無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

座す・立つ

 心身ともに鎮まった状態で静かに座せるようになっても、立って動こうとすると座した状態とは一変して、しっかりと立とうとしたり、力強く進もうとしたり、前へ前へと歩こうとされる方があります。
 自分の状態がそうなっていることに気付く方は、稽古の際に立っても歩んでも座しているのと同じ状態であるかどうかを確認しながら稽古していけば上達できます。
 しかし自分の座した状態と立った状態、歩んでいるときの状態の違いに気付けない方は、日常生活での自分のありようから変えてください。些細なことに気付くかどうか、繊細に物を取り扱おうとしているかどうか、そこから変えていかねば上達は困難です。

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  1. 2016/03/01(火) 21:25:00|
  2. 武道史

素抜抜刀術の稽古

 無雙神傳英信流抜刀兵法には素抜抜刀術があり、この一人で行う稽古は正しく稽古できれば自分の心身の状態を知り向上していくうえで非常に価値のある稽古です。
 刀を腰にした時点で刀を自分の体の一部としなければならないので、柄頭から小尻まで意識がいきわたらなければならず繊細な感覚が必要とされます。「自分が、自分が」という意識が強い方はそこで気づかされねばなりません。刀を腰にして歩く稽古をするだけでも、重心が落ち着いていなければ歩くときに刀が落ち着くことはありません。また、刀を手にするが故に動いた時に歪んでいれば刀を動かす反動が生まれるため、素手の時よりも歪みの自覚がしやすくなります。
 素抜抜刀術で自覚できる心身の歪みは柔術の動きをしても剣術の動きをしても太刀打や詰合にも必ず存在しています。素抜抜刀術の稽古で知るところを他の武道に生かすかどうかによってその人のレベルが決まります。

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  1. 2016/03/02(水) 21:25:00|
  2. 居合 総論

柔術の間合

 澁川一流柔術の稽古で腕力に頼る傾向にある方は間合を工夫する必要があります。
 少しでも相手に遠いところから技を掛けようとするのは自然なことかもしれませんが、間合いが遠すぎても近すぎても、無理が生じ腕力に頼らざるを得なくなります。特に自分の重さを用いる「巻返」「蹴込」「捻付」「小車」「地捕」「裏返」などの形の稽古では間合が少しでも遠いと重さが作用せず、腕力に頼らざるを得なくなります。苦労されている方は間合の工夫をしてください。

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  1. 2016/03/03(木) 21:25:00|
  2. 柔術 業

棒廻し

 澁川一流柔術の棒廻しは臍下丹田を中心にしなければならないことは言うまでもありません。臍下丹田であれば棒が左右に入れ替わるときには何もしなくても体も左右が入れ替わります。体の左右が入れ替わらないと感じる方は臍下中心に棒が廻っているのか手先で廻しているのかを確認してください。
 また、一見、棒の左右の入れ替わりと体の左右の入れ替わりに同期が取れているように見える人でも手先足先の動きを合わせて自己満足している方もいます。棒を廻す時に手の位置が高い方は臍下丹田を中心に棒は廻っておらず手先で廻していますので、本質を求めてください。

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  1. 2016/03/04(金) 21:25:00|
  2. 柔術 業

礼法の稽古

 無雙神傳英信流抜刀兵法の礼法の質の高さは、形の質の高さを生みます。礼法を疎かにする方は形の稽古に入っても、形の質は高くはなりません。
 初心者の方が礼法の稽古を行う上で気を付けることは、動きの結節点ごとに自分の体の状態を知ることです。具体的には立礼後体を元に戻した時にその状態を確認する、座したとき、刀礼をした後、帯刀した後等々、焦って次に移らず僅かな時間で構いませんので自分の状態を確認する習慣をつけてください。姿勢を正していくことが動きの質を高めることにつながります。

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  1. 2016/03/05(土) 21:25:00|
  2. 居合 総論

太刀を抑える

 大石神影流剣術の「阳剱」「二生」には相手の太刀を抑える動きがありますが、この動きもよほど稽古しなければ本物にはならず、形だけになってしまいます。
 相手の太刀が自分の太刀に抑えられて動かすことができない状態に持っていくのですが、丹田からの太刀の動きでなければならない事、正しい手の内の工夫をしなければならない事、太刀の角度の工夫をしなければならない事、自分の重心と相手の重心の高さの工夫をしなければならないことなどシンプルな動きの中に多くの内容を含んでおり、それらを習得しなければ太刀を抑えることができません。工夫に工夫を重ねてください。

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  1. 2016/03/06(日) 21:25:00|
  2. 剣術 業

