無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

履形・・・初心者のために

 澁川一流柔術で始めに修める形に「履形」があります。新たに稽古を始められた方は、この「履形」をしっかり時間を掛けて稽古していただいた後に「吉掛」「込入」といった形に進んで頂いています。
 『履』には「ふみ行う、実行する」という意味があり、「履形」とは澁川一流において,始めに稽古すべき身につけるべき形ということになります。ではこの形で何を身に付けていただかなければならないのでしょうか。
 澁川一流は帯刀していた江戸時代の柔術であって、素手と素手の争いの中で優劣を決める格闘技と異なり、最終的には素手で刀に対応できる体を養うことが目標にあるとお話していますが、そのためにもっとも大切なことは相手(受)の心の起こりを読むことです。
 「履形」では受の中段または下段への仕掛けに対して、捕は前方に出てその手を制することになっていますが、これを相手の動きを見て後、制するために動くと思っていては相手を制することもできず稽古にはなりません。受の心の起こりを読んで、受の手が動き始めるのを制することが肝要です。
 相手が刃物を手にした場合、間合いは相手のほうが広く取れます、それを抑えるためには前方に出て相手の起こりを制することができなければなりません。相手の攻撃を見て後ろに下がりこれをかわすことはできますが、それでは永遠に攻撃を受け続けるだけになってしまいます。
 受が懐剣をもつ「打込」、帯刀した状態から抜きつけてくる「鯉口」、刀を斬り下してくる「居合」。全て捕は前方に出てこれを制します。 後の稽古につづけるために初心者の方は「履形」で受の心を読む稽古を十分に積んでください。
 また受となる上級者の方は動きに起こりを見せないことが大切です。初心者の稽古ためにも、自分の稽古のためにも。
  1. 2006/10/19(木) 18:34:28|
  2. 柔術 総論

年少者の指導

 渋川一流柔術では、稽古の進んだ方には年少者の指導をお願いしていますが、指導方法について気付いたことがありますので、記しておきます。
 年少者の指導でもっとも大切なことは子供達が持っている能力を素直に伸ばしてやることです。その為にはあまり小さな事にはこだわらず体幹を中心とした動きができるようになる事を中心に指導しなければなりません。
 あまり細部にわたって指導してしまうと、子供達の目は細部にばかり行くようになってしまい、結果として体幹を忘れた小手先の業を身に付けさせてしまうようになります。大人であれば体幹の動きを大事にしながら細部を直していくことも可能ですが、真直ぐな子供達は指導されたことを何とか直そうと集中して努力します。結果として、小手先ばかりにとらわれた動きになっってしまうのは指導する側の責任ともいえます。
 無理のない自然なのびのびとした体幹の動きで相手の体を崩す事を中心に指導し、その動きが身についた子供達には徐々に細部にわたっての指導をしていくという方法をとっていただきたいと考えます。
  1. 2006/11/21(火) 17:52:15|
  2. 柔術 総論

 昨日、厳島神社で日本古武道協会主催の第17回日本古武道術技向上演武大会が行われ、澁川一流柔術も参加しました。
 演武までに十分稽古を積んできて、子供達の形もずいぶんと上達してきてはいたのですが残念なことに本番の演武では多くの子供達の演武がお遊戯になってしまっていました。つまり、次はこうして、その次は・・・と言うように手順を確実に追うことにとらわれて、全く生きた形が遣えていませんでした。これは、多くの人を前にして、緊張していたために、間違ってはいけないという思いからそうなったものでしょうが、柔術の形と幼稚園などで習ったお遊戯などの手順を追うものとは根本的に違うものであると言う認識をハッキリともたせなければならないと思いました。
 形は形そのものを完成させるために存在するものではなく、形を通じて動ける体を作るためにあるのですから、彼我の関係において状況によっては形の手順が変わっても理のある動きであればそれで良いということをしっかりと認識させなければなりません。
 渋川一流には意治(意地)稽古が伝えられており、自由に技を掛け合えますが、形の稽古も意治(意地)稽古も大きく言えば本質的に異なるものではありません。子供を指導する大人は形の稽古であっても、子供達が理にかなわない対敵動作になっていない手順だけの動きをしていればこちらから仕掛けてしまうような指導を心がけて頂きたいと思います。
  1. 2006/11/27(月) 18:36:00|
  2. 柔術 総論

意地(治)稽古と形稽古

 今回は渋川一流柔術における子供達の意地(治)稽古と形稽古について指導という面から述べてみたいと思います。
 子供達には形稽古の最後に指導者との意地(治)稽古を行わせていますが、形稽古での動きの悪いところは必ず意地(治)稽古にも動きの悪いところとして現れます。動きの悪いところは隙になりますので、指導者は子供だからと遠慮せずにすぐに技を掛けてください。何度か失敗を繰り返させた後で子供達の動きが改善されなければ、何故、技を掛けようとしているのに、逆に、投げられ抑えられ極められるのかを説明し、形稽古の時に、そこを重点的に稽古するように指導してください。子供達は特に意地(治)稽古では純粋に向上していこうとしますので、形稽古で動きの質を変えることの重要さを理解します。
 形稽古で動きの質を向上させていけば、意地(治)稽古で、業はきまるようになり、意地(治)稽古でできないところは形稽古で質を向上させていくということをしっかりと考えさせ、形は悪い意味での形の完成を求めるためにあるのではなく、あくまでも、上達のための方法論であるということを子供達にも理解させたいと思います。 
 無双神伝英信流の稽古をされている方にも大森流、英信流や太刀打といった形稽古だけでなく、懐剣を用い、また袋竹刀を用いて形の動きの検証をして頂いています。居合も柔術も形稽古の意義は変わりません。
 
  1. 2007/01/29(月) 18:50:52|
  2. 柔術 総論

年少者の指導 2

 先週の土曜日に子供達の指導をしていて気付いたのですが、子供達は一度できるようになった動きでも、成長とともに体が大きくなり筋力がつくにつれ、また小学校での教育によって、極端にできなくなってしまうことがあります。
 小学校での教育によると思われる事は、いつもお話しているように学校教育における良い姿勢と、貫汪館で稽古している渋川一流や無双神伝英信流における姿勢とでは違いがあることにより生じます。学校教育での良い姿勢は明治維新後の欧米に追いつこうとする教育の中で、学校教育に国民皆兵のための基礎として体育の授業が取り入れられたことに始まります。したがって兵に整斉と統一された動作をさせるために体を緊張させることによって姿勢を作らせようとします。そのほうが統一した行動をとらせやすいからです。渋川一流や無双神伝英信流は武術ですので、どこにも緊張はなく固まりのない姿勢でなければ、体の各部に居着が生じて、そこが隙になってしまいます。学校教育の中で、良い姿勢を求めるまじめな先生に教育を受ければ受けるだけ、また、まじめな子であればあるだけ武術にとっての姿勢とはかけ離れたものが出来上がってしまうのです。指導者は子供達に二つの姿勢の使い分けをしっかりと理解させねばならないと思います。
 私自身は、航空自衛隊幹部自衛官として中央観閲式で徒歩部隊の幕僚として拳銃を帯して首相の前を行進したことがありますが、その当時は制服を着ていない時に普通に立っていても膝がぴんと伸びきる癖がついており、退職後、これを直すのに随分苦労した経験があります。子供達にとって使い分けは難しいことかもしれませんが、理解させておかなければなりません。
 次に、成長とともに筋力がついてしまうと、子供達にはどうしても腕力に頼ろうとする傾向が生じてきます。ある意味自然なことかもしれませんが、腕力に頼ったときに今までの業はできなくなってしまうのだということを理解させなくてはなりません。少しでも、腕力に頼る傾向が出てきたなら、今までできていた腕力に頼らない方法と、腕力に頼る方法と二つの方法で同じ形の稽古をさせて、よくよく体で理解させていく指導をしなければならないと考えます。 
 
  1. 2007/02/13(火) 19:59:02|
  2. 柔術 総論

素直さ

 土曜日の渋川一流柔術の稽古で、「負投」ができなかった小学生がやっとできるようになりました。
 その男の子は指導されたことを、馬鹿正直といってよいほどに我意を交えることなく素直に行おうとするので、外見だけその技ができるように見せようとはしません。また、教えられる通りにできなければ、自己満足もしません。したがって、常によりよい動きを求めて稽古をしています。
 「負投」も体のばねを用いて相手の体を跳ね上げるようにしてしまえば、初心者でも相手を投げることはできます。しかし、それでは業と呼べるレベルには程遠いものですので、腕力を使わず、腰で相手を跳ね上げることもない「負投」を追求します。男の子は何度やっても相手の体を浮かすことができない日々が続きましたが、私が受をとっているときに、受を足裏から浮かせるような「負投」をすることができました。
 渋川一流でも無双神伝英信流でも上達の秘訣はこの男の子の素直な稽古方法にあります。できない動きを、少しでも早くできるようになったと感じたくて、筋力を使い、体を緊張させて同じような動きに見せかけていては真の上達はありません。できない動きはできていないとしっかりと認識して、できるようになるために時間がかかってもいいから工夫し稽古する。ある程度できるようになっても、これでよいとは慢心せずにより良いものを求めて稽古する。そのような稽古を積み重ねていかなければ、真の上達はなく、似てはいても、本質が全く異なったものとなってしまいます。

ホームページに無双神伝英信流の講習会の案内を載せました。
  1. 2007/02/19(月) 18:41:52|
  2. 柔術 総論

「初心者指導上の留意点」

 澁川一流柔術で、初心者や子供の指導に当たって頂いている方の初心者指導法についての論文です。同じように指導に当たって頂いている方だけでなく、習っている方や無双神伝英信流の稽古をされている方の参考になりますので、よく読んでください。


