無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

下鴨神社奉納演武会

 5月4日(金)、京都下鴨神社において下鴨神社主催 日本古武道振興会共催の奉納演武会があり、無双神伝英信流抜刀兵法の演武をいたしました。
 演武流派は小笠原流、荒木流軍用小具足、関口新心流、兵法二天一流、双水執流、神夢想林崎流、直心影流薙刀術など、24流派に及びました。
 無双神伝英信流の演武は小笠原流に続き2番目の演武でしたが、小笠原流は木馬での演武でしたので境内で行われ、無双神伝英信流が舞殿での一番目の演武となりました。
 各流派ともすばらしい演武をされていましたが、なかでも直心影流薙刀術の演武は群をぬいており、演武される方全員が終始隙無く、形のための形ではなく実際に遣えるための活きた形を演じておられました。一緒に行っていた貫汪館の方も、「あれは、そのまま実際に遣える形ですね。」と感想を話していました。
 貫汪館で稽古される方の中にはまだ、大きな演武会を見られたことがない方もおられますが、居合を学ぶ方も柔術を学ぶ方も、自分のおこなう武術のみに偏ることなく、広く様々な武術を見ることによって自分の修める武術を違った観点から振り返ることができます。ぜひとも機会を捕らえて見学され、他武術、他流派から学ばれるようお願い致します。

 5月27日(日)、一般に公開する形式の貫汪館居合道講習会を行います。
貫汪館ホームページをご確認ください。。

  1. 2007/05/07(月) 23:30:29|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

白峯神宮奉納演武会

 5月5日(土)、京都白峯神宮において白峯神宮主催 日本古武道振興会共催の奉納演武会があり、前日の下鴨神社での演武に引き続き無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の演武をいたしました。
 演武流派は前日とあまり変わりませんが、荒木流軍用小具足、鞍馬流剣術、立身流、天神真楊流柔術、琉球古武術、小野派一刀流、風傳流槍術、兵法二天一流、双水執流、神夢想林崎流、直心影流薙刀術など、16流派の演武が行われました。
 無双神伝英信流の演武は中山博道先生系の神伝流とは異なる系であるということが最近になって理解されるようになり、そういった意味で私たちの演武を注目してみて頂けるようになっていますので、今後、演武会に出場する機会のある方は、しっかりと稽古を積まれてください。
 澁川一流柔術は平成9年から演武致しておりますので、11回目の演武となりました。少しでも上達しているのか己に問い直さなければなりません。
 直心影流薙刀術の見事な演武については述べましたが、居合では神夢想林崎流の演武はいつもの事ですが、その自然な動きには驚かされます。三尺三寸の長刀を文字通り「すっ」と抜いておられます。体の何処にも力み、滞りなく、凝り固まりもありません。貫汪館で無双神伝英信流の稽古される方は自分の体がどのような状態にあって動いているのか、よくよく感じてください。

 5月27日(日)、一般に公開する形式の貫汪館居合道講習会を行います。
貫汪館ホームページをご確認ください。。



  1. 2007/05/08(火) 19:27:23|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

ある人の評に

 ある高齢の剣道をされる方が植田平太郎先生を評して、このようにお話になられました。
 「植田先生は剣道は非常に強くどんな方を相手にしてもひけをとらなかったけれども、居合はこれといって強さも無く、ひょうひょうとしたもので、ご自身の剣道に比べればたいしたものではなかったので、香川には植田先生の居合をするものはなくなった。」
 これを聞いて、私はやはり植田先生の居合は本物であったと感じました。
一般には居合といえば、いかにも気迫を込めたように見える、力強く、角張ったものをイメージするようで、実際に世間にはそのような居合も多く、学会等でお会いする剣道の高段者の方のイメージもその域を出るものではありません。
 しかし、居合が自由な動きを養うために形を中心として稽古する武術である以上、そのような「いかにも気迫を込めたように見える、力強く、角張ったもの」であっては稽古を通じて身につけるべき居合は死に物であって、パターンどおりにしか動けない体を作ってしまうものであることは貫汪館で稽古される方は熟知されていることと思います。
 世間の見る目、常識に惑わされること無く、稽古されるよう望みます。
 
 5月27日(日)、一般に公開する形式の貫汪館居合道講習会を行います。貫汪館ホームページをご確認ください。
京都白峯神宮奉納演武会の写真をホームページに載せました。

  1. 2007/05/12(土) 02:42:35|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

求道心

 週末、徳島県剣道連盟剣道史編纂委員の坂本先生を案内して、広島県立文書館や貫心流、難波一甫流関係の史跡を巡りました。
 貫心流は、廣島に発して徳島にも伝わりました。徳島の細六郎が、徳島における貫心流が混乱していたため真伝を求めて廣島の築山家に入門、許しを得てのち、細家が三代に渡り広島藩で貫心流の教授の中心となり、幕末に至っています。
 難波一甫流も同じく廣島で盛んであった流派で、江戸時代に徳島にもたらされ徳島で変化しつつも終戦後まで教授されていました。
 貫心流の細六郎が真伝を求めて廣島にやってきたのはすでに50歳をはるかにすぎてからで、当時徳島にも多くの門弟がおり、また江戸に出て教授もしており江戸の門弟も五百人にのぼっていました。
 このように貫心流の師範としては功なり名を遂げていたにもかかわらず、すでに当時としては高齢になってから廣島に来て修行のしなおしをしているのですから細六郎の求道心の強さにはただただ心服するのみです。 
 現代は、すこし稽古をしたら自ら宗家を称して自分を権威付けるような人もおられるようですが、細六郎の求道心を我々は大いに見習わなくてはなりません。

