仕掛ける前だけではなく、自分が技を仕掛けている最中や、技を極めた後にも、自然体である必要がある。なぜならば、相手の攻撃が、技の途中で変化することもあるし、一人を取り押えても周囲に他の敵が潜んでいる可能性もあり、それらに対処するには、やはり、即応できる姿勢が求められるからである。
 本来、自然体とは、意識的に作り出すものではなく、無理な力や、無駄な動きを排除した結果、得られるものである。首や肩だけでなく、腰や鼠頸部、目や耳や喉など、体の各部をゆるめることで、周囲の状況を五感で感じられるようになり、そのままのゆるんだ状態で重力に任せ、天地の間で肚を感じることができれば、敵の攻撃に対しても、落ち着いて反応することができ、また、動きの中でも、常に肚を中心に天地を感じ続けることができれば、無理な力や無駄な動きはなく技は極まり、結果として自然体に近づいている。
 逆に、技の中で流れが止まってしまったり、どこかで力むような動作が入ることは、自然体になっておらず、技として完成していない証であり、日々の稽古や日常生活において、改善すべき箇所と言える。特に、動きに角がついてしまうのは、体のどこかの部位が固まっているからである。大抵の場合、体が固まるのは、それ以前の動作で、肚を中心に動いておらず、不自然に力んだ姿勢になっているからである。さらに元を辿っていくと、相手に対する、必要以上の恐怖心や、“ああしよう、こうしよう”といった我執が、心だけでなく、体も歪ませる原因となっている。
 「五輪書 水の巻」の冒頭<兵法心持ちのこと>に、“心を広く、直にして、きつくひつぱらず、少しもたるまず、心の片寄らぬやうに、心を真中に置きて…”とあり、続く、<兵法身なりのこと>では、姿勢に関する詳細の記述の中にも、“肩より総身はひとしく覚え”とある。稽古においても、心が浮付いていない時は、受の突きを澱みなくかわし、技を掛けることができ、受の状態を自分の体を通して感じ取り、文字通り、肚に治めて極めることができる。心と体は関係しており、心の平静を保つことと、全身を同じように感じることを、巻の最初で説いていることからも、精神と身体における自然体の重要性がうかがえる。
 従って、姿勢は、技を掛けるための大事な出発点であると同時に、自分の現在の状態を知り、技を磨く手掛りにもなる。このことを常に念頭に置き、日々研鑽することが、武術を修める者として、稽古に臨む上での大事な姿勢であると思われる。

 
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
  1. 2011/09/12(月) 21:25:59|
  2. 昇段審査論文

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貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)

Author:貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)
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