無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

武道史を学ぶ

 武道史の勉強は古武道を学ぶものにとって不可欠なものです。
 たとえば古武術(道)に高度な精神性が加味されて、術は道となり剣道や講道館柔道が生まれたなどという、いわれない古武術への偏見に対するしっかりとした見解を持つ事もできますし、柔術がたんに素手と素手で戦うために編み出されたというような完全に間違った考え方を正すためにも武道史の知識は必要になります。
 技術の上でも、何故、現代武道である剣道や講道館柔道は剣術や柔術の技術体系とは異なっているのか、またそれはいつ頃から起こり始めた事なのかは知っておかねばならないことです。
 また、一口に柔術といっても時代の必要性によってどのような技術が重要視されたのか。また武器という面では何故、弁慶に見るようにかっては長柄の武器といえば薙刀が代表的な武器であったのに、流派としては槍術流派が多かったのか。刀の長さはどのように変遷したのか。
 居合で座るのは何故なのか。武術にはどのような精神性が求められたのか。等々。武道史を学ばなければ答えはわからない事ばかりです。
 貫汪館の指導者の方には日本武道学会での多くの先生方の発表資料を読んで頂いていますし、会費で購入した武道史関係の書籍もお読みいただいています。
 武道史を学ぶ事無しに自分が稽古している流派を深く求める事は難しいと思わねばなりません。
 

 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の渋川一流柔術の行事のページに厳島神社奉納演武の写真を載せました。御覧下さい。

 ">12月13日(土)6:30~8:45、14日(日)9:30~16:45の間久留米市荘島体育館で稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページの稽古のページの連絡先よりご連絡ください。 
  福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。 
 

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)を開設しました。これから徐々に更新していきますので御覧下さい。
  1. 2008/12/01(月) 21:36:34|
  2. 武道史

ある剣術の先生のお話に

 親しくして頂いているある流派の剣術の先生から直接お聞きしたお話です。
 ある時、その流派に入門したいと来られた方が「私は居合の稽古をしているので、形を習うのは大丈夫です。」とはっきりと言われたということです。しかし、先生が実際に教えてみると全く足運びができず形にならなかったので、教えようもなく、「足運びができるようになってからおいでください。」と帰っていただいたということです。
 どのような居合を稽古されていたのかがわかります。残念ながら居合の稽古は下手に行えば足運びは絶対にできるようにません。それどころか、抜付け、斬撃で腰を固めて足を踏み据え、相手を両断するというのが居合だと思い、そのような稽古を重ねていたら動けない体を作るだけになってしまいます。
 たとえ座姿勢で行う形であっても、座姿勢で行う形であればこそ足運びは重要になってきます。脚について言えば立姿勢では足の裏は、膝立ちにあっては膝であっても常に床に浮いた心持でなければ居着いた居合が身についてしまうだけになります。無双神伝英信流抜刀兵法において大森流や英信流表の形は運足の歩数は少なく思い込みの強い人は号令をかけたかのように「いち、に、さん」と機械的に動く稽古をしてしまいがちです。またいつも述べますように仮想の敵がそこに動かずに居てくれると思えば機械的な動きから脱する事もできません。足腰を固めて敵を両断するなどは論外の事です。工夫しなければなりません。
 また渋川一流柔術では実際に相手が居て形稽古をおこないますが、動きの歩数が少ないために、これも脚の動きがいちいち止まって「いち、に、さん」と機械的に動く稽古をする方がでがちです。常々戒めているところですが、再度、御自身の動きを確認してください。


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  1. 2008/12/02(火) 21:24:20|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

手の内

 先日、渋川一流柔術の初心者の方の稽古を見ていて感じた事を記します。
初心者の方が初動で固まる事が良くあるので、観ていたら手の内に問題があることがわかりました。
 渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生が私の手をとられ業をかけられたときの手はつきたての餅のようであったと以前もお話しましたが、先生の手は柔らかく暖かく、かといって、ずしりと全体が重く、もたれた時に反発する気持ちが起こらない手の内をされていました。
 初心者の方の動きを観ていると、初動で受の手をとる時に掴もうとされているのです。しっかりと掴もうとするが故に、自分の肩、腕に不必要な力みが入り、重心は高くなり肚は抜けてしまい結果として技がきまらなくなってしまっています。きまらないためにさらに焦って腕や肩に余分な力を込めて決めようとされる方も居られます。しかし、それでは腕や肩が体から遊離してしまうんですから、ますます、きまらなくなってしまうだけなのです。
 初心者の方に心掛けていただきたいのは相手との接触ははじめは「そっと」ということです。はじめに「そっと」でなければ相手を自分の中に取り込み自分の中心が相手を含めた中心になることは困難です。掴むのではなくしっとりと手の内全体で接触するということを心掛けてみてください。

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  1. 2008/12/03(水) 21:30:18|
  2. 柔術 業

修行

 一ヶ月くらい前に、お世話なっている長船の刀匠 上田先生のブログに以下のように記してありました。

 何事においても習う事を修行と言う、武道も刀鍛冶も師匠の言った事をまねするのが第一である。
そして返事は何事も「はい」しかない。
 しかし数年も経てば自分なりの考えが出て、自分の仕事をする様になる。・・・中略・・・
 今内弟子が7名、外弟子が4名、合計11名ともなればそれぞれの意見が出る。教える立場から見れば刀工試験に合格する迄は弟子の意見はいらない、そうでなければ武道も刀鍛冶もそれ以上教える事が出来ない、修行とは厳しいものである。

 もっともなお考えで、一人前に仕上げるために師はその人の全てを観た上で指導し方法を考え自分の持つ全てを伝授しようとします。しかし、受け取る側に受け取る意志がなく、自分の考えを優先するのならば、伝授する事は不可能になってしまいます。
 これはたんに真面目であれば良いというだけの意味ではありません。自分自身でも気付かぬところに自分の我意が存在しても伝える事ができません。真っ白な状態になっていなければならないのです。
 私自身は自分自身でも気付かぬ我意に気付くのに時間がかかりました。無駄な時間を使ったものだと思います。
 何事も修行においては無念無想無我無欲が肝要です。


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  1. 2008/12/04(木) 21:14:22|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

習う人

 お世話になっている長船町の刀匠 上田先生のブログに以前、山形から入門したいと来た方が言葉の違いや県民性の違いの為に刀鍛冶の仕事を止めて山形に帰るという記事が載っていました。
 先生は「余りにも刀鍛冶の生活を甘く見て入門したのか、年齢も35歳である、大人なので本人の意思にまかせたい。入門にさいしての時間等刀造りの時間をさかれたのが残念である。 」と記されていましたが、今の時代、同じようなことが起こるものだと思ってしまいました。

 今でこそ、貫汪館は人を選んで稽古して頂いていますが、以前は自身で「やる気があり御願いしたい。」と言われる方には無条件で稽古をはじめて頂いていました。
 しかし、言葉とは裏腹に少し難しいとわかると、突然何も言うことなく稽古に来なくなったり、稽古に来ることなく、貸している居合刀を何ヶ月もほったらかしにしてしまっている方もよくありました。何度も返却の催促をして返ってきた居合刀はほったらかしにされたままですので鍔は錆だらけ、錆が下緒に付着してとれず、またひどいのになると柄糸にカビがたくさん生じた状態で返ってきた物もありました。もっとひどい方は何度催促しても返却すらされない人もおられました。
 居合はそのような方が多かったのですが、柔術は一時期を過ぎると、いい加減な方は来られる事もなくなりました。それは道場には柔術の師範代をはじめ七尾道場長など中核となるしっかりした方が中心になってくださっていたからだと思います。
 今は居合の稽古をされる方もしかりした方が中核となっていますので、そのような事もなくなりました。
 将来、自分の道場を持ち教えようと考えられている方ははじめに稽古に来られる方、道場の中核となる方はしっかりとした方でなければ、私のように時間と労力さらには、真剣に稽古している方の時間まで奪うことになりかねません。よくよく考えておいてください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

