無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

足首

 上半身の動きが硬い方は下半身にその原因があり、いくら上半身を緩めようとしても下半身が硬い限りは良くなりません。
 下半身が硬い方に見られる原因の一つが足首が棒になっていることにあります。床と足首から上の角度は90度よりも小さくなっていなければならないのに棒立ちになってしまっているためほぼ90度に近くなっているのです。
 稽古中に自分の足首の状態を確認してください。

 貫汪館広島護国神社奉納演武会はホームページに掲載のとおり4月7日(日)です。間もなく参加の可否をお尋ねしますので、予定を立ててください。

 3月17日(日)に貫汪館居合講習会を行います。今回の講習会では大小詰・大小立詰ならびに渋川一流柔術の御膳捕の稽古を行います。貫汪館H.Pの無雙神傳英信流稽古のページをご覧いただき、どなたでもご参加ください。
  1. 2013/03/01(金) 21:25:13|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

抜付け

 抜付けの動きは右手を使いませんが、「抜付け」という言葉そのものが持つイメージが強く頭に残っていると文字通り抜きつけようとして右手を使ってしまいます。
 右手は使いませんが、大森流の場合はもちろん、英信流で座している場合も体の角度は開いていきますので、平行四辺形の並行の変が前後に開いていくように右手は自然に前に出て行きます。
 したがって抜付けは右手は使わないという意識を持っておかなければ、体がひらいて自然に右手が前に出る以上に右手を前にだしてしまい、左右の調和を崩してしまうことになります。
 抜付けにおいて切先が鯉口あたりまで来たときに、右手を前に出してしまう動きが出てしまう方は自分井よくよく言い聞かせてください。

 3月17日(日)に貫汪館居合講習会を行います。今回の講習会では大小詰・大小立詰ならびに渋川一流柔術の御膳捕の稽古を行います。貫汪館H.Pの無雙神傳英信流稽古のページをご覧いただき、どなたでもご参加ください。 


 我が家の前庭の白梅は遅咲きですが隣家の紅梅は今が盛りです。
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  1. 2013/03/02(土) 21:25:16|
  2. 居合 業

見える人には見える

 私が高校生の頃、家の横野路地で木刀で居合の稽古をしていたら、鍛冶屋のおじいさんが通りかかり、ゆっくり静かな稽古を見てくださっておはなしをいただいた事があるのは以前述べたと思います。
 関西で一人稽古をしてくださっている方が、先日空手の先生にこのように話しかけていただいたということです。

一時間半くらい稽古をして、一休みしていると、空手のおじいさん先生に話しかけられました。
よい指導者に就いておられますねと言われました。
「失礼ながら、まだぎこちなさは見受けられるが、よい稽古でした。他の方々とは違います。精進ください」と
ニコニコしながら言われるのでした。


 私達の居合は現代居合道と異なりメリハリもなく、タメもキメもなく見栄えもしませんが、見える人には見えるのだと改めて感じました。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 3月17日(日)に貫汪館居合講習会を行います。今回の講習会では大小詰・大小立詰ならびに渋川一流柔術の御膳捕の稽古を行います。貫汪館H.Pの無雙神傳英信流稽古のページをご覧いただき、どなたでもご参加ください。
  1. 2013/03/03(日) 21:25:56|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

見える人には見える 2

 昨日の話の続きですが、以前、他の方が指導される居合の道場に顔を出していた事があります。その道場には高齢になって居合を始めた方が居られました。その方が私の居合を気に入ってくださっており、じっと見てくださり、あの居合が本物だと言ってくださっていました。
 直接手をとってお教したこともあるのですが、その手のとり方も気に入られたようで、○○先生の手のとり方と同じで、そっと柔らかくとられると、いたく感心して他の方に話されました。その高齢の方はある流派の空手を長年されていた方で、その流派の流祖にも直接習われた事があるのだそうです。
 私もその流祖の空手をもう何十年も前に拝見した事があります。


 3月17日(日)に貫汪館居合講習会を行います。今回の講習会では大小詰・大小立詰ならびに渋川一流柔術の御膳捕の稽古を行います。貫汪館H.Pの無雙神傳英信流稽古のページをご覧いただき、どなたでもご参加ください。
  1. 2013/03/04(月) 21:25:03|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

