無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

張受

 詰合の形は最初の5本は打太刀が脛に抜きつけてくるのを遣方が張受するところから始まります。
とはいっても、はじめから脛に抜きつけてくる刀を鎬で張受するのだと思っていては形を通じての上達はありません。遣方は打太刀の動きを観て、脛に抜きつけてくる動きだと判断してから張受の動きに入らなければなりません。しかしながら初めからできるわけではありませんので打太刀を務める方は遣方の技量を判断して動きの速さを調整しなければなりません。
 張受の動きは稽古を重ねれば相手の動きより遅く始めても間に合うものですので、ただ急がず理に合った動きを稽古してください。
 英信流表の「虎一足」も同じことです。張受るときには吐く息に乗せて体を動かして下さい。

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  1. 2014/08/01(金) 21:25:05|
  2. 居合 業

昇段審査会に向けて(大石神影流 陽之表)

 陽之表は試合口の審査を受けてから1年以上毎日稽古されているはずですので、手数は生きた手数が使えなければなりません。ただ手順を覚えて「こうきたら、こう」と覚えたばかりのフォークダンスや盆踊りのような状態ではこの段位にはなりえません。
 打太刀との関係が保て打太刀の動きに自然に応じられるようになるまで稽古しなければなりません。
 貫心流の用語ですが「糸引きの伝」を身につけておかなければなりません。


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  1. 2014/08/02(土) 21:25:30|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

鱗形

 詰合の「鱗形」の動きがうまくいかない人は、刀を動かそうとして自分の体を忘れておられます。
 鱗形のコツは自分の中心線と相手の中心線を結んで平面を作り、その平面に自分の刀を位置させて真上から下に切先を下していくことにあります。しかし、刀を操ろうと気にしている方は自分の体が邪魔になり刀は左斜め上からしか降りて行かないのです。
刀の動きの邪魔にならないように自分と相手を結んだ平面から自分の体をはずし、刀をそこにおき、呼吸に乗せて動かなければなりません。

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  1. 2014/08/02(土) 21:25:37|
  2. 居合 業

出合

 太刀打の「出合」で初心の方は勘違いされて、抜きつけるところからが稽古だと思われますが、稽古しなければならないところは切結び斬り込むことではなく、進む所にあります。
 如何に無理なく、進むという意識なく、また脚力を用いることなく自然に前に出れるかという所を稽古しなければなりません。
 そのためには。「虎乱刀」で教えられた事をさらに進化させていく必要があります。どこにも偏らず重心を足心に落とし、足首、膝、腿のどこも楽にして立ち、踏ん張るところをなくし、胴は下肢の上に自然において鞘柄をに掛かる手も肚から手が出ているかのごとく感じるように力を抜き必要最低限の筋力しか用いません。その上でやや重心を前に掛ければ自然に下肢は動き前に進み始めます。重心を前に出せば出すほど進む速さは速くなります。
 稽古をするときに体が前に進まないからといって駆け足をしてはいけません。進まないのは体に凝り固まりが残っているためです。
 抜きつけるときは吐く息に動きを乗せるのは言うまでもないことです。

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  1. 2014/08/03(日) 21:25:48|
  2. 居合 業

月影

 太刀打の「月影」は文字通り影にならなければ、うまくいきません。打太刀は上段から袈裟に斬りおろしてきますが、遣方が進みながら初めから打太刀が斬り下ろすタイミングを見ていては上達する稽古にはならないのです。
 無構で体も心も無にしてただ進みます。進んでいるときに打太刀が斬り下ろしてくるので無心に太刀が上がり合します。斬り下ろしてこなければそのまま打太刀の懐に入ります。タイミングを見計らうわけではありません。双方がわかれて車にとるのも無心のまま打太刀に応じているのです。
 「無」を工夫してください。

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  1. 2014/08/04(月) 21:25:59|
  2. 居合 業

神妙剱

 「新名剱」も刀を鞘手柄手は掛かっていますが、心持は「月影」と同じく無心です。打太刀が斬り下ろしてくるタイミングをはかって打太刀の刀を払うわけではありません。
 無心で進む時に動きがあるので刀が鞘から出ていき、打太刀の刀を排除します。たとえて言うなら目の前に来た小さな虫を手で払うようなものです。虫の動きを計算して払うわけではなくただ払っています。
 打太刀の刀を排除するのは自分の刀の中程であり物打ではありませんので十分に間に合います。心と体を工夫してください。

