無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

 武道とは何の関係もないお話です。最近週末は出かける事が多く、落ち着いて自分自身の時間を持つ事も無いので日曜日にはどこか、自分自身のためだけに息抜きに出かけようと思ったのですが、次の給料日までお金もなく、結局一日家にいました。
 我家は夕方になると西側の山の山陰になり春の訪れが遅く、梅が咲くのも随分遅れるのですが、それでも少しずつ春らしくなってきました。写真は我家の庭の春です。梅は他の家よりも遅れてやっと咲き、野草も花を咲かせ、毎年ほおりっぱなしのチューリップが土の中から出てきました。
   
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 草の中に動いているものがいたのでなんだろうと思って見るとバッタと天道虫でした。越冬したのだと思います。

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 これまでの指導の経験から、居合や柔術がなかなか上達しない人の中では、写真をとった事がない方の比率が高いように思います。上達しない人に写真をとるように勧めても頑なに始められる事もありません。上達しない大きな原因の一つは「見る事が出来ない」したがって当然「自分自身も見えていない」ということにあります。なにも写真展に出すような写真を撮ることを勧めているのではないのですが。
 写真が難しいのなら写生でもかまいませんが、より難しいのではないかと思います。  

 本年、第一回目の居合道講習会を3月7日(日)に実施いたします。今回の講習会のテーマは「抜付け」です。詳細は貫汪館ホームページの稽古のページを御覧下さい。
 今回の講習会も公開して行いますので、未経験者や他流派の方も歓迎いたします。講習会は9;30~16;30、場所は七尾中学校武道場です。


 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2010/03/01(月) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

緩む

 稽古をされる方の中には、今に至るまでの生活の過程で体を固める癖がついてしまった人がいます。そのままでは旧式のロボットのような動きになってしまうため、体を緩め楽になるように指導します。
 しかし、体を固める癖がついた方の多くが、上半身のみをゆすって上半身を緩めようとされます。基本的に大切なのは下半身の緩みであって、下半身が自由になっていれば上半身を固めることは、むしろ難しいものです。まず下半身から緩めなければなりません。
 また、下半身を緩めるように指示したとき、ただ膝を曲げて事たれりと思われる方がおられるのですが、下半身が緩んで膝が曲がった状態になるのと、自分から膝を曲げるのとでは大きな違いがあります。緩んだ結果、まがった場合には下肢の筋肉の緊張はありませんが、自ら曲げた場合には大腿筋が緊張し固まってしまっています。下半身を緩めるといっても簡単に出来ることではないのです。それこそミリ単位で自分の下半身が緩むのを確認して稽古の積み重ねによって緩むようになります。
 下半身が緩みかけた方でも動きはじめると、もとの緊張状態に戻る方がおられます。これはこうしようああしようという思いが手先足先に出てそうなるのですから、心の稽古をしなければならないのですが、心の稽古といっても難しいことではありません。柔術の稽古であれば自分は既に命はないのだと捨て去る観念をし、居合の稽古であれば師 梅本三男貫正先生がお話くださったように「正しく動いて斬られたならばそれでよしとしなければならない」と思うだけなのです。

 本年、第一回目の居合道講習会を3月7日(日)に実施いたします。今回の講習会のテーマは「抜付け」です。詳細は貫汪館ホームページの稽古のページを御覧下さい。
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  1. 2010/03/02(火) 21:25:58|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

わからなくて当然

 稽古をされる方の中には1年や2年稽古を続けて「わからない」と言われる方がよく居られます。始めに覚悟を求めて稽古を始めていただいているので弱音をはいているとも思えないのですが、原因を幾つか述べます。
 一つは稽古量の圧倒的な不足です。「もう2年も稽古している」とか「3年も稽古している」と考えられる方が居られます。はたして実際2年や3年稽古しているのでしょうか。江戸時代の稽古記録を見ても明らかなように毎日稽古するのが当たり前の時代でした。毎日稽古し続けて早い人で10年で免許に至っています。
 今はどうでしょうか。週に一回の稽古、これだけを比較しても江戸時代の七分の一に過ぎません。つまり江戸時代の子供が1年で済むところを現代人は7年かかります。それだけでなく、仕事が遅くなったり、出張でという理由が出来、また子供であれば塾があったり模擬試験があったり学校行事があったりと、最低限の週に一回の稽古すら覚束ないことが多くあります。週に一回の稽古ができなければ次の稽古まで2週間稽古していない事になります。つまり半月稽古していない事になるのです。半月も稽古していなければ今まで身につけたものは数か月分は失ってしまいます。したがって江戸時代の子供が1年で身につけた事を、仕事等が忙しい方は10年15年かけて学ばなければならないようになってしまいます。つまり「もう2年稽古している」とか「3年稽古している」といったところで江戸時代の子供の2か月分3か月分の稽古しかしていないのです。これでは初心者中の初心者に過ぎないわけですから、これで「わかる」方はよほど持って生まれたものがよかったのです。自分が道場で稽古した回数を数えてみられればわかると思います。
 稽古量が少なくなりすぎないために無双神伝英信流抜刀兵法も渋川一流柔術の稽古も週に二回できるように稽古場所は確保しています。さらに自宅でも一人で可能な稽古方法もお教えしてありますし、また日常生活での工夫もお教えしているのです。一人でできる稽古、日常の中でできる工夫をしておられるでしょうか。
 次にわからない原因は求め方があまりに甘いということにあります。稽古を見ていて、指導してくださっている方が指摘した事を一回試みたらそれでおわりにして次からはまたもとの自分勝手な動きに戻っているのをよく見ます。甚だしきは指摘していただいた内容は耳を素通りして全く直そうとしていない事を見る場合もあります。指摘して頂いてもどうすればよいか正確にわからない時でも、指摘していただいたように動こうと務めるのが当然なのですが、その気配すらないのです。これでは上達するほうがおかしいのです。
 流派が存在するのはそれぞれの教育体系が異なっているからであって、その教育体系の中に入りたくないものが上達するはずはありません。いつまでも自分の考えが捨てられず、自分を捨てて稽古することがなければ上達は困難です。
 渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生は私ができない時に「やっていればできるようになる。」とお教えくださいました。ただしやっていればというのは只漠然と繰り返していればということではありません。工夫して稽古を重ねればということなのです。
 無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生は高度な内容を私に求められた時には示されておいて道場を後にされ、「出来るようになったか。」といって再び道場に上がってこられる事がしばしばありました。その時までに自分自身で会得しておかなければならないのです。
 工夫に工夫を重ねればその事が出来るようになるまで気が済まぬはずです。ただ漠然と稽古していても上達はありません。


