無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

性質又格別なる人

 嘉永三年、高浜虚子の父 池内荘四郎は四国・九州に武者修行の旅に出ました。二十五歳の時です。子の高浜虚子は父 池内荘四郎の50年忌に父が記した『四国九州筋剣術試業中日記』をホトトギス発行所から発行、縁故のある者に頒布しました。
 貴重な書籍を先日、根岸流手裏剣術の齋藤先生より「研究のために」と授かり読み返しています。 この『四国九州筋剣術試業中日記』の中に「性質又格別なる人」という一文を見つけました。
 池内荘四郎が柳河藩で大石一門と試合をした(立合と記しています)時の記録です。「大石先生は名手と聞及候所 性質又格別なる人に有之」と記されていました。
 他藩の立合で師範の人物をこのように褒めた記述は見当たりませんでしたので、池内荘四郎は初代大石進のなかに何かを見たのだと思います。
 御子孫の大石先生のお話では初代は大きな体で大きな声であったけれども優しい方で花を愛し庭に多くの花を育てていたので、藩主が時折、おしのびで見に来ていたということです。
 また近所のお百姓さんを楽しませる余興として牛馬に引かせるすき(犁)を自ら引くこともあったそうです。
 「性質又格別なる人」とは 一体どのような方であったのでしょうか。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/11/01(日) 21:25:40|
  2. 武道史

段階

 澁川一流柔術の許しの段階は「初伝」「中極意」「免許皆伝・上極意」であり、無雙神傳英信流抜刀兵法の段階も「初伝」「中伝」「免許皆伝」の3段階です。
 澁川一流柔術には形が約400あり、習得がなかなか困難なため「初伝」の前に初段、二段を「中極意」の前に四段を「免許皆伝・上極意」の前に六段を置くことによりそれまでに習得すべき形を定め目標を持ちやすくしています。
 しかし、澁川一流柔術でも無雙神傳英信流抜刀兵法でも「初伝」という許しは流派の体を身につけることができた段階ですので、ここから本当の修行が始まるといっても過言ではありません。いいかえれば「初伝」とは流派の基礎ができた段階といえます。それまでは何年稽古していようが、年齢がいっていようが流派の基礎を身につけているとはいえない段階にあります。
 したがって澁川一流柔術では仮に段位を設けていますが初段であっても二段であってもまだ初心者の段階で基礎を身につけてはいない段階であると自覚しなければなりません。形を多少覚えても基礎ができていないわけですから「初伝」に至り得ていない人は、素直に師や兄弟子の教えに私心を交えずただただ、ひたすら従わなければなりません。この段階において意識的にせよ無意識であるにせよ、「そうではないだろう。」「そんなことができるはずはない。」「このほうが効率的だ。」「この稽古方法のほうが上達できるだろう。」「これはやらずに、こちらだけやって。」などと自分の思いが勝る方はなかなか流派の基礎を身につけることはできません。
 数年前に京都である流派の師弟の演武をみた無双神伝英信流の師範代は「色が同じ」と言いました。形の手順をいくつ覚えようが、いくら手早く出来るようになろうが、そのような同質の段階にならなければ「初伝」の域には達してはいないのです。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/02(月) 21:25:34|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

聞こう、見ようとしなければ

 人は自分にとって都合の悪いことは自然に意識しなくても見えず聞けない状態になるようです。
 もう20年ばかり前のことですが、ハワイへ行ったことがあります。ビデオカメラが一般的になり始めた頃で、車の中から風景を撮っていました。一緒に行った人がラジオの音楽も映像に入れたいということだったので、FMラジオの音を大きくしましたが、その人は音が大きすぎるといって普通の音にしてしまいました。あとで映像を見るとやはりFMラジオの音楽は小さい音でかすかにしか聞こえてきません。人の耳は聞きたい音を選んでいるので聞きたい音は聞こえてくるのですが、それはその音が大きいわけではないのです。逆に言えば車の走行音や風きり音は聞こえていないことになります。
 稽古でも同じことが起こります。歳をとって、随分と自分自身の考えをもってから稽古を始めた方や、いわゆる頑固な方に起こるのですが、自分にとって都合の悪いことは無意識のうちに聞こえず見えていないようです。無意識のうちにそうなるのですから、ご自身は「自分は一生懸命いわれたとおりにやっている」と思い込み、他のものにもそう公言します。
 しかし、まわりで聞こえ見えて稽古している人たちは「何を自分勝手な稽古をしているのか。」「何故師の指導に従おうとしないのか。」「やっていることの中身が違うのに上達するはずがなかろうものを。」と思っているのです。
 そのような方を今までたくさん見てきましたが、そのような方が上達する方法は、技の稽古をする前に自分自身の思い込みや心のひずみを正すしか方法がありません。
 人には大なり小なりそのような傾向があるもので、私自身も師の話されることを本当に理解できるようになったのは亡くなられる前の10年に満たないのではなかったかと思います。師は私が師の話されることを全て理解できるようになったと思われたとき、随分と喜んでくださいました。


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テーマ:心と身体 - ジャンル:心と身体

  1. 2009/11/03(火) 21:25:31|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

武道≠武士道

 先日行われた日本武道際ですが、それにあわせて『日本の武道』の英語版が作られ、世界各国へ配布されました。内容は現代武道中心で、古武道については少ないページ数で30流派だけの解説があります。現代武道中心なのは日本語版もそうなので仕方ないとして、古武道30流派の選択の基準が理解できません。日本古武道協会に加盟していない(高い入会金を払っていない)流派が載っていますし、実際には歴史が古くはない流派ものっています。そして最大の疑問はその30流派以外は流派名のみで簡単な解説も載っていないのです。
 英語版を作った外国人の選択でしょうが、少し配慮に欠けるような気がします。競技化した現代武道ではなく、古武道に興味を持つ外国人が多い昨今もう少し配慮があってもよいのではないかと感じました。
 さて「武道≠武士道」ですが英語版の表紙カバーは写真に見るように薄い紙質で、表紙に書かれた文字が透けて見えるようになっています。表紙カバーには「武道」と二文字、その下の表紙には「武士道」と三文字。つまり表紙カバーから表紙が透けて見え、「武道」のあいだに士が入り「武士道」とも読めるようになっている、よくできたデザインなのです。写真は左から表紙カバー、表紙、二つの合成(書棚に並んだ状態)です。