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  1. 2014/08/05(火) 21:25:51|
  2. 居合 業

構え

 大石神影流を同じ時期に稽古を始められた方にも構えのレベルに差が見られますので、構えについての留意点をいくつか述べます。心に留め確実に実行してください。

 木刀を鞘からはずして真剣に構えるときも居合の抜きつけと同じく呼吸に基づくこと。

 附け・上段は半円に動いて構える最後は息をはくこと。正しく肚で呼吸できていなければ、附けは切先にまで意識がいたらず、手元がかたく、上段は肘が下りていないため切り下すときに新たに動きを起こさなければならなくなる。

 裏附けは切先を横に逃がして構えれば途中は隙だらけになる。

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  1. 2014/08/06(水) 21:25:56|
  2. 剣術 業

稲妻

 稲妻の二撃目は打太刀のうち腿を斬ります。しかし全体的に斬る位置が低くなり膝または脛に斬り付けている傾向があります。
 これは打太刀の受けが低すぎるために仕太刀が拳に斬り込んでしまわないように遠慮しているためにおこることです。打太刀は正しく導かねばなりません。

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  1. 2014/08/07(木) 21:25:27|
  2. 剣術 業

太陽剣

 太陽剣は打太刀が斬り込んで斬るのを後方にかわして切り込みます。このとき、仕太刀が前に出るときに打太刀の斬りおろした木刀の切先が邪魔に感じる場合があると思います。
 打太刀が気を利かせすぎて斬り込んだ木刀の切先を膝の辺りまで下ろしている場合、仕太刀が気にしないことも多いのですが、打太刀は斬り込んだ木刀の切先を水平より下に下げるべきではありません。
 切先が気になる場合は仕太刀の体が打太刀に正対していますので気をつけなければなりません。半身になり、体が緩んでいれば切先が体にあたることはありません。工夫してください。

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  1. 2014/08/08(金) 21:25:31|
  2. 剣術 業

宍戸司箭社奉納演武のおしらせ
日時:平成26年8月9日(土)午前11時~12時
場所:広島県安芸高田市甲立町五龍城山あと
主催:貫心流至誠会、共催:貫汪館
演武内容:貫心流居合九本、貫心流剣術 奥之形 九本、貫心流剣術 小太刀之形 五本
       貫汪館:澁川一流柔術、大石神影流剣術陽之裏、無雙神傳英信流抜刀兵法

横浜講習会のお知らせ
日時:平成26年9月13日(土)
    13:00~16:00 大石神影流剣術  16:00~19:00 無双神伝英信流抜刀兵法
場所:神奈川県横浜市青葉区あざみ野
指導:貫汪館館長
http://kanoukan.web.fc2.com/event/index.html
  1. 2014/08/08(金) 22:00:04|
  2. 武道史

斬組

 張身や夜闇などで相手の木刀と切り結ぶときは、そのまま斬り下ろしてもお互いに切先が触れない位置で行います。この間合が取れていなければ、技が次に続きませんので気をつけてください。
 写真は他流派のものですが、このような感じです。

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  1. 2014/08/09(土) 21:25:16|
  2. 剣術 業

片手斬

 夜闇、極満などの片手斬りは体が正対してしまわないように気をつけなければなりません。半身よりもさらに一重身に近くなります。できれば左右の手の木刀を持ち左右の木刀を無理がないように上に上げ静かに水平まで下ろし、頭を右に向けて木刀を見てください。この時上半身が頭の動きにつれて木刀のほうに向いてもかまいません。個人差はありますが、このときの体と木刀の位置関係が片手斬の位置関係に近いものです。
 もし正対に近くなってしまうときには理合が間違っている可能性がありますので自他の動きを検討してください。

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  1. 2014/08/10(日) 21:25:51|
  2. 剣術 業