見取稽古

 初心の間は見取稽古は最も大切な稽古方法です。
 これまでも述べてきましたように伝統工芸の世界ではその世界に入ったからといってすぐに仕事を教えるわけではなく、下働きの期間が続きます。これはすぐに仕事を教えてもよい物が何か分かっていないので良い物を作る事は出来ないからだと職人の方にお聞きしたという事も既に述べています。下働きの間に良いものは何かという事を見ることによって覚えさせられるのです。
 居合や柔術の稽古も同じことで、何が良いのかもわからずにただ手順を覚えてもそれは稽古しているとは言えず駄目な技を身につけているだけになり、やらなかったほうがましという状態になってしまいます。
 しかし、たとえ見せても見て取らなければならない者が手順だけを見ていればそれは見取稽古とは言えません。見えない呼吸や体の働き、間の取り方など見えないものを見てとるのが見取稽古です。したがって見取稽古をしていながら、「はっ」と思うところがない方は見取稽古はしておらず、ただ見ているだけなのです。言葉をかえれば見取稽古の中で自分の不足している所、こうしなければならないという所、こうすればよいのだという所がわからないようであれば、それは稽古ではありません。
 これほど重要な稽古ですが、怪我をしたり多少体調が悪く体を動かしては稽古できないという事があっても道場に来れば出来る稽古です。時間を有効に使ってください。


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  1. 2013/03/05(火) 21:25:21|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

見取稽古 2

 昨日、見取稽古について話しましたが、自分では一生懸命見ているつもりなのに見えてこない方には原因があります。それは自分の知識や経験といった色眼鏡を掛けて見ている場合です。
 自分が経験したスポーツの理論はこうだった、自分がこれまでやってきた武道はこうだった。自分はこういうものだと思って稽古を始めたなどという色眼鏡です。
 やっかいなのは、自分が掛けている色眼鏡に気付かない事で、自分は真剣に見てとり、このように見えていると思い込んでいる場合です。中には自分が色眼鏡を掛けて見ていた事に早々に気付いて上達する方もおられるのですが、なかなか上達しない方には色眼鏡を掛けている事に気づかない方が多いようです。そのような方は眼鏡をはずすことを先にしなければなりません。


 3月17日(日)に貫汪館居合講習会を行います。今回の講習会では大小詰・大小立詰ならびに渋川一流柔術の御膳捕の稽古を行います。貫汪館H.Pの無雙神傳英信流稽古のページをご覧いただき、どなたでもご参加ください。
  1. 2013/03/06(水) 21:25:26|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

お遊戯

 これまでも述べていますが、半棒の稽古では手順を覚えたら棒の打ち込みに威が備わるような稽古をしなければなりません。(手順が不完全だと思ったら家で棒を持たずに一人稽古やイメージトレーニングで手順を覚える事はできます。その努力を惜しまれている方は上達しないのが当たり前だと思ってください。)
 さて、棒には刀のように刃がつているわけではありませんので、只相手に触れただけでは相手を制する事はできません。剣術の側から記された江戸時代の文章には、棒の動きが恐ろしいと思う者があるかもしれないが刃が付いているわけではないので打ちこまれても死ぬわけではない。打たれても構わぬから踏み込んで斬れと記されているものもあるくらいです。
 したがって棒の側からすれば、一度の打ち込みで相手を制していなければ自分は殺されてしまうのだと覚悟して稽古しなければなりません。棒の打ち込みに威が備わらないような稽古はお遊戯に過ぎません。

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  1. 2013/03/07(木) 21:25:21|
  2. 柔術 総論

気合

 渋川一流柔術では気合いを掛けますが、この気合が中途半端になっている方もおられますので記しておきます。
 大きな声が出る方にも気合が胸や喉から出ている方があり、これでは臍下丹田とつながった動きと気合にはなりません。よく肚から気合をと言われますが、実はこれでも不十分です。肚からと思っても実際は腹筋を使っているにすぎない事があるからです。気合が不足する方は足の裏から気合を出すようにしてください。実際に足の裏から気合いを発する事は体の構造からして不可能ですが、そのようにイメージして行うことにより下半身と上半身は統一され肚から気合を発する事ができるようになります。納得ができるまで稽古の度に試みてください。


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  1. 2013/03/08(金) 21:25:08|
  2. 柔術 総論

