土曜日に師から太宰府天満宮に大石神影流の額があったと伺いましたので、参拝の折絵馬堂などを探したのですが、現存していませんでした。厳島神社の回廊にも江戸時代には多くの武術奉納額がかかっていたことが記録されています。金刀比羅宮にも記録によれば多くの武術奉納額が絵馬堂にかけられていたようです。地方の小さな神社にも、掛けられていたけれど、今はないというところが多くあります。
台風で壊れて外されたり、新しいものを掲げるのに壊れかけたものを外したりという事があるのだと思います。
神社などで武術奉納額が掛けられていたらできるだけ記録してください。今はデジカメを使えばお金もかからず必要な時に取り出すことができます。

神社の境内に写真のように新芽に押されて落ちた葉が集められていました。新芽の数だけ古い葉が落ちるのだそうです。稽古されている方は古いものが安心できるように実力を伸ばしていただきたいと思います。

昨日撮った裏庭のチューリップの花です。植えっぱなしですが毎年可愛い花を咲かせてくれます。春らしくなってきました。


無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日
荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
- 2012/04/16(月) 18:52:14|
- 居合総論
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土曜日に大石神影流の稽古をつけていただいた後、久留米で指導をしてきました。その気付きを述べますので参考にしてください。
初心の内は稽古は師に指導を受けたことに忠実に、いささかも私見をさしはさんではなりません。これはできる、できないとは異なったことでその流派の上達に向けてのレールに乗るか乗らないかの問題です。レールに乗っていれば稽古していれば遅速の差はあっても上達していきますが私見をさしはさんでレールに乗っていなければ、その流派では一切上達することはありません。自分で上手くなったと思っても、それは自分の価値観に基づく自己満足に過ぎず、その流派での上達ではありません。
この意味から言うと、前回の稽古から今回まで良く指導を守って稽古していただいていました。とくに座姿勢は自然になってきた思います。居合においては座姿勢がそれ以後の動きの基準となりますので、作った座姿勢をしていれば作った居合にしかなりません。座姿勢が自然であるのに動き始めてから調和が乱れ無理無駄の塊となっているのは、己の心がそうさせています。抜きたい、振りかぶりたい、斬りたい、血振いしたい、納刀したいなどという思いが、全てを崩してしまうのです。
自分の心が、いかに自分の動きを狂わせているのかを知らなければなりません。
太刀打の稽古もいたしましたが、これも上に述べた事と変わりありません。前に進み出てくるときに、いつ斬り込もうとか、しっかり受けてなどといういらぬ想いが全てを崩し自ら隙を作っています。
自分の心と体の状態を確認しながら、繊細に稽古しなければなりません。
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荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は
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- 2012/01/30(月) 21:25:00|
- 居合総論
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昨日、久留米で指導してきました。皆さんにも役に立つと思いますので記しておきます。
初めに根本的なことを記しておかなければならないのですが、指導したことを会得しようと思わず、あるいは簡単にできていると思って、指導されたことよりも自分に興味関心のあることを稽古しようとすると絶対に上達しないどころか下達します。厳しいかもしれませんが記しておきます。
今回は人により呼吸に乗せて動くことや、臍下丹田を中心に動くこと、絶対的に力まずに動こうと努めることなどを中心に指導しました。
しかし、これらのことは稽古を始められた当初にうるさいくらいに指導していることです。これらの事をいまだに指導しなければならないのは、指導をあまりに粗略にしているからです。求めて求めて求めて続けても完全にできるようになることはありません。それを求めるのを途中でやめてしまい、これくらいでいいだろうと思って自分の興味関心のあるところだけを稽古するので、そのうち指導を受けた内容を完全に忘却しているのです。
初めに教えたことは最も大切な事であり、容易に会得できるものではありません。疎かにしてはならないものなのです。しかも「それで完成している。」とは誰にも言ったことはありません。
無双神伝英信流居合兵の師 梅本三男貫正先生は指導されたことを、求めに求めることなく疎かにする弟子が来たときには道場に上がられませんでした。「森本君教えてやっといてくれ。」です。
自分自身で自分自身がわかる者はもう道場に来なくても一人で伸びていける人です。免許皆伝の位にある人です。わからないから導く師がいるのに、自分の誤った価値観でこれはよいと思って、その方向へ稽古するのであれば師は必要ありません。師が「右」と言えば右、「左」と言えば左、「難しくない」と言えば難しくないのです。それを「右ではないのではないか」「、左ではないのではないか」、「難しいではないか」と思うのは自分の「我」です。師の指導よりも自分の価値観が勝っているのです。それでは盃から盃へこぼさずに水を移すことはできません。
上達の絶対条件は素直さです。
11月3日に明治神宮において日本古武道振興会による演武会が開催され無雙神傳英信流抜刀兵法と渋川一流柔術も演武いたします。お時間のある方はお出かけください。当日のプログラムは写真のとおりです。小さな写真をクリックすると大きくなります。

劇団夢現舎の公演No.27「黄金時代(仮)」が11月19日(土)から12月4日(日)まで新高円寺アトラクターズ・スタジオで行われます。東京在住の方、この期間に東京に赴く機会のある方は是非観劇にお出かけください。「黄金時代(仮)」と劇団夢現舎については下記をご参照ください。
「黄金時代(仮)」(←クリックしてください)
劇団夢現舎(←クリックしてください)
次回の貫汪館居合講習会は12月4日(日)です。講習内容は「大小詰」と「奥居合座業」です。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日
荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
- 2011/10/30(日) 21:25:11|
- 居合総論
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初心のころには手順を教えます。しかしそれは仮初の手掛りであって大切なのはその奥にあることです。手順を覚えてしまえば、その奥にあるものを求めなければなりません。奥にあるものを求める過程においては外形は乱れることもあれば、たまたま治まることがあります。それでよいのです。中心が少しでも乱れれば先端は大きくぶれてしまい、中心の誤差がなくなれば先端の狂いも少なくなってくるからです。
しかし外形が乱れたからと言って外形を小手先で直したところで奥にあるものが完成されていくわけではありません。むしろ外形に気を取られ、外形のみを直せば直すだけ奥にあるものは求めにくくなってしまいます。
人目を気にして上手に思われたい人は、それが理解できないようです。そのような方は見学の方がこられたり稽古に新しい方が来られる度に外形をただす事に熱心になり、少しでも上手に見られたいという思いが稽古に現れてしまいます。そのような傾向のある方はその時点からすでに心の修行なのでほかの方よりも早くから苦労を重ねなければなりません。心の修行なしに上達はあり得ないからです。よく言われるように初めのうちは技の稽古で年数がたつにしたがって心の稽古の占める部分が大きくなるというわけではありません。
幸いに貫汪館では形の試合などというものは行いません。本質を求め稽古できる環境にあるはずです。
9月23日(金)午後3時より午後9時まで久留米で指導を行います。午後3時より午後7時までは荘島体育館軽運動室、その後は9時くらいまで隣接する公園で稽古します。興味のある方は久留米道場の連絡先へご連絡ください。 貫汪館居合講習会は10月2日(日)です。貫汪館H.Pをご覧になりどなたでもご参加ください。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日
荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
- 2011/09/20(火) 21:25:59|
- 居合総論
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無双神伝英信流を始めて間もない方は、力みを無くすという事は体感としてあまりわからず、刀を扱うにも無駄な力が入り、無理な体遣いをしてますます難しくなってしまわれます。これを解決するために、暫く礼法や斬撃などの稽古を続けていただいて次第に自分の体の感覚を開発していただきます。
先日、いつも稽古している武道場の畳の面が開いていたので、初発刀の手順も覚束ない方に大小詰を数本稽古して頂きました。すると、ただ刀を扱うよりも体感として自分自身の動きが理解できるためか、無理無駄のない動きが理解できはじめたようでした。大小詰ではただ力任せに相手を投げようとしても投げる事は出来ませんが自分の力みを無くし、動きの無駄を無くせば、面白いように相手はころがります。それを感じる事が出来たようでした。
江戸時代の武士は剣術も稽古し、柔術や槍術も稽古する中の一つとしての居合ですから今回初心者の方が理解されたような事は他の武術の稽古を通じて理解されているところであろうと思います。
たまには稽古の順序をかえて後に行う稽古をはじめの方に行っても良いのかもしれません。
貫汪館居合講習会を7月10日(日)に行います。今回の講習会のテーマは「居合のありよう」です。素抜き抜刀術以外の形(太刀打・詰合・大小詰)や大石神影流の形の稽古を通じて居合のありようのヒントを得る事を目的とします。貫汪館HPの無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古のページを御覧頂き、どなたでも御参加ください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日
荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/07/07(木) 21:25:49|
- 居合総論
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現代は江戸時代のように複数の種目の武術を同時並行で稽古する時間的な余裕がないため、1種目のみの稽古しかできない方が大半です。言うまでもないことですが無双神伝英信流抜刀兵法を稽古していた先人も江戸時代にあっては流派の異なる剣術や柔術、槍術などを同時に稽古していました。
無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は初心の内は単独で行なう素抜き抜刀術が稽古の中心となりますが、江戸時代の先人たちは剣術などの稽古を平行して行なうことによって、居合の素抜き抜刀術の動きがいかなるものでなければならないかは当然理解していました。現代にありがちな刀を抜き付けては身体を固め、また振っては身体を固めて力んだり、抜付けの前に余分な動きをしていかにもと見せ、自己満足する事は否定されます。それでは斬られてしまうと分かっていたからです。
ところが現代において居合1種目のみの稽古を行なうと、はじめに素抜き抜刀術の稽古を重ねるために、稽古を始める前から先入観を持っていた人の多くが身体を力ませ、固める自己満足の動きを続けてしまいます。そのほうが良いのだと自分で思い込んでしまっているのです。これは居合1種目のみを稽古することの最大の欠点です。太刀打ちの稽古を始めてもなかなか身体を固め力む悪癖は消えません。
稽古に必要な資質は素直なことであると述べていますが、このような悪癖を身に着けてしまわないためにも先入観を持たず、指導されることを素直に受け入れる必要があります。
貫汪館居合講習会を7月10日(日)に行います。今回の講習会のテーマは「居合のありよう」です。素抜き抜刀術以外の形(太刀打・詰合・大小詰)や大石神影流の形の稽古を通じて居合のありようのヒントを得る事を目的とします。貫汪館HPの無雙神傳英信流抜刀兵法の稽古のページを御覧頂き、どなたでも御参加ください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日
荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/06/10(金) 21:25:58|
- 居合総論
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たまに私の居合を見られた方から「大きな技をつかう」と評していただく事があります。しかし実際には私の動きはどんどん小さくなっています。以前に比べれば何分の1かと思うくらいに小さくなっています。
それは自分の体の中では臍下丹田が働く事によってその働きが切先にまで及んでいるからなのです。つまり、肩を働かそうとか、肘を動かそうとか、ましてや刀を大きく動かそうとはしていないのです。そのような動きをしていたら筋力や持久力がいくらあっても足りなくなってしまいます。
まだまだ私自身の動きには甘いところもあり、周辺が働いてしまう事がありますが、そのような時には、いやな違和感が残ってしまいます。
技が大きいと見えるのは臍下丹田を中心として切先までが働いているので半径が長いことが表に現れているという事なのでしょうか。
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- 2011/06/02(木) 21:25:49|
- 居合総論
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講習会で稽古された方を対象として記しますので難解なところもあると思いますがご容赦ください。
「浮雲」も「逆刀」の動きと同じように鞘手とつながった柄頭の動きが身体を浮かせます。右脚で床を蹴って立つわけではありません。したがって。浮いた時のそけい部は立膝で座した時と同じように緩んでおり上半身もまた座した時と同じ状態にあります。柄頭が右方の敵の頭を越し、足をもじらせる動きもまた同様で柄頭の動きが身体の動きを導くので、下半身も上半身も緩んだままの状態にあります。
柄頭が動きを導く時の鞘手は先述したように鞘に触れてはいるものの握ってはいけません。
下方にいる敵の胸元に抜き付ける動きは鞘の動きに導かれて左腰が引け刀がすっと発します。この瞬間に一連の流れの中で身体は中心を保ったまま下方に抜けますので、刀もまた下方に落ち、切先上がり手元下がりで相手の胸元にきりつけた状態となります。その動きは「切り付けよう」と意識して上半身を働かせてしまえば全て崩れてしまいます。形の上では切り付けているのですが、自分自身の動きの中では切り付けようとはしていません。
その後敵を押し倒す動きも「押し倒す」とは言うものの、刀と身体を一体として身体の軸を回転させるだけですので、体感として「押し倒す」という動きはなしません。
振りかぶる動きは敵を押し倒した刀が床と平行になっていますので、身体は座した状態と同じままに刀を後方の真反対にぴたりと位置させ引き続き切先が落ちようとする作用を用いて身体は軽くなり腕は持ち上げられ斬撃が行なわれます。刀が床と平行になる前に振りかぶろうとしてしまえば上半身を用いなければならなくなるので注意が必要です。
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- 2011/05/26(木) 21:25:54|
- 居合総論
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講習会で「流刀」の稽古をしましたが、「流刀」は抜こうとして足を踏み出すために帰って難しくなってしまいます。ではどうするか。
座したまま刀と鞘を開けば足は自然に前に出てきます。多くの方が腰を浮かせながら刀を抜こうとされ結果として逆に抜く事が難しくなっておられます。少し詳しく述べると、座したまま腰を浮かすことなく体を臍下を中心として前に倒しながら刀と鞘を開けば体は前に出ながら浮こうとし始めます。この時少しでも肩肘に力みが入り、抜こうとしてしまえば体が前に落ちてしまうので、正座した時と同じように肩肘の力みが抜けていなければなりません。