教え方

 初心者の非力な女性が力を入れて動かざるをえないとしたら、教え方をかえたほうがよいでしょう

 最大の問題点は、「できる以上の速さで動くことを無意識に要求している」ことです。
 臍下丹田で動く感覚を養うためには、ゆっくり動いて臍下丹田から体の各部、刀の先までのつながりを感じられるようにしなければなりません。武道の動きとは思えないような動きです。 
自分の感知できる速さよりも少しでも速過ぎると、力んでいることはわかっても、どこが力んでいるのかもわかりません。さらに速い速さで動いていると、力んでいるのかいないのかさえわからないようになります。
 素抜き抜刀術の稽古のために一緒に動いたとしても、上級者は自分がスローモーションで動いているように感じるくらいにゆっくり動かねば初心者は正しく上達していくことはできません。
 大石神影流の手数の稽古であっても打太刀は自分自身がゆったりとした呼吸に載せて動かなければ仕太刀は、正しく動くことはできません。間に合わそうとするからです。
 「ゆっくり正しく」は、自然に「ゆっくり速く」につながり、気づかぬうちに力みのない自然な速さにかわるものです。

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  1. 2014/08/11(月) 21:25:32|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

仕太刀は打太刀につれて

 大石神影流の手数の稽古や無雙神傳英信流抜刀兵法の太刀打、詰合ではじめに構えをとるときには打太刀につれて仕太刀が動かなければなりません。
 焦って、または我慢できずに仕太刀が打太刀よりも先に構えようとすることがありますが、打太刀につれて動くようにしてください。「つれて」というのは動いたのを見て動くと区切るのではなく、心の動きに応じてと言うことです。
 大石神影流では、はじめの構えから、構えを変える手数がありますが、このときも同じで仕太刀から構えを変えることはありません。焦らず打太刀の心と動きを観て下さい。

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  1. 2014/08/12(火) 21:25:59|
  2. 剣術 総論

小太刀の重さ

 大石神影流で用いる小太刀の木刀は当然の事ながら太刀の木刀よりも重さは軽いのです。しかし軽くて使いやすい(手数の困難さは別にして)と思うか、軽くて使いにくいと思うかによって上達は大きく左右されます。
 軽くて使いやすいと感じる方は多くは小手先で小太刀を操ってる方だと思います。反対に軽くて遣いにくいと思っている方は軽いものを重く使うことに苦労されている方だと思います。
 右腕と小太刀が一体になり、その重さを臍下丹田で感じることができれば小太刀を軽いと感じることはありません。

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  1. 2014/08/13(水) 21:25:03|
  2. 剣術 総論

指導

 柔術の稽古はどうしてもマンツーマンでの指導をせざるを得ず、上級者が後進と組んで稽古しますが教え方によっては後進は全く上達しないどころか、自由になるべき稽古のはずが不自由な体と心を作ってしまいます。
 何年も稽古している者に対して、できないからと言って何年も前に既に教えている理屈をいつまでも繰り返していれば理屈に忠実に動こうとするばかりになってしまい、常に頭を働かせて動く癖がつき、そこから離れられなくなります。一度そのような癖がついてしまうとそこから離れるための稽古をしなければならず、上級者の責任は重大です。
 理屈を教えたならば何度も繰り返し体得させる、それこそ何度も何度も繰り返させなければなりません。また、自分の最高の業を行って見せる。どこに出しても恥ずかしくないような業を見せなければなりません。下手な指導は後進の道を立ってしまいかねません。

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  1. 2014/08/14(木) 21:25:42|
  2. 柔術 総論

洞察力

 先日、日本武道学会中四国支部会会長の杉山先生がガテマラからの留学生を連れて道場にお見えになられました。
 2時間ほど私と片岡さんとで大石神影流剣術の陽之表の仕太刀をお教えしましたが、留学生は10本の仕太刀を行えるようになりました。私たちが手本を示すと、それを見たままに自分の体に取り込んでいるようでした。驚くべき速さでした。現代剣道をされているので、現代剣道で養った動きが邪魔をするのではないかと思ったのですが、わずかにその傾向は残ったものの、常に半身で足先も開いたまま行え、少し教えると「打つ」動きと「斬る」動きもきちんと区分して出来るようになりました。これまでの経験を頼りにされず、見たままに本質を取っていたのだと思います。
 さらに驚いたことは、杉山先生は見ておられただけなのですが、体の本質的な動きを見取っておられ、留学生に間違いなく説明しておられました。瞬時に本質を観てとる力が圧倒的に違うのだと思います。道場で稽古される方も、このような力を備えることができれば上達は速やかです。
http://chushibudo.jimdo.com/プロフィール/
  1. 2014/08/15(金) 21:25:15|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