袈裟

 無雙神傳英信流抜刀兵法の太刀打「請流」「請入」で遣方が袈裟に斬り下ろす時、太刀筋が真っ直ぐ斜めに下りず、左方へそぐような動きになり刃筋が通らない事があります。特に初心者の方は注意しなければ、あとあとまで悪癖となって残ります。
 木刀を肩にとった時、刃が打太刀のほうを向いていない、木刀の位置が低い、木刀が体から離れすぎているといった原因が考えられます。工夫してください。

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  1. 2016/03/07(月) 21:25:00|
  2. 居合 業

深化

  大事をは皆受取と思ふともみかかさるには得る道はなし

 指導においては、秘すことなく全てをお教えしていますが、受け取り方は人それぞれ。
 浅く受け取り、浅く受け取ったものを後生大事にただ繰り返し手馴れただけの動きをする方。受け取ったものと自分のできることを比べて、まだまだ、まだまだと深化させていく方。さまざまです。
 受け取って初めにできたことがたとえ少なくても、まだまだと求め続け深化させていくことができる方がやがては上達していきます。

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  1. 2016/03/08(火) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

見聞・体験

世ハ弘し我より外に事なしと思ふは池の蛙なりけり 

 武術の稽古は様々な不測の事態に備えるためのものであり、それゆえに江戸時代の武士は1種類だけの武術ではなく他の武術を併修するのが当然のことでした。
 無雙神傳英信流抜刀兵法であれば細川義昌は甲州流軍太鼓、甲州流兵学、竹内流小具足組打、無外流剣術、川心流槍術を修業し、その父である島村右馬允は小栗流和術、甲州流軍太鼓、甲州流兵学、砲術などを修行しています。また、片岡健吉は高木流体術、竹内流組打、以心流、源家古傳馬術〔調足流〕、北条流兵学などを修業しています。
 専門とする武術はあったとしても、広く学ぶことによって「我より外に事なし」という思い込みは少なくなり、さまざまな事態に対処できる能力を養うことができます。
 貫汪館では無雙神傳英信流抜刀兵法、澁川一流柔術、大石神影流剣術の3流派を稽古していますが、私自身は以前の職業の関係もあり、銃剣道、短剣道を稽古し、警棒術や小銃や拳銃その他諸々を習っていますのでその観点も含めて3つの流派を見ています。そのような観点から見れば、とても「我より外に事なしと思」うことはできないものです。
 不測の事態を想定できる能力がなければ、何か起こった時には対応できません。

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  1. 2016/03/09(水) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

太刀打・出合(初心者のために)

 無雙神傳英信流居合兵法の太刀打・出合は最初の形でありながら、多くの事を求められている形です。
 大森流ですでに稽古しているところですが、無雙神傳英信流抜刀兵法では抜き付けに半身を取ります。太刀打では英信流の座法のように初めから立姿勢で半身を取りますので、英信流の座姿勢と同じく刀は右半身に引き寄せておく必要があります。
 次に前に進むときは、体は地にあずけていますので、少し重心を前にずらしてやれば、足はひとりでに前に進みます。決して床を蹴って進むのではありませんから、進めないとしたら立姿勢から見直してください。
 膝の高さに抜き付けて太刀を合わす時、大森流の抜付けと同じ心で右手は使わずに抜きます。抜いているときに少しでも右手を使うと拳の位置は高くなり切先だけが下がっている状態となります。このようなときには右手を使わない工夫をしてください。

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  1. 2016/03/10(木) 21:25:00|
  2. 居合 業

太刀打・附入(初心者のために)

 抜き付けまでは出合で述べていますので省略します。太刀を抜き合わせたあとの動きは澁川一流柔術の返投と同じ要領で行います。相手の太刀との接点があり、これが中心となっていますので左足を出す時にはこの中心を大事にして半円を描いて左足を出します。また左足を出した時には右足は左足に連れて動きますので遣方は打太刀の右にいることになります。また、返投と同じで左手が働くと同時に右手も働きますので、打太刀の右手を返に取った時には自分の刀は腰にあって切先は脇腹についています。両手は同時に別々の働きをします。

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  1. 2016/03/11(金) 21:25:00|
  2. 居合 業

礼式(初心者のために)

 澁川一流柔術の礼式は他の流派にはあまり見ない独特なものです。ただ相手を追い返すだけの動きで、きめることはありませんが、形式だと考えて疎かにしてしまうとのちの形の上達はおぼつかないことになります。
 履形の礼式で捕の動きで大切なポイントをいくつか述べます。