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  1. 2010/03/03(水) 21:25:46|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

時間の密度

 同じ時間稽古しても上達される方と遅々として上達されない方が居られます。この原因の一つは時間の密度にあります。
 なさねばならぬ事が多く、稽古時間が1週間に1時間しか取れないと思われる方は、その一時間に集中して稽古されます。一方、時間に余裕がありいつでも稽古できる方にとっての1週間に2時間の稽古は人にもよりますが、密度の濃いものではない傾向にあります。いつでも稽古できるという心の隙があるからです。ましてやいつでも稽古できる環境にありながら、稽古を趣味の一つ暇つぶしの一つと考えてしまう方の10時間は一週間に1時間しか稽古できないと考える方の1時間にも相当しません。時間の密度が異なるからです。
 以前もお話しした事がありますが、無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生の道場は非常に狭く、3人が一度に稽古するのがやっとで、動きのある形の稽古は2人でも狭いくらいでした。稽古する形が多い時には必然的に稽古場所を譲らねばならず、高校生であった私は稽古時間を長く取って頂いたものの道場の隅に控えなければならない時がありました。ある日先生が道場にいる方に「森本君の上達が早いのは何故かわかるか。座っている時にもずっと私のほかの人に対する指導を聞いているからだ。」と話された事があります。
 私にとっては当然のことで、新に習うことで知らないことだらけ、少しでも吸収したかったのですが、そういわれて後日他の大人を見ると、控えている時に小声で雑談をしていたり完全に休憩している方がほとんどでした。時間の密度が異なっていました。
 時間の密度が異なるのですから、自分のほうがあの人たちよりも何年早く稽古始めたとか、自分は五年稽古している、あの人は二年に満たないのにと言ってみても何の意味もなしません。時間だけは人に平等に与えられていると言いますが、その時間を等しいものにするかどうかは一人一人の思いによります。

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  1. 2010/03/04(木) 21:25:36|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

剱術観

 友人に頂いた『茨城の武芸 剣の巻』という書物は茨城県の武術史を知る上で非常に貴重な本です。これだけのものをまとめられた先生方の苦労は並大抵のことではなかったと思いますが、「はしがき」に記された剱術観はあまりにも残念で、これだけの歴史をまとめられた方の言とも思えませんでした。
 親が子供に剣道をさせるのは我が子の身体強健を願い、精神的にも情緒的にも根性、忍耐、礼儀などを習得させたいと願ってのことと思う、しかし高校、大学になると目的もまた大きく変わってくると述べられた後で、「・・・ある大学剣道部の意識調査によると、筆頭が剣道技術の習得、つまり強くなりたいと稽古に励んでいるのが61パーセントを占め、次いで精神力、体力の強化などがあげられているが、武士道、或いは剣人のもつ武道観、人生観などの探求を目的としているのは、僅かに2.4パーセントに過ぎない。試合に勝つだけの剣道、負けないための剣道は、剣道でなく剱術である。・・・」

 どうしてこのような偏見が剣道の高段者にあるのか不思議です。現代剣道は剱術よりも上にあり、剱術はただ試合に勝つために行われたと。
 現代剣道の方が心法の指導によく引用されるのは江戸時代の剱術関係の伝書ですし、江戸時代の剱術には全日本剣道選手権はもちろん、小学生・中学生・高校生などの若年者の剣道の一番を決める大会などは当然ありません。勝にこだわらせて、剣道人口を増やしているのは現代剣道の指導者なのです。
現代剣道の高段者に「試合に勝つだけの剣道、負けないための剣道は、剣道でなく剱術である」という認識がありながら高校生以下の剣道の大会を一切禁止するなどという意見は聞いたこともありません。それどころか高校の剣道の大会で敗者復活戦の、そのまた敗者復活戦がおこなわれるのに驚いたことがあります。
 武術として柔術・居合を稽古される方はこのような虚言に惑わされないでください。  


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  1. 2010/03/05(金) 21:25:46|
  2. 剣術 総論

坂本龍馬の刀剣観

 坂本龍馬は武士が用いる刀剣はどのようなものがよいと考えていたのかが垣間見える慶應2年12月4日の手紙があります。第二次長州征伐の後に記されたもので、その一部に次のようにあります。

「一、養子に御中聞被下度事ハ御国にて流行申候長剣ハ兼而も申候通り壱人壱人之喧嘩又ハ、昔咄しの宮本武蔵の試合など申時ハ、至極宜候得ども、当時の戦場にてハ悪く候。人数を指引致す人などハ銃をも持たぬもの故に、随分きらひやがおる。長剣も可宜候得ども手に銃を取る丈の人ハ実ハ刀もなくて可レ宜候得ども、其通りも参るまじけれバ弐尺壱弐寸の刀に、四五寸計の短刀が宜候。戦場二而引取り而は又かけ引取り而ハまたかけ仕時、刀を心掛候人ハ銃を捨るものにて、つひにハ惣人数の銃が少くなり申ものにて候間、譬侍馬廻りと申ても銃にて働く者ハ、刀ハなくても可レ然存候。戦場と申ても治世に思ふよふにいそがしき物にても無レ之候。誓へ敵鼻先きへ来るとも、少しの心得があれバ随分銃の込ミ替ハ出来るものにて候。」

 つまり土佐の長刀(なががたな)は少数の個人的な戦いには良いけれども、戦場では刀は必要なく、所持する必要もない。とは言ってもそうもいかないだろうから、刀は短いものでよい。接戦になると腕に覚えのある者は銃を捨ててしまうので、銃の数が足らなくなってしまう。接戦になったとしても銃に弾を込めることはできる。と言ったくらいの意味で、戦場では刀は不要であると言っています。
 その当時、銃槍術(銃剣術)が槍術の師範によって生み出され稽古されていれば刀を用いようとする人もより少なかったかもしれません。

 NHKのドラマで武市半平太が江戸で習った鏡心明智流の師を「ももい(桃井)」と発音していましたが、正しくは「もものい」と読むようです。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

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  1. 2010/03/06(土) 21:25:00|
  2. 武道史