さて上手く左脚構えに進み、右足が鞘に出たとき体は向きをかえ敵に向きますここからの片手での斬撃もまたそけい部、肩・肘が座した状態と同じになっていれば敵に向いた左そけい部を後方に引くだけで刀は敵に向かって走ります。ただし、この時臍下からつながる右手の親指がさらに切先に通じている常態になっており、親指の相対的な位置が敵に向かっていなければ刀を振り回してしまうことになるので注意が必要です。
講習会に名古屋から来て頂いた方から素敵なお土産を頂きました。妹さんが手作りされた巾着と足袋袋です。足袋袋には私がいつも使っている真剣の刀の鍔にある象嵌と同じ蜻蛉がおり、巾着には貫汪館のホームページにある鍔にある象嵌の蟹が添えられていました。たいそうなお心遣いをして頂きました。本当に有難うございました。
6月4日(土)、5日(日)久留米において無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。稽古場所は後日お知らせします。
6月4日(土)は午後7時~8時45分
6月5日(日)は午前9時~午後3時
興味のある方は久留米道場の連絡先へ御連絡ください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日
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- 2011/05/24(火) 21:25:22|
- 居合総論
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昨日、貫汪館居合講習会を行いました。県外からも御参加頂き大変有難うございました。今回の講習会では大森流・英信流の内で難易度の高い方を中心に稽古するというテーマを設定しましたので、大森流では「陰陽進退」「流刀」「逆刀」を英信流では「浮雲」「山下風」「岩波」を中心に稽古いたしました。復習のために今日からそれらの形の要点について簡単に述べてみたいと思います。今日は「陰陽進退」についてです。
言うまでもなく居合の動きは座った姿勢が基本となります。したがって全ての方の動きは座った時の体の状態と換わることはありませんが、座姿勢そのものが異なっていてはどうにもなりませんので少し座姿勢について述べます。正座の姿勢は「背筋をピンと伸ばし、胸を張り、手はしっかりと腿の上において」はなりません。そのような作った姿勢では刀は発してはくれません。中心は取れていながら胸を張る事もなく背を曲げる事もなく、そけい部は完全に弛んで肩肘は弛み手は自然に腿の上に位置します。
さて「陰陽進退」ですが、抜きつけたときに体の各部が前述した座姿勢の状態になければ次は動けません。前述の座姿勢の状態にあれば上半身も下半身も引力の方向に引っ張られていますので次の左足の動きは腿の下部から行われ大腿四頭筋を使わずに前に体が進みます。
張り受けの動きですが右膝が床についたときそけい部がさらに弛み少し下方に沈めば体は後ろに下がり始め蹴る事なしに体は開き自然に刀は抜けていきます。この時少しでも上半身を使って受けようとする意識が働けば座した状態とは異なり、そけい部が緊張しますので下肢は突っ張り結果として腕で刀を抜き受けてしまいます。注意が必要です。
明日は「流刀」について述べます。
貫汪館HPの無雙神傳英信流抜刀兵法.行事のページにに昨日の居合講習会の写真を載せました。御覧下さい。 裏庭に咲いた柿の花です。毎年実をつけますが、花をまじまじと見たことはありませんでした。
6月4日(土)、5日(日)久留米において無雙神傳英信流抜刀兵法の指導を行います。稽古場所は後日お知らせします。
6月4日(土)は午後7時~8時45分
6月5日(日)は午前9時~午後3時
興味のある方は久留米道場の連絡先へ御連絡ください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日
荘島体育館 軽運動室 19時~21時です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/05/23(月) 21:25:20|
- 居合総論
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明和の頃か、加藤右計と云たるは柔術に達たる人なり。或とき他の柔術者この技にて仕合をせんことを請たるに、右計云ようは、無用なることなり。とても柔術にての仕合は、勝負して一人は死ぬより外は無しと云たれども、是非にとて承引せず。右計さらばとて立合たるに、彼男組つくと即擲たるに、壁をうちぬきて其身は外へ出即死してける。右計云ようは、いらざること也。是非と云故立合たればこの如きなり。然し彼も達したる者なり。我擲たるとき当身をしたる故、我肋を蹴折たるとて、人に示せしに、其肋骨一つ折れてありしと云。 この話はよく引用されるお話です。江戸時代の柔術の仕合がどのような形式で行われていたのかははっきりしていませんが、ここに記してあるのはまさしく死合で、このような仕合はなされることは稀であったのだろうと思います。もっとも柔術そのものが現代の格闘技のように他者と素手と素手で勝負をしましょうという目的のものではなかったので、剣術のように仕合いに価値をおかなかったと思います。これは推測に過ぎませんが江戸時代の終わりに一部で柔術の仕合(組打稽古)が行われるようになったのは剣術の組打稽古の逆影響もあったのではないかと考えています。
貫汪館居合講習会を3月6日(日)に実施いたします。詳細は後日お知らせいたします。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2011/02/07(月) 21:25:43|
- 居合総論
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私が高校生のころ、自宅わきの路地で木刀を用いて居合の稽古していたときに近くの鍛冶屋のおじいさんが
それを見て話しかけてくれたお話を以前したことがあります。
その鍛冶屋さんは岡山県出身の方で若いころは東軍流の修業をされた方でした。、その時私は無雙神傳英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生に教えられたとおり、丁寧にゆっくりと居合の稽古をしていました。それを見た鍛冶屋のおじいさんは「居合は先生の言われる通りにゆっくり丁寧に稽古をしなければ上達しないからのう。はよう動いても上達はせんから先生の言われるとおりに稽古しなさいよ。」という内容の話をしてくださり、自分が若いころに東軍流の修業をしたことや戦時中は刀を打っていた事を話してくださったのでした。
その話を師の梅本先生にお話しすると、「そんな人がおられたのか。剣道はそのような方に習うのが良い、今は教えておられなくてもお話をお聞きするだけでも貴重なのだから。」と言われました。梅本先生は独立独歩の人でしたから、こと技に関しては駄目なものははっきり駄目だと考えておられました。当時も今と変わらないような現代居合道は盛んで、鍛冶屋のおじいさんのような話をされる方はおられませんでした。梅本先生は鍛冶屋のおじいさんのお話から、おじいさんが本物の修業をされたことを感じられたのだと思います。
「居合は先生の言われる通りにゆっくり丁寧に稽古をしなければ上達しない。」まさにその通りです。今はどんどん個人主義が伸張し、武術の稽古をしようと思う方まで初めから個性などと言いかねない時代です。しかし、やはり居合は「先生の言われる通りにゆっくり丁寧に稽古をしなければ上達しない。」のです。
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- 2010/12/19(日) 21:25:18|
- 居合総論
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「武士たる者大小の指様且抜法ヲ不知シテハ不叶事なり、たとえ抜くと云えども抜く斗りにて切事不能、此の稽古を学時は只剱鞘より出ると敵既に二つに成る、是抜刀の極意なり」
柳河藩 景流居合の師範である渡邉精斎が記した『抜刀術居合指南』にある言葉です。居合は剱が鞘から出たときには敵が二つになっていなければならないものであり、抜いてから斬るものではありません。
居合を勘違いされる方の中には、自分自身がいかにも力強く感じたく、また他人に力強さを見せたいがために切先が鯉口を離れた後にさらに腕力や腰の捻り(体の開きではなく)などによって刀に威力を加えようとする方がおられます。
それでは「剱鞘より出ると敵既に二つに成る」という状態になることは絶対になく、そのような動きは居合ではないと言っても過言ではありません。心の力みや、他人に見せたいという思いが居合でないものを作り上げているのです。