呼吸

 昨日気合いについて述べましたが、呼吸もこれと同じく足の裏で行うように心がけてください。
 無雙神傳英信流抜刀兵法においては澁川一流柔術のように有声の気合いを掛ける事はありませんが、抜付けや斬撃、張受けの際には無声の気合いがあります。この無声の気合いは呼吸が正しく行われていなければ不可能です。体の構造からすれば腹式呼吸ですが、イメージを以て説明するならば立っているときは足の裏で呼吸し、正座しているときには脚の下で、居合膝に座しているときには右は足の裏左は脚の下で行うように心がけ、動き出しても同じように努めてください。努めて行えば自得できるところがあるはずです。


 3月17日(日)に貫汪館居合講習会を行います。今回の講習会では大小詰・大小立詰ならびに渋川一流柔術の御膳捕の稽古を行います。貫汪館H.Pの無雙神傳英信流稽古のページをご覧いただき、どなたでもご参加ください。
  1. 2013/03/09(土) 21:25:43|
  2. 居合 総論

打込・居合

 「受」が上から懐剣で切り下ろしてくる「打込」や刀斬り込んでくる「居合」に「捕」が対する場合、「捕」の重心が高くなってしまうことがあります。
 これは相手が上からかかってくるため、これに対応しようとして迎えに行き自分の重心が高くなっているのですが、これでは相手が変化した場合には対応できませんので工夫しなければなりません。
 上から自分に一撃を加えようとした場合には相手が手にするものが懐剣であれ刀であれ必ず下りてこなければなりません。そこに工夫の余地があります。とりに行くのではなく斬られるのを待ちます。自分がその場から少し位置をずらせば斬られることはありませんので、斬られるのを待つ心を持って工夫してみてください。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

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  1. 2013/03/10(日) 21:02:58|
  2. 柔術 業

滑る

 稽古や演武する床の状態によって、非常に滑りやすい事があります。
 この滑るという状況は多くは床を蹴ってしまうことにより起こります。速く動こうとしたり、大きく動こうとしたときに床を蹴ってしまうのです。抵抗が無いのですから蹴った足は滑ってしまい、速くとか大きくといった自分の重いと異なる動きになってしまう事があります。日頃から重心を足の裏にまで下げ、蹴らずに動く稽古を心掛けていなければ急には出来るようになりません。
 今日は床が滑りやすかったから失敗したと考えがちですが、滑らない足運びを工夫しなければなりません。


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  1. 2013/03/11(月) 21:25:06|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

形(かたち)を求めない

 素抜き抜刀術の稽古は相手をつけないので、自分の動きを十分に工夫する事が出来ます。しかしこのけいこであっても稽古方法を間違えると、間違った方向へ行ってしまいます。
 相手をつけない事が、自分の我侭な動きにつながるのです。とくにこれまでよそで指導を受けた事がある方に起こりやすいのですが、自分の動きの工夫をする時に動きの一つ一つに節目を設けがちになっています。自分の形を作っているのです。
 想定は生きて動く相手ですので、自分が「ばっ、ばっ」とあるいは「うん、うん」と動きに節目をつけて動いてしまえば、動けぬところ、居付いたところが出来ますのでそこを攻められます。
 そんな動きになってしまっていると感じたら、生きて働く相手をしっかりと想定してください。


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  1. 2013/03/12(火) 21:25:37|
  2. 居合 総論

小尻の動き

 居合の抜付けで小尻の動きが感じられなければ、抜付けはなかなか上達しません。
 目は前にしかついていませんので、抜付けのときに自分の前半身にだけ意識が行ってしまうのは、全くの初心者であればしかたないと思いますが、体全体の調和をもった動きをするためには、そこを脱しなければなりません。
 特に気の強い方や、抜付けが強く行なわれねばならないと思われる方には難しいことのようで、鞘手には意識が行くけれども、そこでおしまいで鞘を強く握って後方に押し下げたり、こじたりしている事があります。
 刀の切先までが自分の体で無ければならないと同じように小尻の先までも自分の体でなければ全体の調和は取れず、上手にやっていると自分自身は思っていても体の調和は破綻しています。破綻したものを力で支え保っていることを充実と思われては、そこまでの居合でしかありません。
 中級者・上級者であっても小尻のさきまで自分の体であることは難しいものなのですが、ここを繊細に工夫することで道は開けてきます。


