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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

日本武道学会第40回大会について(2)

 日本武道学会第40回大会一般発表の第一日目は東海大学高輪校舎で8月30日(木)行われました。
 発表は武道指導法系・人文科学系会場、人文・社会科学系会場、自然科学系会場の3箇所に別れて行われます。したがって全ての発表を聞くことはできないので、私はたいていは人文・社会科学系会場にいます。
 1日目の発表ではいつものように工学院大学の数馬先生による「北関東における武術流派の伝播に関する研究(4)」や山崎先生による「平法中條流の技について」など詳細にわたるまで研究された発表がなされました。発表抄録については持ち帰ったものを道場内で回覧いたしますので、ご覧いただければと思います。
 学会フォーラムでは「武道の国際化ーその光と影ー」というテーマで、柔道・剣道・空手・すもう・弓道・なぎなたの各専門分科会から代表者が出られ、それぞれ意見を述べられましたが、特に印象に残ったのは弓道の方のお話でした。
 全日本弓道連盟の中央道場は神道の施設である明治神宮苑内にあり、また、神道による儀式が弓道の大会等でいまだに行われていることを話されました。国際弓道連盟には日本以外のアジアの加盟国は無く、またイスラム圏も参加せず、欧米の國のみ加盟しているということでした。
 私は当然の事であると思いますし、弓道が現在の弓道のあるべき姿を維持しようとされるならば無理に弓道を海外に普及することはないのではないかと思います。柔道の例に見るように、無理をして海外に普及しようとすれば、武道の持つ良い部分をある程度すてなければならなくなり、結局国内でも、武道の変質が起こらざるを得ません。現在存在する武道が素晴らしいと考えるならば、海外から習いにに来ようとする人達を拒む必要はありませんが、急速に海外に普及しようとすることは必ず本質が変化するということを覚悟しなければなりません。
 
 ところで、昨日以下のような記事を目にしました。
『中教審は、昨年12月に改正された教育基本法で、教育の目標に「伝統と文化の尊重」が掲げられたことから、「武道は日本の伝統や文化を知るために役立つ」と判断。1、2年時に水泳や陸上競技、ダンスなどとともに教えることにした。』
 「伝統や文化」といいますが、現代武道を一括して同列に論じても良いものなのでしょうか。各武道それぞれですが、一体どの時代の日本の伝統や文化を身につけさせたいのでしょう。武道の種目によっては明らかに明治維新以降の富国強兵策のもとでの軍隊式一斉教授法に基づく教育方法がとられ、体遣いもまた明治以降の西洋式のものに移行しています。教育問題に関しては、いつも、あまりにも無知な人たちが議論していると思うのですが現代武道と古武道の違いさえ分からな方達がどのような議論を経て「武道は日本の伝統や文化を知るために役立つ」と判断したのでしょうか。


 9月30日(日)に行う無双神伝英信流 居合道講習会の案内を貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページに載せましたのでご確認ください。他流派、他道場の方や一般の方にも公開して行う講習会ですので柔術の初心者の方も御参加ください。
  1. 2007/09/05(水) 07:48:07|
  2. 武道史

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貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)

Author:貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)
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連絡先は貫汪館ホームページで御確認ください。

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