『抜刀術居合指南』は他流の伝書ですがなかなかよいことが記述してあります。またいつかご紹介したいと思います。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2010/10/24(日) 21:25:38|
- 居合総論
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先週土曜日の午後6時から久留米市武道館小道場で無双神伝英信流抜刀兵法の指導を行いましたが、その気付きを述べます。
基礎的な事を述べますが無双神伝英信流では刀を体の一部にしますので、刀を上手に扱おうとか、刀を強く振ろうとか、速く振ろうなどと考えてはなりません。
刀を体と一体にすると一言で言いますが、これができれば居合の稽古は随分進んだということになります。刀と体とを一体にするためには体の余分な緊張を全て取り去らなければなりません。上半身だけでなく、下半身から全てです。人は生きていく上で体を緊張させることを無意識のうちに身につけていますので、これを取り去るのは簡単なことではありません。これでよいというレベルはありませんので稽古に稽古を重ねてください。
抜付けですが、刀と体が一体となったうえで初めて成立する動きです。少なくとも柄に右手が触れた瞬間には鞘の中にある刀の切っ先まで、自分の指先のように意識が通っていなければなりません。刀を振ろうと、少しでも柄を握り締めるという質の悪い動きをし、あるいは少しでも柄手に力を込めれば刀の切っ先にまで意識が通う事はありません。刀の切先まで意識が通ってないのですから生きた抜付けはできるものではないのです。
また抜付けは絶対に「抜付けよう」と思って抜きつけてはいけません。そのような思いを持てば刀を手先で扱う事から離れられなくなってしまいます。抜付けは体を遣った結果行われるもので無意識のうちに行われるといっても過言ではありません。意識するとすれば仮想の敵が斬りかかってくることだけです。「刀を抜こう」「刀を振ろう」という意識が現れた時に抜付けは駄目な動き以外の何物でもなくなってしまいます。
工夫に工夫を重ねてください。
稽古の後の夕ご飯は前回の久留米の稽古と同じ「牧のうどん」。教えてもらって以来、忘れられない味で、結局食べに来てしまいました。お店は久留米にあるわけではなく筑後川を渡った佐賀県鳥栖市にあります。チェーン店ですので佐賀県にはたくさんお店があるようです。いつもの肉ごぼううどんにまる天をトッピングしました。牛肉はよく煮込んでありとても美味しいのです。携帯での写真です。麺がつゆをすってつゆがなくなるので注ぎ足しようのスープがついてきます。左上のやかんにスープが入っています。
子供に今一番何を食べさせたいかと問われると、このうどんです。子供が喜ぶかどうかは別ですが・・・。
久留米道場の稽古記録が更新されています。お読みください。 無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古は毎週水曜日 城南中学校剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
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- 2010/10/19(火) 21:25:40|
- 居合総論
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無双神伝英信流抜刀兵法の太刀打の稽古では基本的に上級者が打太刀をし遣方を導きます。しかし現状ではなかなかそうはいきませんので、同じレベルの人が打太刀と遣方を交互にしていただいています。
一番良い稽古方法は私が打太刀をし、すべての方の遣方を導く事なのですが、江戸時代の武士と違ってそのような時間は私にも無く、常にお相手をする事は出来ません。
太刀打の上達のためには打太刀をする方は常に遣方を導くという立場になって形を遣わなくてはなりません。これは上達の為の絶対的な条件ですので心してください。
遣方を導くためには打太刀は形の理を知らなければなりません。こうなるから、こう応じ、こう応じるから変化するのだという事をよく知って形を行わなければ唯打ち合うだけの殺陣になってしまいます。唯打ち合うだけの殺陣になってしまうくらいなら何も知らなかった時のほうが体は動けたという事態に至りかねません。
形は両刃の剣であり自由に動けるもととなりますが、また同時に、そのようにしか動けない体を作る基ともなります。
福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古会は9月12日(土)、13日(日)に行います。
12日(土)は耳納市民センター会議室で18:00~21:00、13日(日)は荘島体育館剣道場で09:00~16:45まで稽古を行います。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の9月の稽古は毎週水曜日 荘島体育館剣道場 19時~20時45分です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
- 2009/09/10(木) 21:25:03|
- 居合総論
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無双神伝英信流抜刀兵法の稽古を新に始められた方がおられますので、無双神伝英信流の動きについて特徴的なことを少し述べておきます。世間一般の居合のイメージで稽古されると絶対に上達する事がないからです。
刀は抜くのではなく抜ける。
刀は振るのではなく振れる。
刀は納めるのではなく納まる。
体は進めるのではなく進む。
形は作るのではなく、そうあるべくしてそうなる。
礼は体をかしこまった状態にするのではなく、心から敬服する事によって自ずと身は下がる。
これらの事は無双神伝英信流の特徴の一部に過ぎませんが、少しでも理解できたところから上達は始まります。
頭で理解しようとせず、体で体得しようとしなければ上達はありません。これまでの先入観にとらわれることなく、求めてください。
無双神伝英信流抜刀兵法の次回の講習会は5月31日(日)英信流の予定です。多くの方のご参加、お待ちいたしております。
福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は
4月は毎週水曜が荘島体育館剣道場での稽古となります。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。時間は午後七時くらいからになります。
- 2009/04/18(土) 21:35:13|
- 居合総論
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3月7日(土)、8日(日)と久留米へ稽古に行ってきました。二日間初心者の方を中心に初発刀、左刀、右刀、当刀、陰陽進退、流刀を稽古していただきました。形稽古のもっとも大切な眼目は「臍下を中心に動き、凝り固まりなく調和が取れすらすらと」ということなのですが、一般的に人の体は難しいこと、今までに経験したことがない事に出会うと、どうしても緊張し調和が乱れ体の各パーツがばらばらに末端から動くようです。このような状態を克服するためのポイントはただ一つ「より楽になれば良い」です。楽にしたようでも、まだ克服できないとしたら楽になりようが足りません。絶対に下手な方向に頑張ることがないようにしてください。
私の刀の動きを見て、力強く動くのだと錯覚される方もおられるようですが、私の本当の稽古は筋力を可能な限り用いず、何の実感も持てない不安でおぼつかない状態からはじめました(それまで自分では稽古していたつもりですが全く方向を間違えていたと気付き修行のしなおしをしました)。ですからその時には外見上、非常に弱々しいものであったと思います。現在もまだまだ不十分ではありますが、そのうち、かってに刀が動くようになり、刀が斬り始めました。刀が活き始めたのです。
さて、少し細かいことを述べますが、左刀、右刀、当刀では敵に対して方向が変わるためにどうしてもそちらに向こうとしてしまいます。したがって体の中心のがわずかに動くだけで体の方向が変化するにもかかわらず、それでは不安を覚え上半身を強くひねろうとしてしまいます。お教えいたしましたように、下半身に上半身が乗っていますので、体の中心がわずかに動けば下半身に乗っている上半身は勝手にそれにつれて動きます。左刀、右刀、当刀の上半身の働きは、初発刀と全く異なることはありません。