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  1. 2008/12/05(金) 21:10:04|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

雑感

 先日、武道史の研究に大阪府へ日帰りしてきました。ある博物館に大嶋流槍術を柳河藩の加藤善右衛門について修行し免許皆傳をえた武士の資料が残っており、それを写真撮影させていただくためでした。写真撮影の許可を取るのに半年以上掛かったのですが、その価値がある資料だと思っています。大きく字が崩してあるので、その場で解読することは不可能でしたので、時間をかけて解読したいと考えています。その武士は大坂から柳川の加藤善右衛門のもとに行き、修行し免許皆傳をえた方です。
 昔の人の修行に関する熱意には驚くべきものがあり、大石神影流の大石進のもとにも諸国から修行のために参集していますし、加藤善右衛門ももとにも同じく諸国から武士が集まっています。学ぶためには、それくらいの努力は全く苦にしていません。なかには修行中に病に倒れたものもあり、大石進の墓の近くにはそういう人たちの墓も建てられており(残念ながら現在は区画整理で地中に一緒くたに埋められています)、加藤善右衛門のもとでもそのようなことがあったらしく柳川古文書館には他藩から手厚い看護に関する感謝の手紙も残されています。
 広島には現代、そのような修行熱心な方はなかなか居られず、今までに問い合わせをされた方の中には稽古場所が車で30分の距離でも遠いと感じられる方も居られました。
 時代が違うといえばそれまでですが、私が高校生の頃には自転車で40分かかろうが50分かかろうが稽古に出向いたもので、仕事の都合で遠方に住んでいても可能な限り広島に帰り、稽古をつけていただいたものでした。
 そのような現代の状況ではありますが、、今でも横浜から講習会のたびにお越しくださる熱心な方も居られますし、渋川一流柔術の師範代は車で1時間半以上かけて指導にやってきてくれます。また、無双神伝英信流抜刀兵法の師範代代理も講習会の度に九州の久留米から可能な限り駆けつけてくれています。努力を惜しまない方は必ず上達されています。
 無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生は広島から徳島に通われ、尾形郷一先生は徳島から香川へ通われ、植田平太郎先生は香川から高知へ通われています。

 資料の写真撮影の後、お世話になっている薙刀の先生にお会いするため枚方市へ手土産を持ってまいり、色々とお話をお伺いしました。その方は30歳半ば過ぎから古流の薙刀の稽古を始められ、最近70歳をいくつも過ぎられてその流派の最高の段階を宗家から授けられた方です。その流派では年月をかけて初めて許しを得る事ができるので、修行者も多い流派ですがレベルも非常に高い理由がわかります。その方のお話に現在は古流の薙刀といえども全日本なぎなた連盟の現代なぎなたをしなければ肩身が狭い思いをする事や、古流の薙刀にはなかなか若い方が集まられない事、たくさん稽古ををはじめられる方が居られても多くがやめていかれる事等々があり、古武道が抱える問題は、どこの流派でも同じようなものであることを感じました。 
 
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  1. 2008/12/06(土) 20:50:05|
  2. 武道史

何もしない

 昨日の渋川一流柔術の稽古の時間に、無双神伝英信流抜刀兵法の九州支部長と、勤務の都合により土曜日にしか居合の稽古にこれない方がみえました。
 二人とも同じような心の癖を持っておられ、結局はその癖を無くす自分自身との戦いに勝つしか上達の道はないということが御二人とも腑に落ちたようでした。
 二人とも座った姿勢は許容範囲内にあり、重心も臍下に降り凝り固まりも少ないのですが、動き始めからそれぞれに凝り固まりが生じてしまいます。
 一人は動こうとして上半身に意識を持っていき上体を動かし始めるため重心が上に上がり臍下丹田を中心とした動きはそこで途切れてしまっています。
 他の方は、動き始めは良いものの、お尻を浮かさないという指導の言葉にとらわれ、逆に下半身を硬直させてお尻を浮かさないようにしているため、結局、上半身中心の動きになっていました。
 また、二人とも、抜付けてから斬撃への運剣も、初動から刀を動かそうとされるために上半身中心で前のめりになり胸から上で刀を振っておられました。姿勢は正座の時と変わらず、下半身(仙骨)を進めるだけで刀は廻り頭上にくるものを、刀をめぐらそうという思いが自分自身の調和を乱しているのです。
 結局お二人は自分自身の何かをしようという思いで自分自身の調和を乱しているということに気付かれたわけです。
 気付いたといっても、自分の心の癖はすぐには治るものではなく、今後は自分自身の心との戦いによって上達するしか道はありません。自分に妥協してしまったらそこで終わりです。
 簡単に言ってしまえば二人とも正座のままの姿勢に何も作為を加えなければ上達できるのです。動きはその姿勢の変化に過ぎません。
 
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページの[久留米の武道史]剣術の項の「浅山一伝流」に解説を加えました。お読みください。

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  1. 2008/12/07(日) 21:09:15|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

居合(渋川一流柔術)

 土曜日の渋川一流柔術の稽古で上級者の方に居合(素手で刀に対する形:渋川一流柔術では素手で刀に対処する形のグループも居合といいます。また所謂居合・・・抜刀術・・・も存在します))を行っていただきましたが、参考までに今後の課題を述べさせていただきます。
 一つ目は臍下が動きの中心にならねばならないということです。刀をとることに意識が奪われどうしても上半身の動きが中心になっているために微妙な間合いの調節が困難になっています。臍下丹田は下半身と上半身の動きを統合しますので。動きの中心がこれより高い位置にくれば、上半身中心の動きになってしまい、脚は働かなくなってしまうのです。不安を覚えるかもしれませんが、上半身はゆったりと臍下丹田にあずけて動いてください。
 二つ目ですが、相手とのはじめの接触は極力やわらかくなければなりません。相手の動きをこちらに取り込み二人の中心を自分の中心にするためには、短時間であっても徐々に相手を取り込まなければ相手はその変化を嫌ってしまいます。つまりガツンと当ってしまえば相手もこれにすぐに応じて変化してしまうので、業にはならないのです。形では手順がきまっていますので相手が変化することはありませんが、心して稽古してください。
 三つ目ですが、たとえ柔術の稽古といえども刀に対処する稽古である以上、受の刀を遣う技術が低ければ、捕の刀をとる技術もレベルの低いところに止まらざるを得なくなってしまいます。鯉口、居合は受が刀の扱いに習熟しておかなければ良い稽古にはなりません。棒術しかり、十手、分童、鎖鎌もまたしかりです。
 工夫してください。
 
 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページの[久留米の武道史]剣術の項の「浅山一伝流」に解説を加えました。お読みください。

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  1. 2008/12/08(月) 21:15:32|
  2. 柔術 業