たとえ

 昨日のお話の続きですが、指導で失敗したことがありました。それがたとえなのです。
 「正当剣」では胴を斬りに来るのをさがってかわし、さらに突きに来るのを片手で払いますが、この動きが理解できなかったらしく「『血ぶり』と同じような動きですか?」と質問されました。
 確かに方向は異なっていますが臍下丹田を中心として片手で行う大森流の「血振い」と同質の動きであるので「はい」と答えたのが間違いでした。
 手首のスナップを使って木刀を使おうとされたのです。私たちの「血振い」は手首のスナップは使いません。が、彼女が習った制定居合は手首のスナップを使って「血ぶり」するように教えられていたようでした。手首のスナップを使うと臍下丹田から切先までつながらないため突きを払うには弱すぎる動きにしかなりません。
 たとえを用いて教えるのは間違いの元ともなります。

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  1. 2014/08/16(土) 21:25:52|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて

 昇段審査では以下の点を中心に見ていきますので、再度確認してください。
 明日以降、細部について述べていきます。

(1) 礼法
(2) 座姿勢・立姿勢・構え
(3) 手順(形)
(4) 目付
(5) 気迫・気合(発声)
(6) 間と間合
(7) 呼吸
(8) 残心
(9) 肚
(10)無理無駄

暫く山陰の海の写真を載せていきます。広島からは3時間くらいかかる海水浴場ですが、人が少なく魚が多くいて飽きないので毎年訪れます。
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  1. 2014/08/17(日) 21:25:27|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(礼法)

 礼法では「心のある礼法が正しい手順で行える。」ことを審査の目安としています。
 「心のある」とは形式的ではなく、神前であればそこに神がおられるという意識があるのか、刀礼は刀魂に頭を下げているのか、また稽古相手を敬う心はあるのかということを意味しています。
 稽古で形式的に礼を行っているだけでは身につかないと思います。
 「正しい手順で行える。」とは間違えずに行えると言うことなのですが、前回の講習会で無雙神傳英信流抜刀兵法の礼法でお教えしたように、礼に心がこもれば同じ手順を行ったとしても一つ一つの動きが本質的に異なったものとなります。高段者の審査に当たっては厳しく見ていきますので、形の稽古にばかり時間を割かれませんように。
 礼法がよくなれば形の動きも変わってきます。

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  1. 2014/08/18(月) 21:25:44|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(座姿勢・立姿勢・構え)

 普段から教えしていることです。坐姿勢は無雙神傳英信流抜刀兵法と、澁川一流柔術の御膳捕は共通したものです。座る姿勢を作ろうとしてはけません。自然にしたがってバランスが取れている状態を見ます。
 立姿勢も同じです。天と地を結ぶ線が体の中心線と重なり、足心に重心がおり、鼠蹊部、膝足首にゆとりがあるかどうかを見ます。
 構えは無雙神傳英信流では太刀打や詰合、澁川一流では得物を持ったとき、大石神影流では全てにおいて構えが作られたものではなく、立姿勢が変化しただけである事を見ます。ただし、無雙神傳英信流居合兵法、澁川一流柔術、大石神影流剣術ともに似た構えであっても、流派が異なるために微細な部分は異なっています。
 たとえば無雙神傳英信流の方にとる構えと大石神影流の沸き中段は異なりますし、上段も異なっています。水月刀の仕太刀の構えと附けは異なっていますので混同されませんように。

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  1. 2014/08/19(火) 21:25:53|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(手順(形))