  「初心者指導上の留意点」
                                
 初心者の方を指導するうえで忘れてはいけないことは、無理・無駄のない柔らかい動きを心がけるように指導することだと考えます。初心者の方は最初に『型』を学ぶ時、今までに身に付けた日常の動きのまま力に頼った動きをして、『型』を固まったものとして稽古をしてしまうからです。それを、まずは不安に感じるかもしれませんが、柔らかい動きを心がけ、力に頼らない動きの質の変化が必要だと考えるからです。また、『型』を覚えることに気を使うあまりに、手の位置、足の位置、あるいは腰の使い方はどうと形やその方法にこだわってしまい、動きがぎこちなくなり、動きの本質を見失ってしまうことになると考えるからです。あまり形にこだわらず、頭で考えずにおおきくゆったりとした気持ちで、あせらずに動くことが大切だと考えます。そのためにも、まずは全身を柔らかく使えるようになることがよいと考えます。また、柔らかく動けるようになれば、感覚も鋭くなり、自分の中心が見えてくるようになると考えます。柔らかくなり中心が感じられるようになれば、初めは心もとなく頼りなかった動きが、しだいに、しっかりとしたものになり、手だけ足だけの力に頼っていた動きから、無理・無駄のない自然な柔らかい動きを身に付けることができると考えます。
 また、自由な動きを身に付けるためにも柔らかな稽古を心がけることは大事なことだと考えます。相手のある『型』を稽古する場合、いつも相手の変化に対応できる動き、あらゆる方向に対応できる動きがその中になければならないと考えます。『型』を硬いまま稽古し、手順のみを覚える稽古では使えない無用なものになると考えます。『型』を稽古し、動きを生き生きとしたものとするためにも、稽古の初めから柔らかい動きを心がけて稽古していただくことが大切だと考えます。
 以上のような理由で、無理・無駄のない自由な動きになるためにも、初心者の方には柔らかい動き、稽古を心がけていただきたいと考えます。そして、『型』を覚えよう、みごとにしようと思うあまりに、力んで硬くなりがちな動きを、柔らかくなるように指導することがまずは大事なことと考えます。


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  1. 2007/02/24(土) 10:18:19|
  2. 柔術 総論

『間合』について

 前回に続き、澁川一流柔術で、初心者や子供の指導に当たって頂いている別の方の『間合』ついての論文です。しっかりと間合いについて考察してありますので、渋川一流柔術の稽古をされている方だけでなく、無双神伝英信流の稽古をされている方もよく読んでください。


『間合』について

 武道における『間合』とは、相手が一歩踏み出さなければこちらに届かぬ距離を保つことである。この距離を保ち、相手の心の動きをとらえることが出来たならば相手の動きに容易に対処することが出来、また争いを避けることも可能となると考える。
私たちが学ぶ古流の武道は武士たちが刀をさして歩いていた時代に成立したもので、すれ違う時、鞘と鞘が触れたことで争いが起きる様な時代であった。このような状況において相手と適切な『間』を取るということは死活問題であった。現代に生きる私たちにとってこのような生死を分ける『間』というものは想像しにくいところであるが、これを普段の生活での人との関り方ととらえると共通するところとなる。目上の人、職場の同僚、家族、友人、年下の人と接するとき、礼儀を欠いた『間』の取れていない状況においては、しばしば諍いがおこるものである。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉にもあるように、たとえ仲の良い関係であっても土足で相手の心に踏み込むようなことを繰り返していてはいつしか良い関係を保てなくなるものである。相手の気持ちに配慮し、状況をよみ、行動して初めて人間関係という『間』を築くことが出来る。礼儀を身につけるということは、人との『間合』を身につけることとなると考える。
18世紀、人口140万人の世界最大の都市であった江戸の町では「往来しぐさ」という往来でのマナーがあった。狭い往来をすれ違う時など、会釈をし「肩引き」をして相手とぶつからないようにする。雨のしずくがかからないように「傘かしげ」をする。などの人口過密の中で当然起きてしまうであろう人との争いを避けるための生活の知恵があった。
しかしながら、礼儀作法にこだわり相手への思いやりを欠き形だけの行動となったとき、「自分は避けたのに、相手はそうしなかった」などの思いが芽生えれば新たな争いを招く可能性を含んでいる。人との争いを避けるためには、相手がどのような行動に出ても臨機応変な対応がとれる『柔らかい心』が必要となる。
武道においても、相手が素手の時はこの距離、相手が刀を手にしている時はこの距離と決めてかかったのでは手に握られた砂、宙を舞って来る刀に対応することは不可能である。相手の仕掛けを無意識の間に決めてかかったのでは、適切な『間合』をとることは難しい。
 私たちが学ぶ柔術の形には、相手(受)の仕掛けがあらかじめ約束された状態で稽古を行うが、このことで相手の仕掛けに合わせて動いてしまうという行動のパターンとなってしまうことがよくある。相手に合わせて相手が出てきたところで動く動きでは、十分に距離を置かれた状態での形では間に合うが、より密着された間や、得物を持って打ち込まれるような早い間でのより緻密な身体の使い方を要求される形においては相手に動きに間に合わない『生きていない形』となる。相手の仕掛けを起こそうという心の動きを読み、その動きを抑えることではじめてどの様な間においても同じ動きで対処できる『生きた形』とすることが出来ると考える。


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  1. 2007/02/27(火) 22:13:44|
  2. 柔術 総論

「初心者指導上の留意点」2

 渋川一流柔術で、初心者や子供の指導に当たって頂いている前回の論文とは方の初心者指導法についての論文です。同じように指導に当たって頂いている方だけでなく、習っている方や無双神伝英信流の稽古をされている方の参考になりますので、よく読んでください。


『初心者指導上の留意点』


私が初心者に指導する上で、特に次の二点について気をつけています。

一.力の抜けた姿勢
初心者にとっては、この力を抜くことが最も難しいことと思われます。それは、これまで身についた行動を根底から覆す動作をしなければならないからです。一見力を抜くということは非常に頼りなく思われがちですが、柔術の動きにおいては、この力みがすべての動きを阻害していることに他なりません。無理・無駄のない柔らかな動きをするための第一歩と考えます。そのためにも、力みが動きの大敵であることを理解させることが重要です。次に、その力みのない体を維持するにはどのような姿勢が適当かを意識させることが必要だと思います。特に、初心者によく見受けられるのは、受の手に意識を集中させるあまり、視線が受けの手を追い続けてしまうことにより、明らかに目附の方向が違うことにより、自ら姿勢を崩しています。姿勢は決して作るものでなく、あくまでも自然であることに気付かなければ、型は手順化された意味のない動きになってしまいます。以上のことを念頭に、できるだけわかりやすく初心者の目線になって説明するように心がけていますが、個人個人の感性の違いから、まったく違った方向に判断されないよう特に注意しています。

二.呼吸
 呼吸については、初心者に限らず特に意識をしない限り正しく行うことは出来ません。人間は力むと呼吸を止めてしまいます。そのため動きは止まってしまうし、何よりも息苦しくて技をかけ続けることが困難になります。また、その逆に、大きな声を発する時、胸いっぱいに息を吸い込むという予備動作が入ってしまいます。その結果、重心が浮き上がり姿勢を崩すことにつながります。要するに、姿勢と呼吸は密接不可分であり、どちらか片方だけが大成することはあり得ないのです。
 しかしながら、ただ単に呼吸をするのではなく、動きと呼吸を関連付け、丹田を意識した質の高い呼吸をすることを続けることを動機付けるよう心がけています。

 指導する上では、出来るだけわかりやすい言葉で無用な混乱を生じさせないよう気をつけています。また、上達には時間がかかり、短期で身体が自由に動けるようになることは不可能で、近道はないこと及び稽古は道場内だけでなく、意識をすればどこでも稽古が出来ることをよく理解していただくことが重要であると考えます。


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  1. 2007/03/04(日) 02:01:59|
  2. 柔術 総論

銃剣術

 随分前の話ですが、「ひろしま国体」の銃剣道競技開催のために約二年間、開催地の倉橋町の国体準備室に通ったことがあります。
 競技の開始式では銃対銃の形の演武もしましたが、その頃、渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生に、先生が戦時中、軍隊におられた頃の銃剣術の話を浅山一流棒術との関連でお話いただいた事があります。浅山一流棒術とは渋川一流柔術に含まれる得物を用いる武技の総称で棒や十手、居合などの武器術は渋川一流の母流の一つである浅山一伝流を中心として体系立てられているために渋川一流柔術の中で特に浅山一流と呼ばれています。無双神伝英信流抜刀兵法のなかに大森流が存在するのに似ています。
 先生は伯父さんが運送会社を経営されていたこともあり、中国大陸の戦地で軍属として運送の業務に当っておられたようですが、現地で召集され配属されました。部隊では銃剣術の選手として選ばれて、部隊対抗の試合によく出場されていたようです。
 先生は「浅山一流の棒術を稽古していたので、銃剣術は得意であった。とくに浅山一流の棒術でよく用いる相手の出頭をおさえる技をもちいた抑圧刺突は得意で、抑圧刺突を受けた相手は身動きすることもできなかった。」と話されました。浅山一流の棒術で剣に対する形はそのほとんどが相手の心の動きを抑える突技を用いますので、長さが似ている銃剣術に棒術の技を応用するのはせんせいにとって簡単なことであったのだと思います。 
 先生はさらに「履方で相手の突き出す手を抑えるのも同じ事で、突いてくる手を見て抑えていたのでは遅い。相手の心の起こり頭を抑える稽古をしなくてはならない。」と話されました。
 「履形」は基本の形ではありますが、特に心の間を教えています。動きを見てこちらが動いたのでは必ず遅れてしまいます。よくよく心してください。 
  1. 2007/03/19(月) 18:55:50|
  2. 柔術 総論

心の力み

 渋川一流柔術の稽古をしていて、未だに散見される初心者のあやまちに「動きに段がついてしまう」というものがあります。これまでも何度か同じようなことを書いていますが、初心者の方はよくよく心していただきたいと思います。
例えば、「履形」の「負投」ですが、受の手首を抑えた後、相手の右肘をとり投げの姿勢をとったときに投げようとして一瞬動きを止めてから投げに入ったり、おなじく「呼吸投」では受の手首を返にとった後、右掌で受の右籠内を押すとき、一度受の胸部に掌を置いて改めて力を入れて押してしまうということがあります。
これは「投げよう」「押そう」という心の力みがそうさせるものであり、このように段のついた動きはそこが隙となって必ず相手に返されるものです。業は滞りなく初めから終わりまで、一つの動きでなければなりません。初心者の方は再度自分の動きを見つめなおしてください。
 
  1. 2007/06/20(水) 21:01:49|
  2. 柔術 総論

昇級審査

 昨日、渋川一流柔術の昇級審査を実施しました。小学生の審査でしたが、稽古に取り組む姿勢によってこれほどまで業が違うものかと考えさせられてしまいました。
 ある子は、指導されれば、その場でそれに従うといった稽古への取り組み方。ある子は以前指導されたことができなければ、自分からそれを直そうという稽古への取り組み方。形の試験でも本質的な動きの質の違いは明白で、自ら工夫しながら稽古している子は大人の動きよりもよほど質の高い動きをします。
 懐剣を用いて行った意地(治)稽古においても、いつも工夫をしている子は体幹をかわしており、指導に従っているだけの子は稽古の成果ではなく反射神経だけで上体を反らしてかわしてしまいます。したがって始めの子は相手を押さえる事までには至らないものの、懐剣をかわしたときには相手を投げ、押さえることのできる位置にあります。一方で反射神経だけでかわしてしまう子はかわすのが精一杯で正しい位置にはありませんから、何もすることはできません。二撃目を待つだけになってしまいます。
 こども達の成長の過程で身に付いた一人一人の個性により稽古に取り組む姿勢も異なりますのでので、指導者は長い目でみて指導すると同時に、また、一人一人の個性に合わせた指導を心掛けなければなりません。
 