 相手を押し返す時には両手の掌底をもちい、自分の体重を用いて臍下丹田で下方から押すこと。
 押した時の軽い反動を用い左ひざを着き、両手指先は檀中の前に来ます。この時、肩肘は無理なく引力にひかれているのを感じること。
 臍下丹田を中心にして両手を開いた時にも、肩肘は無理なく引力にひかれているのを感じること。
 開いた時には臍下丹田から指先、さらにその先へと「気」の流れがあること。
 立つ時には中心が保たれ真ん中に立つこと。

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  1. 2016/03/12(土) 21:25:00|
  2. 柔術 業

短時間の稽古

 仕事等で忙しく30分程度しか稽古できないときには多くの人が今日は稽古に行くのはやめようと考えてしまいますが、繰り返して述べているように短時間の稽古も上達には大きな役割を果たします。
 短時間の稽古に効果があるのは、その時間の稽古を密度の濃いものとする場合です。そのためには普段以上に心も体も鎮める必要があります。まずいつも以上に深い呼吸を心掛けて心と体を鎮めます。普段より時間がかかってもかまいません。そしていつも以上に無理無駄をなくすことを心掛けます。その結果としていつもの30分の稽古でできる形数よりも稽古できる形数は少なくなります。逆のようですが、そのような稽古をすれば密度の濃い稽古となります。

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  1. 2016/03/13(日) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

斬撃

 無雙神傳英信流抜刀兵法では礼法の稽古が終われば歩む稽古、そして斬撃の稽古を行います。歩むことがある程度できるようになり、そのなかで斬撃の時の歩幅をとることも稽古します。
 ところが刀を振ると、刀を振らない歩む稽古の時にはできていた足腰がきえさり、足で蹴り重心は上がり、安定しなくなってしまいます。
 このような状態になるのは刀を上半身で振っているからだと自覚することが大切で、どこを正さなければならないのかを工夫していかなければなりません。

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  1. 2016/03/14(月) 21:25:00|
  2. 居合 業

太刀打・請流(初心者のために)

 請流の遣方の袈裟に切る動きで刀をひねってしまう原因は体から刀が離れすぎていてバッティングのようになってしまうことと、相手の木刀の動きを見てしまい、袈裟に斬り込むはずが相手の木刀に合わせてしまうことにあります。
 次に遣方の太刀が打太刀に受け止められた後、打太刀は遣方の右小手に斬り込みますが、これを一連の動作と考えてしまい、遣方が続けて受ける動作をしてしまうと形にはなりません。あくまでも遣方は打太刀の動きに応じてこれを防がなければなりません。
 また防いだ後に切っ先は打太刀の顔についていますが、そのまま打太刀が引くのに応じて顔を突きます。この動作であらかじめ自分の刀を右に回して正面に斬り込む動きをしようとすると、動きは固くなり、形を通じて上達することが難しくなります。あくまでも払われたところから新たな動きが起きなければなりません。

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  1. 2016/03/15(火) 21:25:00|
  2. 居合 業

附け・上段

 大石神影流剣術の「附け」「上段」の構えは円弧を描き上にのぼり、その後にしかるべきところに落ち着きます。
 円弧を描くという動きは臍下丹田を中心とした動きを養うのに非常に有効な動きです。慎重に稽古しなければなりません。
 まず。臍下丹田に小さな球体があると思ってください。その球体と柄頭が木刀の反りに応じた反りで直接つながっていると観念してください。
 あとはその球体が動くことによって切先は円弧を描いていきます。
 臍下に球体のイメージがなければ木刀は動きませんので手首や肘・肩を用いて動きをまねしてしまいます。そうなると身につくべきものも身につかなくなってしまいます。
 
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  1. 2016/03/16(水) 21:25:00|
  2. 剣術 業

半身

 正対に慣れて生活している方には半身を取るのが難しいようですが、無雙神傳英信流抜刀兵法・大石神影流剣術そして澁川一流柔術にも半身を用いなければなりません。
 大石神影流剣術では中段・上段・附け・下段いずれも右側が前に出た半身です。無雙神傳英信流抜刀兵法では大森流の正座は正対しますが、英信流の座り方、太刀打の構え、いずれも半身です。澁川一流柔術も初めは正対していますが、相手の動きに応じた時には半身となります。
 半身を難しくしている原因の一つは首の形さにあります。首筋に自由がないために両肩と顔の方向がいつも固定され前を向いているときには両肩も顔と並行してしまいます。首筋を楽にすることによって半身が楽にとれるようになることがありますので試みてください。

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  1. 2016/03/17(木) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