 手順(形)はお教えしている通りですので、そのまま行ってください。
 無雙神傳英信流の素抜き抜刀術にあっては想定を間違えていると、手順(形)はずれてきます。気をつけなければなりません。
 二人で組んで行う形の場合、どちらかが手順を間違ったとき、そのまま続けれるようでしたら続けてください。たとえば大石神影流の「無ニ剣」で小手を斬っていったのに、打太刀が対応できなかったのでそのまま面を斬る。また「正当剱」で打太刀が胴を斬ってきて、次は突かずに切り上げてきたとき、そのまま払って肘を斬る。などの場合はそのまま続けてください。
極端な例をあげると「太陽剣」の場合打太刀が斬ってきて、さらにそのまま突いてきた。仕太刀は左にかわして小手を斬ったという変化が起こってもかまいません。
私が稽古をつけていただいた時はいうまでもなく、剣道の大会での演武の時であっても師は時に決まった手順からはずれ異なった太刀筋を使われました。対応できれば問題ありません。
しかし、どちらかの動きが不自然に止まってしまった場合には、やり直していただきます。

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  1. 2014/08/20(水) 21:25:49|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(目付)

 全ての流派で目付けは異なります。という事はありません。貫汪館で稽古している無雙神傳英信流抜刀兵法、澁川一流柔術、大石神影流剣術はたまたまなのでしょうけれど目付けは相手の眼を中心として全体を観ます。これはそれぞれの師匠から言葉は違いますが伝えられたことです。
 相手の位が高すぎて目を見れないときには眉間、華などの目に対愛部位を中心として全体を観てください。
 無雙神傳英信流抜刀兵法の素抜き抜刀術では身長が高い方は想定の相手の身長が低くなりがちで視線が下がる傾向にあります。自分と同じ身長か自分より高い相手を想定してください。


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  1. 2014/08/21(木) 21:25:47|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(気迫・気合(発声))

 「自然の気迫が備わっている。」「発声を正しく気合を込めて発することができる。」という点を中心に見ます。
 自然の気迫が備わっているという状態は、正しい姿勢で、臍下中心に深い呼吸ができなければ達成できません。又、心にも体にも隙がない状態になければなりません。
 無理に作り出そうとしたものは気迫ではありません。
 発声は無雙神傳英信流抜刀兵法にはありませんが、無声の声を用います。澁川一流柔術、大石神影流剣術では呼吸が正しく行われていなければ発声はできません。
 「大きな声を出すのが恥ずかしい」という小学生のような考えは論外です。

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  1. 2014/08/22(金) 21:25:42|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

広島市戸山公民館講演のお知らせ
演題: 「宇高宗助と難波一甫流」
  日時:8月23日(土)午後1時半から約2時間 / 場所:広島市安佐南区沼田町大字阿戸269-3 / 申し込みは必要ありません
  http://www.cf.city.hiroshima.jp/toyama-k/

横浜講習会のお知らせ
日時:平成26年9月13日(土) / 13:00~16:00 大石神影流剣術  16:00~19:00 無双神伝英信流抜刀兵法
場所:神奈川県横浜市青葉区あざみ野 / 指導:貫汪館館長
人数に制限はありませんが、お貸しできる大石神影流用の木刀の本数に限りがございますので、お早めにお申し込みください。
http://kanoukan-yokohama.jimdo.com/横浜講習会のお知らせ-1/
  1. 2014/08/23(土) 07:01:06|
  2. 武道史

昇段審査会に向けて(間と間合)

 「相手に対して動きの間と間合いが正しくとれている。」ところを見ます。
 これがなければ対人関係のある武道とはいえませんし、稽古で間と間合いが正しくとれなければ日常生活に武道が役に立とうはずもありません。
 相手が斬ってきてもいないのに動こうとする、相手が掛かるのを今か今かと待ち構える、斬ったつもりが相手に刀が届いていない、打太刀が相手に届きもしないところに斬り下ろしている・・・。
 このような動きは審査の対象になりません。

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  1. 2014/08/23(土) 21:25:31|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