極論すれば、無双神伝英信流抜刀兵法の素抜き抜刀術の形41本はすべて同じで変わることはありませんが、これはこれから先、稽古を重ねて実感できるようになると思います。
3月14日(土)の渋川一流柔術の稽古は午後1時から廿日市市立七尾中学校柔剣道場で行います。
3月15日(日) の無双神伝英信流 居合道講習会の案内を貫汪館を汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページに載せました。ご確認いただき、どなたでもご参加ください。
福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は3月からは第1水曜と第3水曜が荘島体育館剣道場での稽古となります。第2、第4水曜日はそのつど久留米道場の稽古記録に記載します。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。時間は午後七時くらいからになります。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
- 2009/03/09(月) 21:15:58|
- 居合総論
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14日(土)、15日(日)と久留米で稽古をしてきました。
14日は稽古の前に大牟田の大石先生を訪ね、いろいろとお話をお伺いし教えを受けました。体の動きを含めなかなか面白いことが多く興味は尽きません。帰りがけにはお嬢様が作られたチョコレートを使ったお菓子をお出しいただきました。
久留米でも師範代(中伝の伝書を渡すことができたので、師範代代理は卒業です)からチョコレートをいただきました。ありがとうございました。
今回の稽古では初心者の方2名に初発刀と左刀をお教えしました。熊本から稽古にこられる方は立って斬撃するときには現代剣道の影響で、どうしても正対しがちで、振りも体から肩が遊離した振りになっていましたが、座ると不思議に現代剣道の癖が消え静かに無理無駄なく動けていました。ただし、斬撃は座っているときも肩が強く現代剣道の悪影響が出ていましたので、今後は肩を使わない動きを身につける稽古をしなければならないと思います。肩を使わない稽古は日常生活でもできますので、工夫してみてください。
また、少し前から初発刀を稽古されている方は、形は整っているもののずいぶん難しそうにされていました。あの姿であれば抜けぬことはありません。鞘の角度をもう少し工夫し、抜付けは次第に力が入っていくのではなく、体が次第に楽になっていくこと(緩んでいくこと)によりなされるのだと思いを変えれば苦労しなくとも不思議に抜けると思います。実際に体は正座の状態から抜付けにいたるまで、緩み、楽になっていっているのです。
大学生の方には大森流と英信流3本そして太刀打4本を稽古していただきました。今回の稽古までに太刀打ちを相当工夫されたようで、前回太刀打を初めて稽古したときとはまるで別人のように動きの質がよくなっていました。形は、それを見事に行おうとすることにはまったく意味がなく、どのようにでも動きえる動きのなかの一つの動きが表に現れたものだということがよく理解できており、どこにも凝り固まりを作ることなく動けていました。素抜き抜刀術にもこの思いがいたれば、素抜き抜刀術もさらに上達すると思います。
師範代には主に呼吸を中心に稽古していただきましたが、体の動きは整っていますので、呼吸が深くなるだけで、刀の威が増すということが今回の稽古では理解できたと思います。特に詰合において呼吸の効果が確認できたと思います。
稽古場所の確保に関して皆さんには苦労していただいていますが、久留米の皆さんは一人一人が本当によく動いてくださっています。広島で以前居合を稽古された方々にはまったく見られなかったことです。このような心がけの違いが皆さんの上達の早さにつながっているのだろうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場の稽古記録が再度更新されています。お読みください。
3月15日(日) 9:30~16:00の間、無双神伝英信流 居合道講習会を開催いたします。今回の講習は「大森流」です。英信流表と対比しながら稽古する予定です。詳細がきまりましたら、貫汪館ホームページでお知らせいたします。
福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は二月から稽古場所が変更になります。場所がきまりしだい、記載いたします。 2月18日(水)稽古場所は久留米市武道館小道場です。また、25日(水)は西日本鉄道天神大牟田線 三潴駅そばの個人道場です。興味のある方は 無雙神傳英信流抜刀兵法 久留米道場の《稽古日時・場所》に記してある連絡先からご連絡ください。時間は午後七時くらいからになります。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
- 2009/02/16(月) 21:29:07|
- 居合総論
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日本武道館での演武に上京する機会を利用して、2月7日(土)午前10時から約3時間東京の劇団夢現舎で居合の稽古をしてきました。
今回は今までの稽古の積み重ねがあるので、大森流全ての形と、太刀打の全ての形を覚えていただきました。皆さん流石に今までのことはマスターしておられますのでさらに良くなるための留意点を記します。
今回の気付きですが、まだまだ男性には気負いがあるように思います。抜付ける、斬るという動作にこだわり、大きな力みが入っていました。簡単に解説すると、「抜付ける、斬る」のではなく動いた結果「抜付けが生まれた、斬れた」のであって抜付ける、斬るというところに意識はありません。それらは結果に過ぎず、結果を求めるが故に崩れていました。抜きつけた時、斬撃した時に重心が前足に乗ってしまい前にでた脚の腿の筋肉が不必要に緊張していたと思います。こうなっていては次の動きができず、居付きとなってしまいます。自分自身のやったという実感はあると思いますが、また傍目に素人が見れば、力強いように見えますが、これは武術の動きではありませんので、心しなければなりません。やったという実感は筋肉の緊張に過ぎず、緊張があっては次の動きが生まれるはずはありません。今後は筋肉の緊張を感じない動きを目標にして稽古してください。
また、動きの中心は常に臍下になければなりません。これも重要な絶対条件です。稽古の中で常に確認してください。
女性の方ははじめから腕力に頼る事がないので、素直な稽古をされていました。今後も素直な稽古を続けていただきたいと思います。
太刀打ですが、二人で形を行うと、どうしても体に緊張が生まれるようです。のびのびと、どこも緊張させない事を稽古の目標としてください。形の稽古は形を見事に見せる事にあるのではなく、肩から無限の動きを生むためにあります。ゆっくりと稽古されてもかまいませんので、理にかなった動きをしなければなりません。
3月15日(日) 9:30~16:00の間、無双神伝英信流 居合道講習会を開催いたします。今回の講習は「大森流」です。英信流表と対比しながら稽古する予定です。詳細がきまりましたら、貫汪館ホームページでお知らせいたします。
2月14日(土)18:30~20:45、15日(日)9:30~16:45の間、久留米での稽古会を行います。15日(日)は久留米市荘島体育館剣道場で稽古を行いますが14日(土)の場所は特殊な場所で行いますので稽古場所を知りたい方はご連絡ください。。ご興味のある方は貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページに記してある連絡先よりご連絡ください。
福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は二月から稽古場所が変更になります。場所がきまりしだい、記載いたします。 現在2月18日(水)のみきまっており稽古場所は久留米市武道館小道場です。時間は午後七時くらいからになります。
無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場のホームページ(←クリックしてください)です。
- 2009/02/10(火) 21:42:33|
- 居合総論