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  1. 2013/03/13(水) 21:25:41|
  2. 居合 業

浮雲・山下風

 浮雲や山下風で間近の敵に切先上がりに抜きつけた後、相手を押し倒して後の「刀を振りかぶる動作」を植田平太郎先生は以下のように解説されています。
「刀尖を上より後へ振返へし双手を向ふへ突出し横一文字に構へ」
 言葉にとらわれてしまうとだめな動きになってしまいますが、この動きが疎かになりがちなので記しておきます。
 「刀尖を上より後へ振返へし」という動きをする時に右手の高さをかえる事はありません。このとき右手の高さを下げてしまうと円の中心が沈んでしまいますので振返る刀の動きにブレーキがかかりのろくなってしまいます。また「一文字」というところもポイントで「一文字」になる前に振りかぶろうとすると自分の体は軽くはなりません。が、一文字になってから、バランスの関係で切先のほうが落ちようとする動きを用いれば、師の梅本三男先生の言葉を借りれば自分の体は軽くなり「あたかも天井からつられた人形のように自由に動き」ます。刀の重さが自分の体を軽くしてくれるのです。
 ただし「一文字に構え」という言葉にとえらわれて、「構えなければ」と身構えると自分の体は軽くはなりません。振返った刀が自分の体と一体となるように手の内が定まる状態を構えるという言葉で表現がしてあります。
 工夫してください。


 3月17日(日)に貫汪館居合講習会を行います。今回の講習会では大小詰・大小立詰ならびに渋川一流柔術の御膳捕の稽古を行います。貫汪館H.Pの無雙神傳英信流稽古のページをご覧いただき、どなたでもご参加ください。
  1. 2013/03/14(木) 21:25:46|
  2. 居合 業

上達の早さ

 無雙神傳英信流抜刀兵法の上達の早さは素直さに関係するという事は以前も述べていますが、他の武道を経験せずに稽古を始めたほうが上達が早いようです。
 現代居合道も含めて他の武道を経験している方は、こうしなければならないという事を理ではなくかたちから徹底的に教え込まれているので、その動きが自然であろうが無かろうが、その指導者の癖であろうが無かろうが、そのかたちを身につけていて、他の事を行なうにも、その経験している武道が基準となってしまい、たとえ新たなことを習っても自分が基準として持っている立場からものを見てしまうため、なかなか理解できず体得できないようです。
 一方、若い人で他の武道を経験していない方は、無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古を始めてもその指導がそのまま体に入り短期間で体得していかれます。私から見てもうらやましいくらいに上達が早いのです。
 私自身は現代剣道を稽古したのちに師に学びましたが、何十年も現代剣道はしておらず現代剣道の動きは忘れたつもりでも、ふとしたときに稀に現代剣道の動きが出てきてしまう事があり、はっとします。
 子供の内にはじめから習っておけば、こんな低レベルの業ではないかもしれないと思うことがあります。


 3月17日(日)に貫汪館居合講習会を行います。今回の講習会では大小詰・大小立詰ならびに渋川一流柔術の御膳捕の稽古を行います。貫汪館H.Pの無雙神傳英信流稽古のページをご覧いただき、どなたでもご参加ください。
  1. 2013/03/15(金) 21:25:48|
  2. 居合 総論

棒の速さ

 澁川一流柔術の六尺棒の形で、棒を持つとなかなか刀の速さに対する事ができないと感じておられる方も居られるかと思います。
 原因の一つは稽古時間がとれず棒に慣れていないためなのですが、そのためもあってか何とか速く棒を動かそう、体を動かそうとされる思いが逆に棒の動きの抵抗となってしまっています。
 棒が速く動くにはただ棒が速く動けばいいのであって、何にもこだわらず棒が動きたいように体も心も従う稽古をしてみてください。そんなの無理と思われるかもしれませんが、まず棒がどのように動きたいのか、その動きを思い描き、己を無にして動いてみてください。
  1. 2013/03/16(土) 21:25:46|
  2. 柔術 業