込入

 昨日の渋川一流柔術の稽古では少し進んだ方に「込入」の稽古をして頂きました。込入とは受が捕の両胸襟を掴んで押すのを返す形のグループです。
 はじめに稽古する履形は主に離れた状態にある相手の起こりを抑えたり、はずしたりして技をかける稽古で、次の吉掛は同じく離れた状態にある相手の動きを主に吸収して技をかける稽古をし、込入では接触状態にある相手の動きを主に吸収してから技をかけます。ある面、吉掛と共通していますが接触状態にあるのでこちらの動きが悪いと直接相手の動きが伝わり、こちらが技をかける前に崩されてしまいます。
 昨日の稽古でも崩されている方がいました。原因の一つはかたさにあります。かたさといっても立位体前屈等における柔軟性を言うのではなく、体の力みがあることを言っています。
 込入においては相手が押すという形の条件はかわりませんが、相手によって、どれくらいの出方をするか、あるいはどれくらいの速さ、重さで押すかはかわってきます。したがって相手が動き、その力がこちらに伝わる前には、それらを読んでおかなくてはなりません。頭で計算するのではなく体で感じなければならないのです。
 体が固い人は相手の動きが胸に伝わってくるので胸で感じて胸を中心に動いていました。したがって脚が自由に働かないので脚を下げたときにはブレーキをかけて止まっています。脚が固まってしまっているのですから全くあそびはなく少しでもよみが違えばそのつど崩されてしまっているのです。
 相手の力は胸に伝わりますが、それを感じて体を動かすのは臍下丹田です。情報は胸から臍下丹田に伝えられ、体を開く事によって後方へさがり相手の動きを吸収していきます。そのためには情報をえるために上半身はごく柔らかな状態に泣けれbなりません。状態が硬ければ得る事ができる情報は限られよみは働きません。持たれたところを柔らかくというのですから、不安はあろうかと思います。
 

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  1. 2008/12/09(火) 22:11:26|
  2. 柔術 業

据物斬

 先月、大坂の枚方市にお世話になっている薙刀の先生をお訪ねしたときの事ですが、その流派の全国的な研修会に、薙刀をはじめて間もない男性が来られれたということでした。
 その方は居合の八段だといわれ、夜の懇親会の席で巻いた茣蓙を二つ斬られたという事でした。昨今の居合の先生なら、パフォーマンスとしてしそうなことだなと思っていましたが、その講習会の集合写真を見せていただいたら、見覚えのある顔でしたので、「あれっ」と思ってしまいました。
 その方の先生はもう数年前にお亡くなりになられましたが、据物斬を稽古の一方法として行う事には反対の立場をとられていたからです。その先生は「据物斬は死に者を斬るに異ならず、生きて働く者に対処する居合の修行にとってはかえって害になってしまう。」という考えを持っておられました。したがって演武会等では絶対に据物斬をされる事はありませんでしたし、刀の切れ味を試すために個人的に行う事はあっても門人に稽古として据物斬をさせることはありませんでした。
 そのような方の弟子が、懇親会で据物斬をされたという事ですから、驚いたのです。初めて会う人たちの前で自分の実力を見せるパフォーマンスをしたい気持ちから行われた事なのでしょうが、亡くなられたとはいえ師を軽んじておられるようにしか思えないからです。いくら良い教えを受けても自分がその教えの真の意味を知らなければ師が亡くなられてからの修行は止まってしまいます。残念なことです。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。
 

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  1. 2008/12/10(水) 21:30:52|
  2. 居合 総論

歩む

 無双神伝英信流抜刀兵法の稽古では初心者の方には座法、礼法の稽古の次に歩法の稽古をして頂いています。
 歩法といってもとりたてて難しい技法を稽古して頂いているのではなく、ごく当たり前に歩いていただいているだけですが歩むということが如何に難しい事か理解できなければ上達は難しい事です。
 座っていれば体を床に預けておけばよく引力に抗して何かをしようということもありませんが、立つということそのものが引力に抗している事であり、歩むという動作は引力に抗しつつさらに体を送らなければならないために下肢に大きな負荷がかかり、下手に動くと自由どころか動きの節々で居付きだらけになってしまいます。
 そこで可能な限り居付きを作らぬために、常に体の中心を保持し前後左右に偏らぬようにし、また極力下肢の無駄な力を抜き上下にもぶれがないようにしなければなりません。
 そのためには上半身に無理無駄が無いことが絶対条件であり、下肢のどこにもこわばりがないようにしなければなりません。多くの初心者の方には鼠径部や膝、足首などのどこかを力ませ固定してしまう癖があり動きに居付きが生じてしまいます。これらの部分は歩む時にはどのような時にも常になめらかに動き続けていなければなりません。
 稽古が進んだ方も再度自分の歩みを観察してみてください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。


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  1. 2008/12/11(木) 21:02:42|
  2. 居合 総論

観る

 以前もお話したかと思いますが、5年前、青森にZRX1220Zでツーリングに行った時、津軽塗りの体験をしました。その時の職人さんから聞いたお話です。
 その職人さんのお父さんも津軽塗りの職人だったのだそうですが、その方はお父さんに習うのではなく他の職人さんの弟子になったそうです。はじめは長い間、一切仕事はさせてもらえず、掃除や後片付け、買出しなどの雑用ばかり、次にやっと下働き。そして順々と仕事を覚えさせていただくのだそうで、なんとかできるまでに十年掛かるそうです。
 何もさせてもらえない間に、何が良いものかを観る目を養い、作業の手順も覚えるのだそうです。何が良いか悪いかもわからないのに仕事をすれば自分勝手な事をしてしまい凡そ、良い仕事などできるはずもないというお話でした。私があまりにも熱心に研ぎ出しの作業をするので「好きなら今からでも遅くないからやってみないか。」とまで言ってくださいました。
 職人さんの修行はそのまま武術の修行に当てはまります。師の動きの本質が何かもわからないのに自分が動いても良い動きができるはずもなく、師がいくら示しても、観えなければ外見だけ真似をして本質は全く異なったものになってしまいます。
 まずは本質を見てとることを心がけ、観えなければ心を澄まして心眼で見る稽古を重ねなければなりません。


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  1. 2008/12/12(金) 21:14:33|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

礼法

 無双神伝英信流抜刀兵法の礼法には抜付けや斬撃などの業につながる多くの動きが内包されています。したがって礼法を疎かにしては形のレベルは知れていますし、礼法を大切にすれば自ずと形のレベルも上がってきます。
 ただし、間違ってはいけないのは礼法だからといって「背筋を伸ばし、腰を入れ、メリハリをつけ、きびきび行う」などと考えてはなりませんん。心をこめる事は言うまでもありませんが、自ずとそうなるという動きがあるということを忘れてはなりません。
 たとえば座法ですが、これは大森流の座法と全く異なる事はありませんので、礼法をただ形式的に行ってしまえば、座法を基本とする居合は絶対に上達する事はありません。
 立礼にしても、座礼にしても指導するとおりに正しく動きはじめることができれば、この動きは抜付けの初動の動きとかわるものではありません。
 また、刀礼をするために上半身を前に傾け、刀を置きにいったり、また取にいったりするときの上半身の動きの本質は抜付けの切先が鯉口から離れるころの体の動きと同じです。
 帯刀前に刀を自分の前に立て、左手を添えるときの左右の手の内の本質は刀の柄を取るときの手の内や斬撃の動きにつながるものです。
 これ以上の詳述は避けますが、自らの礼法を振り返られて、形式的なものになっていることを感じられたら、再度、指導を受けた内容を思い起こしてください。

  12月13日(土)午後6:30~8:45、14日(日)9:30~16:45の間久留米市荘島体育館で稽古会を行います。興味のある方は直接、 荘島体育館剣道場をお訪ねください。
  福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。 
 

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)を開設しました。これから徐々に更新していきますので御覧下さい。
  1. 2008/12/13(土) 21:44:34|
  2. 居合 業