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本日、無双神伝英信流抜刀兵法講習会「英信流奥・・・滞りなき動きのために」を実施いたしました。
大森流、英信流表の復習を行い、詰合の稽古から英信流奥へと入っていきましたが、詰合と英信流奥との関係はよくおわかりになったのではないかと思います。
本日の講習会では短剣道を指導していた時に用いていた右篭手をいくつか持参して特別な稽古をしていただいたり、鞘木刀を用いて普段行わない指導をしたりと工夫した指導を致しましたので、奥居合がいかなるものかが体でわかり易かったのではないかと思います。
奥居合は向拂を始めとして決めれた形を手順どうりに上手に行おうという発想からは業は絶対に生まれることがありません。決められていてしかも毎回初めて行うものであるという感覚がなければ奥居合を稽古する意味はないといえます。
向拂では返す刀が初めから頭にあれば動きは不自由な物となってしまいますし、柄留では相手の小手に抜き付けようという思いがあるだけで遅れをとってしまい、逆に斬られてしまうことは経験して頂いておわかりになったと思います。結果として相手の小手を斬っていたという動きでなければ絶対に間に合うものではありません。
向詰では相手との間を知っていただきました。詰という状況の中で如何に動かねばならないかお分かりいただけたと思います。
前後詰、両詰では如何に横雲の動きが大事かおわかりになったと思います。抜付けの動きができなければ突くことはかないません。突くことはできても遅れをとってしまうのです。また、柄頭が敵に向かうという抜付けの条件にかなっていなければ、そのままでは突きの切先は敵には向かうことがないと理解できたと思います。
三角、四角では自分の体が思っていた以上に硬く居着いていることを知ることができたのではないでしょうか。渋川一流柔術を専門に稽古されている方はあのような動きが自由にできる者を相手にしなければならないと心して稽古しなければなりません。
棚下の稽古では今までとは異なる刀、体の遣方を学べたと思います。
今日、初めて奥居合の講習を致しましたが、このような動きが自在にできる世界があるのだということを忘れず、それぞれの課題に取り組んでいただきたいと思います。
次回の講習会は、来年になります。また、ご連絡いたしますので、ご参加いただきたいと思います。
福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねくださり、お声をおかけください。
11月15日(土)18時半から21時まで、16日(日)9時半から17時まで久留米市での指導稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページ に記してある連絡先へご連絡ください
11月3日(月)、無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術が明治神宮で演武致します。お時間がある方はお越しください。
- 2008/10/26(日) 20:58:03|
- 居合総論
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久留米での稽古 2日目の気付きを述べます。
初心者の方に「逆刀」「勢中刀」をお教えしました。大森流は英信流の居合とは別に別の体系として成立した居合ですので大森流を一通り遣えるようになれば、居合のレベルも相当に高くなるように仕組まれています。 「逆刀」「勢中刀」の後の「虎乱刀」は完全に立った状態からの形であり、ある程度の技量が完成した状態になければ抜けない(真の意味で)のですが、その前段階である「逆刀」「勢中刀」では立って立たざることを学ばなければなりません。その会得無しでは「虎乱刀」は会得することはできません。進もうがさがろうが下肢に力は入らず、ふわっとした状態にありながら刀を遣えるようにならなければなりません。しっかりと稽古してください。
中級者の方には主として英信流表を稽古しましたが、大森流に比べ、さらに無理無駄なく臍下にぶれがないようにならなければ遣える事はありません。少しでも抜きたい、振りたい、打ちたい、突きたいという心が起こった時には調和が乱れ、体は乱れてしまいます。また、ここで、体がぶれないようにと固めてしまっては絶対に上達することはありません。体の乱れは心の力みによって生じることをよくよく理解して、「かたち」にとらわれることなく本質の稽古を重ねてください。
10月26日(日)に貫汪館居合道講習会を実施いたします。今回の講習会のテーマは「奥居合・・・とらわれない動きのために」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページを御覧下さい。公開して行う講習会ですので、流派、団体を問わずどなたでもご参加ください。 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の会報のページに貫汪館会報58号を載せました。御覧下さい 福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねください。
- 2008/10/24(金) 21:41:14|
- 居合総論
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本日の貫汪館居合道講習会にも多くの方にご参加居たあき有難うございました。今日の講習会のテーマは「詰合・・・居合と剣術のはざま」でしたが、多くの方に理合を体で確認していただくことができたと思います。
講習会の前半は大森流の初発刀、陰陽進退、英信流表の横雲、虎一足を稽古して頂き、間に合う体の動きを確認していただきましたので、詰合の稽古にはスムーズに移行できました。素抜き抜刀術の動きに無理無駄があると詰合は絶対に上手くいきませんのでしっかりとした動きを養っておかなくてはなりません。
虎一足の動きがある程度体得できたので詰合の発早、拳取、岩波、八重垣、鱗形などの遣方の張り受けの動きが間に合うものになっていました。理論的に張り受けの動きは脛に抜付ける動きよりも速くて当たり前ですから打太刀の動きを見て後動き出しても十分に間に合うものなのです。
張り受けした後は技術的には剣術となりますが居合と別物ではなく動きは居合で養った動きを用います。単純な形ほど実際には難しく、形を生き物とするためには工夫した稽古の積み重ねが必要となります。今後とも稽古を欠かさないようにお願い致します。
次回は奥居合を稽古いたします。
福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜間の稽古です。9月は3,10、24日の各水曜日、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねください。
また9月27日(土)6時から9時まで、28日(日)は終日、久留米市での指導稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページ に記してある連絡先へご連絡ください 10月26日(日)に貫汪館居合道講習会を実施いたします。講習会のテーマは「英信流奥・・・滞りなき動きのために」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページを御覧下さい。公開して行う講習会ですので、流派、団体を問わずどなたでもご参加ください。
- 2008/09/21(日) 22:18:55|
- 居合総論
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8月23日(土)、24日(日)と久留米で無双神伝英信流抜刀兵法の指導をしてきました。また前日には久留米で古文書の調査を行い、ある程度の成果を得ることができました。
久留米での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は23日は一ヶ月ぶりの指導でしたので、若干の手直しを行い、24日は形の稽古と渋川一流柔術柔術の経験をして頂きました。
新しく稽古を始められた方は、兄弟子達の指導と本人の努力で、大変素直に稽古を重ねておられましたので、私が直接指導するのは今回が2回目にもかかわらず、一ヶ月の間に無双神伝英信流抜刀兵法の動きが身についており、日曜日には「初発刀」「左刀」「右刀」「当刀」までを指導することができました。私は中身が出来ていない方に先先を教えることは絶対にしませんので、本当によく努力されたものだと思います。今後も素直に我意をはさまず稽古を積まれ上達していただきたいと思っています。