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 よくできすぎているがゆえに外国人に誤解を与えてしまいます。日本人でも誤解する人たちが多いのですが、はたして「武道=武士道」なのでしょうか。また武道の基盤が武士道だと断言できるのでしょうか。
 もちろん、武術は武士が行っていましたので武術と武士道とのリンクは存在します。しかし武士道は武士集団の主従関係の中で形成されたものであり、武術はあくまでも個の存在を守るために形成されたものです。したがって武術は百姓や商人などの武士階級以外の人たちも多く行っていました。個を犠牲にしてでも集団や主のためにという思想と個の生存の為に存在するものとは、必ずしも結びつきはしないのです。武術を競技化して成立した(現代)武道もまた武術の成立過程から離れることはできません。明治以降国策に武道が利用された歴史があったとしても武士道と、武道とは明確に分ける必要があります。
 明治以降に、武術が武道という名称になり、国策として日本人に個よりも集団を重んじた武士道と武道とを結びつけ、武道教育が国のためという歪んだ考えを作り出しそれを植え付けた歴史を現代も踏襲しようとしているなら、それでもかまわないのかもしれませんが。
 表紙をデザインされた方とも、懇親会の席でお話をしましたが、現代剣道をされる方であり、あまり武道史については知っておられない方でした。現代の剣道と江戸時代の剣術では動きが全く異なることや現代剣道では常識的な動きである事でも戦前の剣道界の大きな存在であった中山博通が否定していたということもご存知ありませんでした。お話をしている中で、結局、その方は「それじゃ、今やっていること(剣道)は一体何なんだ。」と言われましたが、それほどまでに武道を行う現代人の歴史認識は間違っているのです。
 外国に「武道=武士道」という間違った認識が広まらないように祈るだけです。


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  1. 2009/11/04(水) 21:09:05|
  2. 武道史

明治神宮奉納演武

 11月3日(火)、明治神宮において日本古武道振興会の奉納演武会が行われ、演武しました。
 今回は無双神伝英信流、渋川一流柔術とも一人で演武しましたので渋川一流柔術の演武でも渋川一流の居合を演武しました。
 毎回感じることですが、年齢を重ねていても、また既に上手な人であってもさらに上達されている方も多く、工夫と鍛錬をしっかり重ねておられるのを感じます。
 また、演武する方が若返っている流派もあれば、年齢層が若返っただけでなく変質が起こり始めている流派もあります。非常によく稽古を重ねられている流派であっても年齢層が高くなっている流派もあります。せっかく高度なレベルの流派ですので、その技が受け継がれていけばよいと心配にもなります。
 幸い、渋川一流では若い人たちが稽古してくれていますので、このまま次世代に受け継がれていくだろうと思っています。
 演武では観客に見せることを第一義とし御神前に自分の背を向けて演武されるところもありましたが、貫汪館では御神前の演武では背を向けることはありませんし、刀や得物を御神前に向けるという事も避けていますので、まだ奉納の経験がない方はご留意ください。

 東京の劇団夢現舎の公演が明日から始まります。夢現舎のホームページ(←クリックしてください)はこちらです。
公演の案内のチラシを載せます。興味のある方はお出かけください。

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  1. 2009/11/05(木) 21:25:31|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

こころ・・・居合とは心をしつめ指刀抜れはやかて勝を取なり

 居合の歌に以下のようなものがあります。

「居合とは心をしつめ指刀抜れはやかて勝を取なり」

 この歌は読んでそのままの歌ですが、なかなか理解する方は少ないようです。歌には「心をしつめ」とあるので、多くの方は動くことなく唯座っているときには、実際に心が静まってはいなくても、いかにも心を静めようと努めておられます。
 しかし、一度抜付け始めたら柄手がかかった瞬間から「相手を斬る」とか「一刀両断にする」という邪念に任せて体を動かされる方が多いのです。無雙神傳英信流では教えませんが、他流を経験されて序破急という思いにとらわれている方は途中までは静でも「急」のところでいきなり心が変化し「敵を斬ろう」という思いにとらわれています。
 歌を素直によまれたら理解できると思いますが、抜く時に心が変化せよなどとは記されていません。敵が斬りかかろうが、自分が抜付けようが心は静まったままなのです。変化することはありません。
 これは柔術の稽古をされても同じことです。唯立っているときには心が静まっていても相手が動き出せばそれまでの心はどこへいったのか、相手を投げよう決めようと心が焦って、心も体も浮ついて動いてしまっています。
 工夫が必要です。  


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  1. 2009/11/06(金) 21:24:28|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

重さを用いる

 明治神宮で演武のため上京した折、研ぎ師の上田先生に刀に詳しい友人とともにお会いし、お話しをお聞きしました。上田先生は長船の刀匠の上田先生のご子息です。
 刀を研ぐとき、重い刀のほうが軽い刀よりも楽だというお話をされました。
 重い刀は重さで研げるけれども軽い刀は手力で研いでしまうため体も定まった位置から動き、角度が変わってしまうことがあるそうです。
 まさしく居合いの稽古と同じです。重い刀は体で扱うしかなく、手力を用いず体で刀を用いますが、軽い刀であると、「これくらい何とかなる。」という思いが勝手に働き手力を用いてしまい、体の調和を崩してしまいます。調和が崩れた体はすきだらけになりますので、危ういこと限りありません。
 しかし重い刀であっても腕力に自信がある方は、どうしても手力で刀を操作したいようです。自ら自分自身の調和を崩しているのですがそれに気づかれません。また上手な人は軽い刀であっても手力を用いず体で扱うが故に体の調和が乱れません。
 工夫してください。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 貫汪館居合道講習会を11月15日(日)に行います。貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページを御覧になり、どなたでも御参加ください。
 今回の講習会のテーマは「渋川一流の居合」です。


 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/07(土) 21:25:30|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

東洋と西洋

 先日東京へ行った折、帰りの飛行機の時間まで余裕があったので東京国立博物館へ「御即位20年記念 特別展「皇室の名宝―日本美の華」 」を見ようと上野へ行きましたが、展示替のため一時閉室されており、残念ながら見ることが出来ませんでした。
 しかし、幸運な事に上野の森美術館で「聖地チベット展」が行われており、国立西洋美術館で「古代ローマ帝国の遺産展」が行われていました。一度に東洋と西洋を見ることが出来たわけです。
 特に興味を持ってみたのがチベットの仏像と、ローマの彫像です。身体観の違いをはっきりと見てとる事が出来ました。写真のチラシは左側が「聖地チベット展」、右側が「古代ローマ帝国の遺産展」のものです。

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 体のイメージを自分の中に取り込んでみても、チベットの仏像はしっくりきますが、ローマの彫像は何か違和感があります。東洋的身体観と西洋的身体観の違いなのだと思いますが、武術の身体観はやはりチベットのものに近いように感じます。
 とはいっても現在の日本の生活文化にはチベットの意匠よりもローマの意匠に近いものがあふれています。江戸期の身体観をもった古武道は生活様式の変化にともなって修得するのが今後ますます困難になるような気もします。
 
 東京ではこのように素晴らしい展示が行われますが、地方都市の広島ではなかなかミッルことが出来ません。「聖地チベット展」は今後、大阪歴史博物館、仙台市博物館で行われますが広島では見ることが出来ません。また、「古代ローマ帝国の遺産展」も愛知県美術館、青森県立美術館、北海道立近代美術館で行われますが広島では見ることが出来ません。残念ながら中四国地方最大の都市であっても文化的には低い剣なのだと思わざるを得ません。
 

