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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

自然体

 昨日、取り上げさせていただいた中村民雄先生の論文のまとめにこのように記されていました。


 筆者がここでとり上げた,「自然体」の構えやしかけた技の「過程(プロセス)」を評価するという視点は,混乱した現況を整理し一つの見方として,「我が国固有の伝統と文化」としての「武道」領域のコンセプトを提示したものなのである。しかし,今回の改訂で示された「多くの領域の学習を経験する時期」との関係では,小学校5・6年生の「武道」領域については何も触れられていないので,そのことについて一言述べておく。
 もともと武道は,綜合武術として素手でおこなう体術系(柔術など)と武器を持っておこなう得物系(剣術など)とは,表裏一体の関係であった。柔術を表芸とする流派は憐軌として剣術を裏芸として行っていたし,剣術を表芸とする流派は「外物」として柔術を行っていた。したがって,小学校5・6年生の「武道」領域を考える場合は,この綜合武術として表裏一体の関係にあったことを念頭に置いて授業づくりする必要がある。また,その事を踏まえて,筆者は,「基本動作」としての「自然体」の構えは体術系にも得物系にも通底する武道の構えとして位置づけているのである。
 そうした観点から,改めて小学校5・6年生の「武道」領域を考えた場合,柔道とか剣道とか既存の種目にこだわった授業ではなく,綜合武術として素手でおこなう体術系と武器を持っておこなう得物系という観点から運動を体系化してみる必要がある。そうすれば,小学校3・4年生の「体つくり運動」に示されている「力試しの運動」ならびに5・6年生の「体力を高める運動」に例示されている「押し・寄りを用いてすもうをすること」とい
う内容が豊富になり,領域としての独自性も明らかとなってくるであろう。

 
 全く正論なのですが、これを実行するには大きな困難があると思います。「綜合武術として素手でおこなう体術系(柔術など)と武器を持っておこなう得物系(剣術など)とは,表裏一体の関係であった。」と記されていますが、古武道の世界、つまり江戸時代までの武術にあっては当然のことでした。共通するものがあったから当時の武士は剣術、柔術、槍術などいくつもの種目の武術を同時に学ぶ事が出来たのです。
 しかし現在、武道は現代武道として特化され、現代剣道を専門にする方で柔術ができる方は僅かですし、現代柔道を指導する方で剣術が出来る方も僅かです。スポーツとして技術が特化されてくると、共通した「自然体」はなくなってしまうからです。
 古武道であればまさにそのような共通した「自然体」はありえても現代武道に求めるのは非常に難しい事ではないかと考えます。動きが特化しているので早く試合に勝つようになるためには必要ない事なのです。


 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2010/06/06(日) 21:25:47|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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