上達の妨げになるものは、ある程度できるようになた時に、教えから逸脱して私見を交えてしまうことですので、素直さがもっとも大切です。初心の段階で「先生はこう言われたけれども、この方が良いように思う。」という私見を加えて稽古してしまうと、始めは少し道をそれただけのものが、そのまま進み続けると、もとの道には戻ってこれないことになってしまいます。心してください。
師範代代理は事前に「崩れているので、先生はガッカリされると思います。」と話していましたが、少しの手直しですぐに元に戻りました。もともと基礎は十分に身についていて(無理無駄が無いこと)、崩れようは無いのですが(自然で楽な動きをしているのですから)、自分で余分な動きをして崩してしまっていただけでした。余分な物を取り去ってしまえば、もとの自然な動きに戻ります。それどころか、すぐに上達するのですから不思議なものです。一ヶ月ぶりに奥居合や太刀打の稽古もしましたが、その形の稽古をしていなくても確実に上達しています。ある程度のレベルまで行けば、他の形の稽古が稽古していない形のレベルを上げますし、日常生活が道場での動きの質の向上の基礎にもなっています。
次回は9月の27日、28日に指導に参りますが、それまで、素直に無理無駄なく稽古を重ねていただきたいと思います。
9月21日(日)に貫汪館居合道講習会を実施いたします。今回の講習会のテーマは「詰合・・・居合と剣術のはざま」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページを御覧下さい。公開して行う講習会ですので、流派、団体を問わずどなたでもご参加ください。 6月から無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場が本格的に活動を始めました。毎週水曜日の夜間の稽古です。9月は3,10、24日の各水曜日、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねください。
また、9月27日(土)6時から9時まで、28日(日)は終日、久留米市での指導稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページ に記してある連絡先へご連絡ください
- 2008/08/25(月) 21:02:25|
- 居合総論
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昨日の無双神伝英信流抜刀兵法の講習会では、はじめに袴捌きの稽古を行いました。
無双神伝英信流の袴捌きは他流派の多くと異なっているのは前述した通りです。
肩甲骨周辺、背筋を緩めることができると書きましたが、私自身当たり前になっていることでも、そうでない方にとっては難しいものだということに気付きましたので、ポイントを述べます。
まず、はじめに袴捌きをしようとして両手を袴に差し込む動きですが、手先で動いてはならず、後方にかるく肘を引くことによっては上方に動きます。
次に袴を掬い上げるタイミングですが胴体が下方に落下し始めた後であり、その前に動こうとすると返って上半身を固めてしまうことになります。
袴を掬い上げるとき、あくまでも腕は引力によって下方に引っ張られており肘は下に降りたまま体を開きながら指先を上にあげます。身体を開いた結果指先は左右に分かれるのであって、決して指先から動かそうとするのではありません。また指は肘よりも高い位置になります。
また、肘が引力によって下方に引かれているのを感じずに動けば必ず、肩が硬直し、上腕が固まってしまいます。こうなると肩甲骨周辺も緊張し背筋も緩むことはありません。
胴体が沈んでいくと同時に袴も下(床面に)おりますが、指先、腕に袴の重さを感じられる繊細さが無いときには身体が緊張していることになります。
次回の講習会は7月13日(日)、講習内容は「太刀打」の予定です。どなたでもご参加ください。
貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の行事のページに貫汪館居合道講習会(英信流表)の写真を載せました。御覧下さい。
- 2008/05/26(月) 21:44:30|
- 居合総論
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本日、貫汪館居合道講習会にご参加いただいた皆様、誠に有難うございました。おかげさまで質の高い講習会となりました。
地元の方だけでなく、広島市内、呉市、庄原市、さらには岡山県や神奈川県、九州から、また他流派の方も参加していただき、無双神伝英信流抜刀兵法の業を経験し、また体得していただけたと思います。朝9時半から夕方4時過ぎまでの長時間、また雨上がりの蒸し暑い中よく頑張っていただけました。
講習では横雲、虎一足、稲妻、浮雲、山下風、岩波、鱗返、浪返、瀧落、抜打の10本の形を稽古して頂きましたが、私自身は当たり前だと思っていた英信流の座法のさいの右足の出し方が全ての動きに通じるのだということを師範代代理に指摘され私自身改めて認識を深くしました。
確かに、足の出し方と抜付けの際の脚の動きは同じ質の動きをしており、足一つ出すのも、全く疎かにできません。
講習会の気づきはまた少しずつ述べていきたいと思います。
次回の講習会は7月13日(日)、講習内容は「太刀打」の予定です。どなたでもご参加ください。
貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の行事のページに京都下鴨神社と京都白峯神宮の奉納演武の写真を、渋川一流柔術の行事のページに京都白峯神宮の奉納演武の写真をそれぞれ載せました。御覧下さい。
- 2008/05/25(日) 22:56:58|
- 居合総論
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無双神伝英信流抜刀兵法の稽古を今までされてきた方の中に上達ということについて全く考え間違いされてしまっていて、あるいは自分で勝手に思い描いてしまっていて、上達どころか下達された方が多くおられますので、上達の過程について記しておきます。
はじめ、座法・礼法・歩法を稽古しても、斬撃の稽古をするようになっても、さらに形の稽古をするようになっても、今までの日常生活の動きからの脱却を図り、無双神伝英信流抜刀兵法における動きへの転換を図りますので、まず、無理無駄を動きから無くすことを要求されます。
したがって、相当長い期間、ゆっくり静かに、まるではじめて赤ん坊が立ち上がり歩くかのような感覚で動かねば、すぐに元の動きへと戻っていってしまいます。この期間は現在の自分の必要最小限と思われる筋力しか用いることは許されないため、感覚的には非常におぼつかなく頼りなく感じられるはずです。このおぼつかなさ、頼りなさを嫌ってもとの動きの延長線で形を稽古してしまえば、それは武術として成り立たない動きでしかなく、衰えてしまう動きでしかありません。
やがて、ゆっくり静かに動いていても、おぼつかなさ、頼りなさがなくなり、それがごく自然に感じられる時がやってきます。それが、その速さにおいて無理無駄が無くなった段階です。
無理無駄が無くなれば、しだいに動きには速さがついてきますが、このとき、もっと速くと思って行った速さは作り物でしかなく、大きな無理無駄を伴うものとなってしまいます。動きに精度が加わり無理無駄がなくなればなくなるほど、自然に速さは増してきます。それは自覚できるほどの変化ではなく、何時の間にか変化していくものです。気づいたときには以前よりは速くなったと感じる程度です。
無双神伝英信流抜刀兵法においてはこのような上達過程をたどります。したがって私が上達したと褒めたとしても、第三者には、なんであんな弱弱しい動きが良いのかと思われるでしょう。しかし、それは上達のために必ず通らなければならない道であり、真の動きを身につける為の過程なのです。
動きの質を変化させて向上しようとしているのですから、右上がりの直線で上達するわけではありません。むしろ、第三者が外見のみ見れば、一度右下へと下がった(下手になった)ように見えるでしょう。
貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の行事のページに速谷神社奉納演武の写真を載せました。御覧下さい。
- 2008/04/24(木) 21:37:44|
- 居合総論