 貫汪館居合道講習会を11月15日(日)に行います。貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページを御覧になり、どなたでも御参加ください。
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  1. 2009/11/08(日) 21:25:26|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

座った姿を見れば

 「座った姿を見ればその人がどんな肩書きを持っていようとも、技量は分かってしまいます。」と研師の上田先生が教えてくださいました。居合のことではなく研師、刀匠のお話です。
 肩書きがあろうとなかろうと、その人の姿を見ればその人の技量が分かるのは見る人にそれだけの技量があるということです。座った姿勢のままで作業を行うことが多い研ぎや梶の仕事にとってそれだけ座った姿が大切なのだろうと思います。
 居合の多くの流派が座った姿勢から刀を抜く稽古をします。これは以前も述べたように居合においては座るということそのものが大切な稽古方法として確立されたもので、実際の場合には常に座ってという状況を想定したものではありません。
 無雙神傳英信流抜刀兵法を稽古する方も、はじめは現代人の癖で座姿勢を作ろうとされていますが、素直な方で毎日座る稽古をされていれば数年もたてば自然に座れるようになります。しかし、此処からが居合の稽古の本当のスタートで、大地に体を預けた状態のまま、つまり座った状態のまま抜付け、斬撃し、血振いし、納刀しなければなりません。多くの方はここで挫折します。心が「刀を振りたい」「強く振りたい」「速く振りたい」と邪念を生じさせ、座った状態の体を崩してしまうからです。
 しかも崩れていることに気付かないほど邪念が強い方も多く居られます。業の上での無念無想を求めぬ限り無雙神傳英信流抜刀兵法の上達は難しいといわざるを得ません。

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  1. 2009/11/09(月) 21:25:42|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

修行

 長船の刀匠上田先生のブログに下のように記してありました。

「弟子が仕事をしているので指示を出す。親方に対する返事は「はい」しかない。カラスの頭は「白い」と言えば白であって黒ではない。
親方の仕事の指示にしたがわず、返事だけをして、行動は自分勝手ではその仕事を覚え、学び、古の先人の仕事も理解出来ないものである。・・・後略」

 職人の世界は厳しいと他人事のようには捉えないで下さい。武術の稽古もまたしかりです。守破離の守の段階にある方はひたすら指導された事を求めるのみです。できないからといって自分勝手な動きをし、見栄えだけをつくろい、ごまかしていては何時までたっても上達はありません。
 出来ないからこそ、工夫しなければならず、そこに上達への道が開けるのです。自分には出来ない、出来ていないと認識する事こそが上達への第一歩です。


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 今回の講習会のテーマは「渋川一流の居合」です。


 貫汪館ホームページに明治神宮奉納演武の写真を載せました。御覧下さい。

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  1. 2009/11/10(火) 21:25:32|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

呼吸

 稽古のときに動きが妙に軽くダンスをしているような方が居られました。体は大きいのにもかかわらず、自分の重さが技に生かされておらず、相手に自分の動きが伝わらずに、自分だけが空回りしているような感じなのです。
 よくみていたら呼吸が浅いことが分かりました。丁寧に動くという思いが自分の動きを制限し、呼吸を浅くさせてしまい、その結果動きが空回りしているのです。呼吸の稽古方法は教えてあり、稽古されていますので、呼吸と技を掛けるときの動きが別物になってしまっていたわけです。
 澁川一流柔術でも無雙神傳英信流抜刀兵法でも呼吸を離れた動きは存在しません。呼吸にのることによって動きは生じます。工夫してください。

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  1. 2009/11/11(水) 21:25:25|
  2. 居合 総論

第13旅団創立10周年・海田市駐屯地創立59周年記念行事

 先週末、第13旅団創立10周年・海田市駐屯地創立59周年記念行事に招かれ、行ってきました。
 私自身は航空自衛隊にいたのに退職してからは銃剣道の関係で陸上自衛隊にばかりご縁があります。
 行事でははじめに観閲式が行われ、観閲行進があり、空挺隊のパラシュート降下がありました。第一空挺団のある習志野駐屯地内には私が最初に所属していた航空自衛隊第一高射隊が習志野分屯基地として所在していました。また、習志野演習場の中に当時の地対空ミサイルのナイキの発射地区と射統地区があり、私は発射小隊にいました。式典のあとで二番目に降下された方とお話しする機会があり、展示されていた写真で現在の習志野演習場を見て懐かしく思い出しました。下の写真は観閲式とパラシュート降下と偵察隊のバイクによる訓練展示のものです。

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 観閲式の後は模擬戦闘が行われましたが、新しい小銃の空砲の音が小さいので後で聞いてみると口径が随分小さくなっているとの事でした。最後に敵陣地を制圧するのに「突撃に進め」という号令が聞こえたのも懐かしく思い出しました。

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 私が航空自衛隊の幹部候補生学校ではじめて戦闘教練の教育を受けたときの事です。分隊での戦闘教練の模範を教官方から見せられました。戦闘訓練に用いられる号令も始めて聞いたのにもかかわらず、その後いきなり区隊長が「森本が分隊長をやれ」と言われ、分隊を指揮し最後の号令を「突撃に前に進め」と間違ったことも思い出しました。
 写真は模擬戦闘のときの写真です。
 江戸時代であれば、一騎前の武術だけでなく、用兵・築城の法も兵学、軍学として学ぶこともたしなみであったので、兵学の流派が残っていない現代に幹部候補生学校で戦史や用兵を少しでも学べたことはよい勉強になったと思います。   


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  1. 2009/11/12(木) 21:31:25|
  2. 未分類

命がけ

 昨日は第13旅団創立10周年・海田市駐屯地創立59周年記念行事について記しましたが、パラシュート降下をされた方と話していたときに一緒に行っていた次男が「降下は怖くないですか。」と質問しました。
 私はといえば高いところは嫌いですが、習志野演習場で何回となく降下されるのを見ていましたので、第一空挺団の隊員の方が「怖い」と感じるはずもないだろうと思っていました。
 しかし、その方は次男にこう話してくださいました。

 「はじめは怖いと思っていました。しかしやがて慣れて怖くなくなります。だけれども100回目の降下には何か起こるのではないかと怖くなりました。節目節目にそういうことが起こります。」

 命をかけてお仕事をされているのだと今更ながらに感じました。とても謙虚な方で降下の回数も多い方でしたが、このような命をかけたお仕事が人間性を高めているのではないかとも感じられました。武術、武道の稽古は口先では竹刀を刀と思えとか、命に関わる稽古をしていると言いますが、実際にはスポーツ感覚で行っている方も多くおられます。
 稽古するものは深く考えねばなりません。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 貫汪館居合道講習会を11月15日(日)に行います。貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページを御覧になり、どなたでも御参加ください。
 今回の講習会のテーマは「渋川一流の居合」です。