  1. 2007/06/24(日) 19:26:15|
  2. 柔術 総論

子供の指導

 渋川一流柔術の子供への指導で難しいのは、その子供に状況をイメージする能力があるかないかによって、進歩の程度が著しく異なるという点です。
 形の稽古をするときに、「受」の仕掛けをかわし、手首等をとっても、「捕」の動きに段がつけば本来ならば、技は返されてしまい、かえって「受」が「捕」を制することになります。形の稽古ですので通常、指導者は返し技をかけることがありませんが、子供によっては何度説明をしても、時には返し技をかけても、同じように、まるでお遊戯のように段のついた動きで技をかけようとします。これは、このように動いたら業はきかず返されてしまうのだということが腑に落ちておらず、今の自分の掛け方だと、返されているというイメージができないことによります。
 一度、段のついた動きが身についてしまったらそれを直すことは難しくなってしまいますので、そのような子供には体で間違いを理解させなければなりません。
 昨日の稽古では、どうしても動きに段のついてしまう子供に対して、その度にそこを押さえ、技をかけようとしている自分が逆に倒されることを何度も身をもって教えました。結果として次第に段のついた動きはしなくなりました。厳しすぎるようですが、正しく掛けられていない技に対しては何度でも技を返し、体で覚えさせる指導も必要であると考えます。

 先日も書きましたが、ホームページ等をみて、見学に来られる方が先週もおられました。見学は自由に致しておりますので、ご連絡の上、お気兼ねなくお越しください。
  1. 2007/07/01(日) 19:24:37|
  2. 柔術 総論

柔術の上達のために

 先週土曜日、渋川一流柔術の稽古をみていて、柔術のみの稽古では限界があると感じざるを得ませんでした。
 前々から、柔術の稽古のみをしている方には刀の扱いに慣れるように、時間があれば無双神伝英信流の稽古に来ていただくようにお話していますが、柔術の形の稽古が進めば進むほどに、刀を使いこなせる必要が生じてきます。
 渋川一流柔術は江戸時代に成立した柔術ですので、多くの他流の柔術同様、奥の形は「捕」が素手、「受」が刀を持つという形の状況設定あります。
 『鯉口』は、道を歩いている時、前方から来る「受」が、すれ違いざまに急に「捕」に抜き付けて来るのを制する形のグループですが、これは「受」が居合を使えなければ、どうしても低レベルの稽古にしかなりえません。居合が使える者に対処しえるだけの業を身につけるための稽古ですから、「捕」も居合を知らなければ知らないものに対処することは非常に難しいと思います。
 また、『居合』は「受」が刀を抜いて斬りかかるのを「捕」が素手で取り押さえる形のグループですが、「受」が刀を自在に扱えなければ、これもまた、低レベルの稽古にしかなりえません。
 また、浅山一流の稽古をしても六尺棒や十手、分童、等 刀に対する業を身につけるためには「受」の刀の扱いが上手でなければなりません。下手であれば低レベルの形稽古しかできなくなってしまうからです。
 柔術の稽古を始められて年数が経つ方は刀が扱えるよう能力を高めていただきたいと思います。 

 9月30日(日)に行う無双神伝英信流 居合道講習会の案内を貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページに載せましたのでご確認ください。一般の方にも公開して行う講習会ですので柔術の初心者の方も御参加ください。
  1. 2007/08/20(月) 23:27:11|
  2. 柔術 総論

柔術の上達のために 2

 昨日の渋川一流柔術の稽古を見ていて、気になったことを述べます。
 数年稽古した人でも「履形」「吉掛」などの形で「受」の手首をとった後の次の動作で「受」を制する動きが始まるという動きをされている方が居られます。「受」の手首をとった後の次の動きで「受」を制するという動きをすれば、その動きは「いち、に」という動きになってしまい「に」の時には「受」は次の攻撃をしてくるか逃げてしまい、実際には制することはできなくなってしまいます。
 形稽古で「捕」が「受」を甘やかした結果そうなってしまったのだと思いますが、「捕」は「受」の体に接したときには、すでに「受」を自分の支配下においていなくてはなりません。難しいでしょうが、稽古ではそのように心掛けて工夫してください。工夫無く今まで通りの動きを続けていれば、いくら稽古したところで、何の役にもたたない動きを身につけてしまうことになります。

 9月30日(日)に行う無双神伝英信流 居合道講習会の案内を貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページに載せましたのでご確認ください。一般の方にも公開して行う講習会ですので柔術の初心者の方も御参加ください。
  1. 2007/08/21(火) 23:18:06|
  2. 柔術 総論

股関節

 今日の渋川一流柔術の稽古を見ていて、多くの方が上半身の無理無駄な力を使うまいと努力はされているのですが、下半身の特に股関節(そけい部)の工夫が不十分であるように思いました。
 いくら上半身の無駄な力が抜けても、下半身が上半身を運んでいるのですから、脚で蹴って動いてしまうと、動きには段ができ、重心が浮いてしまって技をきめることはできなくなります。
 一般的に上半身のほうが下半身よりも感覚が発達しているので、無理無駄を自覚しやすいのですが、そこにとどまらず、股関節(そけい部)を中心とした下半身の無理無駄のない動きの工夫をしていただきたいと思います。

 9月30日(日)に行う無双神伝英信流 居合道講習会の案内を貫汪館ホームページの無双神伝英信流の稽古のページに載せましたのでご確認ください。他流派、他道場の方や一般の方にも公開して行う講習会ですので柔術の初心者の方も御参加ください。
  1. 2007/09/11(火) 01:19:41|
  2. 柔術 総論

稽古のありかた

 月曜日の渋川一流柔術の稽古で気付いたところを述べます。
柔術の稽古を積んで来た中堅所の方の稽古を見て感じたのですが、形の極めを焦るばかりに形に入る前の、歩法や礼式でできている動きが消え去ってしまうことが度々おこっていました。
 歩法や礼式の動きと形に入ってからの動きは何ら異なることは無く、異なってしまっているとすれば、それは自分の心がそうさせているということに気付かなければなりません。柔術も本来ならば対峙したときには、既に自分が中心にありながら「受」との和が保たれていなければなりません。「受」の手を捕って後、技をかけると思うが故に焦りが生じ、「受」との和を乱してしまうどころか、自分の内なる働きをも乱してしまいます。
 少なくとも、形の稽古においては「受」の手を捕ったときには「受」は既に自分を中心とした和のなかにあるという稽古を目指していただきたいと思います。手を捕ったときに「受」との関係において自分が中心にあれば業を極めることを焦る必要は全くありません。
 自分を乱しているものは自分自身なのです。


貫汪館H.Pの無双神伝英信流の行事のページに居合道講習会(詰合)の写真を載せました。

 無双神伝英信流抜刀兵法 居合道講習会への御参加有難うございました。次回は12月に実施する予定です。日程は近日中にご連絡いたします。。
  1. 2007/10/03(水) 17:45:43|
  2. 柔術 総論

結果を求めず

 先週の土曜日の渋川一流柔術の稽古で感じたことを述べます。
渋川一流柔術には投げ捨てるという形はほとんどなく、形の終わりには極めとなる動きがあります。この動き、「極める」と意識して行うと結局のところ最後の最後に隙を作ってしまいます。
 「極める」のではなく「極まる」のであって、決して作為を持って最後にきめようとしてはいけません。作為を持って極めようとした時、必ず、極める前に一度、動きの流れが止まってしまってから再度、力を入れようとしています。そして、自分では極まったと思っても、それは力みに過ぎません。また、一度流れが止まった時点で、本来ならば、「受」に裏を掛けられてしまっているのです。
 最後はそれまでの動きの結果として自然に「極まる」のであってもし極まらなかったとしたら、それまでの動きがくるっているのです。「全ては何かの結果」であって「結果」を求めてはいけません。
 工夫してください。
  1. 2007/10/16(火) 22:37:22|
  2. 柔術 総論

稽古を始める年令

 渋川一流柔術では幼児から稽古に受け入れています。そして、毎年秋に行われる厳島神社での演武会には子供達も出場させて頂いています。
 これに関しては以前、真に愚かな流派が「子供に古武道の演武をさせるとは・・・。」と言ったことから演武会に出場できなかったことが過去に一度あります。このとき、古武道協会の事務局長であった花輪先生は海外への武道の派遣団に同行されたため事務手続きは他の方がされていたので、もめ事を避けようとしたその方の考えで、その愚かな流派の言いなりに、出場が出来なくなってしまったわけですが、後にその話を聞かれた花輪先生は「私が、事務手続きをしていれば、子供達を出場させたのに、申し訳ない。」と仰ってくださいました。
 花輪先生は子供が古武道をしなければ古武道の将来はないというお考えで、積極的に子供達に教えることを良しとされています。いまも渋川一流の子供達が宮島の演武会に出場させて頂いているのは花輪先生のおかげであります。本当に感謝の気持ちで一杯です。
 「子供に古武道の演武をさせるとは・・・。」といった流派はどんな考えかは分かりませんし、何をもって良しとする流派かも知りません。しかし、大人が数年稽古して、身体を一杯に力まして、いかにも迫力のあるように見せる演舞(演武ではなく)よりも、真摯に師に教えられるままに数年稽古して業の本質を掴もうとしている子供達の演武のほうが業の内容からすれば、はるかに高度であり、時に私も子供に見習うことさえあります。愚かな人物は古武道の師範でありながら、そのようなことも見抜けなかったのだろうと哀れではあります。
 世間には未だに古武道は大人が稽古するものであり、子供が稽古するものではないという考えの方がいるようですが、江戸時代はどうであったのか。現代剣道や現代柔道がない江戸時代には現在でこそ古武道と呼ばれる武道しかなく、当然のことながら子供が稽古できるのも古武道しかありませんでした。私の武道史の研究から見ても柳川藩等では大石進を始めとして子供の頃に藩主の前で演武した者などは皆、藩主からご褒美を頂いています。
 さて、十数年子供達を教えていて、子供達はどれくらいの年令から稽古を始めるのが良いのかということが次第に見えてくるようになりましたが、やはり早ければ早いほど良いといわざるを得ません。
 大人が稽古を始めるのは目的意識があって始められるので、本人の稽古に取り組む姿勢によっていくらでも向上していくのですが、子供は親の勧めによってという理由が大半です。これまでの経験から低学年以下の子供達は純粋にできるようになりたい。先生のようになりたいと思う子が多いので年数はかかっても、じっくりと動きが業になっていくように思います。そして少しでも出来るようになると、それを純粋に喜びます。それに比して中学年や高学年から始めた子供は知能が発達しているので形を覚えるのは早い傾向にありますが、覚えればおしまいで、それを向上させていこうという意識が弱いように感じます。(途中で目的意識をもった子供は別ですが。)
 この差は指導者に対する子供達の意識の差にもあるように思います。低学年から稽古を始めた子供は指導してくれる先生を文字通り自分達が出来ないことを教えてくれる先生としてみ、学びます。しかし、中学年、高学年から稽古を始めた子供は道場で指導をしてくださる方を学校の教師と同じく友達感覚でとらえている者が多いようです。これは世間一般の学校の教師を低く見る思想が子供に現れたものだと思いますが、師を敬う気持ちの無い者が業を学べないのは当然の事です。
 子供であっても大人であっても純粋な者ほど向上する。動かしがたい真実です。