貫汪館居合道講習会「抜付け」

 本日、貫汪館居合道講習会を実施いたしました。今回も愛知県や岡山県などの遠方から参加していただき、感謝致しております。少しでも何かを会得していただけていればと思っております。
 今回の講習会では座法から始めて横雲、初発刀、虎一足、流刀、稲妻を稽古しながら抜付けを学んで頂きました。気分転換に他流派の剣術の形も稽古して頂きましたが、流派によって考え方が違うという事もご理解いただけたと思います。
 さて講習会では「抜付け」をテーマとして稽古いたしました。「抜付け」は「抜ける」のであって自らが抜こうとするうちは本当の動きとはなりません。
 またその為には座法はないがしろには出来ないことで、ワイヤーの人形を使い、肘があるべきところを理解していただきました。体が天地を貫いていれば自ずと納まるべき位置は定まってきます。肘が納まるべき位置になければあとの抜付けは意図的に行わなくてはならなくなってしまいます。「トライアングル」がどの様な状態でつるされているのかを忘れないで下さい。またそのためには肩がどの様であらねばならないのかも忘れる事は出来ません。
 無双神伝英信流における抜付けは体の調和刀と体の調和と、ほんの僅かの崩しによって成り立ちますので、自らが腕力を用いて抜付けることはありません。したがって抜付けで前腕が緊張したり、体のどこかの筋肉が緊張するという事はないのです。もしどこかに力みが入ったとすればその動きはあやまちであると気付かねばなりません。また少しでも力みが入ってしまえば刀は動かなくなってしまいます。なかなか上手くいかない人はこの力みを去らなければなりません。
 力みを去ることが出来ない方の多くは「抜こう」とされている方なので、「抜こう」という思いを捨てなければ「抜ける」ようにはなりません。初めから心の領域と業とが重なっているのが居合ですので、心の修行なしには居合は成り立ちません。

 「居合とは心をしつめ指刀抜れはやかて勝を取なり」

 という歌はたんに心の修行をといているのではなく業に心の状態が大きく関連している事を説いています。講習会で少しでもご理解いただけたかと思います。

 次回の講習会は五月に行います。詳細が決まりましたらご連絡いたします。


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  1. 2010/03/07(日) 21:25:31|
  2. 居合 総論

初心のうちの稽古

 柔術の稽古において初心のうちは技がかかろうが掛かるまいが、自分の動きを大切にしなければならないのだと何度も繰り返して述べていますが、その事が理解できず、どうしても技を掛けたいと思う方はいつまでたっても基礎が身につかず、手順は覚えているけれど・・・という状態になってしまいます。
 そのまま暫く時がたつと、本人にしてみれば手順は覚え動きもできるのにどこが悪いのかという気持ちになってしまいますので、こうなってしまうと自分自身で気付くまで上達する事はありません。
 先日の稽古でやっと自分の状態に気付かれ技を掛けようとする時に自分自身が崩れている事に気付かれた方が居られますが、気付いてみると自分がいかに自分勝手な動きをし自分自身の調和を自ら崩しているのかということが嫌なほど見えてきて、動く事すらできなくなっておられました。このような状態から、どの様にしたら良いのかという工夫をし始め基礎が身につき、本当の意味で相手に業を掛ける事が出来るようになります。
 自分自身で自分自身の崩れ、乱れに気付く事が出来れば、そこは自分の隙ですので、隙をなくすこともできるようになります。先日、気付きを得た方は自分が技を掛けるのだという思いが自分自身の動きを崩している事に気付かれましたので、今後は自分自身と向き合わなければならなくなります。それ故にこそ武術の稽古が修行と呼ばれます。
 もう何年も前の事ですが太刀打の指導を道場で行った時に、「出来たので次の形をしていいですか。」といわれた我の強い方が居られました。「本当に出来たのですか。」と聞いても「出来ました。」と言われるのです。それまでずっと素抜き抜刀術を指導して後の太刀打でしたが、結局何もわかってはおられませんでした。その方にとって武術の形とは手順だったのです。来てくれていた同門の方と顔を見合わせてしまいました。
 そのような方は自分は何年も稽古しているとか、これくらい形を覚えていると言う事が価値基準で、年下の稽古年数の短い方の腕がいくら上回っていようが、質が高かろうが全く見えておらず、自尊心だけが高いままです。時代が時代であれば斬捨てられて終わりなのですが。
 
 貫汪館ホームページに居合道講習会の写真を載せました。御覧下さい。

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  1. 2010/03/08(月) 21:25:19|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

柄手

 暖かくなってきました。冬の内についてしまったかもしれない癖について述べて起きます。
 先日、無双神伝英信流抜刀兵法の師範代と話していて、柄手がなぜ深く掛りすぎていたのか原因が自分自身で見つかったと話してくれました。それは冬の間の稽古で寒く、手も乾燥してしまい、体が柄手に不安を感じ思わずに深くなっていたのが原因でした。師範代が意図的に行っていた動きではないので、よく原因を掴む事が出来たと感心しました。
 無双神伝英信流抜刀兵法では柄手は自分でもいつ掛ったかわからないほど柔らかなままで、抜付けた後も握り締める事はありません。師の梅本三男貫正先生は「刀が手の内から飛び出て飛んでいくくらいにやわらかく。」と教えられました。そのほうが刀が生きて働くのです。
 冬の間、稽古場所は寒く、手がかじかむ事もあります。刀が手の内から飛んでいくような不安を体が感じていると、知らず知らずの内に柄手の係りは深くなり、抜きつけた後に柄を握り締めてしまう癖が身についているかもしれません。自分自身の動きを確認してください。

 写真は携帯で撮った今日の雪景色です。

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  1. 2010/03/09(火) 21:25:58|
  2. 居合 業

数稽古

 1月から、無双神伝英信流抜刀兵法の稽古で暫く数稽古をしてみました。数稽古といても稽古時間の制約があるためそれほどの数は抜けませんでしたがが、数稽古について述べてみます。
 まず数稽古の利点ですが、数稽古は私のペースになるべくついてきていただき早抜き早納めを繰り返すので、一本毎の居付きを無くす利点があります。
 一形終わっても納めた瞬間には次の敵が現れるために居付く暇はありません。始まりもなく終わりのない状態が続きます。
 また、動きの凝り固まりを無くす効果もあります。いままでは足を踏ん張ってためを作って一刀両断という間違った思いが残っていた人も数をこなさすため、そのような思いを捨てざるを得なくなるのです。
 しかし、数稽古にはいい加減な動きを生むもとになるという欠点があります。無理無駄の無い動きがいまだ出来ない人にとっては何とか楽な動きをしようとして抜付けも斬撃も刀が生きていない腑抜けた動きをしてしまいます。一昔前に言われた所謂「枯れた動き」をしてしまうのです。こうなってしまっては下手な癖がつくばかりですので、数稽古はマイナスにしかなりません。
 上記と重なる事でもありますが、下手に数を抜くために駄目な動きが増幅されて現れると言う欠点もあります。これは欠点ではあるのですが、己の駄目なところに嫌になるほど気付かされますので、稽古によって正すきっかけともなってくれます。
 江戸時代にも数稽古をしょっちゅう行っていたわけではなく、特別な稽古方法でした。普段の稽古で動きの質を高めた上での稽古方法です。また寒くなったら行ってみようと思いますが、それまでに無理無駄の無い動きを身につけておかねばなりません。