 貫汪館ホームページに明治神宮奉納演武の写真を載せました。御覧下さい。

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  1. 2009/11/13(金) 21:25:17|
  2. 未分類

ああはなりたくない、こうもなりたくない

 先日、銃剣道の稽古を見に行きました。私は今でも広島県銃剣道連盟の理事ですので、陸上自衛隊の方に行っていただいている高校生への稽古を、時々、廿日市スポーツセンターに見に行きます。指導してくださる陸上自衛隊の方は人格ともに優れた方ですので安心してお任せできます。
 動きの説明を口頭でされている時に、挨拶するでもなく二人の方がいきなり入ってこられ、 畳の上で大きな声で話し始められました。その声が武道場中に響き、銃剣道の指導者の声がかき消されるほどでした。
 迷惑千万なと思って話を聞いていると二週間後の柔道の大会の会場設営をどうするかを大きな声で話しており一人の方は高段者のようでした。自分達の事しか見えていないのでしょうが正面に掲げてある「自他共栄」の掛け軸はやはり只の飾りでした。大会の前の会場設営のためにといって土曜日の午後から体育館を借り切ってしまい、いつも稽古している団体に使わせずに体育館を遊ばせておくのも、仲間内だけでの「自他共栄」 のためなのですから、武道をやったところで人間形成にはなりません。
 私は今まで何十年も武道に関係してきたので、武道が人間形成に役立つという事は一部の人にしか当てはまっていないという状況をたくさん見てきています。

 「範士」号が欲しいばっかりに、同じ位置にあるほかの人を陥れようと影で動いていた人。
 「範士とは人間範士でなければならない」と師匠に教えられたことを口にしながら、自分の間違いを正そうとした真っ直ぐな弟子を陥れた人物。
 自分が高段位が欲しいばっかりに、自分の師以外の高段者に取り入り、もとの師を落としいれた人物。
 その流派は幕末か明治維新以降にしか、その土地にもたらされていないのに、自分の権威付けをしたいがために、その藩のお留め流であったと主張し流名にお留め流とつける古武道の先生。
 正式に伝えられた流派でもなく、形が残っていただけなのに宗家と名乗る人物。
 形も残っていなかったのに、文書から形を想像して作り上げ、宗家と自称し、あたかも古くから伝えられているように宣伝し弟子を集める人物。
 団体での自分の地位を自分自身の価値と勘違いして威張る人物。
 宗家と称して、お金のために動く人物。

 他にもたくさんの嫌なことを見てきました。
 日本古武道協会の設立趣意書には「急激かつ深刻な社会的変革が現下世界の風潮となっており、この中にあって、日本国民もまた、目指すべき信條の指標に迷い、特に青少年の精神的荒廃と体力、気力の衰退が憂慮される折柄、この古武道精神と技法の保存振興こそは、現行武道の振起と相応じて、ひろく国民教育に寄与するところ多大なものがあることを確信する。」
 とありますが、マイナスの教育にならねば良いがと思える事例があまりにも多すぎます。
 自分自身を知らぬからこそ生じることなのだと思います。自分自身が今、どの程度の技量なのかを知れば謙虚にならざるを得ないと思うのですが・・・。
 

貫汪館居合道講習会を11月15日(日)に行います。貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページを御覧になり、どなたでも御参加ください。
 今回の講習会のテーマは「渋川一流の居合」です。


 貫汪館ホームページに明治神宮奉納演武の写真を載せました。御覧下さい。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/11/14(土) 21:25:01|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

貫汪館居合道講習会

 本日は渋川一流柔術の居合を稽古いたしました。今回も横浜や名古屋などの遠方から稽古にお越しいただき感謝致しております。
 今回の渋川一流の居合ですが、武道史研究から渋川一流柔術の流祖である首藤蔵之進満時の出身地である四国の浅山一伝流の居合をそのまま取り入れたものだということが明らかになっています。
 今回講習会に参加していただいた方から渋川一流柔術の居合もまた体の動きを養うのに非常に役立つ形があるとご指摘いただきました。私自身もその方のご説明を聞き「なるほど」と感心いたしました。渋川一流柔術の居合には狭い空間でも稽古が可能な形があるので、渋川一流の稽古を専門に稽古されている方は時間がある時にはご自宅で稽古をしていただければ、素手の技術も必ず向上すると思います。
 渋川一流柔術の居合には英信流にはない動きをする形もありますが、その形をを通じて、敵を気で制するという空論が役になた無い事や、体を固めたり、ばねを作ったりしていては間に合わない動きにしかならなかったり敵に対応できないということを理解された方がおられたのも講習会の成果であったと思います。
 
 遠方から稽古に来ていただく方は、よく貫汪館の稽古のあり方を理解され短時間でかなり多くの事を修得されています。一方、いくら稽古していても稽古のありようを理解されていない方は徒労に終わってしまっている場合もあります。身近でいつでも習えると思われている方は思いをかえて稽古しなければならないと考えます。 

 次回の講習会は来年の春になります。また後日お知らせいたします。

 久留米道場での今月の稽古会は21日(土)18:30~20:45,22日(日)9:30~12:00です。場所は決まり次第お伝えいたします。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/11/15(日) 21:12:01|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

師弟関係

 研ぎ師の上田先生が話されていました。
 「あまり遠出はしません。今住んでいる所は、師匠の家の近くで、突然師が来られて教えていただくこともあれば、急ぎの仕事を持ってこられることもあり、遠出をしているとそのような教えをいただく機会を逃してしまうからです。私は兄弟子よりも多くのことを教わることができます。正月も東京にいます。学べる機会を失うことが無いように。」
 上田先生は数年前まで修行中には、「仕事を師から任せられたらその仕事が終わるまで一切外出はできません。」とも話されていました。
 職人の世界はマンツーマンで技術の伝授が行われるため、素直で自己を交えることなく求め修行する人は、師から教えていただける機会が多ければ多いほど多くのことを吸収し成長します。
 武術の世界も同じです。澁川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生からはマンツーマンでお教えを受けることが出来ましたし、無雙神傳英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生の晩年は稽古に行く弟子が少なくなりましたので、マンツーマンで稽古をつけていただく機会が多くありました。複数の弟子が稽古場にいるときには通り一遍の稽古でも、私一人のときに先生はより深く、多くお教えくださいました。武術の業もマンツーマンでしか伝わらないのです。
 無雙神傳英信流抜刀兵法を本気で求められる方にしかお教えず人数を限っているのは、業はマンツーマンでしか伝わらないという条件があり、集団教授法を用いることができないからです。真剣に稽古する方の中に一人でもレクリエーション感覚の方がおられれば、真剣に稽古される方にお教えする時間が短くなってしまいます。
澁川一流柔術では全体のレベルが上がり、免許皆伝上極意の師範代をはじめ、中極意の方もおられ補佐していただけるので、随分余裕があります。しかし、それでも稽古される方は選ばせていただいています。師範代や七尾道場長の時間を浪費させたくないからです。