宇高宗助と難波一甫流について

下記のような内容で昨日戸山公民館において、ふるさと歴史講演会を行いました。皆さん非常に熱心にお聞きいただき、有難かったです。

 難波一甫流は江戸時代初期に長州より広島に伝わり、代々広島城下で矢野家によって伝えられました。難波一甫流の武術の内容は和(やわら…狭義の柔術)、剣術、槍術、その他の武術に及びますが、武士が稽古するばかりでなく、農村地帯にまで広がり広範囲に修行者を持ちました。
 沼田郡阿戸村には矢野家に指導を受けた宇高宗助直常とその跡を継ぎ三代にわたって指導した有馬家(明治以降、正式に宇高と改姓)を中心として難波一甫流の稽古が盛んに行われていました。
 広島では難波一甫流はそれぞれの地域において独自に発展していきました。

① 宇高宗助直常〔?~天保9年(1838)〕
 宇高宗助直常は文化6年(1809)、藤井源二左衛門を後見とする矢野徳三郎より難波一甫流の免許を授けられていますが、『沼田町史』によれば、もと広島藩士であり、30年あまり沼田郡阿戸村で「武芸筆道」を指南したということです。
 沼田郡阿戸村にきた理由は、『宇高専三郎直次先生之墓碑建設費募集之辞』に、「父(有馬平五郎)ト共ニ武道ニ博達ナル宇高宗助先生ヲ広島ニ請ジ」とあることから、有馬平五郎と有馬(宇高)専三郎父子に請われて広島城下から来村したことがわかります。宇高専三郎が生まれたのは文政8年(1825)ですから、この記述が正しければ宇高宗助が阿戸村に来たのは早くても文政8年(1825)以降という事になります。この記述が正しいとすれば宇高宗助の在村期間は10年に満たないと考えられます。
 起證文が現存しないので門弟数は不明ですが、死後、天保12年(1841)に大塚観音堂に奉納された額には34名の門弟の名前が記されています。おそらくは難波一甫流の門弟はこの程度の人数であったのではないかと思います。つまり宇高宗助は阿戸村に難波一甫流の種を播いたことになります。

中略

③ 有馬(宇高)専三郎直次〔文政8年(1825)~明治29年(1896)〕
 有馬(宇高)専三郎直次もまた宗助直常に師事しています。『宇高先生碑』によると、宗助直常の死後(当時、専三郎13歳)、小室善右衛門の子の小室富右衛門にも師事しています。
 専三郎直次宛の現存する起證文は八十余名分にすぎませんが、『宇高先生碑』によると、弟子は1500余名で各地に35の道場が設けられたといいます。また、『宇高専三郎直次先生之墓碑建設費募集之辞』によると、長州征討のころ藩より農兵取立役を仰せ付けられ、その賞として大小刀の佩用を許されています。
 専三郎直次が宇高姓を称し、小室富右衛門に師事したのは宇高宗助の遺言によります。

中略

4.難波一甫流の武術

(1)拳法・和(やわら…狭義の柔術)
『難波一甫流組打之巻』に「和」として「捕合之事」「立相之事」「丸身之事」「組打之事」「腰廻之事」「居合捨方」「詰合之事」「當之事」「枕鑓の事」という項目があります。実技が伝わっていませんので詳細は不明ですが、腰廻・枕鑓以外の項目は素手による柔術であると思われます。

(2)剣術
 『難波一甫流剣術之巻』には「腰廻之事」「兵法表大剣之事」「同裏」「小剣之事」「銕剣之事」「同裏」「鑓折棒の事」という項目があります。
 したがって剣術として、短刀を用いる組討の術、刀・脇差を用いる通常の剣術、銕剣(捕り物に用いる刃引きの剣のこと、あるいは十手のこと)、棒術を伝えていたことがわかります。

(3)槍術
 『難波一甫流剣術之巻絵目録』と『難波一甫流組打之巻』には「枕鑓の事」として形名が記述されています。宇高家には全長約235cmの直槍と全長約255cmの鍵槍が保存されています。

後は省略
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  1. 2014/08/24(日) 23:17:56|
  2. 武道史

昇段審査会に向けて(呼吸)

 「臍下丹田の呼吸ができ、動きがそれに伴っている。」ところを見ます。
 互いに向き合ってまだ動く前には正しく呼吸ができていても、動き出したら手順に追われて小手先の動きをしてしまうことはよくあります。呼吸に乗った動きをしているかどうかを確認するためには一人で、いつもよりもゆっくり、呼吸に乗った稽古をしてください。途切れるところがあれば二人で行うときにはなおさらのことです。
 無雙神傳英信流の素抜き抜刀術の呼吸については是までに何度もご指導しているところです。