 下手な稽古ははどうしても師の外見ばかりを求めてしまいます。
 無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生がはかつて広い公民館の体育館でいっせいに形を抜く稽古をしている時に「これだけ何日も回数を重ねてきて今日始めて全員が同じ色になった。それぞれがばらばらの思いで稽古していては同じ色にはならない。同じ色でなければ同じ流派を稽古しているとはいえない。」と言われたことがあります。
 先生が言われた色とは同じ思想、同じ思いで稽古をするときに出る色のことで、決して同じ動きということではありません。同じ動きを外見だけ真似したところで同じ色には決してならず、たとえ形のスピードに遅れても、タイミングがずれても同じ思いであれば同じ色になるものです。
 先生は時に「思いが異なれば同じ居合ではない。」とか「思いが変わらねば居合は変わらない。」というお話をされましたが、心の現われが形であり、形を似せようとしても本質が異なればそれは猿真似に過ぎません。なかなか上達しない方は外見ばかり追いかけられ、本質を求めようとはされません。
 心して稽古してください。


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  1. 2008/12/14(日) 20:11:43|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

久留米での稽古

 12月13日(土)、14日(日)と久留米荘島体育館剣道場で稽古を行いました。私が指導に行くのは月に一度ですが、支部長はじめ皆さん上達しておられます。
 このたびの稽古では土曜日に大森流と英信流表の三本を手直しし、日曜日には稽古が進んだ方には太刀打の手直しをして、全員に英信流表の浮雲、山下風、岩波の稽古をしていただき、師範代代理には奥居合を通して頂いてなおかつ、渋川一流柔術の稽古もしていただきました。
 浮雲は文字通り空に浮く雲のごとく重さは消え脚が体重を支えることなく自由に動けねばなりませんが、そのための技法はお教えしたとおりです。
 また山下風は浮雲の動きを応用し、体を浮かせた後、風が吹き降りるがごとく敵に拳または鍔が降りていきます。このとき降りるのはあくまでも強い風であって岩や土砂ではありません。お教えした通り稽古を重ねてください。
 岩波は一見単純な動作ですが、浮雲、山下風の動きが体得できて後、自由に動けるようになります。刀を抜き突くとき、右脚にも左脚にも負担はなく、自在に動けねばなりません。初心者の方は刀を抜くときに右の腿の筋肉に負担がかかり疲労を覚えるようですが、遣えるようになれば、そのようなことは無くなりますので、工夫してください。
 今後の稽古で行っていただきたいことを以下に記します。
 支部長は感覚が発達して自分自身の動きの大きな歪を自覚できるようになりました。上半身のねじれや歪が分かったら、さらに肩、肘、手首、指と、また腰のねじれや歪が分かったら股関節、膝、足首と小さいながらも歪は生じていますので、全身の調和が取れるよう細部まで感覚を行き渡らせることができるように繊細な稽古をされてください。上半身の無理無駄が少なくなりさらに下半身の無理無駄が少なくなれば自然に臍下丹田が動きの中心となっていきます。
 師範代代理は二尺六寸の刀が無理なく自然に抜けるようになってきたためにかえって、右肘先を使うような癖が出始めています。上達の早さには目を見張るものがありますが、重さも長さも消え楽に抜けるので、体がかってに小手先でできると判断して実感を欲しているのかもしれません。抜付けは右肘を伸ばさぬよう、左肘を後方に折らぬよう、手を振らぬよう。斬撃は最後に手首を使うことが無いよう、自分自身に言い聞かせてください。そうすれば、さらに楽になり刀は完全に体の一部となります。刀は扱うものではなく、自分自身と一体になるものという稽古を積まねばなりません。
 稽古を始めて半年の方には二尺五寸五分の長さの刀を使いはじめて頂きましたが、無理なく抜けているようです。ただ、気をつけなくてはならないのは、これまで行ってきた運動種目の影響で敵に正対してしまう癖が強くなっているようです。したがって抜付けにおいて無意識のうちに柄頭が敵の左(こちらからみれば右)にずれ刀が敵の右側面に至っておらず、敵を斬っていません。形のみの抜付けになっています。これは体を開くことによって修正されますので、心してください。また首に力みがあると体を開いたときにはよそを見ることになりますので、工夫しなければなりません。
 次の指導まで、さらに稽古を重ねてください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページの稽古記録が更新されています。お読みください。

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページの《稽古日時・場所》の稽古風景の写真を更新しました。御覧下さい。

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  1. 2008/12/15(月) 21:40:31|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

総身

 無双神伝英信流抜刀兵法においても渋川一流柔術においても部分のみの稽古は効果が少ないどころか逆に武術としてマイナスになる場合も多いという事を知らなければなりません。
 たとえば無双神伝英信流抜刀兵法の斬撃の稽古で足をとめ、固定して上半身のみで刀を振る稽古をしたら、当然、上半身のみで刀を振る事になります。しかし、そのようにして作り上げていった振りは自分でも力強く振ったように感じるかもしれませんが、下半身が働かない振りであるが故に居付き、変化対応のできない振りでしかありません。
 「足で振れ」という言葉は言い換えれば手で振るな総身で振れということです。人は手先、腕、上半身の感覚が発達しているが故に初心のうちには下半身に意を用いる事がなければ総身で振る事はできないものです。
 無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生は門人の居合を見て私に「無重力状態にある刀を横に振ろうが縦に振ろうが力など不必要なものを。」と何度か言われた事があります。上半身のみで刀を振るために振ったという実感があり自己満足できるかもしれませんが、そのような総身を用いぬ上半身のみにたよった居合は居付きだらけで武術ではないと言う事を教えられたものです。
 渋川一流柔術にあっても形の手順がきまっており受は反撃する事がないために人によっては上半身のみで無理やり技をかけようとする初心者の方も居られます。下半身が働いていないために実際には動きはゴツゴツとつかえ、隙だらけなのですが、指摘しても、今度はより速く動こうとされるだけで動きのつかえが存在する事にすら気付かれてはいません。
 居合にしても柔術にしても総身が働かない動きは無理無駄、居付きだらけであるということを知らねばなりません。

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  1. 2008/12/16(火) 21:25:25|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

技の効き

 渋川一流柔術で初心者の方が陥り易い事ですが、自分の体に筋肉の緊張を覚える事が技が効いていることだと錯覚される方が居られます。
 しかし、技が正しく効果を発揮するためには力を用いたという実感があってはなりません。力を用いて効果があった場合にはそれは技ではなく力技であり、そのようなもので事足りるとしたら年をとって筋肉が衰えるにつれ技も効かなくなってしまいます。
 先日、久留米道場に行った際、無双神伝英信流抜刀兵法の師範代代理に渋川一流柔術の稽古をつけましたが、本人は力を用いていないために技が効いているかどうか、よくわからないところもあるようでした。ところが掛けられた私にはよく技が効いているのです。師範代代理は渋川一流柔術の稽古はほとんどしませんのが、居合を通じた刀の扱い方を中心とした体の用い方が身についています。無理無駄なく二尺六寸の刀も力を用いずに扱いますから、柔術の稽古をしても力を用いて実感を求めるような事は絶対にしません。力を用いようとしませんので、正しく指導sし、そのように動ければ結果として技の条件を満たして技が有効になります。
 これは月曜日に稽古している若い女性にも当てはまる事です。その女性も非力なために力を用いるという発想がなく、動きが正しい時には下手な男性以上に技が効いています。
 渋川一流柔術の形の稽古において、目先の技の効きを求めていては上達は難しく、技の効きは結果であると思い、そこにいたる全ての過程を疎かにせず稽古しなければなりません。


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  1. 2008/12/17(水) 21:39:58|
  2. 柔術 総論