 久留米道場での今月の稽古会は21日(土)18:30~20:45,22日(日)9:30~12:00です。場所は決まり次第お伝えいたします。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/11/16(月) 21:25:10|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

稽古の以前の姿勢

 先日明治神宮での奉納演武のため東京へ行った際、劇団夢現舎にお邪魔し、稽古を拝見いたしました。
 劇団夢現舎主宰・演出家・俳優   小竹林 早雲先生の指導が入ると夢現舎の俳優の方はそれに応えてすぐに演技を修正しておられました。これは俳優のレベルが高いというだけではなく、俳優の方一人一人が小竹林 早雲先生が日頃からどういう方向性をもって何を指導しておられるということを理解されて稽古しておられるからだと感じました。
 武術の稽古もまた同じです。師がどういう方向へ導こうとされ何を求めているのかを理解しようとすることなしに絶対に上達はありません。その努力なしに週に何十時間稽古しようと何十年稽古しようともその流派における上達はないのです。

 劇団夢現舎の公演劇団夢現舎公演No25 実験シリーズその2 (なまえ)『   』

の第Ⅱ期公演は明日からです。お出かけください。劇団夢現舎のホームページ(←クリックしてください)はこちらです。


 久留米道場での今月の稽古会は21日(土)18:30~20:45,22日(日)9:30~12:00です。場所は決まり次第お伝えいたします。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/17(火) 21:25:33|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

刀鍛冶 道祖尾廣賀展

 先日、月曜日の代休を利用して鳥取県東伯郡の北栄町北条歴史民族資料館へ行ってきました。鳥取県は地理的には近いのですが心理的に遠く、いまだに鳥取砂丘にも行ったことがありません。
 手元に伯耆住廣賀という銘の短刀があり、友人が廣賀展が行われていると教えてくれたのに週末は講習会で忙しく行けないので、図録だけでも手に入れたいと北条歴史民族資料館に電話したところ、親切にも月曜日に片付けになるので、それまでなら見れますよと言って頂いたので、行ってみる決心をしました。
 今回のツーリングは平日ということもありできるだけ高速道路料金をおさえるために午前4時前に高速道路に入りました。中国自動車道は冷え込みが厳しく路面は凍結してはいないものの、真冬の寒を予想していなかったため防寒対策が不十分で体は凍り付いてしまいました。
 何とか歴史民族資料館にたどり着いて展示を見せていただいていると、展示の刀の所有者の皆さんが片付けに来られました。『伯州廣賀刀押形聚』を書かれた方お二人で、こういうこともあろうかと持参した短刀を見ていただきました。二番目にみていただいた方は詳しく見ていただき新刀の廣賀であると言われました。
 恥ずかしながら、もともと私は美術的に刀剣を見るセンスがなく、姿・形でこの刀は役に立つかどうか、扱いやすいかどうかしか分かりません。たまたま手元にある廣賀の銘の短刀もそのような観点から手元にあるのため、友人に教えられるまでは廣賀という刀鍛冶がどういう人なのかも知りませんでした。
 廣賀展に展示してある刀をみても鉄が明るいということくらいしかわからず、むしろ目を引いたのは刀の拵えでしたが、その拵えの多くは私の短刀を見てくださった方が拵えられたということでした。写真は北栄町北条歴史民族資料館と刀鍛冶 道祖尾廣賀展のチラシです。

    DSC_0084.jpg     File0520.jpg

 時間が余ったのでこの近くに観光をするところがないかどうか歴史民族資料館の方に尋ねたところ、青山剛昌ふるさと館があると教えられ、行ってみました。途中にコナン大橋もあり青山剛昌ふるさと館の展示もなかなか楽しめるものでした。写真はコナン大橋と青山剛昌ふるさと館です。手書きの絵は青山剛昌さんが小学校1年の時にかかれたものです。

    DSC_0085.jpg     DSC_0086.jpg     DSC_0087.jpg

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 次に訪れたのは前々から言ってみたかった倉吉です。倉吉打吹山は山名氏が最初の居城、打吹城を築いた地です。続きは明日。写真は伯耆大山を見ながら撮ったものです。

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 貫汪館ホームページのQ&Aにお返事を書きました。無双神伝英信流または渋川一流どちらのQ&Aからでもお読みいただきます。

 貫汪館ホームページの無双神伝英信流のページに貫汪館居合道講習会の写真を載せました。
 
 久留米道場での今月の稽古会は21日(土)18:30~20:45 耳納市民センター会議室,22日(日)9:30~12:00 勤労青少年ホーム講習室です。        

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/11/18(水) 21:25:54|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

倉吉観光

  倉吉を室町時代に治めた山名時氏は、上野国新田氏の一族で、足利尊氏に従って活躍し、伯耆の守護となりました。時氏、師義父子は、因幡、伯耆、隠岐、丹波、丹後、但馬、美作の守護を兼ね、領土を拡大。これに一族の他の領土を加えると、全国の6分の1を領有していることになり、「六文一殿」と呼ばれました。
 江戸時代には鳥取藩の家老荒尾氏の封地となりました。今も古い町並が残っており風情があります。
 倉吉は刀鍛冶の廣賀が住んでいた町です。
 町の写真を御覧下さい。

   DSC_0102.jpg   DSC_0116.jpg   DSC_0109.jpg

 一番右側の写真は江戸時代は鉄を扱っていた商家で今は山陰民具という骨董屋さんです。中に入ってお話を聞きました。
 今は刀は動かないので仕入れることもないそうです。倉吉の骨董屋さんといっても倉吉の町のものは少なく市で仕入れるのだそうで、地元にあるものは出るものは全て出尽くし、新に地元から出るものはほとんど無いそうです。
 おかみさんが子供の頃は刀鍛冶の伝統を受け継ぐ鍛冶屋さんがあったそうで、鎌などもとても切れ味のよいものを作られていたようです。
 次の写真は淀屋の写真とそのお墓です。大坂の淀屋橋と関係があるとは説明をお聞きするまで知りませんでした。

 DSC_0110.jpg   DSC_0108.jpg   DSC_0114.jpg


 淀屋とは、江戸時代の大坂で繁栄を極めた豪商で、全国の米相場の基準となる米市を設立し、大坂が「天下の台所」と呼ばれる商都へ発展する事に大きく寄与しました。店の前に自前で端を作ったのが淀屋橋です。
 米市以外にも様々な事業を手掛け莫大な財産を築き、大名や幕府に大金を貸していました。あまりにも贅沢な暮らしをしているということで幕府に財産を没収され(闕所処分)所払いになりますが、実際は幕府も大名も借りた金を返せないためでした。
 しかし、あらかじめこのことを予見していた淀屋はこれに先立ち伯耆国久米郡倉吉の地に暖簾分けした店を開き、後の世代に再び元の大坂の地で再興します。以後淀屋は倉吉と大阪に存在し大坂の淀屋には倉吉の淀屋から養子に行く者が多かったようです。幕末になり討幕運動に身を投じ、殆どの財産を自ら朝廷に献上して幕を閉じたとされますが、真相はわからないようです。
 倉吉には南総里見八犬伝のお話のもととなる里見忠義の墓と殉死した8人の武士の墓があります。