 早抜き早納めは数抜きをする為の稽古方法ですので絶対に演武では行う事はありません。念のため。

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  1. 2010/03/10(水) 21:25:20|
  2. 居合 総論

心の偏り

 無双神伝英信流の稽古においても澁川一流の稽古においても、なかなか動きの質が向上しない人はその人の心にも原因があります。
 心は体の動きに作用し、体の動きはまた心に作用します。居合の稽古において座った時、仮想の敵が前に居るとのみ思い、前方にばかり集中してしまう人は座った時から体は定まらず、前方に歪んでいます。座した時は心は前後左右の中心にありどこにも偏るものではありません。前方の敵に対して動き始めても同じ事です。前後左右の限りない広がりの真ん中にあるのです。それ故にどのような状態にも変化できる動きが形稽古を通じて養え、前後左右の敵に対しても応じる事ができるのです。
 澁川一流の稽古においても同じ事です。前方の相手にのみ心が取られてしまうために臍下が中心となるべきなのに、甚だしきは中心が自分の体の外にはみ出してさえ居ます。このような状態ではいくら形を繰り返したとしても手順を覚えるだけに終わってしまいます。
 自分の心がどのような状態にあるか稽古の際に確認してください。

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  1. 2010/03/11(木) 21:25:25|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

妥協しない

 お話したことがあるかもしれませんが、研師の上田先生にお聞きした話で絶対に忘れてはならないことがあります。
 研師という立場から良い刀が安く手に入る機会は多いそうなのですが、師匠からは絶対に自分の刀を持ってはならないと教えられているそうです。
 その理由は、自分の刀をもち、自分の刀だからと一度でも妥協した研ぎをしてしまうと他の刀に対しても研磨における妥協が現われる可能性があるというものでした。
 この話を、只聞き流すと研磨の世界は厳しいのだなという感想しか持ち得ないと思いますが、上田先生は研磨に関して一度たりとも妥協をしたことがないということなのです。言葉でいえば簡単ですが、実行する事は並大抵の事ではありません。
 今日は疲れているから、忙しかったからといって自分の稽古に妥協してしまうのが凡人です。
 動きにおいても「力をぬいてください」と指導されても「これくらいでいいだろう」と自分に妥協していては本当に力をぬくことが分かるはずもなく、妥協した程度の見かけ上の手なれた動きしか出来るようにはなりません。
 徹底的に求め、妥協しない稽古。忘れてはなりません。 

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  1. 2010/03/12(金) 21:25:44|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

笑う

 体が凝り固まり、居付く方にとってこれをほぐす最も有効な方法が「笑う」ということです。馬鹿笑いではなく、幸せな笑いです。
 病気の場合はわかりませんが、武術の稽古で体が凝り固まる方のほとんどが、頭の中が凝り固まっています。この頭の凝り固まりをなくす手段が笑うということなのです。幸せに笑っているときには体は凝り固まることがありません。
 武術と笑うということは結びつかないと思っておられる人、そのような考え方が体を凝り固まらせる原因となっているのです。

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  1. 2010/03/13(土) 21:25:47|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

ワイヤー人形

 講習会のときに用いたワイヤー人形がこれです。アルミのワイヤーなので持ち運びや形を変えて少しずつ見栄えが悪くなってしまいましたが、この姿を見て肘・腕の落ち着くべきところ、居合を抜くときの肩のありようは分かると思います。居合の講習会で用いましたが体の用いようは柔術の稽古でも共通しています。
 これを見て分からない方は分かるまで工夫するしかありません。最終的に誰も助けることは出来ないのですから。

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 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2010/03/14(日) 21:25:56|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

参拝

 昨日防府天満宮におまいりし、そのあしで石城山に登り剣術の形を奉納しました。防府天満宮の梅はさかりを過ぎていましたが、それでもまだ綺麗に咲いている花もありました。

      01天満DSC_0069     02天満DSC_0072

 天満宮におまいりした後は熊毛を通って石城山に向かいました。熊毛の三丘は毛利の家老である宍戸家の領地であり、郷校が置かれていました。当然、武術の道場もあったのですが、今は資料も何も残っていません。参考までに述べますが宍戸家の領地で行われていた貫心流は広島の細家に習ったもので、戦国時代から続いていたものではありません。
 写真は郷校の徳修館ですが昨年は無かった孔子の像が建てられていました。徳修館の左後方には古墳が移設されていますが、徳修館前の公園には古墳型のトイレがあります。

   03徳修館DSC_0074   04徳修館DSC_0075   05徳修館DSC_0078

 石城山では神籠石を巡り高日神社で次男と剣術を奉納をしました。高日神社には天之御中神・日神・月神・星神・高日峰之神が祀られており、次男と試合口5本の形の後、表十本の内の二本「ようけん」「げっけん」を行いました。「ようけん」「げっけん」はそれぞれ、日と月を象徴しており、高日神社へ奉納するにふさわしい形です。写真は龍石と高日神社、高日神社からみた柳井市です。高日神社は石城山の高所にあるので晴れた日には瀬戸内海が美しく見えます。昨日は霞がかかっていました

         06龍石DSC_0081   07高日神社DSC_0082   08高日神社からDSC_0084

 高日神社で奉納を済ませた後、それぞれの神社におまいりし、帰途に着きました。写真は五十猛神社と、正月にも咲いていた四季桜の花、そして帰りの道沿いに咲いていた菜の花です。

  09五十猛神社DSC_0087   10桜DSC_0093   11菜の花DSC_0096

 
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2010/03/15(月) 21:25:15|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