 12月9日(日)、午前9:30~午後16:00の間、貫汪館 無双神伝英信流抜刀兵法 居合道講習会を実施します。
 今回の講習内容は無双神伝英信流の基礎的事項です。道場外の方にも公開して行う講習会ですから、どなたでもお越しください。詳しくは貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページ(←クリックしてください)をご覧下さい。


 11月3日(土)午前9時半から明治神宮西広場芝地(雨天の場合は至誠館剣道場)において日本古武道振興会主催の明治神宮奉納日本古武道演武大会が開催されます。貫汪館からも無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術が演武します。お時間がある方はお越しください。
  1. 2007/10/28(日) 16:47:31|
  2. 柔術 総論

動きについての気付き

 土曜日の渋川一流柔術の稽古で気づいたことですが、形の最後の動きになる極めをそれまでの動きと別個のものとして動かれている方が何人か居られました。
 初心者の場合には動きが分からず、極まってもいないのに決めたようなつもりになることがあるので、最後の極めを明確に教えていますが、それですらそれまでの動きと途切れたものとして教えてはおりません。しかし、「いち、に、さん」と動く癖がついた方は最後の極めが一連の動きの最後に来るものではなく別個のものになってしまうようです。
 以前にも述べましたが、動きを区切って「いち、に、さん」と動いていてはその間が隙となって逆に相手に技を返されてしまいます。たとえ、ゆっくりとした動きで稽古していたとしても全ての形は、「いち」で極まらねばなりません。動きに途切れるところはありませんので、今一度自分の動きに隙はないかどうか確認してください。
 
 貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の行事のページに明治神宮奉納演武の写真を載せました。ご覧下さい。

 12月9日(日)、午前9:30~午後16:00の間、貫汪館 無双神伝英信流抜刀兵法 居合道講習会を実施します。
 今回の講習内容は無双神伝英信流の基礎的事項です。道場外の方にも公開して行う講習会ですから、どなたでもお越しください。詳しくは貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページ(←クリックしてください)をご覧下さい。
  1. 2007/11/19(月) 01:06:45|
  2. 柔術 総論

子供の演武

 25日(日)に厳島神社での演武会に渋川一流柔術の子供達も参加させて頂きましたが、一つだけ気に掛かったことがあります。
 子供達には前日、「演武をする者に大人子供の別は無く、家を出てから家に着くまでが戦場である。」とよくよく言い聞かせていたのですが、保護者の方が演武直前まで、子供として扱っていたために随分気が抜けた子達がいました。
 武道を何のために稽古させているのか、またしているのかをよく考えて、保護者の方は我が子であっても、こと武道に関する限りは決して子ども扱いはしないように務めていただきたいと思います。
 中には自ら自分を律して親から離れている子達もいましたが、やはり、その子達は上達のスピードが速い子供達で、今回も良い演武をしていました。
 今後は我が子の成長のため心を鬼にしてご協力いただきたいと思います。


 12月9日(日)、午前9:30~午後16:00の間、貫汪館 無双神伝英信流抜刀兵法 居合道講習会を実施します。
 今回の講習内容は無双神伝英信流の基礎的事項です。道場外の方にも公開して行う講習会ですから、どなたでもお越しください。詳しくは貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページ(←クリックしてください)をご覧下さい。
  1. 2007/11/26(月) 23:46:00|
  2. 柔術 総論

自戒

 武道を稽古する人たちが礼儀正しいかというと必ずしもそうではなく、むしろ、武道をしない人たちのほうが礼儀正しいのではないかと思うような事例をいくつも経験します。
 昨日の無双神伝英信流の稽古では、いつも畳の面を使っている合気道がお休みだったため、畳は個人利用となってしまいました。使用している武道場は畳面と床面が仕切ってないために、騒音がどうしても届いてきてしまいます。
 昨日はある空手の団体が集団で畳面を個人利用しに来たのですが、後から入ってきて何ら挨拶も無く、最初の30分近くは大声でおしゃべり。稽古を始めたと思ったらインターバルトレーニングのための時間の計測にタイマーを何の遠慮も無くピィピピッピと大きな音で鳴らす。つれてきている子供がきゃっきゃきゃっきゃと騒いで走り回っても何も注意しない。休憩時間には再び大声でおしゃべり。
 もともとその団体は道場に入退室するときも礼も何も無く、以前、その団体の指導をしていた年配の方が、体育館の受付で、「使用料!」といって1万円札を係の方に投げて渡していたので、その程度のものなのですが、道場を若い人が指導するようになっても相変わらずです。
 これで、武道なのですから、たくさんいる子供達は一体何を会得して成長するのでしょうか。
 自分達の稽古しか見えていないのでしょうが、礼を失することが和を乱すという発想は全くないのだろうと思います。
 という事例を書いても、空手の団体が悪いということを言っているのではなく、他の空手の団体で、日曜日に私達とお互いに少人数で個人利用をしている時に、指導者の方が「今日は他の方が居られますから。」と話されて、静かに稽古をされて礼を尽くしてくださる事もよくあります。
 大切なのは、自分の周りが見えているかどうかということなのですが、私達も自分だけしか見えていないという状態は武術では負け即ち死を意味するのですから、日頃から心得ておかねばなりません。
 このような事例はいくつもあり、たとえば、廿日市市スポーツセンターの武道場の畳の上座には「精力善用」「自他共栄」の嘉納治五郎のイミテーションの掛け軸がかかっています。これは柔道の方が体育館に寄贈されたものと書いてありましたが、畳は柔道のみが使ものではなく、合気道や柔術の稽古も行われるという視点は全く欠けていたのだと思わざるを得ません。「精力善用」「自他共栄」は意義のある標語ですので、標語自体を否定するのではないのですが、柔道を稽古される方が柔道の稽古のさいに上座に植芝盛平の書がかかっていたらどのように感じられるのでしょうか。
 常に視野を広く遠く持たねばなりません。

 貫汪館ホームページに会報54号を載せました。御覧下さい。

 12月9日(日)、午前9:30~午後16:00の間、貫汪館 無双神伝英信流抜刀兵法 居合道講習会を実施します。
 今回の講習内容は無双神伝英信流の基礎的事項です。道場外の方にも公開して行う講習会ですから、どなたでもお越しください。詳しくは貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページ(←クリックしてください)をご覧下さい。
  1. 2007/11/30(金) 23:52:14|
  2. 柔術 総論

中極意

 渋川一流柔術の古来からの許しに初伝・中極意・免許皆傳、上極意の三段階があります。厳密に分ければ四段階なのですが、免許皆傳と上極意は通常同時に授けられています。
 修業の成果がでて来春にも中極意になられる方が二名おられますので師 畝重実嗣昭先生よりお聞きした中極意についてのお話を記します。
 中極意は渋川一流柔術の修業の半ばまできた段階で、師のもとに稽古に通いながら自分の道場を持つことが許される段階です。つまり、それだけの中身が求められる段階であり、流儀の体を身につけた段階です。
  道場を構えて教授することが出来る段階ですので、渋川一流の技術は勿論、武道史にも通じ、見識を広げ、武術のありように関する自己の考えをしっかりもっていなければなりません。
 過去には中極意で道場を開いたものの、師がなくなられたり、自分が稽古に通わなくなったりして免許皆伝、上極意に至る事無く指導を続けた方もおられるようです。そのような方の中には、自分で中極意の上の段階をこしらえて発行された方もおられたようにお聞きしました。
 そのようなことがおこらないよう今後もしっかりと稽古を積まれてください。


  貫汪館ホームページの渋川一流行事のページに厳島神社・第18回日本古武道術技向上演武大会 (日本古武道協会主催)の演武写真を載せました。
貫汪館ホームページに会報54号を載せました。御覧下さい。


 12月9日(日)、午前9:30~午後16:00の間、貫汪館 無双神伝英信流抜刀兵法 居合道講習会を実施します。
 今回の講習内容は無双神伝英信流の基礎的事項です。道場外の方にも公開して行う講習会ですから、どなたでもお越しください。詳しくは貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページ(←クリックしてください)をご覧下さい。
  1. 2007/12/02(日) 20:51:10|
  2. 柔術 総論

渋川一流柔術稽古始

 昨日、渋川一流柔術の稽古始を行いました。皆さん良い稽古をされておられたように思います。
 初心者の方は静かに丁寧に稽古をしていただいておりますので、自分の体、動きの歪みが自覚できるようになっておられます。これからも焦ることなく、静かに丁寧な稽古を続けていただきたいと思います。形だけを覚える為の通り一遍の稽古をし、歪みが分からないまま稽古を続けてしまうと、それが当たり前のものになってしまって、違和感を覚えなくなってしまいます。こうなってしまっては本来の動きに戻すためには大変な苦労を要しますので、決して道を間違われないようにしてください。
 一つだけ気になったところを述べますと、相手との接点は相手の中心を取る為のものであるということを忘れないようにしていただきたいと思います。
 稽古が進んだ方の動きを見ていて気になったのは「打込」の際に相手の動きが読めていないために心が焦り、体が遅れる所です。いつもお話していますように渋川一流にあっては素手で、剣の動きに対応できることを技の目標としていますので、剣の動きが読めなければ柔術になりません。このところをよくよく工夫していただきたいと思います。
 股関節(鼠径部)が弛まないために上半身のみで技を掛けようとして技に重さが無い方も、子供も大人も含めて散見されました。上半身は神経がいきわたり、無理無駄な力を抜くことは出来ても、下半身はただ固めてしまう傾向の方は多いようです。よくよく工夫されてください。
 無双神伝英信流抜刀兵法にあっては座法の稽古から始めますので、座法がある程度出来た方は形において股関節(鼠径部)の違和感には気づきやすいと思いますが、再度確認してみてください。

 貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術のそれぞれの行事のページに平成20年度の行事予定を載せました。未確定のものもありますが、ご確認ください。

 無双神伝英信流抜刀兵法の稽古始は1月9日(水)午後6時半から、廿日市市立七尾中学校武道場です。以後稽古は平常通り行いますのでお間違いになられないで下さい。  
  1. 2008/01/07(月) 00:06:17|
  2. 柔術 総論

感覚

 特に初心者の方に言えることですが、自分の感覚ほどあてにならないものはないと考えてください。
 今日の渋川一流柔術の稽古では初心者の方に師範代につききりで指導していただき、素直で無理のない有効な動きが身につき始めていました。しかし、二人の初心者の方は上達していると言う実感は持てなかっただろうと思います。
 それは当然のことで今まで持っていた要所要所での体の強張りや緊張を排除した結果、自然な動きにかわり、技が有効になっているのですから自分自身に力がこもっていると言う実感はありません。いままで持っていた「やっている」という実感は筋肉の無駄な緊張に過ぎなかったからです。無理無駄な緊張が無くなれば実感は薄くなり、心もとなくなると思いますが決して実感を求める稽古をしてはなりません。当分の間、可否を判断するのは指導者であって自分自身ではありませんので、しっかり指導者に耳を傾けてください。
 稽古がある程度進んだ方でも体の緊張がなかなかとれない方がおられますが、日常生活の中で体の緊張をとくことを心掛けてください。コップを持つ時、箸を持つ時、着替えをするとき、稽古の機会はいくらでもあります。道場内だけで直そうとするととても時間が足りません。これまでの生活で養ってきた凝り固まりですので生活の中で直す事が稽古の近道です。


 また、くるみボタンを作りました。猿蟹合戦のバッグのあまりの布から柄をとりました。蟹と蜂です。くるみボタンは作り始めるといくつでも作りたくなります。ボタンのほとんどが今日ハワイへ旅立っていきました。
          猿蟹合戦JPG



 貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術のそれぞれの行事のページに平成20年度の行事予定を載せました。未確定のものもありますが、ご確認ください。
  1. 2008/01/12(土) 21:50:17|
  2. 柔術 総論

毎回新に(1月20日2度目記入)

 柔術を稽古される方が今年に入って二週ほど連続して居合の稽古に来られ、木曜日に稽古した正座の姿勢は形の稽古に移れるほどレベルが高いものになっていました。しかし、今日の柔術の稽古では正座の姿勢は完全に後退し元のレベルに戻っていました(過去と同じという事ではありません)。
 居合の稽古に来られる方には常々お話しているのですが、一度出来たものを体に残った残像を基に再現しよう、あるいは、あの時の感覚を再度自分の体に再現しようとするのは駄目な稽古なのです。
 日々、体調は変化し、自身の体の感覚も変化します。そのときの気分や感情によっても全く異なった状態にあります。自分の体でありながら、全く同じ時と言うのは一度もないといってよいのです。したがって過去の感覚を再現しようとしても基準となる自分自身が変化しているのですから不可能なことなのです。「あの時できたから、あのように。」というわけには行きません。
 どのように動くか、どのように動かないかは既にお話してあります。その手引きにしたがって動き、決して過去の自分にに惑わされないように心してください。
  1. 2008/01/19(土) 23:11:34|
  2. 柔術 総論

流れ

 渋川一流柔術には形の数が約400あり、その中には居合(抜刀術)・六尺棒・三尺棒・十手・分童・鎖鎌といった得物を用いる形も多くあります。したがってこれらの形の手順を覚えるだけでも大変なことであろうかと思います。
 昨日の稽古では、初心者の方はもちろん、稽古を詰まれた方の中にも新たな形を稽古すると、手順として形を使われるため、形の一連の流れに途切れができておれれる方がみられました。
 形を頭で覚えようとし、「この次はこう、その次はこう」と動かれるのでそうなってしまうのですが、動きが途切れたところは隙であり相手に返されるところですので、決してそのような稽古は積み重ねないで下さい。静かに流れある動きを稽古することが大切です。流れなき稽古は無意味といっても良いと思います。
 また、このことに関連しますが、渋川一流では形の最後に「エイッ」という気合をかけますが、この気合を形の最後に形の一連の流れとは別ものとして流れが止まった後にかけておられる方もおられます。形の中で気勢が充実した結果としての気合ですので、流れと別のものであるわけではありません。再度ご自分の形を確認してください。
  1. 2008/01/27(日) 12:31:30|
  2. 柔術 総論

動けない

 渋川一流柔術の稽古を専門にされており、最近、無双神伝英信流抜刀兵法の稽古に来られている方が今日の渋川一流の稽古の後で、「動けません。」と話されました。私は心の中で「よくそこまで素直に稽古したもの」と感心しましたが、本人は困っているようでした。
 初心者の方のために述べますが、渋川一流柔術では鯉口(すれ違いざまに抜付けてくるのを制する形のグループ)と居合(上段から斬りおろしてくるのを制する形のグループ)の前に稽古する形のグループに御膳捕があります。御膳捕は併座している相手を制する形のグループですが、お互いに正座をしており、左に座している受を捕が制します。渋川一流柔術の最後の形といっても良い段階の刀を相手にする形を学ぶ前段階として座姿勢の形が仕組まれているのです。
 「動けません。」とは御膳捕の稽古をしている時の感想です。今までは動けていたのに今は動けない。その理由は、無双神伝英信流抜刀兵法の稽古で座法の稽古を重ねていただき、無理無駄を廃し、姿勢を作らず、そこにあるだけの座法の稽古を重ねていただいているからです。動けないのは、その姿勢がやっと作った姿勢を脱しつつあることを意味しています。
 今、やっと赤ん坊のようにスタート地点に立っています。今の座法そのままに動くためには今までのような動きをすることは出来ません。動きの質の転換を図らなくてはならないのです。今までの動きは日常生活の延長の動きであり、業とはいえない質の動きで、そのままでは素手で刀に対することは絶対に不可能でした。
 さて、ではこれからどうするか、これからの進歩が楽しみです。
 
  1. 2008/02/02(土) 22:36:11|
  2. 柔術 総論

稽古の在り方(渋川一流柔術の初心者のために)

 渋川一流柔は形数が多いため、特に初心者の方の稽古は手順を覚えることに意識が行きやすく、稽古を重ねて手順を考える必要もない段階に至っても、初心の時と同じように丁寧に間違わないようにということを心がけられ、結果として形が生きたものにならなくなってしまうことがあります。
 今まで何度も指導していますように初心者の方であっても動きに、「一、二、三、四…」というように段が付いてしまうことは絶対に避けなければなりません。段がついたところは隙であり、いくら速く動いてもその途切れは返されてしまうところです。これは無双神伝英信流抜刀兵法において強く抜付け、強く斬撃しようとして脇を締めるとか、ためを作るといった動作が心や動きに居つきを作るために、隙になってしまうことに似ています。動きが止まるところはすべて隙であり、そこを斬られてしまうのは当然のことです。
 柔術は、自由にとどまることなく流れ動いてくる刀に対抗しうる術にならなければなりません。
つまり、速く「一、二、三、四…」と動けるようにと心掛けることは全く意味のないことで、ゆっくりであっても途切れのない流れのある動きを心掛けるほうが上達につながる稽古なのです。  見栄えを気にせず上達の実感を求めず着実に稽古を積んでください。初心者の相手をされる中・上級者の方はこのところを十分にご指導いただきますようにお願いいたします。

 また、形稽古は手順が決まっているために相手の動きに鈍感になってしまいがちです。どこに相手が仕掛けてくるか分かっているので予め目に見えない程度に重心を移動するなどして自分の動きやすい態勢を作り、相手が動くのを見て動くことで間に合わせるようになってしまいます。しかし、これは役に立たない動きを身に付けてしまうもとですので無意識にしても意識的にそのようになっているにしても十分に気をつけなければなりません。
 渋川一流柔術では対峙しているときは、あくまでも文字通り無構えで、心にも体にも偏りはありません。その状態から相手に応じられるのは相手を読むからであり、初心のうちから相手を読む稽古をしなければ、いつまでたっても自由に動く相手に応じることはできません。
 素手と素手とで決まったルールの下で技を比べるのであれば、技が軽いとか浅いとか言うことができるかもしれませんが、渋川一流柔術は最終的には素手で刀を相手にできるだけの技を身につけなければなりません。手首に5cmの深さにしか斬り込まれていないから浅いとか、首筋に5cmの深さにしか斬り込まれていないから浅いとか、頭に5cmの深さにしか斬り込まれていないから浅いとかいうことはできません。触れられればそこで終わりです。相手の動きを読む稽古は絶対に欠かすことができません。


 無双神伝英信流抜刀兵法を稽古していただいている劇団夢現舎の公演が行われます。詳細は以下のとおりです。東京に出かけられる機会があれば是非、御観劇ください。詳しくは劇団夢現舎のホームページ(←クリックしてください)を御覧下さい。 

 劇団夢現舎公演 No.21  『続・遺失物安置室の男』
2008年2月26日(火)~3月4日(火)  於アトラクターズ・スタジオ
過去の記憶を遺失した遺失物預かり所の管理人とそこを訪れる何かを欠落してしまった人々。
現代に生きる人々の物の価値に一石を投じる、夢現舎流シニカルファンタジー

作       劇団夢現舎
演出・構成  小竹林早雲

出演   横川明代 大野寛嘉 齋藤真 春日裕美 宮崎陽介
     久住奈央 高橋正樹 池田立道  マス(□に斜め線)田喜晴
美術   山下昇平
衣装    五十嵐千恵子
小道具  満木夢奈
照明   伊藤馨
制作   劇団夢現舎
協力   及川芳泉 古川真司 堀泰緒
後援   杉並区 杉並区文化協会
     東京高円寺阿波踊り振興協会 高円寺パル商店街振興組合
      (有)アトラクターズ  金子正且  
  1. 2008/02/12(火) 23:14:12|
  2. 柔術 総論