   DSC_0120.jpg     DSC_0121.jpg

 一通り倉吉の観光をしたあと帰路に着きましたが米子自動車道の湯原インターにいたるまでに綺麗な湿地があり写真を撮りました。水鳥をシャッター音で驚かせてしまい、飛び立たせてしまいました。曇っていたためあまりよく写っていません。

         DSC_0127.jpg     DSC_0131.jpg

 また帰りには下湯原温泉の露天風呂に入りました。

      DSC_0137.jpg   DSC_0138.jpg


 夕方になったため烏が宿に帰るため大きな声でなきながら飛んできました。

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  倉吉は落ち着いた良い町でした。今度はゆっくりと倉吉周辺の温泉に入りに行きたいと思います。

 久留米道場での今月の稽古会は21日(土)18:30~20:45 耳納市民センター会議室,22日(日)9:30~12:00 勤労青少年ホーム講習室です。 

 11月21日(土)の渋川一流柔術の稽古は09:00~12:00 七尾中学校柔剣道場で行います。
          
 貫汪館ホームページの無双神伝英信流のページに貫汪館居合道講習会の写真を載せました。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/19(木) 21:25:49|
  2. 武道史

戒め

 先日の「聖地チベット展」へ行った時の事です。入場口の近くに神の箱がおいてあり、その中に御神籤の様な物がありました。
 私が引いたものが下のものです。

       File0528.jpg

 よんでいただくとわかりますが、「守りがみ」とあり、智慧をもってアクを倒す神  ヤマーンタカと記され、神の絵が描かれ、その下に次のような文章があります。

 「智恵のひらめきで極悪な敵をも打ち倒すほどの強い力を持つ神。憎しみや怒り、嫉妬などの悪い心を振り払い、見を守ってくれる。」

 ざっと読んだら敵を倒してくれるのかと単純に思ってしまいますが、その敵は自分自身の憎しみや怒りや嫉妬などの悪い心であるとわかります。つまり、自分の敵は自分自身であるということです。
 このような悪い感情は隙あらば顔を出してきます。絶対に自分自身に油断はできないと思っていなければなりません。
 私を含め武術の稽古をされる方ほど悪い心に襲われ、しかも強敵であることがあります。しかもそれは初心者の時ならず、上達してからでもおこります。むしろ上達した時ほど襲ってくる敵はより強いのかもしれません。

  心こそ心惑わす心なれ心に心心許すな。下の写真はヤマーンタカの仏像です。


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 久留米道場での今月の稽古会は21日(土)18:30~20:45 耳納市民センター会議室,22日(日)9:30~12:00 勤労青少年ホーム講習室です。

 11月21日(土)の渋川一流柔術の稽古は09:00~12:00 七尾中学校柔剣道場で行います。
  
  貫汪館ホームページの無双神伝英信流のページに貫汪館居合道講習会の写真を載せました。 

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/20(金) 21:25:01|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

自主稽古で間違いをおかさない為に

 道場内での稽古であれば間違ったことを行われていても正すことができるのですが、自主稽古で自分ひとりが自分だけのために行われる事にまでは目が行き届きません。
 初心者の方が誤ってしまいがちなのは現代武道の稽古方法をそのまま古武道に当てはめてしまうということです。
 例えば素振りです。無雙神傳英信流抜刀兵法には斬撃の稽古方法がありますが、この稽古でもただ回数をこなせばよいという雑な稽古方法をとれば筋力はつくかもしれませんが、業が身につくことはありません。ましてや現代剣道式の相手の頭上で刀を止めるような稽古方法をとっていたら全く異なった方向へ行ってしまいます。刀は止めるのではなく止るものです。止らないのは自分の動きが悪いからであって筋力がないからではありません。ましてや刀は斬る為のものであり、竹刀のように打突部位に打ち当てて手の内の作用で止めるものではありません。そこを勘違いしてしまうと取り返しのつかないことになります。
 さらに握力が弱いからといって握力を身につける筋力トレーニングをしてしまえば全く異なった方向にしか行く事は出来ません。力がないということは業を身につけるには非常に有利です。筋力があるものは筋力を使わない稽古からはじめなければならないからです。
 また足運びですが現代剣道式に前々、後々、右々、左々と継ぎ足で体を動かす稽古をしても時間の浪費に過ぎません。動きの基本は歩み足であり、足の運びは日常生活のなかで十分稽古できるものです。現代剣道の足運びの稽古は竹刀を手にし、飛び込んで打つという動きのための稽古ですから、古武道の動きには当てはまらないのです。
 現代武道の稽古方法は明治以降に西洋の体育の考えから生み出されたものが多く古武道の稽古としては不適切なものが多くあります。不明な点はご質問ください。

 杞憂かもしれませんが、大森流の逆刀の一撃目は刀を留めているではないかと誤解されている方もおられるかもしれません。一撃目は額を割る動きであり、根本的に斬撃とは目的・動きそのものが異なっています。これもまた止るべくして、そこに止っています。勘違いされている方はご質問ください。

 久留米道場での今月の稽古会は21日(土)18:30~20:45 耳納市民センター会議室,22日(日)9:30~12:00 勤労青少年ホーム講習室です。
  
  貫汪館ホームページの無双神伝英信流のページに貫汪館居合道講習会の写真を載せました。 

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  1. 2009/11/21(土) 21:25:43|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

表芸の変化

 武術は剣術、柔術、居合、槍術等々に分かれていてもそれは表立って稽古する撞木を言っている場合が多く、澁川一流柔術にみるように柔術といいながら棒術や十手術、居合などが付属していたり、無雙神傳英信流抜刀兵法にみるように、太刀打(剣術)や柔術(大小詰・大小立詰)などが付属していたり、大石神影流剣術にみるように長刀や棒術、居合(鞘の内)が付属していることが普通です。その点では競技を主体とした現代武道とは異なっています。
 江戸時代後期になると防具着用の竹刀剣術が流行した影響か、土佐においては素手の技術を中心とした小栗流和兵法が剣術中心の流派に変化し、また多くの地域で居合を中心とした田宮流も防具着用の剣術を中心とした流派へと変わり、四国の関口流もまた防具着用の剣術を中心とした流派へと変化しています。
 無雙神傳英信流抜刀兵法の太刀打や詰合の一部は剣術技法ですので防具着用の剣術の稽古が行われたとしても不思議ではありません。しかし無雙神傳英信流抜刀兵法には防具着用の剣術中心の流派へと変化しようとした形跡がありません。山川久蔵のもとでどのような稽古が行われ、下村茂市の下でどのような稽古が行われ、また嶋村右馬丞のもとでどのような稽古が行われたかを伺う事ができる資料にあたってもそのような形跡はないのです。
 何故、無雙神傳英信流抜刀兵法においてはその様な動きがなかったのか、無雙神傳英信流の居合の意義を各師範がどのように捉えていたのか興味深い課題です。