貫汪館居合講習会

 本日、貫汪館居合講習会を行いました。今回も横浜や名古屋・大阪・久留米など遠方からお越しくださいましてまことに有難うございました。
 本日の稽古は無雙神傳英信流抜刀兵法の大小詰・大小立詰を中心に澁川一流柔術の御膳捕や大石神影流試合口・難波一捕流半棒術などの稽古を行いました。
 大小詰では座るという事が課題であった方がおられたように思います。大小詰は立膝から行いますが正座であっても立膝であっても。座った姿勢を作ってしまうと体は動けなくなってしまいます。一般に正しい姿勢で座ろうと心掛けられることが多いようなのですが、正しい姿勢というものを定規で測ったようなカクカクした姿勢だと思ってその姿勢を作ってしまえば体は固まり動けなくなってしまいます。座った時にはそこにあるだけにの姿勢でなければ自由に動くことはありません。物体として自然に安定した状態の姿勢です。自然に安定している姿勢は下肢かしが自由に働き動きますが固まった姿勢では下肢は動かなくなってしまいます。
 心の課題もありました。相手を投げようとして肩や腕、あるいは腰に力を入れてしまうと力技になってしまうのですが、体を自由にさせて働かせるという事が不安に思われたり、動いているという実感がないことから実感を求められてしまうようです。技がかかるときには実感はないのだと観念してひたすらに稽古するしかありません。
 澁川一流柔術の御膳捕は動きあ少ない業を選んだこともあり臍下丹田を中心とした動きがわかりやすかったのではないかと思います。
 大小立詰は立ち姿勢からの業ですので下肢が自由に働く人は大小詰と同じような感覚で行えたと思いますが、下肢をつっぱったり、踏ん張って何かをする癖がある方にとっては困難であったかと思います。動きの中心は臍下丹田であると観念して、股関節、膝、足首などの力みをなくし下肢を自由に働ける状態にして自由な下肢のもとで上半身が自由に働ければそれほど難しい事はなかったかと思います。
 大石神影流の試合口はこれまで養ってきた動きを用いれば「張る」動きも理解しやすかったのではないかと思いますが、臍下とつながらない手が働く方には「張る」のは難しかったのではないでしょうか。
 最後に行った難波一捕流の半棒術は、この形を稽古している方には「威」と腕力を多少混同しているような方も見受けました。「威」は体の重さを十分に利用したところから生まれます。腕力と混同しては業にはなりません。
 最後に技が上手くかかっているのに「実感がないからわからない」と思われていた方がかなりおられたようですが有効な業にはかかっているという実感はありません。僅かな筋力しか用いていないのですから実感は残らないものなのです。実感を求めなければ上達し、実感を求められる方は足踏みしてしまいます。
 今日は、色々な内容を稽古しましたが、そのなかから自分自身の課題を見つけ稽古を重ねていただきたいと思います。
 
 
  1. 2013/03/17(日) 21:25:44|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

流刀

 流刀は植田先生の解説によると(左側より斬込み来る者を斬る)形であり、その動きは「左手を鯉口に執り右手を柄に掛けるなり急に左足を前方に踏み出し体は低く刀を左頭上へ引抜き(左側より斬込み来るを)受流しながら右足を前へ踏越す同時に体をくるりと左後へ振向き(刀は頭上にて受流したるまま左後より右肩後へ血振する直前の様に振下げ空を斬って居る者の後ろ首へ)刃部を左斜下へ向け右足を左前足に踏み揃へる同時に上体を前掛りに(右片手にて)大きく斬込み同時に左手で柄頭を握り諸手となる・・・」
 無雙神傳英信流における流刀は受け流す・構える・斬るという動きに区切られない動きにあります。そこが文章として「受流しながら右足を前へ踏越す同時に」と現れているのであり、受流しから斬り込むまでの動作は一連の動きとして行なわれます。受け流した時には相手には一撃も加わっているわけではありませんので、すぐに次の動きを始めます。したがってこちらは動きに区切りをつけている暇は無く、動きを区切った時点でそこを斬り込まれてしまいます。
 間違えないでください。