 5月27日(日)、一般に公開する形式の貫汪館居合道講習会を行います。貫汪館ホームページをご確認ください。
京都白峯神宮奉納演武会の写真をホームページに載せました。

  1. 2007/05/14(月) 00:09:17|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

浮雲

 無双神伝英信流抜刀兵法の稽古をされる初心者の方に英信流表の「浮雲」の稽古をして頂いていますが、「浮雲」の形は文字通り自分の体の重さが消え雲が空にあるが如くに動けることを要求しています。
 この形がある程度体得できた時点から、自分の居合の動きの質が変化し始めることを感じ始める重要な形で、「浮雲」ができないうちに次の形に進むことは全ての形の稽古を無意味にしてしまいます。
 「浮雲」の動きで特に難しいのは、抜付けの際に体が固まり、下肢で上半身を支えなければならない状態に陥り、下肢への負担が大きくなってしまうのをどのようにすればよいかという点であろうかと思います。この動きで下肢が辛いので、「足腰を鍛えねば」と決して考えてはなりません。抜付けは体が浮いたままの状態で行われるために下肢への負担が大きくなることはなく、常に楽な状態のままに行われます。
 初心者の方は体の中心と地球の引力の線が一致しており、体の何処にも無理無駄な意図的な緊張を生み出さないということ、浮くためには体を浮かせるというよりむしろ体が沈むということを手がかりに、体の浮きを実現すべく稽古を続けてください。

 5月27日(日)、一般に公開する形式の貫汪館居合道講習会を行います。貫汪館ホームページをご確認ください。
  1. 2007/05/19(土) 01:26:51|
  2. 居合 業

履形の「捕」の動き

 本日の渋川一流柔術の稽古で子供達の動きを見ていて、まだまだであるという思いを持たざるを得ませんでした。
 中学生には初段をとらせるべく履形を中心に稽古させていますが、「受」の突いてくる手をとるときに「捕」がどうしても手先から動いてしまいます。この癖が先の形に進んでもずっと残ってしまうので、形の全てが小手先の形をなぞる動きとなってしまう傾向にあります。子供達はどうしても目先の動きにのみ意識が行って手をとればよいと勝手な解釈をして、体の中心を動かすことが二の次となってしまいます。これではいくら稽古に時間を掛けても、決して動きの質の向上は望めません。それどころか質の悪い動きを身につける稽古となってしまいます。
 形を覚えさせるのが、遅くなろうとも初動の動きができないまま次の形の稽古に移ってはなりません。

 5月27日(日)、一般に公開する形式の貫汪館居合道講習会を行います。貫汪館ホームページをご確認ください。
  1. 2007/05/20(日) 00:09:37|
  2. 柔術 業

刃音

 先日、門人と一緒に京都に行った際に濃州堂で門人の居合刀を注文したところ「刃音はどうされますか?」と聞かれました。一瞬何のことだろうかと思ったのですが、一昨年の夏の北陸・佐渡ケ島ツーリングの帰りに濃州堂に寄ったときの職人さんのお話を思い出しました。
 そのお話とは「先生の道場はお弟子さんの刀を注文される時でも、刃音はしなくても良いから、重量のあるしっかりした居合刀を作って欲しいと言われるので、私たちは嬉しいんですよ。昔の先生方にはそのような方がおられたのですが、今は刃音が大きく扱いやすい重量のものをという注文が多くて・・・。先生のような方は少ないんですよ。」
 どうも最近は人前で演武するのに、刃音が大きいほうが斬撃力が大きいと感じられるので、樋を深くして刃音が大きくなるようにして、なおかつ、小手先で力一杯振り回せるような居合刀を注文する人が多いようなのです。
 樋があっても刃音がほとんどしない刀もありますし、私の刀のように樋がなければほとんど刃音はしません。大事なのは本当にその刀が振れているかどうかと言うことで、それを音の大きさで判断してはいけません。貫汪館で無双神伝英信流の稽古をされる方は決して刃音というものに惑わされないで下さい。 
 我師、梅本三男貫正先生の門人の中にも「樋がなかったら刃音がしないので、演武をしても他の人に受け入れられない。刃音が大きい方がいい。」と言っていた方がおられましたが、真の先生の教えに入ることなく、無双神伝英信流を知らない素人が見て感心するような外見の動きばかりを求めておられました。
 真の動きは素人が見て簡単に分かるようなものではありません。素人受する居合は真の無双神伝英信流の居合でないと心得てください。

