無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

多様性

 先日の調査で、多くの流派の伝書・解説書に目を通しました。そこにあるのは、流派ごとの多様性です。
 現在も柔術は各流派ごとの多様性が存在し、古武道演武会に赴けば各流各様であるということが分かります。しかし、明治維新以降、戦前まで柔術においても武徳会のもとで乱取の画一化が進められていきました。講道館柔道がその中心であったのですが、各流派にあった独自の乱取の技を恣意的に取捨選択し、全国的に統一していきました。結果、広島においても形と乱取の両方を稽古する古流柔術は形の指導をやめ、乱取一辺倒になり、流派の存続ができなくなっているという歴史的事実があります。形で稽古する技の90%以上は乱取では反則技ですから。
 剣術はどうでしょうか。先日の調査で柳川市の郷土史家の藤吉先生は古い時代に大石神影流の稽古をした人は防具を着用しての稽古でも大石神影流独自の構え動きをされたとお話くださいました。今は剣道で各流各派の動きをする方を見ることがありません。全国的に統一されてしまったのは何故でしょうか。
 居合は・・・?  幸いに無双神伝英信流は、流派の違いを無視し独自の基準で段位を授けるような何々連盟といった組織に所属せず、師 梅本三男貫正先生から伝えられた技をそのままに稽古できる環境にあります。ある組織では流派に関わらずその組織で定めた統一した形をまず稽古しなければならないようです。そのような稽古を先にしてしまったら、そしてそれが正しいのだとされたら、その後、流派の形を稽古したとしても流派独自の動きを身につけることは非常に困難なことになってしまいます。流派を名乗って違う手順の形をしたとしても、その体動は流派を超えて同じものになってしまいます。そこには流派の独自性はありません。
 『正さ』とは各流各派の教習方法の中での『正さ』であって、正しいのはこれだと他から強制されるものではありません。様々な教習法があったから、多様性をお互いに認めることができたから武術が無用の長物とはならなかったのだと思います。
 
  1. 2007/07/11(水) 22:55:55|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

FC2カウンター


無料カウンター

プロフィール

貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)

Author:貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)
無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術 貫汪館の道標へようこそ!

カテゴリー

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

最近の記事

月別アーカイブ