  1. 2013/03/18(月) 21:25:50|
  2. 居合 業

長沼無双右衛門

 初代の大石進が中津の長沼無双衛門と試合をしたとき、大石進の突きが長沼の面を突きぬけ長沼の眼球を抉り出してしまった事は知られる事実ですが、傷を療養した後、長沼は門人を連れ大石に入門しています。
 この話は、大石の突きの激しさとして語られることもあるのですが、実際は当時の防具(面)が不完全であったことを伝えるお話です。当時の面は面金の部分が竹で出来ているものもあり、また鉄で出来ているものでも横金の間隔があいていたものが合ったようです。大石進は横金を13本としたようですが、現在は14本かと思います。
  1. 2013/03/19(火) 21:25:21|
  2. 武道史

長沼武惣右衛門

 中津の長沼武惣右衛門は昨日記したように無双右衛門と記される事が多いのですが、武惣を無双と記すのは他の者がそのように呼んだのか、自分自身が記したのかは不明です。正式には武惣右衛門のようです。
 さて、この長沼武惣右衛門、早い時期に大石進と防具を着用した試合をしています。
長沼が早い時期に防具着用の試合をしているのはなぜかと思っていましたが理由がわかりました。
 中津の郷土資料によれば中津の一刀流派は島田虎之助が修行した外他一刀流が多く、これは古藤田勘解由系統の一刀流ですが、長沼武惣右衛門は小野派一刀流の中でも防具着用の稽古を始め中西派と呼ばれた中西忠蔵子武の弟子だったようなのです。
 中村民雄先生によれば中西忠蔵子武が「鉄面ヲ掛ケ、竹具足ヲ用ヰ」た竹刀打込み稽古法を採用したのは宝暦年間(1751~64)であったようです。大石進は寛政9年(1797)生まれであり長沼との試合が文政5年(1822)とされており、このとき長沼武惣右衛門はすでに高名で門人も多くあったことから35歳から40歳くらいと考えても中西忠蔵子武の弟子であったとしたら晩年の弟子かもしれません。中西忠蔵子武の生没年がわからず、武惣右衛門に関する資料も中津には残っていませんので、ハッキリした事は分かりませんが、いずれにしても長沼武惣右衛門の道場では防具着用の稽古法をとっていたと思います。
 したがって島田虎之助の外他一刀流は長沼武惣右衛門の影響を受けて防具着用の稽古法を始めたと推定することも可能ではないかと思います。
 久留米藩においても同じような事が起こっていたのではないかと、前々から考えています。久留米藩で防具着用の剣術として高名なのは津田一傳流と加藤田新陰流(真神陰流
)ですが、早い時期に今井家によって直心影流がもたらされており身分の高い武士の間では直心影流が稽古されていたということなのです。久留米藩において防具着用の稽古法がとられるようになったのは、この直心影流の影響なのではないでしょうか。
 調べたい事は多くあり、資料の所在もある程度分かっているところもあるのですが研究費もなく、交通費も無いのでいかんともしがたく・・・。いつのまにか資料が処分されてしまうかもしれません。
  1. 2013/03/20(水) 21:25:01|
  2. 武道史

切先から動く

 他の流派などで刀を振るのに切先から動かすという事があるようです。詳細な理論は分かりませんが、同じ場所を共有して稽古しているときに、指導されているのを見ると手首のスナップを効かせて切先から動かせ、切先が描く軌跡を大きくさせているようでした。
 勘違いをされてはいけませんので述べておきますが無雙神傳英信流抜刀兵法や澁川一流柔術ではそのような遣い方はしません。すべからく臍下の中心から動きは起こり、それに連動して体の各部は動いていきます。
 他の流派や団体にはそれぞれ独自の理論があり、大きな流派や団体はテキストなども出して目に触れることもあるかもしれませんが、それらに影響を受けていては流派での上達は出来ないものだと思ってください。

  1. 2013/03/21(木) 21:25:37|
  2. 居合 総論

大嶋流の穂先

 大石進は大嶋流槍術の師範を兼ねており、2代目の大石進、その末弟の大石雪江も大嶋流を指導しており、雪江の子である一も大嶋流を習い、師も大嶋流の一部を習われています。
 『槍と槍術』では加藤善右衛門伝の大嶋流では枇杷葉型の穂先を用い、他の大嶋流とは異なっていると記されていますが、大石家伝の大嶋流も枇杷葉型の穂先を用いますので枇杷葉型の穂先を用いるのは柳河藩に大嶋流槍術・愛洲陰流剣術・奥山真貫流柔術をもたらした村上一刀、またはそれ以前からではないかと思います。
  1. 2013/03/22(金) 21:25:57|
  2. 武道史