稽古の絶対条件

 今日の渋川一流柔術の稽古を見て、初心者の方はまだ稽古において何が大切かがわかっておられないようですので、何度も述べたことですがくり返し述べます。
 柔術の技は渋川一流柔術の技としての条件にかなっていなくても、同じ手順を腕力が非常に強い人が行えば、何が起こるかわからない全くの素人には有効な場合も多いかと思います。しかし、そのような腕力に頼った動きでは経験のある人にはすぐに動きを察知され技を返されてしまいます。したがって技が技である絶対条件は決して筋力に頼らないことにあります。
 これは、たんに腕に無駄な力を込めないということではなく全身に無駄な力を込めないということを意味します。
 多くの方が立ち姿において腰が落ちるということに徹底的に取り組まれようとされず、たんに膝を曲げ大腿筋を緊張させることによって上体を支えておられます。このような動きには全く意味がなく自由に動けるどころか、動く時にはその不自由さから逃れるために床を蹴り腰を高くし結果的に上半身の筋力に頼って業を掛けざるを得なくなっておられます。
 腰が落ちるのは下半身の無理無駄な力が抜けた結果であって、そうでなければ、自由な足運びは決して生まれるものではありません。
 形稽古は手順どおりに相手をきめることが大切なのではなく、まず、どこにも無駄な力を込めずに動くということを絶対条件として稽古しなければなりません。したがって初めから技がきまろうはずもありません。きまらないからこそ工夫によって技が生まれるのであり、技が決まらないからといって少しでも力に頼ってしまったら、その時点で、進歩はありえません。下手な稽古を考えもなく繰り返せば下手な動きが身についてしまい、はなれなくなってしまいます。 
 よくよく工夫してください。

 お世話になっている備前長船日本刀伝習所の上田祐定刀匠のブログにこのように書かれていました。
 「余り教え過ぎると弟子が工夫・努力する事がなくなるので、ある程度で教えるのを止める。そこからは弟子が今日見た親方の仕事を思い返して自分なりに考えるものである。」
 教えられた知識は知識でしかなく、実際に役に立つものではありません。自分自身の深い工夫がなければ決して自分のものにはなりません。

 昨夜、さらに二つの懐剣袋を完成させました。ひとつは神棚に祭ってある御神剣の袋で、もともと白い布で作ってあったものが随分と汚れていたのであらたに白い布で作りました。
 もう一つは演武用の懐剣の持ち運び用に柳井西蔵で機織した柳井縞の布で、もう3年以上前に織って、そのままになっていました。横糸が5本どりですので、しっかりとした布です。

         懐剣袋2



 3月30日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『自由に動く為の大森流の稽古のあり方』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。 

 
 無双神伝英信流抜刀兵法を稽古していただいている劇団夢現舎の公演 No.21『続・遺失物安置室の男』が行われます。東京に出かけられる機会があれば是非、御観劇ください。詳しくは劇団夢現舎のホームページ(←クリックしてください)を御覧下さい。 
  1. 2008/02/18(月) 22:27:08|
  2. 柔術 総論

月刊「武道」2月号の記事に

 月刊「武道」2月号の記事に福島大学教授 中村民雄先生の連載「中学校武道必修正課に向けて《その位置付けと指導案》 第2回総論 ~ 武道の授業で伝統と文化をどう伝えていくか」が載っています。連載の趣旨にそった非常に貴重な御意見が載せられていますので、機会があれば御一読ください。
 たとえば、「座礼」についてや「左座右起」について、一般に伝統であると思われている事柄がどのような歴史を持っているものなのかを書いていただいていますので、大変参考になります。
 私自身は、中学校武道必修化は賛成いたしません。一体、武道をきちんと教えられる人間が教育現場にいるのか、伝統と明治以降の富国強兵策の中で新たに作られた伝等の差を知っている教師が一体どれだけいるのか疑問だからです。
 たとえば、私達が十年以上前から社会体育として使っている中学校ですが、柔道を専門とする体育教師が転勤してきたとたん、自己紹介をするのでもなく、「ここは廿日市市柔道連盟の活動拠点にしたいから、あんたらは他でやってくれんか。」と切り出す柔道バカもいます。たしかにその中学校は、その教師が来てから、県で一番になりましたが、柔道をする生徒の質は最悪になり、稽古の後に社会体育の使用の時間がきても、道場で音楽をかけボール遊びをし、寝転がって大人がきても知らん顔。何をいってもどこうともしません。その体育教師がくる前は決してこんなことはありませんでした。その他、体育教師の嫌がらせは書くのもいやになるくらいです。また、校内全面禁煙にもかかわらず、何故か武道場の畳の側には灰皿とたくさんの吸殻がある。
 勝てば何をしても良いのだという認識の武道指導者がいるのに、武道必修には何の意味もないどころか百害あって一利無しです。勝たねば意味はないという風潮を作ってきた今の講道館柔道の首脳陣に大きな問題があるのだと思います。
 廿日市スポーツセンターで日曜日に柔道の大会をするにしても以前は土曜の夜に準備されていたのに、今は前日の昼からかりきって、のんびり準備、夕方から武道場は使われることもなく遊んでいます。その陰で稽古できなくなる団体があるということを、考慮すらしない。金があるのだから何をしても良いという考えなのでしょが、「自他共栄」など自分達の仲間内の自他共栄に過ぎません。こんな指導者達が一体何を教えるのでしょうか。

 余談が随分長くなりましたが、中村民雄先生の文章の中に「「自然体」という考えは柔道の創始者・嘉納治五郎が習った起倒流柔術にある「本体は体の事理なり」という教えに基づいている。この教えは、どの方向にも偏らない、本体(真っ直ぐに立った姿勢)をつくることの重要性を説いたもので、頭頂から床下へ真っ直ぐ下りる「中心軸」と丹田におかれた「体の重心」とを一体としてとらえ、自己の内なる「中心感覚」を体認・体得することが求められている。この自己の「中心感覚」が体認・体得されれば、他者との「距離感覚」がつかめるようになり、ついには、相手の動きを「読む」ことができるようになるとされる。そして、その「中心軸」を安定させるには、腹式呼吸により、「気」を丹田に集めることがひつようになる。・・・・武道全般に共通する理想とされる姿勢なのである。」とあります。
 起倒流の解説ですが、貫汪館で稽古する無双神伝英信流抜刀兵法も渋川一流柔術も同じことです。ただし、言葉の表現のことですが、姿勢は作りません。そこにあるだけです。地球の引力の線は誰にも平等に中心を通ろうとします。乱すのは人の心です。呼吸も体に無理無駄なければ自然にハラで呼吸がなされています。
 今日の渋川一流柔術の稽古で指摘を受けた方は理解いただけたと思いますが、自分自身の思いが業となる自然な動きを乱し、意味のない動きへと変質させています。
 剣は触れればおわりですが、柔術は触れた後もしばらく接点を保ちつつ、そこにあるだけでなければなりません。とても難しい事なのですが工夫しなければなりません。

 今日午前中、パウンドケーキを二つ作りました。一つはたっぷりのチョコレートとカカオを入れ、もう一つはくるみを入れました。毒見のため、作ってから一切れずつ食べてみましたが我ながら美味しく、2切れが朝食兼昼食になりました。のこりは、身近な人の口の中に入るためにもらわれていきました。
 武術は心の修行といいますが、何故か技が上達した時の喜びよりも、形のあるものが出来上がったときの喜びのほうが大きいような気がします。

            パウンドケーキ
 

                              パウンドケーキ2


   
 
 3月30日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『自由に動く為の大森流の稽古のあり方』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。 

 
 無双神伝英信流抜刀兵法を稽古していただいている劇団夢現舎の公演 No.21『続・遺失物安置室の男』が行われます。東京に出かけられる機会があれば是非、御観劇ください。詳しくは劇団夢現舎のホームページ(←クリックしてください)を御覧下さい。 
  1. 2008/02/23(土) 21:13:09|
  2. 柔術 総論

やっていれば

 「やっていれば、できるようになる。」というのは渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生がよく言われた言葉です。
 先生の動きはごく自然で、ゆっくり示してくださっているのにもかかわらず、普通に見ていては、どのようにされているのか分からない事がよくありました。そのような時、先生は一度、二度、同じ形を繰り返して見せてくださいましたが、そのあとで、「やっていれば、できるようになる。」と話されました。
 先生の「やっていれば」を単純に聞き逃して、同じ事を繰り返していれば出来るようになると錯覚してしまえば全く上達はありません。
 先生の動きは無心であるので、先生ご自身で言葉にして解説をすれば異なったものになると思われていたと思います。先生は決して言葉にして解説されることなく見せてくださいました。
 渋川一流柔術を稽古される方の中に自分では意識されていないと思いますが、かなりの数の方が考えながら動いておられます。考えずに素直に動けばできるものを下手に考えながら動いてしまうので、動きが人工的なものになり無理無駄が生じ固まってしまい、隙だらけになっています。
 工夫とは動きながらするものではありません。動いている間は無念無想。
 工夫と考えながら動くことを勘違いしては上達はありません。

  
 3月30日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『自由に動く為の大森流の稽古のあり方』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。

 4月13日(日)午前9時より、廿日市市の速谷神社で貫汪館奉納演武会を実施いたします。 
 
 無双神伝英信流抜刀兵法を稽古していただいている劇団夢現舎の公演 No.21『続・遺失物安置室の男』が明日、3月4日まで行われています。詳しくは劇団夢現舎のホームページ(←クリックしてください)を御覧下さい。 
  1. 2008/03/03(月) 22:27:16|
  2. 柔術 総論