 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の11月の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/22(日) 21:25:17|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

久留米での稽古

 21日(土)と22日(日)久留米で指導をしてきました。今回感じたのは皆さんの思い込みの強さです。
 刀は振るもの、振ったときには握り締めるもの、体の筋肉は緊張するものという間違った考えが初心者の方一人一人に染み付いており、それを落とすことから稽古を進めねばならないため時間ばかりが過ぎていきます。
 「刀は振りません。手の内は握り締めません。体の筋肉は緊張しません。」といっても思い込みが強いばかりに、そうせざるを得ないように動かれています。この思い込みを正すのは自分自身であり、他の誰でもありません。
 「何もしないのが業です。」ということの真意を本当に理解される時に大きな進歩は始まります。ただの観念論としてとらえられるのではなく、業として体で理解できた時に・・・。
 自分が勝手に思い込んでいる姿を求める事が稽古ではなく、師に示された事を求めるのが稽古ですので、できなくてもできなくても、ただひたすら求めるしかありません。「できないのがあたりまえ」と思いひたすら求めるうちにふと思いがけない動きが生まれてきます。
 筋肉を緊張させないのですから「やった」という実感が無いのが当たり前です。初心者の方が自分自身で「やった」という実感をもつとき、それはほとんどの場合無理無駄の固まりに過ぎません。業でもなんでもない、拙い荒い動きなのです。
 今回は上達のための稽古の方法を初歩の業で何度も繰り返していただき、会得していただこうとしました。求めに求め、稽古を続けていただきたいと思っています。

 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/23(月) 21:25:01|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

短い刀

 無双神伝英信流抜刀兵法では一般的に行われている居合で使用する刀より少し長めの刀を使用して頂いています。
 ごく初心者の段階では体が固まっている方がほとんどであるため道場の短い刀をお貸しし、少し稽古が進んでから自分自身の居合刀を購入していただき、さらに体が遣えるようになると、それまでより長いものを購入して頂いています。
 しかし、最初に購入していただいた無双神伝英信流抜刀兵法ではやや短めの刀を本当に遣えるようになるのは、随分と上達してからの事になります。なぜならば初心者を脱した位の人は長さ重さの助けをかりて技が成り立っているからです。短く軽い刀はその長さ、重さの助けが無いために本当に使えるようになるためには軽さ短さを扱える繊細さが身についていなければならないのです。
 ここを思い違いする方は無双神伝英信流抜刀兵法の修得は困難かもしれません。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/24(火) 21:36:21|
  2. 居合 総論

厳島神社奉納演武

 11月29日(日)、日本古武道協会主催の厳島神社奉納演武が行われます。毎年恒例の行事ですが渋川一流柔術も演武するためとくに子供達は集中して稽古しています。
 演武は予定表では9:20開始となっていますが、毎年早くなりますので、ご注意ください。また、吹きさらしの場所で行われますのでとくに子供達は体を冷やしきってからの演武とはならないように気をつけてください。
 演武の留意点を少し述べておきます。子供達には今まで稽古してきた全てを発揮して欲しいと思っています。そのため以下の事に注意してください。

 奉納演武は人に見せる為のものではなく神様に奉納する為のものですから演武前、演武後も神様の前であるという気持ちを忘れてはいけません。
 参拝者が多く込み合いますので、人に迷惑をかけることなく人をよけて歩き、余裕のある行動をして下さい。
 演武には子供であるという甘えは許されません。近頃は高校生の現代武道の大会でも保護者が声援を送ったり、子供の世話をして居たりしますが、そのような見苦しい、何のために武道を修行しているのかわからない親子の態度は無用です。
 たとえ技を失敗しても自分の全力を出している限り、神様に奉納するという観点からは失敗ではありません。何も怖れず、演武を続けてください。

 子供達の演武は例年通り最初に行います。前日はしっかり睡眠をとってください。

  演武プログラムは以下の通りです。クリックして拡大して御覧下さい。クリックして別の窓が現れ暫くすると右下に拡大の矢印が現れます。さらにクリックしてください。

           演武プログラムFile0534



 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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  1. 2009/11/25(水) 21:34:57|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

箸を持つ程度

 以前、どうしても力みが入る人に説明するのに「刀を扱うには箸を持つ程度の力しか用いません。」とお話したら、「それはおおげさでしょう。それくらい力を用いるなということでしょう。」といわれたことがありました。
 しかし、実際に箸を持つ程度、またはその重さを扱うほどの力も必要ないのです。師は「無重力状態にあるものを横に振っても縦に振っても力など必要ないものを。」と話されましたが、まさしくその通りで、体感として全く重さすら感じられない事もあります。刀が自分の動きを助け自分の体が軽くすらなります。
 力を用いねばならなくなるときはたいてい自分自身が生み出した不必要な動きを自分自身でカバーしなければならなくなってしまっているときで、私はそのような動きが生まれる時には常に自分の心の至らなさを反省しながら稽古をしています。
 
 「箸を持つ程度」という言葉が捉えられない方は、おそらくは多くの初心者の方がそうなのでしょうが、箸の重さをも知った事がないのかもしれません。
 まず、箸の重さを感じるところからはじめてみてください。

 11月28日(土)の稽古は、大人も子供も午後1時から廿日市スポーツセンター武道場で行います。お間違いありませんように。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
  1. 2009/11/26(木) 21:28:25|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

和気神社

 久留米での稽古の翌日の月曜日、岡山県にある和気神社へ行ってきました。和気神社の御祭神は和気清麻呂公をはじめ和気氏に関係のある神々です。写真は和気神社と和気清麻呂公の銅像です。

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 和気清麻呂は言うまでもなく道鏡事件に関係がある人物ですが、道鏡事件について神社の説明をお借りすると、