自身を崩すもの

 昨日の無双神伝英信流抜刀兵法の稽古では初心者の方にはじめて刀を腰から抜いていただく稽古をしました。
 当分の間、礼法、歩法の稽古をして頂きましたので、自分の体の感覚はある程度発達され、どこに無理無駄があるのかがわかるようになられましたので、刀を抜いていただく稽古に入りました。ただ、腰から抜くだけで、未だ抜付けの稽古ではありませんが。全ての動作は抜付けに通じており一つも疎かにはできない稽古です。
 正座をしての礼法やたっての歩法があるていど出来るようになったので、その延長線上で刀を抜く事もできるはずなのですが、いざ刀を抜こうとすると、左半身の足腰は強張って突っ立ち、上半身の右手は柄を握りに行き、鞘手は横から握ろうとし、左肘は後方へ大きく折ってしまいます。また刀を抜く途中も下半身が右上半身につられて前方に出てしまいます。
 これらの歪は本人がそうしようと思ってそうなっているのではなく、無意識の内になっているのでやっかいなことなのですが、これもやはり自分自身のなせる技であり、意識下の意識というものが作用しています。つまり、今までは礼法において刀を扱っていながら、戦う動きではなかったために刀を武器として認識せずにいたのにもかかわらず、いざ刀を抜くとなると途端に意気込んでしまって結果として歪を生じさせてしまっているのです。
 このような事はレベルの違いこそあれ誰にでも起こる事で、水曜日の稽古で抜付けの動きばかり稽古している方も正座の姿勢には全く無理無駄はないのにいざ動き始めると途端に無理無駄だらけになています。 これも意識下の意識とでも呼べるものが自分自身を崩してしまっているのです。
 自分の心でありながら自分自身がその心のによって崩されています。無念無想とは悟り得た上の境地として遠くに置くものではなく、業を求める上で、同時に求めていかなくてはならないものであろうと思います。
 工夫してください。


 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。

 12月21日(日)午前10:30より廿日市天満宮において無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の奉納演武を行います。見学は自由ですので、子供達の日頃の稽古の成果を見ていただきたいと思います。


  12月23日(火)9:30~16:45の間久留米市荘島体育館で稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページの連絡先よりご連絡くださいさい。
  福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。 
 

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  1. 2008/12/18(木) 22:00:25|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

焦り

 「正しく動けば強さ速さは自ずとついてくる」と無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生は晩年に御教えくださいました。無理無駄無く調和の取れた動きが出来るよううになれば、意識しなくとも強さ速さは身についてきます。
 正しく動けるようになった、次は強さ、次は速さというように求めるものではありません。そのように求めなければならないとしたら、それは正しさではないのです。
 居合の稽古を始めてしばらくたち形も一通り覚えると刀を強く振りたくなったり、速く動きたくなったりする心の焦りが生じてきます。その結果、無理無駄なく調和が取れた動きを求める事を忘れ、調和を乱してでも速さ強さを求めようとする焦りが生じてきます。そして自己満足の実感のある強さ早さに安住してそこから前には進めなくなってしまいます。強さ速さは結果としてついてくるものであり直接それを求めてしまったら、所謂小手先のわざとなり下達して終わってしまうのです。よくよく心しなければなりません。
 「ゆっくり速く」という言葉も師の言葉です。工夫してください。

 12月21日(日)午前10:30より廿日市天満宮において無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の奉納演武を行います。見学は自由ですので、子供達の日頃の稽古の成果を見ていただきたいと思います。

  12月23日(火)9:30~16:45の間久留米市荘島体育館で稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページの連絡先よりご連絡くださいさい。
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  1. 2008/12/19(金) 21:00:59|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

奉納演武

 明日は廿日市天満宮で奉納演武を行います。無双神伝英信流抜刀兵法、渋川一流柔術ともに演武していただきますので、いつもお話することですが、演武に当たっての留意点を述べておきます。
 奉納演武は稽古の成果を神々にお納めすることを目的と致しておりますので、神々に不敬がないように動いてください。
 具体的には演武に当たっては極力神様にお尻を向ける事がないようにします。また、居合をされる方は神座に向かって刀を振らないようにします。時に、観ている方を気にしてかえって神々に不敬となるような状況も生じてきますので、ご注意ください。
 次に自分の形を見事に見せようなどとは考えない事。人の目があるとどうしても人の目が気に掛かり、少しでも見栄えのする演武をしたくなるものですが、そのような心を捨てて、直接神々に見ていただいているのだと観念し、日頃習った事を素直に演武してください。
 人の演武中であっても自分の演武と同様な心持で控えている事。場は常に御神前ですので、場に至れば自分の奉納は始まっています。
 最後に居合を演武される方は刀を置く場所にご留意ください。狭い場所ですので、刀のある場所によっては過って刀をまたいでしまうような事態も生じかねません。そのようなことにならないようご配慮ください。
 明日は寒くなる事も考えられますので、防寒対策も考えてください。


 12月21日(日)午前10:30より廿日市天満宮において無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の奉納演武を行います。見学は自由ですので、子供達の日頃の稽古の成果を見ていただきたいと思います。


  12月23日(火)9:30~16:45の間久留米市荘島体育館で稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページの連絡先よりご連絡くださいさい。
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  1. 2008/12/20(土) 20:44:38|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

廿日市天満宮奉納演武

 本日は午前8時半より廿日市スポーツセンターで稽古を始め、1時間あまり稽古をした後廿日市天満宮に移動して奉納演武を行いました。廿日市天満宮での奉納演武は毎年暮れにその年を締めくくる演武とさせていただいております。演武は林宮司の御神事の後に行わせていただいておりますが、廿日市天満宮は廿日市が一望できる山の上にあり、その年最後の演武を行う場所としてもっともふさわしい所であると思っております。
 本日の演武についてですが、渋川一流柔術では稽古を始めて半年ばかりの子供達の演武が素晴らしく、日頃教えられている事を素直に吸収しており驚くほどの成長振りを見せていました。5人の子供達は家庭教育が行き届いており礼儀正しく、習う態度、教えていただく先生方への素直な態度が稽古を始める前からできておりましたので、全てを吸収できるのだと思います。これは自分勝手な先入観を持ちがちな大人が絶対に見習わなければならない点です。
 次に長年稽古している子供達についてですが、稽古の年数が長いだけに安心して観る事ができますが、自分の中で得意な部分と不得手な部分がはっきりと存在するようになっています。今後は不得手な部分を克服するように稽古させなければならないと思います。
 大人の初心者の方は、まだまだ動きに無理無駄のある部分があり、自分の動きにばかり意識が行くため相手との関係においての調和がとれていないところがありました、今後稽古を重ねていただきたいと思います。
 来年日本武道館での演武に出られる方は稽古を積んでおられ、此処数ヶ月で随分上達してきています。今後はさらに繊細な動きを身につけていただきたいと思います。
 無双神伝英信流抜刀兵法の演武ですが、それぞれに自分自身の課題については気付かれていたと思います。特に久留米道場から奉納に来ていただいた師範代代理は自分の今の課題にはっきりと気付いていました。これだけでも、今日の奉納に参加した意義は大きいと思います。
 皆さんが課題を解決するに当たって共通する事は「肚で抜き肚でおさめる」という言葉に尽きると思います。頭が働き、小手先のわざとなることによって生じる無理無駄歪ですので、これを解決するためには末端をつかわず、中心をつかうということにつきます。
  さらなる工夫を望みます。

 廿日市天満宮奉納演武の写真を貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術のそれぞれの行事のページに載せました。御覧下さい。

  12月23日(火)9:30~16:45の間久留米市荘島体育館で稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページの連絡先よりご連絡くださいさい。
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  1. 2008/12/21(日) 21:19:50|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