 5月27日(日)、一般に公開する形式の貫汪館居合道講習会を行います。貫汪館ホームページをご確認ください。
 
  1. 2007/05/23(水) 23:56:14|
  2. 居合 総論

錯覚

 無双神伝英信流の稽古でも渋川一流の稽古でも、いまだに錯覚をしたまま稽古を続けられる方がおられるように思います。
 今お話している錯覚とは自己の力みを力が出ていると勘違いすることを言います。
 たとえば、無双神伝英信流の稽古をされる初心者の方に最近「浮雲」をお教えしていますが、肩口に斬りこんだ後、敵を押し倒す動作で、この錯覚をする方が多くおられますので、注意してください。
 相手を押し倒すには刀を通じて相手に力が伝わらなければ叶いません。そのためには上半身、肩、腕などの無駄な力を抜いて体を統一し体の中心軸をまわすだけでよいのです。このとき傍目には全く力が入っていないように見えますし、素人目に見れば、あれでは敵を押し倒すことはできないと映ります。 
 我師、梅本三男貫正先生の下にも先生の没後「敵を押し倒す動作の時、下半身をしっかり固め、自分の腕に力を込めて上半身を使って押し倒す動きでなければ相手は倒れない。」と言われる方がおられました。習っていないと言えばそれまでなのですが、それを弟弟子達にまで強要して悦に入っておられましたから、言う言葉もありません。
 渋川一流の稽古でも、錯覚を起こしがちなのが、自分で力んで、力が相手に届いているような気持ちになることです。自分の肩や腕は力の伝達経路なのですから、そこに力みを持てば力は相手に伝達されることはありません。力が正しく伝達される時は力みの無い時ですので、自分の肩や腕に力が入った感覚はありません。
 無双神伝英信流の稽古をされる方も、渋川一流の稽古をされる方も過ちを犯さぬよう稽古を続けてください。

 5月27日(日)、一般に公開する形式の貫汪館居合道講習会を行います。貫汪館ホームページをご確認ください。
 
  1. 2007/05/24(木) 23:56:21|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

無雙神傳英信流抜刀兵法 居合道講習会

 5月27日(日)、「英信流表」の講習会に参加していただいた皆様、お疲れ様でした。また、前回に引き続き神奈川県より参加していただき有難うございました。初めて居合を稽古される方にも起こしいただき、講習会が盛んなものとなったことをここに感謝いたします。
 気温の高い中、午前9時半から午後4時に及ぶ長時間の講習会でしたのが、皆さんよく本質を求める稽古をしていただきました。
 大森流が比較的段階を追って形の難易度が高くなるのに比べ、英信流表は「横雲」「虎一足」「稲妻」のあとの「浮雲」の動きで難易度が極端に上がり、動きの質の転換がなされなければ下肢への負担が大きく、初心の方は筋肉痛を覚えられたのではないかと思います。
 しかし、これを足腰の鍛錬が足りぬ故と間違った解釈をしてしまい。下手な意味での数稽古に向かってしまうと、無雙神傳英信流の居合はその時点で名ばかりのものとなってしまいます。「浮雲」は文字通り己の体を空に浮く雲となさなければ自由に動くことはかなわず、重い己の体を無理に動かすが故に下肢に過重な負担がかかってしまいます。
「浮雲」の稽古で重さを消すことを覚えれば、己の体が風となり山を吹き上がることも可能となるが故に、「山下風」の歌(「高根より吹下す風の強けれは麓の木々は雪もたまらず」)にあるように風となって吹き下ろす事もまた可能となるのです。さらに、これ以後の形も、それ以前の形も大森流をも含めて動きに「居着」が無くなり自由に楽に動けることを体感できると思います。
次回は9月下旬に「詰合」の講習会を行う予定です。
貫汪館は何々連盟といった段位を発行する団体には所属しておらず、自由に活動いたしておりますので、他流派の方も初心者の方もお気軽にご参加ください。

貫汪館のホームページの無雙神傳英信流抜刀兵法の行事のページに講習会の写真を載せましたので、御覧下さい。
  1. 2007/05/29(火) 20:45:08|
  2. 居合 総論

 先日の講習会で貫汪館で主として柔術を稽古される方に「肩の力は抜くこと」「鞘の中で音が立たぬように抜き納めをすること」という条件を出して稽古していただきました。
 その結果、随分と自分の肩の強張りを感じていただくことができたようです。刀を扱うときに肩に強張りがあっては体幹部の力は切先に至りませんし、柔術の技も力に頼っていないようで存外力がこもっているものです。
前述したように「剣居一体」(現代剣道と居合が一体であること)は極端に困難な事であると思っていますが、古武道であれば、全ての武術は一体であり、「柔居一体」は当然のことです。居合の動きでよくないところがあれば、それは柔術の動きにおいても良くない動きとして現れてきますので、今回「肩」に気付かれたのはそれだけで、柔術の上達につながっていきます。
今後は「肩」の存在はないと観念し、工夫を続けて下さい。

 貫汪館のホームページの無雙神傳英信流抜刀兵法の行事のページに講習会の写真を載せましたので、御覧下さい。
  1. 2007/05/30(水) 18:48:04|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

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貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)

Author:貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)
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