奈良時代、神護景雲3年、僧道鏡が、女帝の称徳天皇から特別深い寵愛を得て、太政大臣に、次いで法王となり、最後には天皇の位を望むようになりました。そこへ、九州大宰府の主神(かんずかさ)習宜阿曽麻呂(すげのあそまろ)が朝廷に「道鏡が天皇の位につけば天下は太平となる」という宇佐八幡の神託をもたらしました。
 天皇は驚き、神意を確かめるために清麻呂公を使いとしました。宇佐に到着し、神前に額ずく清麻呂公にもたらされた神託は、
「我が国は開闢以来、君臣の分定まれり。臣を以って君と為すこと未だあらざるなり。天津日嗣は必ず皇緒を立てよ。無道の人は宜しく早く掃い除くべし。」
 宇佐から帰京した清麻呂公は堂々と、この神託を言上しました。
 当時の大部分の人が道鏡への譲位に疑問をもっていたにも関わらず、左大臣以下だれも声にあげて反対することができなかったのに、命をかけて抗議したのが清麻呂公ただ一人でした。
 これにより、清麻呂公は大隈国(現鹿児島県)に流罪となり、大隈国に流される途中に、怒りおさまらぬ道鏡により放たれる刺客などに襲われますが、天変奇異に助けられ、また神の使いか「猪」に守護されながら、無事大隈国へと到着しました。
 2年後、称徳天皇の崩御により道鏡は失脚。清麻呂公は許され、都に帰り本性本位に復し、桓武天皇の信頼を得て、摂津大夫・民部卿として、摂津・河内両国の治水工事に当たります。
延暦13年(794)清麻呂公の建言により平安京造営、自ら造営大夫として新京の建設に尽力しました。

 猪は説明にあるように和気清麻呂を守った動物で、神社には狛犬ではなく狛いのししがあります。

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 現在の本殿は明治18年には、邑久郡の大工棟梁「田淵耘煙斎勝義」が建てられたものですが、和気町指定文化財になっています。彫刻は写真に見るようにすばらしいものだと感じました。

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 残念だったのは神社に隣接する和気町歴史民俗資料館が月曜は休みということで閉館されていたことです。最近は月曜が定休のところでも祝日は開館して次の日を休みにするところが多いだけに学ぶことができず、さびしい思いをしました。
 和気神社のあとは、前々から行ってみたかった閑谷学校へと向かいました。

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  1. 2009/11/27(金) 21:25:21|
  2. 未分類

閑谷学校

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 備前藩主池田光政が庶民教育を目的に開いた学校で、元禄14年(1701)に完成した藩営として日本最古の庶民のための学校です。また。藩営の庶民教育機関としては、日本だけでなく世界でも最も古いものとされています。写真は閑谷学校と聖廟です。

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 建物を取り巻く石塀は見事としか言いようがなく、ここまで手をかける必要があったのかと思えるくらいです。石垣の隙間はほとんどないのですが、次男が隙間を見つけ、カメラのライトで照らすと中には小石がありました。有名な閑谷学校の紅葉は終っていましたが、周りの木々にはまだ残っていました。

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 庶民の教育機関としては寺子屋などの手習いの場が主に取り上げられますが、江戸時代後期には広島では武術の道場が農村部の多くの地域にできていました。はじめは浪人が農村部に住み、読み書きと武術を同時に教えたり、農村部の富裕層が広島城下に出て武術を習ったりして農村部で教えます。やがて農村部で免許皆伝を得たものが自分の住んでいる地域で教えるようになり、どんどん広がっていったのです。
 広島の藩校では浪人でも武術の稽古をする事ができたという記録がありますが、庶民についてはわかりません。

 今は多くの流派が宗家といって家元制をとろうとしますので、よほど宣伝上手な流派でなければ古武道は広がるどころか現状維持がよいところだと思います。つまり免許皆傳師範が師から独立して弟子を持つことが出来ないのですから末広がりにはならないのです。
 江戸時代には各藩に同じ流名の流派が存在し、それぞれが独立して教授していたり、農村地帯には同じ流名の多くの武術の師範が同時並列的に存在したというありようとは程遠いあり方です。
 世間一般の人も流派武術には江戸時代から宗家制度(家元制度)があるものだという誤った常識を持っていますので、日本にはその流派の唯一絶対者が存在し、それ以外はまやかしだと思う方が多いと思います。世間一般だけではなく、古武道の世界でもそうですが、歴史を知らなければ誤ったことが正しい事として定着してしまいます。

 資料館に何故か月刊「武道」4月号が置いてあり、おやっと思って読むと、閑谷学校の記事が載っていました。四月号には渋川一流柔術の記事も載っていました。

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 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

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  1. 2009/11/28(土) 21:25:57|
  2. 武道史

第20回日本古武道厳島神社演武大会

 本日、日本古武道協会主催の第20回日本古武道厳島神社演武大会が開かれ、渋川一流柔術も参加いたしました。
 澁川一流柔術は今回が15回目の出場ということで表彰状を受け取りました。もう15年も経ったのかという思いを持ちました。初めて演武した時には師の畝重實嗣昭先生もご健在で、柔術着を着用され、演武場内で演武を見守って頂いていたのを思い出します。
 さて私達は毎年、子供の演武と大人の演武の二回演武の機会を与えていただいており、子供達は第一番目に演武させていただいています。当時、頑迷な古武道の指導者のなかには子供には古武道を教えるべきではないという考えを持つ方もあるなか、子供達が演武できたのは、初代の事務局長であった花輪六太郎先生が「子供達が古武道をしなければ古武道は将来にはつながっていかない。」というお考えをもたれていたためで、今あるのは全ては花輪先生のおかげだといっても過言ではありません。
 子供達の演武ですが、今年は子供達がよく稽古を積んでおり、また、古武道というものを保護者の皆さんがよく理解してくださり、子供達が一人の武道修行者であるという環境を整えてくださっていたため、子供達が子供であるということに甘えることなく、よく行動できたと思います。
 技は稽古時間に限りがあるため、その時間なりのことしかできませんが、出入の態度、自分の出番を待つ態度など立派な子供が多かったように思いました。他流派の先生からも子供の待つ態度について師範代にお褒めの言葉を頂いたということでした。
 澁川一流の大人の演武ですが、流派の概要を放送しなければならないため初心者の方の演武をしっかり観ることは出来ませんでしたが、少し緊張されてか動きがかたかった方がおられたように思いました。柔術においては動きのかたさは致命的ですので、工夫と稽古によって解決されなければならない課題です。
 次は12月27日(日)午前中に本年最後の演武を廿日市天満宮において行います。しっかり稽古を重ねてください。


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  1. 2009/11/29(日) 21:27:19|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

配慮

 昨日行われた厳島神社での演武大会ですが、毎年予定時間を大幅にオーバーするのに本年はほぼ予定通りに終了する事が出来ました。各流派が8分という演武時間を守っていただいた事もありますが、随分と配慮してくださった方々もおられたおかげです。
 神道夢想流杖術のBグループで演武された方々は3分台で演武を終了されました。これはあらかじめ時間調整をしてくださるために、そうされたようで遠方から来られているにもかかわらず、あえて演武時間を短くしてくださったようです。
 また、場内アナウンスの労をねぎらって下さる流派の先生方もおられ、疲れがなくなるような有難い気持ちにもなれました。
 会場設営に当っても、本体楊心流の若い方が毎年協力してくださり、随分と助っております。
 貫汪館では子供達を指導しておりますが、このような配慮が出来る人に育ってくれればと願っています。
 

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  1. 2009/11/30(月) 21:25:27|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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