考えない、考えさせない

 澁川一流柔術の稽古を初心者の方が行うに当たって大切なことは、体を力ませることなく、重心が臍下丹田におさまり、動きの中心が臍下丹田となるように努めることであって、技を掛けるためのコツつまり、足の向き、手の向き、体の向き、あるいは左右の手の位置などといったことを身につける事ではありません。
 しかし、そのように指導しているにもかかわらず、初心者のうちから技を掛けよう掛けようとして、大切な初心者のうちに身につけようと努めなければならないことをほおっておかける方もおられます。一生懸命頭で考え、このときはこう、このタイミングでこうなどと考えられながら動いておられるのです。頭で考えながら動くと、ただでさえで力む体がますます力み、自分で力んでいることにさえ気付かなくなってしまい、体は緩まず重心は上がりっぱなしです。絶対にしてはならない稽古をしておられるわけです。
 柔術の稽古は必ず受と捕で行っています。この組み合わせは兄弟子と弟弟子とがなる場合が多くあります。少し知識を身につけた兄弟子がその段階でいらぬ知識を弟弟子に教えてしまうと、考えていなかったのに考えてしまう癖がつき、より大切なことを身につけようとしなくなってしまいます。してはならない指導です。
 稽古は本来、何度も何度も繰り返し、繰り返すうちに自ら気付き自ずと上達しなければならないものです。兄弟子は弟弟子が分からなければ、何度も技を掛け示せばよいのです。


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  1. 2010/03/16(火) 21:25:05|
  2. 柔術 総論

導き方

 渋川一流柔術の稽古ではできるだけ兄弟子と弟弟子がペアになって稽古をして頂いています。初心者同士の稽古だとわからない者同士でいい加減な稽古になってしまう可能性があるからです。
 弟弟子を導く、兄弟子の立場において忘れてはならない事は個に応じるという事です。柔術の稽古は集団教授法を取りませんので、マンツーマンで指導をしています。したがって年齢や性格等によりある人には理論から教え、ある人には只ひたすら動いていただき、またある人には見とり稽古を主としてといったように、人に応じた教え方をします。自分は初心者の時にこう習った、自分はこうだったと言ったところで、異なっているのが当然なのです。したがって自分が教えられた方法が全てではありません。
 当然のことながら人は自分が習った方法を踏襲しようとします。しかし、大切なのは個に応じて上達の方法を考える事で、どのような導き方をしたら弟弟子が伸びるのかを工夫しなければなりません。人の導き方を考える事ができるようになれば自分自身を自分で上達させていく事が出来るようになります。

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  1. 2010/03/17(水) 21:25:13|
  2. 柔術 総論

間違い

 先日、産経ニュースというインターネットの記事にある剣道家をとりあげて次のように記述してありました。

 「 全日本剣道連盟の規定では、最高位の八段は、七段になってから10年以上を経て、年齢46歳以上になった者の中から選ばれる。「剣道の奥義に通暁、成熟し、技りょう円熟なる者」。3つある称号のうちの教士は「剣理に熟達し、識見優秀なる者」でなければならない。剣道は、ただ勝つことに専念するものでなく、礼節を重んじ精神の鍛錬をする武道であると説く。」

 「剣道の奥義」とか「剣理に熟達」とうたっているから一般の人が現代剣道は刀の用い方を稽古するのだと錯覚してしまいます。「竹刀道の奥義」とか「竹刀理」とは書けないでしょうから仕方ないのかもしれませんが、子供たちに現代剣道の稽古方法や動きを江戸時代の武士達が行っていたのだという誤解だけは植えつけないでほしいと考えます。もし私が子供の頃にそれは間違いなのだと知る事ができたら、剣道と剣術は全く異なるもの、柔道と柔術は全く異なるものだと知る事が出来たら、当時まだ広島にご存命であった剣術や柔術の先生方に師事する事が出来たのにと残念でならないのです。知らなかったばっかりに多くの流派が広島から消えてなくなってしまいました。
 記事にはさらに次のように記されていました。

 「現在放送中のNHKの大河ドラマ「龍馬伝」で、剣術修行をしていた坂本龍馬はペリー率いる黒船を目撃して驚く。思い悩んだ揚げ句に「黒船に対して剣は役に立たない」と吐いてしまう。もともと合戦の武器であった剣(日本刀)は、武士としての身分を示す道具にしかなっていない現実を見てしまう。戦の武器は剣から銃、大砲へと移っていく。しかし、剣道は剣から竹刀による剣術へと変化しながらも、武士の精神を大切にする思想の流れは一貫している。」

 確かに坂本龍馬は近代戦の戦場では刀は不要と考えていたようですが、個人と個人の戦いでは不要というようには考えていません。ましてや本人が刀で倒されたのですから。
 「もともと合戦の武器であった剣(日本刀)は」とも記されていますが、既に戦国時代末期には鉄砲が重要な武器であり、接近戦で使われる得物の大半は槍でした。戦場では刀は槍を持たぬ者、槍が損傷して使い物にならなくなった時、動きの制約がある場所で用いられるものとなっており、平時の武器が刀でした。
 歴史を学ばねば、間違いを間違いと気付くこともありません。ましてやNHKや報道機関が記せば誰も間違いとは気付きません。

 余談になりますが、合戦では刀が主要武器ではなかったという事を知った、無雙神傳英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生の門人の一人が、先生がお亡くなりになった後、刀は実際に使うものではないから居合も形式美でよいのだと愚かな事を公言していました。刀は平時の武器であり建物の外では常に腰にあり、身を守るために用いられたものです。普段から槍や長刀を持ち歩くことはありませんが、刀は腰にあります。
 たとえて言うならアメリカの西部劇を思い出していただけばよいかと思います。ネイティヴ アメリカンと戦う騎兵隊の兵士はライフルを用います。戦場だからです。しかし、早打ちのガンマンはピストルを用いています。平時において突発的に起こる戦いだからです。
 「刀は実際には使うものではないから居合も形式美でよい」などという愚かな考え方は絶対になさいませんように。

 3月20日(土)の稽古は七尾中学校 柔剣道場で13時から行います。お間違えありませんように。

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  1. 2010/03/18(木) 21:25:00|
  2. 武道史

鞘手

 先日、昨年の講習会で無双直伝英信流の抜付けの際の鞘手は河野百錬以前は今と異なり、現在の鞘手にかえたのは河野百錬だというお話をしたところ、今回の講習会にも来られ出典を尋ねられたのでお教えしました。河野百錬著『居合道真諦』に以下のように記されています。明らかに無双神伝英信流抜刀兵法の外見上の鞘手の動きとは異なっています。しかし、動きの理合からいえば旧式の無双直伝英信流の鞘手の動きのほうが無双神伝英信流の動きの本質と同じになりやすくなります。
 現在の無双直伝英信流の鞘手の動きの本質は多くの方が夢想神伝流と同じになっていますので(外見上の細かな動きではなく)、旧式の動きのほうが稽古の方法論としては良いと思います。
 鞘手が鞘を握ったままであれば抜きつけたときに鞘を後方に持っていこうと言う思いが働き鞘が背中のほうに来る動きをしてしまいがちなのですが、これでは抜付けの理合にあいません。抜付けの際に鞘手を離してしまえばそのような事も起こらず、体の歪も生じにくいのです。
 