山をかく

 無雙神傳英信流抜刀兵法の横への抜付けで切先が山を描く方は手の内を変えてください。
 手の内と言っても剣道のごく初心者が行うように手の内を締めるのではなく、いつもお話ししているように無駄な力を入れなければ手の指は内側に閉じようとします。問題はひとりでに閉じようとしているのに親指以外の四指を無理に使って力を入れてしまうことにあります。
 切先が鞘から離れたら柄手の親指に刀を預けあとは切先が終着点に至り柄が掌に納まるまで何もしません。

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  1. 2016/03/18(金) 21:25:00|
  2. 居合 業

運剣

 抜付けで掌に納まった柄は親指の側面と小指・薬指で保持され切っ先までつながっています。その際、臍下丹田から背中を通り脇の下を通り、さらに腕の下側を通った流れは掌から切先へと流れていきます。体の下部を通った流れを殺さずにそのまま運剣をすれば切先は左下方に落ちることなく体の側面を巡っていきます。切っ先が落ちてしまうのは流れが掌または鍔あたりで止まってしまう場合ですので、自分の動きがどのようになっているのか確認してください。

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  1. 2016/03/19(土) 21:25:00|
  2. 居合 業

血振い

 大森流の血振いは斬撃より右に大きく刀を開き肩の後ろへ刀を釣下げますが、この釣下げる動きは体を正すうえで大切な動きですので以下の点に留意してください。

 体の正中線が基準になっていること(臍下丹田を中心に左右のバランスが取れていなければなりません)
 切先は引力にひかれ下方に下がろうとするのを感じること(感じるためには肩・腕・手首等の無駄な力はなくさねばなりません)
 右肘は正中線に沿い、開かないこと(右手親指は体と平行になります)
 血振いの最後に柄を握りしめて止めようとしないこと(自然に止まります)

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  1. 2016/03/20(日) 21:25:00|
  2. 居合 業

納刀

 大森流の納刀は植田平太郎先生が「刀を(大袈裟に)納め」と記されているように左肩方向へ切先を大きく動かして納刀します。これは英信流の納刀とは異なりますので留意してください。
 また、「鍔元(え)四・五寸位より右膝を跪きつつ鯉口を臍の前へ引付け納め」と記されているように鯉口と鍔の距離がだいたい12cmから15㎝位に近づくまでは肩肘の力を抜き峯を鞘にすらせて刀を納めます。ただしこの時力を抜くだけで刀は鞘に入っていきますので早く動きすぎる刀に少しブレーキを掛ける必要があります。四・五寸位まで来たら、膝をおろし始め膝が床につくまでの間、等速で、より静かにゆっくりと納めていきます。

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  1. 2016/03/21(月) 21:25:00|
  2. 居合 業

張受け

 陰陽進退の張受けは基本的に抜付けと変わりません。体を開くことによって刀が鯉口から自然に抜け出て、差表の鎬で相手の刀を張受けにすることができます。
 大切なのは左足を引く角度と手の内で足は左後方45度くらいに引き、手の内は鎬で受けることができるように普通の抜付けとは柄に対する角度が90度異なります。
 右手で受けるという意識があるとうまくいきませんので工夫してください。

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  1. 2016/03/22(火) 21:25:00|
  2. 居合 業

流刀の手の内

 流刀も陰陽進退の張受けと同じように差表の鎬で相手の刀を受流します。したがって鞘手は初発刀の抜き付けとは反対方向の角度に回転します。また柄手の手の内も柄に対する角度が90度異なりますので工夫を要します。

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  1. 2016/03/23(水) 21:25:00|
  2. 居合 業

刀の重さを感じる

 抜打は相手と接近した状態で刀を前に抜けぬ場合を想定した形ですが、横に開いて刀を抜いた後は焦って振りかぶらずに切先までの刀の重さを臍下丹田でしっかり感じるようにしてください。
 手の内を硬くせず、切先までの重さを感じながら、両腕の内側を用いて手元を上げていくと切先は体の後方に回り自然に円運動となり刀は滞りなく動きますので工夫してください。

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  1. 2016/03/24(木) 21:25:00|
  2. 居合 業

正座

 正座というと、堅苦しく、不自由なものというイメージがありますが、大森流では虎乱刀以外は正座から形が始まります。
 稽古を正しく重ねると、一般的な正座のイメージはなくなり、正座が楽で自由な座り方であると感じるようになります。そのため心掛けなければならない事を述べておきます。