業の継承

 先月末の厳島神社奉納演武会の折にある空手の流派が演武されました。大きな流派の広島の支部道場が演武されたようですが、おやっと思う事がありました。
 門人であろう子供達の演武はいかにも一般的な意味での空手道の演武であり、非常によく稽古されておられて、めりはりがあり、動きの結節点ごとにビシッと決めがあり、瞬間的に動きを静止して次の動きに入る空手の形を演じておられました。
 しかし、最後に演武された先生であろう方の方の演武はゆったりとして、無理がなく常に流れていました。
 門人達の動きが現代空手というならば、その先生の動きは柔術にもつうじるような古風な動きでした。一緒に演武されていなければ絶対に同じ道場の師弟とは気付かれないくらいの差です。
 子供達の演武は素人が見たら喜ぶであろうきびきびした如何にも武道らしい動きであり、先生の演武は素人が見れば退屈な何をしているのだろうという動きです。
 師弟でありながらこのような動きの違いが生まれた原因はわかりませんが、子供達の動きが所謂空手の型の試合にみられるような動きである事から、道場では試合に勝てるような型の動きを子供達に指導され、ご自身は自分の道を行っておられるのではないかと感じました。
 もし、貫汪館の無双神伝英信流抜刀兵法が全日本剣道連盟に所属して、所謂、試合というものに出場したり、昇段試験を受けなければならないとしたら、そして門人がそれを望むとしたら、無双神伝英信流抜刀兵法としての居合ではなく、全日本剣道連盟が指導する居合道をしなければならなくなるでしょう。そうなれば、流派としての業の伝承は不可能になってしまいます。
 後進は将来にわたって思わなければならない事です。


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  1. 2008/12/22(月) 21:05:28|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

経験

 武道(武術)をする人はとかく「この道一筋」とか「この道のみ歩み他には振り向かない」という風になりがちです。
 しかし、武道には全く関係ないと思われる事が武道の巾を広げ奥行きを持たせる事はゆるぎない真実であると思います。
 渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生も無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生も写真を良く撮られました。また、お二人とも盆栽をされていましたし、書もされていました。畝先生にとっては農作業がまた修行の糧になっていたようですし、梅本先生も「居合だけをするのではなく仕事があったので居合の上達があった。」と話されていました。
 これらの武道以外のことがお二人の武道をより高いものにしたのであろうと思えたのは私が武道以外のことをし始めてからの事です。
 私は若い頃には武道以外のことをするのは何か悪い事をしているかのように思えてバイク以外にはこれといって趣味もありませんでした。バイクも馬のかわりだと思い、ツーリングも野宿でしたから修行の一つと思えていました。写真は私にとって武道の稽古以外のものでもありませんでした。
 しかし、草木染めやバッグ作りなどをするようになり、武道における自分の癖や至らぬところが良く見えるようになってきたのです。何をしても同じ事なのでしょうが、そればかりしていると視野が狭くなりよく見えているつもりでも結局見えていないところに気付きません。全く異なった事をしてみるとそこにおいて自分の至らぬところは又、武道においても至らぬところである事に気付き、稽古において解決できなかった事が他のことを通じて解決できるようになることもあります。
 渋川一流柔術七尾道場長は写真をとるようになっていますので厳島神社での演武写真を撮っていただきましたが以前にはない良いタイミングの写真が撮れていました。武道の修行にとってプラスとなっていることと思います。無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の師範代代理は編物が得意で小物を作ったりします。居合仁おける無理無駄の無い繊細な感覚はそのことによっても養われているのだと思います。
 貫汪館で稽古される方は機会があれば様々な事を経験して巾を広げていただきたいと思います。

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  1. 2008/12/23(火) 21:27:01|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

稽古始・稽古納

 武術の修行にとって稽古納・稽古始は非常に大切な節目で、これを疎かにする人の上達はないといっても過言ではありません。
 稽古納・稽古始はその年、お世話になた師や兄弟子、指導者に感謝し、場(道場)に対しての心を表し、清掃する重要な日です。この日は何をやりくりしても道場に出るべきで、そのようなやり繰りができない人は師や兄弟子、指導者や場に対する敬意も持たないのですから、道の上達があるわけはないのです。万が一特別な状況で出席できない場合には、改めて師や兄弟子、指導者に挨拶をなさねばなりません。
 私は一時期広島を離れて仕事をしていた時、稽古納めに間に合うように広島に帰る事が不可能な事もありました。しかし、そのような時期にも先生に日を改めてご挨拶に伺ったのは言うまでもありません。先生は私が仕事で帰れないことをご存知でしたので、稽古納めの後であっても「稽古に来なさい。」と言ってくださっていました。一人に稽古をつけてくださっていたわけです。
 広島に帰ってからは稽古納めには欠かさずに出るようにしていましたが、忘年会だとか、一日早く旅行に出かけるとか帰省するとかの理由で稽古納を欠席するような方に上達を見たことはありませんでした。道に対する覚悟がないのですから、上達しないのは当たり前です。
 これと同じように稽古始も非常に大切で、その年の初めにあたり、自分の覚悟を定め、師や兄弟子、指導者によろしくご指導を御願いし、場(道場)に対して心を示す日です。したがってこの日にいい加減な理由で欠席すればその年、1年の上達はおぼつきません。
 上に述べた事は修行において、ごく当たり前の事ですが随分前に居合の稽古に来ていた方の中にはいい加減な方も居られましたので、念のために記しました。そのような方は人に認められたい思いだけは強くても、我が強く素直に稽古しようとはされず、上達はありませんでした。
 現在貫汪館で渋川一流柔術の稽古をされる方は私がお話しなくても稽古納、稽古始にはきちんと出席されていますし、また、その覚悟があるが故に安心して任せられる方も多く居られます。居合の稽古をされる方もそのような時にきちんと稽古される方はやはり上達しておられます。
 精進してください。

 渋川一流柔術の七尾道場の稽古始は1月5日(月)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月10日(土)です。
 無双神伝英信流抜刀兵法の七尾道場の稽古始は1月7日(水)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月8日(木)です。


 福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。 稽古始は1月7日(水)です。 

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  1. 2008/12/24(水) 16:23:48|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

久留米での稽古

 23日(火)に久留米に行き、稽古してきました。今回は日帰りでしたので、高速道路の深夜割引を利用するため、朝4時前に高速道路に入り、帰りは夜12時過ぎに高速道路をおりました。日曜日には廿日市天満宮での奉納演武、月曜日は七尾中学校での渋川一流柔術の稽古納があったため、体には厳しい行程でした。
 稽古を通じて師範代代理の迷いが消え動きが以前のようにスムースになりました。動きが崩れ始めたのを感じた時に、こうしてはならないと思い、体にブレーキをかけロックしていたのが原因でした。また、体の動きを気にしていたあまり呼吸が疎かになり、呼吸にのった動きから少し離れていたのも原因の一つでした。頭で考えた動きは体を射付かせてしまいます。上達の過程では色々な迷いが起こりますが、それを超えることによってさらに上達していきます。師範代代理はさらに上達してくれるものと思います。
 支部長は随分理解が進んでいますが、体がそれについていかないのは心の甘さだと知らねばなりません。体が今まで通りの安易な質の低い動きに安住したがっているのですから、それに打ち勝つのは自分自身でしかありません。理解できていればあとは自分が自分に克つだけです。さらに上達しなければなりません。
 所用があって午後からの参加になった方は急いでこられたために、はじめ足腰が強張っていました。足腰が強張ると動きは上半身中心となってしまいますので、道場に入る前に着替える時に意識して緩めておけば稽古にスムーズに入れます。また、心の焦りも静めなければなりません。また、肩が上がるのは肩のみをさげようとすると難しいので日頃からまず肩甲骨のあたりを、それから背中全体を緩めるようにしてみてください。
 稽古が二回目の方には時間がありましたので、礼法から歩法、刀の構え方、まで進み斬撃を経験していただきました。動きが複雑になるほど体が強張ってきますので、何をするにも正座の状態と同じく下半身に力は入らず、上半身も下半身にのって楽になっている状態を感じてください。特に刀を手にし振ると、今までの動きとは全く異なり上半身中心の動きになってしまいがちですので、気をつけなければなりません。
 最後に筋肉痛などの体の痛みについてですが、もし、一日稽古した程度で、筋肉痛や体の痛みが出たとしたら、その部分に無理無駄や歪があるわけですから、修行の糧とし自分自身の動き見直さなければなりません。時として筋肉痛や体の痛みに稽古したという充実感を覚える方がおられますので、念のため記しておきます。
 