動きの調和のために

 渋川一流柔術で稽古されているにもかかわらず、どこで間違われたのか、手や足がばらばらに動き、全体として動きに調和が取れていない方がおられます。そのような方はたいてい手先が先に動き体幹が遅れています。
 形数が多いため、最初は手順を覚えることに意識がいくのは避けられない傾向かとも思いますが、手順を覚えた後にも手足がばらばらで全体として調和が取れない動きをしておられる方は技をかけようというところにのみ意識が行って手先を働かせてしまっているようです。
 体の調和が無ければ、体の末端の腕や肩を使っているに過ぎず、いくら外見が形のように見えても、それは形とは呼べないものです。形の手順を覚えたら次は動きの質を向上するための稽古をしなければならないのに、次にすばやく動く、強くかけるといったところへ稽古が向かってしまうために間違った道に入ってしまうのです。速さ、強さは動きの結果であって直接求めるものではありません。
 基本となる形である履形に時間を掛けていただくのは質の向上の為であって外見を見事に見せるためではないのです。
 では、このようにばらばらになり調和の取れない動きをどのように直すかについてヒントを述べます。
第一に絶対に腹筋に力を入れて腹を引っ込めないこと。呼吸法はお教えしていますが、まず、全ての動きで腹筋に力が入り腹が引っ込んでないか(引っ込めていないか)どうかを確認してください。体に無理な力が入っていてはなりません。
 次に、ゆっくりと動くこと。ここでいうゆっくりとは自分の体の状態が認識できる速さでという事です。私が指摘して始めて、肩が上がっていたり、手先が先に動いていたり、下肢に無理な力が入っていることに気付くようではなりません。個々人により自分の体の状態が認識できる速さは異なりますので、当然「ゆっくり」はそれぞれの人にとって異なる早さです。
以上の二点に気をつけて動きの修正に心がけてください。

 上記のことは渋川一流柔術のみならず無双神伝英信流抜刀兵法の稽古にも当てはまります。無双神伝英信流抜刀兵法を専門に稽古されている方はよく理解しておられると思いますが、再度確認してください。

  
 3月30日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『自由に動く為の大森流の稽古のあり方』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。


 4月13日(日)午前9時より、廿日市市の速谷神社で貫汪館奉納演武会を実施いたします。 
  1. 2008/03/11(火) 21:30:33|
  2. 柔術 総論

稽古雑感

 今日の渋川一流柔術の稽古では子供達の業への理解度が深まっていることを感じました。
今までも形の途中で「いち、に、さん}と動いてはいけない。止まらないように、流れるようにと指導してきましたが、今日の子供達の稽古を見ていると、自分自身で角、区切りがついていることに気づき自ら直そうとする姿勢がうかがえました。
 子供達は幼稚園や小学校での運動の指導でどうしても動きに一つ一つ区切りをつけて動く習慣が身についているので、流れを止めないようにすらすらとという動きは難しいのですが、よく自分達で気づいて直そうとするまで成長したものだと思っています。
 これも指導してくださる皆さんが心を鬼にして、動きが止まったところが隙であると指導してくださった賜物だと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
 大人の初心者の方も、動きが無意識のうちに止まっています。これは一つ一つの自分自身の動きに「こうして、ああして」と居着いているためですので、心と体の居着きを絶対に無くさなければなりません。一度体に染み付いた悪癖は取り去ることが難しく、手順が決まった形であり、「受」と「捕」が決まっている故に途切れがあっても有効だと錯覚してしまいますが、何かあった場合にはそのような動きには全く意味がなく殺されてしまうのだと自覚しなければなりません。たとえ、ゆっくりであり、力強く感じず、形として見事でなくても、基礎から積み重ねていかねばなりません。決して形式だけの稽古を繰り返してはなりません。

 上記のことは無双神伝英信流抜刀兵法の稽古にも当てはまることです。抜きつけたあとの途切れ、斬撃のあとの途切れ、血振いのあとの途切れ等々・・・。
 ではそれらの動きでは止まっていないのかと言えば無双神伝英信流の場合は外見上、止まったように見えるのですから、余計に難しいので「止まっていて動いている」「止まって止まらず」と言ってすませたいところです。簡単にすると語弊がるので分からなければ道場で確認していただきたいのですが、「いつでもどのようにでも動ける状態に静止している」のと「動けない状態に止まっている」との違いと説明すれば良いでしょうか。さらに簡単に言えば前者は筋肉の緊張なく静止しており、後者は筋肉の緊張で止まっている。
 さらなる工夫をして下さい。
  
 3月30日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『自由に動く為の大森流の稽古のあり方』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。


 4月13日(日)午前9時より、廿日市市の速谷神社で貫汪館奉納演武会を実施いたします
  1. 2008/03/15(土) 22:00:48|
  2. 柔術 総論

形稽古

 今日の渋川一流柔術の稽古においても、技を掛けようと思うばかりに実際には有効ではない動きで無理やり形として決めてしまおうという動きが見られました。
 形として決まった手順であるから、受は反撃することはなく技をかけられますが、しっかり強くかけようとしてタメを作ったり、止まったあとに素早く動いていては、それは隙なのであって、本来は技は決まらないのだと自分に言い聞かさなければなりません。
 手順が決まっており、受と捕がきまっている形稽古であるからこそ、自分自身の動きをしっかりと見つめ正すことが出来るのです。形稽古をの意義をはき違えてはいけません。

 以上のことはそのまま無双神伝英信流抜刀兵法の太刀打、詰合、大小詰等に当てはまることです。工夫してください。
  
 3月30日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『自由に動く為の大森流の稽古のあり方』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。


 4月13日(日)午前9時より、廿日市市の速谷神社で貫汪館奉納演武会を実施いたします
  1. 2008/03/17(月) 23:35:39|
  2. 柔術 総論

自己暗示

 今日は渋川一流柔術の稽古日でしたが、自分自身の思い込みが、自分の動きを決めてしまい、そこから逃れることが難しくなるのだということを思い知らされてしまいました。
 ある女の子が稽古の最中に良くこけるのですが(日常生活でもよくこけるということです。)、どうも見ていると自らこけているように見えるのです。そしてある状態に至った時に必ずこけ始めるのです。その状態になったら自分はこけてしまうと、今までの経験から思い込んでいて自らがこけに行っているようでしたので、絶対にこけないからそのまま動くように教えたら、何もなかったかのように技が急に上達し、こけなくなりました。
 もっともこけるというのはバランスを崩し、なおかつ下半身に踏ん張る力が入っていないためにおきますので、無理が全くない状態と似ているのです。
 もう一人の方は技を掛けるために、身体のどこを使い、次にどう動きと論理的に身体を動かさなければならないと思い込まれていました。
 したがって頭で考えながら動くために全身の調和がとれず、逆に理想の状態からは遠くなっていました。常々、技の上での無念夢想をお話しているのですから、もうそろそろ、論理的にという思考から離れなくてはいけません。

 4月20日(土)、21日(日)、福岡県久留米市において無双神伝英信流抜刀兵法の稽古会を行います。無双神伝英信流抜刀兵法に御興味のある方は 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページの連絡先よりご連絡ください。

  貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の行事のページに速谷神社奉納演武の写真を載せました。御覧下さい。
  1. 2008/04/14(月) 22:18:23|
  2. 柔術 総論

拍子

 今日の渋川一流柔術の稽古で気になったことがありますので、記します。
 形とは動きを養うものであって、それ自体を見事に演じようとするのは何の意味もないことと何度も述べてきました。したがって形の稽古を行うときに、受の仕掛けの速さ、タイミングはそれぞれの個性に応じて異なるのは当然のことであり、仕掛けの条件(突く場所、深さ等)に叶っていれば、それで良いのです。受けの仕掛けの速さ、タイミングは異なっているのですから、これに応じる捕も当然、相手によって、速さやタイミングが異なってきます。相手によって動きが異ならなければいくら自分自身が独善的に正しく動いていようとも、相手は倒れるものではありません。この点を良く考えて稽古しなければ形稽古は全く意味のないものになってしまいます。
 つまり、相手がゆっくり動いているのに、こちらが速くとのみ心掛けて動いてしまえばタイミングが合わず技は掛かりませんし、相手が速く動いているのに、こちらがゆっくりのんびり動いていては技を掛ける前に相手に制せられてしまいます。
 相手の個性による動きの違いは相手が動き出してからわかるものであってはならず、少なくとも相対した時には相手がどのような動きをするのかを読んでいなければなりません。読めていなくて、相手が動き出して始めて分かるようでは、相手の動きに間に合うはずもないのです。心掛けてください。

 5月4日(日)京都下鴨神社において午後1時から、5月5日(月)京都白峯神宮において午前11時から、日本古武道振興会による奉納演武会が行われます。無双神伝英信流抜刀兵法は4日と5日、渋川一流柔術は5日に演武します。お時間のある方はお越しください。 

  貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の行事のページに速谷神社奉納演武の写真を載せました。御覧下さい。
  1. 2008/04/27(日) 00:10:39|
  2. 柔術 総論

小手先

 渋川一流柔術でも無双神伝英信流抜刀兵法でも小手先の業を嫌います。
 昨日の渋川一流柔術の稽古でも初心者の方がいわゆる小手先の業を使い稽古しておられましたが、絶対に止めなければなりません。
 小手先の業になるのは肚中心で動こうとすれば動けず、そのため、意識的にせよ無意識にせよ形の表面を整えようとして、手先から動いているからです。
 「出来なくて当たり前」の覚悟を持たなければなりません。初めから肚中心で調和が取れた動きが出来るならば稽古する必要はありません。できないからこそ、稽古しているのですから、できたような外見を整えていたら、いつまでたっても出来るようにならないばかりか、小手先の動きが身についてしまい、治そうとしても治すことのできない悪癖としてこびりついてしまいます。
 上級者が懐剣を持って意治稽古を行えば、すぐにわかりますが、小手先で抑えようとし身体が逃げているので業は全く有効ではなく、何度やっても相手を抑えることが出来ません。つまり、無駄な時間を費やして有効ではない業を身につけているに過ぎないことに成ります。
 初心者の方は、「出来なくて当たり前」の覚悟をしっかりともって稽古を重ねてください。

 5月4日(日)京都下鴨神社において午後1時から、5月5日(月)京都白峯神宮において午前11時から、日本古武道振興会による奉納演武会が行われます。無双神伝英信流抜刀兵法は4日と5日、渋川一流柔術は5日に演武します。お時間のある方はお越しください。 

  貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術の行事のページに速谷神社奉納演武の写真を載せました。御覧下さい。
  1. 2008/04/27(日) 20:11:10|
  2. 柔術 総論

限定された動き

 今日は渋川一流柔術の稽古日でした。以前も書きましたが中学生の男の子が剣道部に入り動きがおかしくなってしまっています。
 これは剣道が悪いと言うことではなく、限定された動きのみしか練習しないことの弊害です。現代剣道では限定された部位を上から打撃することのみが有効とされ、脚部を打つこともなければ、斬り上げる事もありません。したがって飛び込んで打つことばかり稽古するために、渋川一流柔術の稽古で前方に出て相手の手を上から抑える場合には腰が浮き上から乗るような形になってしまいます。また、動きが流れず一つ動いたら流れが途切れてしまうのも飛び込んで、しっかり打つと言うことの弊害であろうと思います。
 もともと、防具を着用しての稽古は剣術の一部でしかないので、江戸時代の武士は防具着用の稽古のみすることの弊害には気づいていただろうと思いますが。
 以上のようなことは、現代剣道のみならず、他のスポーツにおいてもそうで、テニスを始めた子は動く前にためを作ってバッと動こうとするということもありました。中学校に入ってからのクラブ活動は毎日行われるので、動きがそちらにつられてしまうことは仕方ないことだと思いますが、小学生の子供達のほうが素直な動きをし、居着くことがなく自由に稽古していますので、残念なことです。
 何らかの打開策を考えなければならないのですが・・・。 