九、鞘 手 の 事
 抜付けた時、鞘を(粟形の所)左手(鞘手)を開いて押へて居る人を見受けるが、之も誤りである。
鞘手は、目標に向つて抜刀した刀刃の方向に左手で鞘を傾けて捏つた手の儘まであるのが自然であり正しい方法である。即ち鞘は正座初本の抜付けでは、刀刃の発動方向である横一文字であり、下から相手の腋坪に抜付ける様な場合は鞘は真下たにカヤシ百三十度回転した儘ま左手で鯉口を捏つて居るべきである。
私達の習ひ初めの頃は、抜刀の時、左手は粟形を押へた時代もあつたが、之は捏つた鞘手を更に放して押へると云ふ二段になつて、錬熟者は別として、とても初心者には出来難たい事であり、又た刀法の理合ひから云つても、単に押へるよりも鯉口を握つた其の儘ま(左手も肘も後ろに引く心持で)の一気で行ふ方がはるかに気の充実が十分である。
私は此の事に就いて幾多の疑問を生じ入門から十五ケ年間あらゆる角度からの研究に依り此の結論に到達したが、当流刀法の重大な問題として之を昭和十六年夏、恩師正統第十九代宗家福井春政先生に諮り熟議の結果「然り」との快諾を得、以来当流は此の仕方に依る事を定めた。


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  1. 2010/03/19(金) 21:25:54|
  2. 居合 業

速さ

 武術の稽古をして、一通り手順を覚えると次に「速く」「強く」という欲が生まれてきます。この「速く」「強く」という欲は武術の稽古においては邪心です。
 直接的に「速く」「強く」と心掛け、求めれば求めるだけ道は遠ざかっていきます。「速さ」「強さ」は結果であって、遠回りのように思われても直接的に求めなければ自然についてくるものです。
 宮本武蔵の『五輪書』には初心者にもわかりやすく、はやさについて次のように述べてあります。よく読んでください。

兵法の早きと云所実の道にあらず、早きと云事は物毎の拍子の間にあはするに依て早き遅きと云心なり、其道上手になりては早く見えざるものなり、仮令へば人にはや道と云ふて四十里五十里行ものも有り、是も朝より暮まで早く走るにてはなし、道の不勘成るものは一日走るも一向に捗ゆかざるものなり、乱舞の道に上手の歌ふ謡に下手の付けて謡へばおくるゝ心あって急がしきものなり、又鼓太鼓に老松をうつに静かなる位ゐなれども下手は是にもおくれ先たつ心有り、高砂は急なる位なれども、早きと云ふこと悪し、早きはこけると云ひて間にあはず、勿論おそきもあしゝ、是も上手のすることはゆるゝゝとみえて、間のぬけざる所なり、諸事しつけたる者のすることは急がしく見えざるものなり


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  1. 2010/03/20(土) 21:25:40|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

流名

 無双神伝英信流の流名について江戸時代には定まったものがなく、大森流とか、長谷川流という呼び名で呼ばれたという俗説があります。しかし、これは演武をする際に大森流の演武、長谷川英信流の演武をすると区分したのであって、二つの流派を統一した流派名として無双神伝英信流という流派名は存在していました。
 江戸時代には大森流と英信流は異なる流派であるという認識があったため、演武の際にはどちらを演武するという事をはっきりさせたものだと思います。詳しくは今後の日本武道学会での発表を待ってください。今までも学会での発表前に資料を公開した時には、その資料をあたかも自分で調査したかのように引用されてしまう事が一度ならずありました。また残念ながら資料を悪用した偽流派まで生んでしまっているようです。
 現在は抜刀道という江戸時代には武術ではなく試剣術であったものが現代武道として行われていますので「抜刀」と書くとあたかも試し物をするようにとらえられてしまうのですが、江戸時代の土佐では「抜刀」と書き「いあい」と読ませ、「居合」と同義に用いられていました。
 「無双神伝英信流抜刀兵法」という流名は中山博道が細川義昌にだした起請文にも記されていますが、安政4年のある師範に対する起請文にも「無双神傳英信流居合兵法」とはっきりと記されています。この起請文は巻物となっており、前書きの後に入門年月日と姓名血判が書き連ねられており、一人一人が前書きを書いてはいません。何時の頃からこの流名が土佐で用いられていたのかわかりませんが、安政4年(1857)の時点では用いられていた事は確かです。
 直伝の方の中にはあえて無双直伝英信流下村派などといって、直伝の正統宗家からみたら傍流だという意識を植え付けようとされる方もおられますが、大きな間違いです。写真の資料は下村茂市の弟子のものではありません。
 無双直伝英信流という流名の江戸時代の資料は発見していませんが、いずれどこからか出てくるものと思います。

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  1. 2010/03/21(日) 21:25:25|
  2. 武道史

流名 2

 さて昨日、述べました「無双神伝英信流」という流名についてですが、よく間違われてしまう、中山博道先生の「夢想神伝流」について面白い本がありますのでその記事を紹介します。
 「無双神伝英信流」の流名については、新たに作った流派と誤解されたり、直伝と間違われるなど、私自身は随分と苦労しています。
 私が大学生の頃は今のように「無双神伝英信流」が知られていない時代でしたし、知っていただく手段も持ちえていなかった頃です。私が筑波大学の古武道場で稽古しているのを見られた剣道連盟の土浦の居合の大家の先生が私に流派名を尋ねられたとき、何度「無双神伝英信流」だとお答えしても「無双直伝」と思われれ、説明が通じなかったのを覚えています。その当時は「無双神伝英信流」の存在は全く知られておらず、手順はともかく動きも中山博道先生の「夢想神伝流」とは異なっているのですから、剣道連盟の先生がおわかりになられなかったのも無理はないと思います。
 そういえば、大学生の頃、筑波大学の佐藤先生のおはからいで剣道連盟の5段を頂き、一度だけ水戸で行われた剣道連盟の居合の大会に出た事があります。今になって思えば、プログラムに記された「無双神伝英信流」という流名は誤植だと思われていたと思います。
 さて本題です。中山博道先生とご子息の中山善道先生の共著に『日本剣道と西洋剣術』があります。なかなか面白い本で、様々な技法について記されているのですが、この中で「夢想心傳流」という流名、「夢想神傳流の立居合編の詰抜刀」という用語、「長谷川英信流詰抜刀篇」という用語 などがあり、なかなか興味深いものがあります。
 ご自身で書かれた細川義昌あての起請文の流名は「無双神伝英信流」ですので、すでにこの当時は独自の居合を確立されていたのだと思います。現在、一般に用いられる「夢想神伝流」がこの当時から称されていたのも面白い事です。 