大嶋流の目付け

 師は大嶋流槍術の目付けについて、このように話されました。
 槍術は戦場の武技であるため、大勢のものが入り乱れて戦う事が前提であるので、目付けは相対している者にのみ用いるものではなく、相対しているものの右側、左側。後方など広い範囲に目をつけなければならない。
 相対している者にだけ目を付けていれば、突然それ以外のところからかかってくる敵には対処できなくなる。
 
 久留米道場の3月17日と20日の稽古記録が更新されています。お読みください。
  1. 2013/03/23(土) 21:25:02|
  2. 武道史

澁川一流意治(地)稽古

 澁川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生から正しく習っていない方は意治(地)稽古を「意地になって(むきになって)行なう稽古だろう」と思っていたようですが、師から伝えられていなければ、そのように思うのかもしれません。意治(地)は難波一甫流の術語で、意味は稽古のときにお話してあるとおりです。
 さて、意治(地)稽古にも多人数を相手にする稽古がありますが、澁川一流の場合、大東流のように同時に多人数がこちらの動きを封じようとするものではありません。場の中に居る者にたいして四方八方から時間差をとってかかっていく稽古で技の多くが投げ捨てです。
 この多人数を相手にする意治(地)稽古の場合は昨日のべた大嶋流の目付けの心得が必要となります。

 4月7日(日)9時半より 広島護国神社において貫汪館奉納演武を行います。澁川一流柔術と無雙神傳英信流抜刀兵法のほとんどの方を演武致します。ご見学は自由ですのでお気軽にお越しください。広島護国神社は広島城の中にあります。
  1. 2013/03/24(日) 21:25:37|
  2. 柔術 総論

剣に濁りが無い

 もう15年くらい前のことですが自衛隊退職後、旧軍の元軍人さんたちに稽古をつけていただいていた頃、その先生方の刺突について印象に残っている事があります。その当時先生方は70歳を超えておられましたので、体力的にどうこうというものではなく、また現在の競技化した銃剣道のようにバンバンと動き回るというものでもなく、純粋に技を遣っておられました。
 その先生方に突かれたときと、現役の自衛官に突かれたときとでは明らかにその、刺突の質が異なっていたのです。先生方に突かれた時には剣先がそのまま直に心臓に向かってきていて、今のつきは心臓を突かれたと感じる質の突きでした。一方現役の自衛官のつきは体力もあるので突きの衝撃はあったのですが(現在はもっと競技化してきていて防具を突くので、突きの衝撃を感じないことも多くあります)心臓を突かれたと言う実感は無く木銃の先で体を押されたという感じでした。
 剣に濁りが無い動きというのは、剣先が心臓を突くという目的だけに働いているためで、力みによって突く為の力が分散されることも無く、無理やり刺突部位に当てるという動きではなく、突きの方向も目的に向かってまっすぐに入る軌跡を描いているので感じることだと思います。
 刀を用いても、棒や十手を用いても、あるいは素手であっても動きの本質は同じであると思います。

 貫汪館H.Pの無雙神傳英信流の行事のページに3月17日の居合講習会の写真を載せました。ご覧ください。

 4月7日(日)9時半より 広島護国神社において貫汪館奉納演武を行います。澁川一流柔術と無雙神傳英信流抜刀兵法のほとんどの方を演武致します。ご見学は自由ですのでお気軽にお越しください。広島護国神社は広島城の中にあります。
  1. 2013/03/25(月) 21:25:52|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

半棒の操作

 半棒が苦手な人の多くに共通するのは、肩の動きの悪さです。
 半棒は棒を回す動きが多いのですが、打ち込もうとばかり考えていると、棒を肩から先で使ってしまいます。したがって振り上げては打ち、振り上げては打ちという動きの繰り返しになり、棒は回りながら動くことをやめてしまいます。
 しかし、臍下を中心として動き肩を使わぬ動きをしなさいと指導すると今度は棒に威がなくなってしまい、打ち込みがただ当てるだけになる場合もあります。
 棒に威が加わるのは臍下丹田が働くからです。臍下を中心に棒を動かす工夫をして、なおかつ棒に威が備わるような稽古を重ねねばなりません。
  1. 2013/03/26(火) 21:25:37|
  2. 柔術 業