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無双神伝英信流抜刀兵法九州支部長が稽古にきましたので、土曜日に指導しました。今回の稽古でやっと稽古の本質が分かったようです。確認のために記します。
貫汪館では座法・礼法・歩法の稽古を普通の方で半年くらいして頂いて方の稽古に入ります。それらの稽古の中に居合の全てが存在するといっても過言ではないからです。形に入っていないが故に敵を想定する必要はなく、「敵を両断する」とか「早く早く」といった思いが生まれず、心と体に無理無駄を生じさせる可能性は随分少なくなります。
大森流等の形に入ってもこれらの動きがそのまま形の動きとなるのですが、一部を少し解説します。
座法の稽古はそこにあるだけの稽古ですが、決して姿勢を作ることはありません。姿勢を作ることがないからこそ自由に動けるのです。形の稽古にに入ったら敵を想定しなければならないために自らを緊張させて背筋を正し、腰を要れ、力強くという思いが生じる方が多くおられます。それは決まったようにしか動けない姿勢であり、形は決まったようにしか動けない体を作り上げてしまいます。そうならない為の座法の稽古です。かって稽古した座法を忘れてはなりません。
礼法において座礼では、そこにあるだけの姿勢であるが故に体を傾け礼をしようとすれば、自然に手が前に出始めます。決して「手を出す」訳ではありませんでした。この自然に手が前に出る動きを用いて柄手は柄にかかります。手を柄に「かける」わけではないのです。抜付けの稽古をしていない座礼の稽古の段階ですでに抜付けの稽古はしているのです。敵を想定した時に自ら手を掛けに行く方が多いのですが、礼法の稽古の動きは既に抜付けの稽古の動きとなっているのですから別の物と考えてはなりません。
立礼の場合、体に無理無駄が無ければ《特に下肢に)体を前に傾けたとき自然に体はさらに沈みお尻は後方にスライドします。正座しての抜付けの際の前傾も立礼と同じです。座すが故に外見では沈んだようには見えませんが体は沈みお尻は後方にスライドします。立礼の稽古も抜付けの稽古に通じるのです。しかしながら敵を想定したとたん。すぐにお尻を浮かし、腰を伸ばす方が多いのはどうしてでしょうか。心が動きを乱しているのです。
歩法の稽古では下肢の筋肉のどこにも緊張が入らないように稽古しています。この動きは大森流の血振いの後の足の踏みかえの際の動きであり、このとき下肢のどこにも緊張があってはなりません。また、これは虎乱刀の足運びであり、さらには奥居合の虎走の足運びとなります。
参考までに一部のみ解説しましたが、貫汪館で稽古される方には、初めから居合の動きの本質をお教えしており、「所詮基本。」と言ってよいことではないのです。土曜日に理解されたことを大切に稽古を続けて頂きたいと思います。
3月30日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『自由に動く為の大森流の稽古のあり方』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。 無双神伝英信流抜刀兵法を稽古していただいている劇団夢現舎の公演 No.21『続・遺失物安置室の男』が行われます。東京に出かけられる機会があれば是非、御観劇ください。詳しくは劇団夢現舎のホームページ(←クリックしてください)を御覧下さい。
- 2008/02/24(日) 22:46:45|
- 居合総論
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「無理無駄がないのが名人達人の定義。」というのは、無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生が言われていた言葉です。
今日の稽古を見ていて、やはりまだまだだと思わざるを得ません。座れるようになったにもかかわらず、動き出したら無理無駄だらけになり自分自身を乱しておられます。座れていないのならいざ知らず、座り方がある程度できるようになっているのですから、そこから無理無駄を生じさせているのは自分の心以外の何物でもありません。
無理無駄をなくしていけば体は自然に動き出します。工夫あるのみです。
今日の稽古では師範代代理が随分腕を上げたと実感しました。仕事の都合で稽古の終了時間近くになって急いできたので、時間がないこともあり大森流から奥居合の座技まで、礼法がすんでいきなり一本ずつ一緒に抜いたのですが、普段の稽古と変わることなく自然に抜けていました。今日は全ての形に間をとることなく、格を離れ早く抜いたのですが全く遅れることなく焦ることなく自然について来ていました。勿論、呼吸の乱れはありません。疲れもなかったと思います。最近の上達のスピードは目を見張るべきものがあります。
初心者のうちから、真面目にひたすら無理無駄を無くす稽古に取り組み、立っては刀が抜けず、座っては動けなくなり、随分苦労し工夫し泣いてきましたが、その成果が出ています。十分に「中傳」の位に至っています。素抜き抜刀術の動きは出来上がってきたので今後は、変化し続ける対人関係の中での動きの工夫を重ねなければなりません。
- 2008/02/06(水) 22:48:17|
- 居合総論
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昨日と本日、無双神伝英信流抜刀兵法九州支部長が稽古に帰ってきましたので、3月から九州支部指導部長となり九州に赴かれる方との二名に特別稽古を致しました。昨日は手直しをしながら大森流・英信流表を約3時間通し稽古。本日も手直しをしつつ約3時間の稽古をし、大森流・英信流表の通し稽古も100本を超える数を抜きました。
稽古のときにも十分にお話したと思いますが確認のために再度記します。
無双神伝英信流の稽古においての上達とは無理無駄がなくなることを意味します。したがって上達すればするほど、「刀を抜きつけた。」「刀を振った。」という実感はなくなっていきます。私が手直しをし、そのとおりに動かれ、私の目から見て質の向上が見られたとしても皆さんはすぐに実感として質の向上を感じることは難しいと思います。何故ならばより質の高い動きには筋肉の無駄な緊張はありませんし、抜付けも斬撃も威力は大きくなったとしても自分で刀を止める訳ではありませんから当然その反動もありません。「自分自身ではよく分からないが、それで良いと言われる。」まさしくそれでよいのです。自分で分かれば自ら道を歩むことが出来るのですから導く師は不要です。分からぬ故に師匠が導きます。実感がないからといって決して自分自身で実感を求め、かってな方向へ歩まないで下さい。細い道をそれてしまえば、後戻りは困難を極めます。
次に座法について述べますが、座法は形の大元であり座法が出来なければ、その後どのように動こうとも基礎のない建物のようにもろいものです。崩れるしかありません。崩れようとするものを筋肉の緊張によって補強してしまえば、見た目はしっかりしていても武術として動けぬ体に過ぎないということも忘れないで下さい。また、いくら動かぬ時に座法が出来ようとも、動き始めてしまえば全く異質な体の備えをするようでは無双神伝英信流における業とはなりえません。抜付けようと、斬撃しようと、血振るいしようと、全ての動きは座している状態と全くかわりません。また、正座も立膝も立姿勢さえも本質からすれば異なるものではありません。座法の稽古は道場でなくてもどこにおいてでもなすことが可能です。たとえ椅子に座っていようとも、またその本質は変わるものではありません。姿勢を作ることなく、そこにあるだけ。よくよく工夫されてください。
動きを乱すものは多くの場合己の心だということも知っておかねばなりません。たとえば抜付けの鞘の動き。初発刀の抜付けは前方の我に斬りかからんとする敵の左側面に抜付けますが、抜付けは前方への動きではなく我が体の意識の前後への広がりです。したがって抜付ける時の鞘の動きは自分の中心を中心として刀の反りのままに素直に後方にさがります。小尻が自分の右のほうに出てしまうということはありません。そのような抜付けは抜いた後に両肩を使ってその動きによって刀を動かしているに過ぎず、抜き、斬るという2動作になり居合とはなりえません。これは自分のより強く抜付けたいという思いがそうさせるのであって、その思いを無くさねば本当の抜付けは出来るものではありません。動きの歪みはそのような自己の思いから生じてきます。「強く」「速く」「勢いよく」といった思いが、動きのひずみを生み出しているのです。技術としての無念無想を忘れてはなりません。
- 2008/01/20(日) 23:20:21|
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