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 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

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  1. 2010/03/22(月) 21:25:59|
  2. 武道史

請流・請入

 太刀打の稽古は基本的に打太刀を上位のものが行い遣方を導きます。したがって打太刀を勤める方は試合か何かをするように心得ていては形の稽古は成り立ちません。
 請流・請入の形の稽古において遣方が初太刀で袈裟に斬り込むところを、打太刀がとめ、裏を斬りますが、このところで、遣方に斬り込まれまいとして力任せに木刀を遣方の木刀に打ち当てようとされる方が居られますが、これでは稽古になりません。
 遣方にはあくまでも斬り込ませるのであって、斬り込ませた太刀を自分の体に当たる間際に「そっと」とめます。そしてとめた刹那こちらから裏を斬り、遣方に「そっと」とめさせ働かさせ続けるのであって、居付かせない稽古をしています。ここを考え違いしてしまうと以後の形全てがおかしくなってしまいます。
 工夫を重ねてください。
 
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  1. 2010/03/23(火) 21:25:58|
  2. 居合 業

物真似

 上級者の業は稽古を重ねた上で、そうなるべくしてそうなった動きです。そうなるためにはしっかりとした階梯を踏んでのちに知らず知らずにそこに至ります。しかし、いくら説明をしてもいきなり上級者の動きをしたい初心者の方がおられ、そのような方は何時までたっても上達はされません。
 居合の稽古であれば、静にゆっくり、力みなく滞りなくと指導するにもかかわらず、指導された内容を真摯に稽古することなく上級者の物真似をし、外見上如何にも早く強くおこない自己満足してしまう。
 柔術の稽古であれば相手をきめることにばかり目が行き、最後だけに一生懸命力を込めて(力んで)おこなおうとする。
 このような動きは素人の物真似に過ぎず、術と言えるものではありません。はやく動こうと思ってもいないのに外見上はやく、つよく動こうとも思っていないのに外見上強い、むしろ感覚的には以前よりもゆっくり、静にしか動いていないのが上級者です。
 そうなるべく、指導しているにもかかわらず、指導に素直になれず、指導された事よりも、自分のイメージに従い思うがままに動こうとすれば決して至る事はないのです。

 
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  1. 2010/03/24(水) 21:25:09|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

虎一足

 猛き虎の千里のあゆみ遠からず  
            行より早く帰る足引

 虎の一足、または陰陽進退において敵が向脛へ薙付け来るのを差表の鎬にて張受けに受ける動作は抜付けと変わることはありません。動きが難しいためか切先を一度鞘からはずしてそこから受ける動作が始まる方がおられますが、これでは敵の刀のほうが早く、自分の脛は斬られてしまいます。
 私の同門の方にも何を勘違いされたか、一度切先を鞘からはずして新たな力で受ける動作をされる方がおられ、この方が力強く受けることが出来ると言われる方がおられましたが、敵は自分の動きを待ってはくれません。文字通り「向脛へ薙付け来る」刀を止めるのであり、敵が先に動き始めています。ただでさえ間に合わぬものをニ挙動で間に合うはずもないのです。
 間に合わせるものは抜付けの動きと、歌に述べられたようにまさしく「行より早く帰る足引」でしかありません。確かに虎一足には速い術理が存在するのですが、これは道場で。


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  1. 2010/03/25(木) 21:25:01|
  2. 居合 業

流刀

 無双神伝英信流の流刀は想定の違いかとも思いますが他系の流刀と異なり、動き始めから斬撃にいたるまで動きがよどむことなく、止ることもありません。
 敵の刀は受けるのではなく、受け流すのであり、体が低く進むがゆえに自分の刀と相手の斬り込む刀とは打ち当たることはないのです。従って刀はそのままめぐり相手の首に斬り込まれます。
 斬り込む寸前にタメを作って斬り込むことは絶対にありません。臍下丹田が動きの中心となっており、刀を振ろうという思いを去れば刀はひとりでに巡るのです。
 以前、師の弟子にも、<受けては体を止め、右足を出しては体を止め、止ったところで「左向け左」のように腰を回転させて向きをかえつつ後方に反ってタメを作って斬り込み、体を固める。>という、まるで号令に合わせた様な動きをされて体の力みを力強さと思い込み自己満足して得々として教えられる方がおられましたが、無双神伝英信流においてはそのような動きは決してなすことはありません。
 どうしてそのような師伝と異なる動きをするのだろうと思いましたが、もともとは他流派の方でしたから、想定が違うにもかかわらずかって習った事が根底にあったのかもしれません。
 自分の都合の良いように仮想の敵を動かすからそのような動きで自己満足するのでしょうが、斬り込みを流された敵は一撃も受けては居ないのですから、そこに留まってくれはしません。ニ撃、三撃と斬りかかるのが敵です。ニ撃目の前にこちらが斬撃できる動きを求めねばならず、止ったりタメを作ったりする無駄な時間はありません。
 工夫しなければ出来ない動きです。

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  1. 2010/03/26(金) 21:25:36|
  2. 居合 業

忘れる

 形は手順を覚えたら忘れなければなりません。初心のうちには全く手掛かりがないので手順を教えます。しかし、手順をいつまでも引きずり、手順を見事に行おうと思い始めたら絶対に上達する事はありません。
 ところが、どのようにそれを教えても何故か此処はこうしてこのようにという思いが強く手順を見事に行おうとされる方が居られます。稽古は一度形を覚えたら形を忘れ、そうなる動きの根本を稽古しなければ全く意味はありません。動きが正しければ外見は自ずとそのようになるものであり、そのように行うものではないのです。
 此処がわからなければ何時までたっても上達する事はありません。そのようにしたという実感を求めれられる方には貫汪館の稽古は不向きとしか言い様がありません。
 そのようにするのは華法であり、そのような形稽古は武術にとって何の意味もなさないどころか動けない体を作るもととなります。稽古をしたためにますます不自由になる体を作るのであれば武術など稽古をしないほうがよりよいのだと考えます。