三尺棒の手の位置

 三尺棒を持つ位置が異なると、受が棒を持って打ち掛かる場合にも、捕が棒を持って懐剣から身を守る場合にも動きが本来の動きと違ったものになってしまいます。
 三尺棒を持つ場合には片手は棒端、もう片方の手は棒の中央ですので自分の手の位置を確認してください。
  1. 2013/03/27(水) 21:25:48|
  2. 柔術 業

岡城

 先日武道史の調査のために大分県の竹田まで行ってきました。昨年は文書目録しか見せていただけませんでしたので今回はその中から選んだものを写真に撮らせていただきました。とはいっても文書目録には岡藩と千葉栄次郎とのかかわりを示すような文書は残されておらず、柳河藩に大嶋流槍術・愛洲影流剱術・奥山真貫流柔術を伝えた村上一刀に関する文書も、また愛洲影流剱術・奥山真貫流柔術に関する文書も残されてはいません。写真は撮ってきましたが、「そうだったのか」という発見は何もありませんでした。撮った写真がいつか何かの時に、つながってくるのを待つだけです。
 写真は大分県に入ったあたりで道路から撮った山並みと岡城の写真ですが、桜は散りかけており、曇っていたので上手く写すことができませんでした。

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  1. 2013/03/28(木) 21:25:26|
  2. 武道史

瀧 廉太郎のお家

 竹田には瀧 廉太郎が小さなころに住んでいた家があります。日出藩の家老職をつとめた上級武士の家柄であったため維新後は内務官僚として勤め、また地方官として神奈川県や富山県、大分県竹田市等を移り住んだためです。私は音楽とは無縁でというか小さなころピアノを習ったのですがそのピアノの先生が音楽の楽しさより厳しさを教える方であったため音楽に対して拒否反応がでるようになりました。
 が、瀧 廉太郎の歌は好きで「荒城の月」お正月」「鳩ぽっぽ」「箱根八里」などは小学校の時に習ったのにメロディーが流れるといまだに下肢を思い出します。
 写真は瀧 廉太郎が住んでいた家です。元々武家屋敷であったという事で、家の中には槍かけもあります。一度解体して修理したようです。中は小さな資料館になっていますが、瀧 廉太郎は子供の沖から顔つきが普通の子供と違いました。育った環境がそうさせるのでしょうか。
 最後の1枚は蔵の2階の写真ですが瀧 廉太郎はここで勉強したという事です。縁側の下にはキツネの親子が住み着いており瀧 廉太郎はキツネ達に油揚げを与えるのをたのしみにしていたようです。人柄がしのばれます。

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  1. 2013/03/29(金) 21:25:21|
  2. 未分類

ゆっくり確実に

 澁川一流柔術の稽古で上級者が初心者から見れば速く動いているので、それをみて速く動くまねをしようとしては技は身につきません。
 澁川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生は私が初心者の時に教えていただく時は、ゆっくり確実に技をかけてくださいました。したがって、どの時点で自分自身が崩されているのかどの時点から関節が決まっていくのかを感じ取ることも出来、また、自分が同門と稽古するときにも先生の技の原理を体得するために先生と同じようにゆっくり確実に動いて稽古する事ができました。
 初心者の方は、上級者の真似をしたいと思いますが業を身につけるためには、まず、ゆっくり確実に動き技の原理を理解しなければなりません。また、上級者の方が初心者の方を導く時にもそのような指導をしなければなりません。

  1. 2013/03/30(土) 21:25:30|
  2. 柔術 総論

動きを止めない

 太刀打・詰合ともに動きを止めて行うような稽古はしてはなりません。
 一度打ち合わせばそこで止め、そして次の動作に移るという稽古は自ら隙を作るための稽古をしているよなものです。むしろ稽古しなかった方がよかったという事態を招いてしまいます。形で手順が決まっているのでそれが可能であるのですが、実際には動きが止まれば相手は次の太刀を出してくるので斬られてしまいます。確実に動くという事と、動きを止めて節を作るという事は違うのだという事を理解してください。
  1. 2013/03/31(日) 21:25:39|
  2. 居合 業

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貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)

Author:貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)
無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術 貫汪館の道標へようこそ!

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