 無双神伝英信流抜刀兵法の稽古記録が更新されています。お読みください。

 渋川一流柔術の七尾道場の稽古始は1月5日(月)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月10日(土)です。
 無双神伝英信流抜刀兵法の七尾道場の稽古始は1月7日(水)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月8日(木)です。


 福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。 稽古始は1月7日(水)です。 

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  1. 2008/12/25(木) 20:27:08|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

太刀打

 23日(火)の久留米での稽古で太刀打の稽古もしましたが、支部長と初心者の方の太刀打の稽古を観て感じた事を記します。
 太刀打は二人で行うが故に呼吸が合わなければ全く稽古になりませんが、呼吸が合うというのは手順をあわせるということとは異なります。最初はどうしても手順をあわせようとしがちで、こう来たらこう、次はこうと考えてしまいがちです。しかし、一度手順を覚えてしまったら手順は頭から捨ててしまわなければなりません。
 いつもお話しますが、形は自由な動きを得る為の手段ですので決められた手順どおりにお互いが合わせていたのではいつまでたっても上達しないどころか、太刀打の稽古もまた不自由な体を作る原因となってしまいます。
 また、形を合わそうとするばかりに小手先で手順をなぞってしまいがちですが、これでは何のために素抜き抜刀術で体の動きを養っているのかわかりません。素抜き抜刀術も太刀打も体の動きは変わることはなく同じです。
 呼吸が合うとは形の理合ガわかって、決められた手順でありながら、自由な攻防が行われている事を言います。したがって打太刀は遣方が斬り込む前から受けようとしたり、遣方は打太刀が変化してもいないのに次の隙に斬り込むという事はありえません。特に打太刀となる者は遣方の動きを導かなければなりませんので心の余裕と動きのゆとりがなければ太刀打の稽古は成立しません。
 そのためには、道場外で太刀打の一人稽古をして形の理合を体得する事は不可欠です。しっかり一人稽古をされ、静かにゆっくりと理合に合った動きとはどのようなものかを会得され次の稽古に望んでください。

 いつも久留米に行く度に気になっている空間があります。勝手にゲゲゲの鬼太郎ハウスと言っています。いつ見ても心が和みますが、23日はクリスマスに備えた格好をしていました。
 携帯で撮ったので鮮明ではありませんが、左下に目玉親父、その右上に鬼太郎、その右に一反木綿、その右写真の中央に塗り壁、右にねずみ男がいます。

           鬼太郎


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  1. 2008/12/26(金) 20:32:45|
  2. 居合 業

礼式

 渋川一流柔術にとってもっとも大切なものに礼式があります。
 礼式は「履形」や「吉掛」などの多くの形のグループの始めにおかれ、きめはなく渋川一流柔術が他と争うことなく、何か仕掛けられた場合にこれを押し返すのみであるという理念をあらわしています。しかし、これを形式としてだけ行っていては最も大切なものを失ってしまいます。
 各礼式とも受を押し返した後、捕は左膝をつき手は壇中の前に掌を下にして位置させます。その後、気合とともに体を開き両手は左右に広がります。受は立姿勢のまま両足をそろえて立ち、手は壇中の前に掌を下にして位置させます。その後、気合とともに左足が後方にさがりつつ体を開き両手は左右に広がります。
 この動作ができていない方が意外と多いので、少しこれについて説明します。
 捕も受も両手を壇中の前に位置させたときには下半身も上半身も無理無駄なく床にあずけていなければなりません。このとき体は天と地の間にあって天と地の気を感じています。
 左右の手は壇中の上でも下でもなく正しく壇中の前に位置します。これは心の働きと関連する重要な位置ですので絶対にないがしろにしてはなりません。また、ここに位置するのは臍下丹田から背をとおり脇下よりでた腕をへた手であって、絶対に肩からでた腕につながる手ではありません。この手が意識できなければ、左右の手が壇中に位置しても形だけで心は治まることがありません。
 また、左右の手が開くのは臍下丹田を開くからであって、左右の手先を動かすわけではありません。つまり、結果として左右の手が動いているのです。左右の手を動かしてしまえば、その後の形の稽古はすべて手先の動きとなってしまいますので絶対に避けねばなりません。
 開いた後、両手は静かに体側に降りていきますが、これも手が下りるのではなく気が臍下により沈むことによってなされます。
 工夫を重ねてください。


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  1. 2008/12/27(土) 21:47:22|
  2. 柔術 業

直心影流薙刀術

 先月末の厳島神社奉納演武会に直心影流薙刀術も参加されました。
 直心影流薙刀術は各支部で指導される先生方が事前に一緒に稽古されることなく厳島神社で奉納演武され、寸分たがわぬ形をつかわれます。呼吸が合わない、間合が合わないという事は全くなく、その事実を知らなければいつも一緒に稽古をされていると思われるでしょう。
 その姿は渋川一流柔術が絶対に見習わなければならない姿です。渋川一流柔術は所謂宗家制、家元制をとらず江戸時代のまま完全相伝の免許皆傳制をとっています。したがって免許皆傳をえたものは独自に指導を行えるわけですが、日本古武道協会、日本古武道振興会に所属し活動していますので、一流派一代表の原則にのっとって将来的にも組織を維持し、代表制を続けていかなければなりません。そこで、会則を設け、各師範が独自に指導しながらなおかつ組織として統一して行動するようにしています。将来問題が起こるとすれば師範ごとに勝手な解釈が入り込み形が変容し同じ流派でありながら全く異なったものとなることです。
 直心影流薙刀術は年に一度、2日間温習会という全国的な稽古会をもたれています。それだけで、師範の先生方の呼吸が合うという事は相当に高度なレベルの形をされているのです。
 どういうことかといえば、形を決められた手順どおりにお互いが行おうとすれば必ず、少しの違いから呼吸が合わなくなってしまいます。直心影流薙刀術の先生方が事前に形を合わせなくても呼吸が合っているのは実はきまった手順を演じる形でありながら、自在に動かれている事によります。形が生きているのです。
 そこには形を合わせようとする意識はなく、お互いが真剣に切り結んでおられるだけなのです。しかもその動きが高度であり形の理合通りに動かれているため完全に呼吸が合われています。
 直心影流薙刀術の先生方の動きを「美しい」と多くの形が感じられたようですが、無理無駄の無い純粋な武としての動きであるから美しいのです。
 貫汪館の皆さんには是非見習っていただきたいと思います。 


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  1. 2008/12/28(日) 20:42:16|
  2. 柔術 総論