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  1. 2010/03/27(土) 21:25:29|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

右刀

 右刀は座したときから腰が右の敵に対して開いているので抜付けは、ほとんど何をすることもありません。
 しかし、この形は、敵に正対せねば気が済まぬ人にとっては随分と難しい形のようです。正対しようとするばかりに下半身に乗っている上半身も向きをかえてしまい。抜付けが右に流れてしまうのです。左刀も右刀もそして当刀も抜付けの原理は変わることがありません。柄手が右に流れてしまうと刀が敵の右側面に達しなくなり抜付けが効果を発揮しなくなります。
 正対しようとされる方は必ず抜き始めにお尻を高く浮かせてしまいますのでここを直さなければなりません。直すといっても難しいことではなく、何もしなければよいのです。工夫してください。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 貫汪館広島護国神社奉納演武会は4月4日(日)午前9時半から実施いたします。

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  1. 2010/03/28(日) 21:25:31|
  2. 居合 業

 形稽古は動きを養うために行われます。とくに渋川一流柔術ではじめに行う履形は最も大切で、ここで動きの基礎を養っておかなければ以後の吉掛・込入・打込などの形に進んでも手順を覚えただけになってしまいます。
 履形では相手の動きを押さえ、投げ、きめる原理を学びます。その原理を学ぶためには受は常にニュートラルな状態になければなりません。本来相手の状態に応じて掛ける技は異なっています。相手の勢いが弱いのに無理やり「返返」を掛けることはありませんし、相手の重心が自分より低いのに無理やり「負投」を掛ける事はありません。
 しかし、受がニュートラルな状態になければ、かからない技を無理やり力任せに掛けてしまわなければならなくなってしまいます。そうなっては基礎を養うべき履形の稽古は何の意味も成さなくなってしまいます。
 受の動きをおろそかにすることはできません。工夫してください。


 貫汪館広島護国神社奉納演武会は4月4日(日)午前9時半から実施いたします。 

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2010/03/29(月) 21:25:31|
  2. 柔術 業

抜付け

 抜付けは切先が鯉口から離れるところより始まるという思いがあるとしたら、これは全くの間違いです。
 無双神伝英信流抜刀兵法の想定の多くは敵に斬りかかられるので、これに抜きつけます。こちらから動かぬ敵に抜きつけていくわけではありません。世間には抜付けを序破急ととらえる考え方もあるようですが、言葉通りにとらえてしまうと三つの状況を経て抜付けが行われるようになってしまいます。しかし斬りかかる敵に「みっつ」では絶対に間に合う事はないのです。したがってお教えするときに序破急と言う言葉を用いる事はありません。抜付けは刀が鞘の内に納まっているところから始まります。
 只でさえ間に合わぬどうにもならぬ状況に置かれている訳ですから、抜付けははじめからおわりまで淀みなく滞りなく静に行われなければなりません。「ひとつ」の動きははやくなりますが、「みっつ」の動きは如何にはやくなったとしても「みっつ」であり「ひとつ」のはやさには対応できないのです。
 工夫してください。

 貫汪館広島護国神社奉納演武会は4月4日(日)午前9時半から実施いたします。 

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2010/03/30(火) 21:25:01|
  2. 居合 業

違和感

 先日、無双神伝英信流抜刀兵法の師範代と稽古のため道場を個人利用をし、更衣室に入ったところ、間もなく居合刀らしいものを持った方が入ってこられました。いやな予感がしたのですが、私が道場に出て下座で刀を取り出し礼法をしようとすると、その方は何を思われたのか、何も思われなかったのか、スタスタと上座に歩いていかれ荷物を上座に置き、おもむろに刀を出し始めました。しかたなく下座で礼法をしていると、そのまま上座で稽古を始められるのです。
 いきなり居合刀で、現代剣道の肩中心の後足を引き付ける素振りを始められるので現代剣道の稽古のために刀で素振りをしたかったのかと思っていると、両膝を開き据物斬の真似を始められました。そのまま礼法を続けていると、居合の形が始まったので居合の稽古をしに来られたのだとわかりましたが、激烈な違和感を感じてしまいました。
 礼法を終えて稽古を始めると、無理矢理力任せに振る樋が深く軽い刀の刃音と、見てもいないのに伝わってくる体の極度の力みが道場の静寂を壊していました。抜付けのたびに聞こえてくる後足が床をギュギュッと踏みしめ、こすりつける音、体を前に進めるときのドタバタ音。雑音以外の何物でもありません。
 そこへ春休みで体育館へ遊びに来ていた幼稚園児が道場を覗きに来ました。小さな子供達は何故か私達が行う稽古を見ていて、「いまお姉ちゃんが殿に礼した。」(京都で演武する形を礼法から何度も繰り返していましたので)とか「お姉ちゃんが斬った」「お姉ちゃんがおじさんをやっつけた。」(大小詰や太刀打)「静に見にゃ行けん」「静に」という園児達の声が不思議な事に逆に道場の場の雰囲気を良くしてくれました。
 園児達は私達の真似をしたかったらしいのですが、失礼だと思ったのか、道場の入り口では真似をせず離れたところで真似をしている音が聞こえてきました。しかし、一人を見張り役に立て「見とって」と言っていくのです。そして戻ってきては「何をした」と聞いています。良い子達でした。
 上座で稽古していた方は何を思われたのか私達の稽古が続くと、ますます力んで刀を振られます。形によっては上座をむかなければならないのでどうしても目に入ってしまうのです。私達の真似をして力をいれずに振るような事をされてもいましたが、動きの原理が違うので力を入れなければ良いというではありません。すぐに力任せに振っておられました。太刀打や詰合、大小詰も物珍しいのか何かわからなかったのかチラチラと見ておられましたが、存在を知っておられなければ居合とも思われなかったと思います。
 今まで京都や明治神宮で日本古武道振興会の他の流派の居合の演武を見学する時にはこれほどの違和感を覚えた事はありません。しかし昨年の明治神宮での演武ではこの時と同質の違和感を感じる動きをされるところがありましたから、古武道振興会に加盟している流派にも変化が起こり始めているのかもしれません。全てがこうなってしまったら、伝統も何も存在しなくなってしまいます。やっている人たちは江戸時代からそうなのだと信じているのかもしれませんが。

 貫汪館広島護国神社奉納演武会は4月4日(日)午前9時半から実施いたします。

 4月10日(土)、11日(日)久留米道場へ指導にまいります。詳細は後日連絡いたします。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2010/03/31(水) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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