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  1. 2014/08/25(月) 21:25:32|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(残心)

 「心と体に残心がある。」ところを見ます。
 自分の心に残心があると錯覚しがちの人は、自身があるが故に体の動きがあわただしい場合があります。自分の体に残心があるかどうかを自分自身で確認するためには二人で行う形・手数であっても一人稽古で稽古をしてみて形の手順の上の残心の部分で、いつどのようなときにも相手の動きに対応できる状態にあるかどうかをチェックしてください。

エイは次男が見つけました。
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  1. 2014/08/26(火) 21:25:37|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(肚)

 「常に臍下丹田を中心に動いており、重心が上がらない。」ところを見ます。
 座姿勢・立姿勢・構え、気迫・気合(発声)、呼吸、と密接に関係しており肚がなければ他の項目も満足のいくものにはなりません。
 呼吸、臍下丹田については昨年の合宿で秘伝をお教えしてあります。

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  1. 2014/08/27(水) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(無理無駄)

 「無理な動きや無駄な動きをしていない。」というところを見ます。
 全ての項目に関係するところです。自我を出さず、天地に従い、刀魂に従い稽古してください。


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  1. 2014/08/28(木) 21:25:57|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(無雙神傳英信流抜刀兵法 大森流)

 今回昇段審査を受査される方がおられる段位の審査課題についてのみ述べます。
 初段の方は大森流11本の実技審査ですが、想定を再確認してください。
 是までに何度か述べているように無雙神傳英信流抜刀兵法では、相手が動かず待っているところへ抜きつける動きはありません。「初発刀」「左刀」「右刀」「当刀」「陰陽進退」「流刀」「逆刀」「勢中刀」は全て間を隔てたところから相手が接近してくるので迎え撃ちます。近い所ににはじめからいる動かない敵に抜きつけるわけではありません。相手とのの間がありますので抜き付けの工夫が必要です。ただ速く抜いても敵はまだ自分の刀の有効範囲の外にいるということが起こりえます。


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  1. 2014/08/29(金) 21:25:37|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(無雙神傳英信流抜刀兵法 英信流表)

 2段の方は大森流と英信流表の素抜き抜刀術を演武しなければなりませんが、初段の時に大森流の審査を受けておられますので英信流表のみについて述べます。
 英信流表は大森流と異なり、想定上の相手との間合が近いので、間合をよく理解して稽古する必要があります。特に「虎一足」「浮雲」「山下風」「岩波」は想定再確認してください。
 また英信流は大森流と座法が異なりますので正座からの抜き付けよりもはるかに楽に抜くことができます。
 違いは大森流の正対に対して、半身であること。
 刀と帯の接点が大森流よりも前にあること。
 右足が立っているので、大森流で体を前に倒した状態がすでにできていること。

 これらの点が、体感として理解できていればよいかと思います。


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  1. 2014/08/30(土) 21:25:29|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

昇段審査会に向けて(無雙神傳英信流抜刀兵法 詰合)

 4段は大森流、英信流表、太刀打ち、詰合の演武をしなければなりませんが、太刀打ちまでは前回されていますので詰合の留意点のみ述べます。

 詰合ですので、柄頭が触れ合うほどの間に座すこと。
 打太刀が動き始め、脛に切り込むのを理解してから動き始めること。それで張り受けが間に合わなければなりません。
 「拳取」は張り受けをして打太刀と自分の木刀との接点にまだ力が残っている瞬間に相手に入りそのまま切先が相手に指向している事。受けて突く、の2挙動にならないように。
 「岩波」で相手の拳を相手の手からはずすときにはしっかりと腰を落として自分の手首を下方に移動させること
 「燕返」で連続して切り込むときには確実に相手の面を斬りに行くこと。ただ振り回してしまってはなりません。
 「霞剱」は手先で払わずに必ず下半身の動きに連動して払うこと。


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  1. 2014/08/31(日) 21:25:26|
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貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)

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