ありのままの自分を観る

 慢心は武術の修行にとってもっとも恐ろしい心の病です。自分はこれだけの稽古をしてきたから上達しているという錯覚が確信になり、自分は頼り上手だと思ってしまうのです。特に形稽古を中心としている古武道に起こりがちな病ですので、自分自身に心を許す事はできません。
 これとは異なりますが、似たような病に自分を上手に見せたいという病があります。形稽古を中心とする古武道に慢心と同じように起こりやすい病です。この病にかかってしまうと、次から次へと悪い連鎖が起こってしまいどうにもならなくなってしまいますので、注意が必要です。
 たとえば中心が定まらず、体がふらつく傾向にある人に起こりがちなのが体を固める症状です。中心が定まらず体の歪が体のふらつきを生んでいるのですから、ふらつきは自分にとって良い稽古の材料としなければならないにもかかわらず、根本を直さずにふらつきだけを止めるために体を固めてしまっては、自由な動きからはますます遠ざかってしまいます。
 また、柔術で初心の内に技がきまらない人に起こりがちなのが無理やり筋肉の生の力で聞かせようとしてしまう症状です。体が整わず、間合も定まらず技がきまらないのですから、そこを直さなければならないのに筋力で無理やり業を決めようとしては技を身につけることは決してできるものではありません。
 また、刀の振りが弱いからと言って上半身の筋力に頼って刀を振るという症状もあります。体が整わず、動きに調和がないうちは当然刀の不利は弱いのですが、それが不満足だからといって力を込めていては業など生まれようもありません。
 最後にもっともひどい症状ですが素人受けしないからと言っていかにも勇ましく見せるために体に力を込め、きめをつくり、顔の表情まで作ってしまう。此処まで行けば師といえども直すのは非常に困難になってしまいます。
 心当たりのある方は速やかに病から遠ざかるよう務めてください。
 

 渋川一流柔術の七尾道場の稽古始は1月5日(月)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月10日(土)です。
 無双神伝英信流抜刀兵法の七尾道場の稽古始は1月7日(水)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月8日(木)です。

 貫汪館ホームページの会報のページに会報59号を載せました。お読みください。
 
 福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。  

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  1. 2008/12/29(月) 22:54:12|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

中山権八郎

 先日、岡山県高梁市の北の井倉洞という鍾乳洞に身内の子供をつれて行った後、吹屋ふるさと村へ行って来ました。武道史研究の旅ではなく純粋に楽しむ観光の旅は久しぶりです。
 吹屋ふるさと村でははじめに広兼邸を訪れました、広兼邸は銅山とベンガラの原料の生産で富を築き、建てられた屋敷で、まるで山城のようです。
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 映画「八墓村」のロケが二度行われたそうですが、山深くにある村の(ドクターヘリの駐機場がありました)豪邸ですので、雰囲気があります。写真中央よりやや右側にあるのが門で門の上には不寝番がいる為の一間が設けられていました。
 村はその先にありましたが、雰囲気のある村でベンガラで柱などが塗られています。
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 お土産屋さんに入って目を引いたのはベンガラ染めにされたスカーフやハンカチでした。いい色が出ているので、ベンガラそのものがないか尋ねると、染の方法を記した紙を付けてベンガラを売って下さいました。後日、もっと調べてベンガラ染めに挑戦してみたいと思っています。

 やっと本題です。ベンガラで思い出したのが司箭流の中山権八郎です。中山権八郎は身分は浪人のようですが広島藩主に禄をもらい武術の指導を広島藩士に行なっていました。門人は300名に及んでいたようです。
 以前、権八郎の孫の中山彦八郎氏にお会いしてお話を聞いたことがあります。彦八郎氏は日露戦争の最中にお生まれになった方で、お若い頃には剣道をされていたということでした。
 中山権八郎の日記や伝書類は朝鮮から引き上げの際に惜しくも無くされたそうで、残念ながら見る事はできませんが、記憶を若干、冊子に記しておられました。
 ご記憶では中山権八郎は司箭流のほかに渋川一刀流という剣術を編み出していたようですので、渋川流をも習得していたのかもしれません。
 さてベンガラです。中山権八郎が娘の嫁ぎ先の栃谷の桜井家に行く途中狩留家付近で休んでいたとき前方の山中を見ると一羽の鷲がさかんに嘴で土を彫り翼に塗っていました。帰路にも同じようなしぐさをしているので、不思議に思い現場に行くと赤い粘土があり、持ちかえって調べてみるとそれがベンガラ土で鷲はその土で傷を治している事がわかったのだそうです。
 中山権八郎はそれにうどん粉、酢、卵の白身を混ぜて稽古中の打撲裂傷に用いてたいへん効果があったので、山中家の家伝薬としてこれを利用したとの事です。
 当時は激しい稽古で怪我もあったでしょうから、その治療薬も必要とされたと思います。医学的な根拠があるかどうかわかりませんが、面白いお話です。
 中山権八郎についてはまた、記します。
 

 渋川一流柔術の七尾道場の稽古始は1月5日(月)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月10日(土)です。
 無双神伝英信流抜刀兵法の七尾道場の稽古始は1月7日(水)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月8日(木)です。

 貫汪館ホームページの会報のページに会報59号を載せました。お読みください。
 
 福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。  

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  1. 2008/12/30(火) 21:39:02|
  2. 武道史

瀧、山

 昨日は身内の者を連れ、広島県の廿日市市の冠高原から少し奥に入ったところにある山口県の寂地峡に行ってきました。簡単なハイキングコースで小さな瀧をたくさん見ることができ、また、街からは遠いところにあるので、この季節は特に静寂な雰囲気の中にいることができます。昨日は霰が降るような寒さでしたので、訪れる人もなく、山の気を感じる事もでき、よい心の修行になりました。

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 このような瀧を見ると、瀧に打たれて修行ということを連想する方もおられると思いますが、教えを受けた方のお話では、先達のない方法も知らぬ勝手な瀧行は魔に入られる機を作ってしまうので、絶対にすべきではないとのことです。瀧に打たれて修行し、みえるようになったと言われる方の中にも、魔に入られた上での言動をされる方も多いという事ですので、要注意です。
 静寂な山の中を歩くほうが熊にさえ気をつければ、よほど良い稽古になるかもしれません。
 瀧を見ながら山を登り、さらに竜が岳の観音岩に至りました。頂上ではなく簡単にいけるところにあるのですが、岩からの見晴らしもよくまた、絶壁の上にありますので、瀧とは異なった気を感じます。観音岩の名の通り、岩の上には観音様が祭ってあります。観音岩からの眺めです。
     
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 人が廻りにいるときは避けたほうが良いかもしれませんが、このような場にいるだけでも瀧と同じように心には良い影響をもたらします。こころみてください。

 今年一年、貫汪館で稽古される方にはお世話になりました。会報も私の手から離れ渋川一流柔術の師範代のもと皆さんに執筆していただいておりますが、自分自身を見つめるためにも書く事は良い修行上の効果をもたらしていると思います。
 また、無双神伝英信流抜刀兵法の講習会にも貫汪館で稽古される方だけでなく、他流派や遠方からご参加いただきました。流派の活動が維持できるのは私達の流派以外の方々のおかげでもあります。この「道標」をかりて御礼申しあげます。
 無双神伝英信流抜刀兵法久留米道場は今年発足しましたが、師範代代理に運営の中心となっていただき活動を続けていただきました。有難うございました。久留米道場の皆さんのますますの向上を期待しています。
 年末にご挨拶を頂きながら、時を失して御礼申しあげていない失礼もあろうかと思います。御礼申しあげます。
 皆様にとって平成21年がより良い年でありますように。
  

 渋川一流柔術の七尾道場の稽古始は1月5日(月)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月10日(土)です。
 無双神伝英信流抜刀兵法の七尾道場の稽古始は1月7日(水)、廿日市市スポーツセンター武道場での稽古始は1月8日(木)です。

 
 1月24日(土)18:30~20:45、25日(日)9:30~16:45の間、久留米市荘島体育館剱道場で無双神伝英信流抜刀兵法稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページの稽古のページの連絡先へご連絡ください。
 福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。 
 

 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)を開設しました。徐々に更新していきますので御覧下さい。
  1. 2008/12/31(水) 19:12:05|
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