 袴捌きは正しく行い体を楽に開き、両肩が下方に引かれ安定すること
 立ち姿勢から正座して落ち着くまで必ず引力の線を体に感じていること
 袴捌きで深く臍下丹田にまで深く空気を吸い込み、その後、臍下丹田から息を吐きながら正座し体が落ち着くまで息を吐くこと
 絶対に姿勢を作ろうとしないこと
 両膝がついてお尻が下りていく間、腹筋に力を籠めず、背筋にも力を入れないこと、視線は落さないこと
 それによって背筋が自然な状態に保たれて座ることができます。

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  1. 2016/03/25(金) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

目付

 大森流の稽古では斬撃以降にあまりにも近くを見てしまうことがあります。この原因の一つは斬撃で相手を斬り、相手が倒れるというイメージではなく、刀で叩き潰すイメージを持っていることがあります。つまり自分の刀の物打を目で追っているのです。相手を斬った場合、刀は相手の体の中を走ります。その後相手は倒れますので、物打を追いかけるという事は相手を見ていないことになります。斬った相手は実際にはどこに倒れるかわかりませんが、後方に倒れると意識し、また他の敵にも油断せぬため、倒れた相手の上方を見るように心がけてください。

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  1. 2016/03/26(土) 21:25:00|
  2. 居合 業

礼式

 履形の礼式は相手を押し返すだけの形ですが、これをたんに手順を繰り返せばよいと思えば、それ以上の深化はありませんが、相手に背を向かせる動きにはその後の稽古の目安となるべき大事なポイントがあります。いくつか列挙しておきます。

 後ろに下がるときには、前に出ることを考えずただ後方に沈むこと
 初めに相手の右手首を取るときに決して握らない事。親指の働きが大切
 右手で相手の右腕を掻い込むときには、下方から相手の腕にそっと優しく触れつつ行うこと
 相手をこちらに引くときには自分の体重を作用させること
 最後に両手で押す時には腰板のあたりを下から両手の掌底を用いて押すこと

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  1. 2016/03/27(日) 21:25:00|
  2. 柔術 業

負投

 負投をただ背負って投げると思ってしまうと、技として深くなることがありません。また相手の左の肘を決めるのだからと考え、自分の左手で相手の右肘を決めようとするものでもありません。
 大切なのは右手の親指が如何に働くかということであり、この働きは刀を手にしたときの親指の働きと同じです。相手の右手首に自分の親指が働けば、相手の右肘には自分の左手を添えるだけで十分になります。

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  1. 2016/03/28(月) 21:25:00|
  2. 柔術 業

裏投

 澁川一流柔術の相手の手の取り方には「返」にとる場合と「順」にとる場合があります。形によってはどちらの取り方をしてもよい形があります。「裏投」もその一つです。
 初めに稽古するときには順にとったほうが、臍下丹田に重心も治まりやすいため、初心者ははじめに順にとる稽古をし、次に返にとる稽古をすればよく動きが理解できます。返にとった場合には自分の右手が相手の喉にかかるときには相手の体が後方に倒れ始めているという利点がありますが、初心者は返にとることに熟達するまでは上半身中心になりがちです。
 順にとった場合は相手を抑えた時には相手の右手は自分の左大腿部の付け根あたりに自然に位置します。

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  1. 2016/03/29(火) 21:25:00|
  2. 柔術 業

巻返

 「巻返」を自分の左肘で相手の右肘を決めると考えていたら間違いです。大切なのは右手の働きで、右手で相手の右手を誘導しつつ適切な角度に相手の肘を伸ばし、そこに自分の左肘が位置することによって相手の右肘が決まります。初めから自分の左肘で相手の右肘を決めると、動くために重心があがってしまい、また自分の右手も働かなくなってしまいます。
 工夫してください。

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  1. 2016/03/30(水) 21:25:00|
  2. 柔術 業

柔投

 「柔投」の手の内も他の形と同じように親指のあり方が大切です。澁川一流でいう柔を抑えるために大切という安直な事を言っているのではなく、技をかけていく過程での親指の働きを言っています。この親指の働きは前にも述べましたが刀を持つ時の親指の働きと同じです。親指以外の四指の指丘は柔らかく皮膚に密着します(掴むのではありません)。そして体の動きとともに親指側に自然に回転がかかってきますので四指の指丘は自然に相手の皮膚の遊びを除いていきます。結果として親指の先端が相手の右手の内肘柔を押さえていきます。あくまで結果としてであって、初めから押さえに行くわけではありません。工夫してください。

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  1. 2016/03/31(木) 21:25:00|
  2. 柔術 業

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プロフィール

Author:貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)
無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術 貫汪館の道標へようこそ!

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