 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の行事のページに京都下鴨神社と京都白峯神宮の奉納演武の写真を、渋川一流柔術の行事のページに京都白峯神宮の奉納演武の写真をそれぞれ載せました。御覧下さい。
  

 貫汪館会報第56号を貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の会報のページに載せました。御覧下さい。
  
 5月25日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『英信流表の形・・・形が教える事』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。講習会の後17時より会費二千円でお酒無しの懇親会を行います。お時間がある方はご参加ください。

  1. 2008/05/10(土) 23:48:10|
  2. 柔術 総論

稽古雑感

 昨日の渋川一流柔術の稽古で感じたことを記します。
 まず「間合」について。
 昨日は、上級者の方に鯉口(すれ違いざまに突然抜きつけようとするのを制する形)を稽古して頂きましたが、なかなか上手くいかないようでした。上達するために「間合」の工夫をされると間に合う動きになると思います。
 素手と刀の「間合」は当然異なり、刀の長さの分だけ相手はこちらに近く、こちらは相手に遠くなってしまいます。したがって相手は自分にとってはより遠いところから抜き付けますが、こちらが対処するのが普段の素手と素手との「間合」に入ってからと思っていては相手に接近する前に斬られてしまいます。
 素手と素手との「間合」の感覚で対処しようとするのは駄目なわけですので、距離的にも時間的にも、そこを工夫されなければ対処できません。
 次に子供の稽古の指導について、
 最近は懐剣への対処を子供にさせていますが、絞め技に対する対処の指導が疎かになっています。昨日の稽古で行ってみましたが子供によっては完全に対処法を体から忘れ去っています。稽古の終わりには必ず、懐剣への対処法の指導と同時に絞め業に対する対処の指導を心を鬼にして行ってください。何かが起こってからでは取り返しがつきませんので。

  
 5月25日(日)に一般に公開した自由参加形式の貫汪館居合道講習会を実施します。講習会のテーマは『英信流表の形・・・形が教える事』です。詳しくは貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法 稽古のページを御覧下さい。講習会の後17時より会費二千円でお酒無しの懇親会を行います。お時間がある方はご参加ください。

 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の行事のページに京都下鴨神社と京都白峯神宮の奉納演武の写真を、渋川一流柔術の行事のページに京都白峯神宮の奉納演武の写真をそれぞれ載せました。御覧下さい。  

 貫汪館会報第56号を貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の会報のページに載せました。御覧下さい。
  1. 2008/05/18(日) 20:39:30|
  2. 柔術 総論

中心

 今日は渋川一流柔術の稽古日でした。稽古を見ていての気づきですが動かぬ前は身体の中心の自覚はあるものの、動きの途中で中心が消え去り末端で動いてしまっているのを散見しました。
 これまで無双神伝英信流抜刀兵法のこととして述べていることは全て渋川一流柔術を中心に稽古されている形にも当てはまりますので、もう一度「道標」を読み直していただきたいと思います。
 今日、見かけたのは「切込」「平押」等で手刀を使う場合、肩から先、ひどい場合は肘から先のみで手刀を使おうとするため、全てが歪んでしまい結局、業になっていない場面。手刀は片手であってもその動きは臍下丹田から体の中心を使っていなければ動きは歪んでしまい、有効な動きにならないどころか、動くことが帰って隙になってしまいます。
 また「潜投」、受の手をとり潜り投げる際に上半身に力みが入り下半身が虚になり動きに段がついてしまっていました。力み段がついたところは返される隙となります。
 『鯉口』『居合』、受の手首にたどり着いてもそこで動きが途切れてしまい、そこからの業につながらない。真剣であれば斬られています。
 これらの動きの欠点は先述したように、心が「早く、早く」と焦るために、体の末端、小手先のみ動き、体の中心が虚となっておこることです。
 心が自分自身の動きに歪みを作っていると言えるのですが、その歪みを自覚できない原因は、自分が自覚できる以上の速さで動こうとしているところにあります。初めから遣える訳ではないのですからしっかりと動きの基礎を養わなくてはなりません。
 また自分の動きがみえてないわけですから、そこを攻められれば隙だらけと言う事でもあります。
 工夫を重ねてください。

 次回の無双神伝英信流抜刀兵法の講習会は7月13日(日)、講習内容は「太刀打」の予定です。どなたでもご参加ください。

 平成20年 第5回講習会は11月30日(日)に行う予定でしたが、日本古武道協会の厳島神社古武道演武大会が当日開催されることになったため、10月に変更します。日程は後日ご連絡します。
第4回講習会「詰合」は予定通り9月21日(日)に実施します。


 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術のリンクに「竹内流 宗家 紹介ホームページ」を載せました。門人の長尾さんが竹内流宗家の許可を得て作られたサイトです。竹内流宗家に関するサイトは初公開です。是非御覧下さい。  

 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の行事のページに貫汪館居合道講習会(英信流表)の写真を載せました。御覧下さい。 
  1. 2008/05/31(土) 22:54:18|
  2. 柔術 総論

畝先生のお話に

 渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生が話してくださったことをお伝えします。、私の稽古が「打込」(懐剣を振りかぶって打ち下ろしてくるのに対処する形)まで進んみ次の形を稽古していたころの事です。
 「私(畝先生)が師の車地國松先生のもとで稽古をしていた頃のことですが、石工をしていてとても力の強い方が入ってこられました。兄弟子として指導しているうちに、その方の稽古が「打込」まで進みました。いつもハンマーで石をたたいておられるのですから、膂力は強く、まして常日頃、打ち下ろす動きを仕事としておられたのですから、懐剣を打ち込む力もとても強かったのです。このような方の打ち込みを真正面から受けることは絶対に避けなければなりません。前に出て受ける場合もかならず中心を少しずらして捕るようにしなければ、打ち込まれてしまいます。
 その方の膂力は強く、日頃から右の肘は真っ直ぐに伸びることはありませんでした。しかし、伸びたときには業が相当に体にこたえたようです。」
 このように力の強い人には技はかけにくいのですが、それでもかける方法はあります。工夫してください。

 上記の方の話とは異なりますが、全くの素人の女性や、子供にも技を掛けるのが難しいことがあります。
それは、それらの人が「受」となって仕掛けてくる場合にも、仕掛けようという意志はまったくなく、重心はおりたまま、体はなされるがままにどこにも(特に肩に)力が入っておらず固定されていないからです。特に相手の手首から崩す技はこちらが動いても、どこも固定されていないのですから、それぞれの関節が可動範囲一杯まで動きゆとりがあるため体が崩れにくいのです。
 どのように崩すか、工夫してください。

月刊『武道』6月号の記事を貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の会報のページに載せました御覧下さい。

貫汪館無双神伝英信流抜刀兵法講習会を7月13日(日)に実施いたします。講習内容は「太刀打」で、講習会のテーマは「太刀打・・・居着きをなくす」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の稽古のページを御覧になり、どなたでもご参加ください。

 今月から無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場が本格的に活動を始めました。毎週水曜日の夜間の稽古です。11日(水)、18日(水)は荘島体育館剣道場を使います。 
 また、今月は久留米において6月14日(土)、15日(日)、16日(月)と特別に稽古会を行います。
 14日(土)は午前9時から午後5時まで、15日(日)は午前9時から12時まで、それぞれ荘島体育館剣道場で、16日(月)は午前9時から午後5時まで久留米市武道館小道場でそれぞれ行います。久留米での稽古に興味のある方は貫汪館ホームページの稽古のページの連絡先からご連絡ください。
 

  平成20年 第5回講習会は11月30日(日)に行う予定でしたが、日本古武道協会の厳島神社古武道演武大会が当日開催されることになったため、10月26日(日)に変更します。講習内容は英信流奥居合座業の予定です。第4回講習会「詰合」は予定通り9月21日(日)に実施します。

 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術のリンクに「竹内流 宗家 紹介ホームページ」を載せました。門人の長尾さんが竹内流宗家の許可を得て作られたサイトです。竹内流宗家に関するサイトは初公開です。是非御覧下さい。
  1. 2008/06/10(火) 19:20:54|
  2. 柔術 総論

三割、四割の理解では

 道場で指導する内容を中途半端な理解のまま稽古すると、とんでもない方向へ行ってしまいます。
 自分自身では、私が教える内容を理解したつもりで、それを身につけようと一生懸命稽古されているのだと思いますが、理解の程度が浅く、話した内容の二割、三割、四割位しか理解されておらず、理解しきれていない残りの八割、七割、六割は自分自身の考えで稽古されていますので、当然の事ですが上達には結びついていません。
 毎回、同じ指導を受ける方はよくよく自分の理解が正しいかどうか考えてみてください。「分かっている・・・。」「分かっているけど、出来ないだけ。」そう思われる時はないでしょうか。それはわかったとはいえないのです。
 かって無双神伝英信流抜刀兵法の師 梅本三男貫正先生の道場で稽古しているとき、先生が「今日は○○が来るから、道場には上がらない。森本君、教えとってくれ。」といわれることがよくありました。そのような方達はたいてい、先生の言われることを理解すること無しに先生の猿真似をしているだけの方達でした。先生も指導の内容を深く理解しようともせずに、ただ稽古をするだけの人は避けたかったのだと思います。
 道場ではそんなに底の浅いことはお教えしていません。言葉の外にあることまで理解しなければ理解したということにはならないのです。まず、指導内容を理解し、稽古を重ねてください。
分からぬことがあればかならず質問してください。

歌に

 師にとわすいかに大事を教へき心をすましねんころにとへ


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貫汪館無双神伝英信流抜刀兵法講習会を7月13日(日)に実施いたします。講習内容は「太刀打」で、講習会のテーマは「太刀打・・・居着きをなくす」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の稽古のページを御覧になり、どなたでもご参加ください。

 今月から無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場が本格的に活動を始めました。毎週水曜日の夜間の稽古です。11日(水)、18日(水)は荘島体育館剣道場を使います。 
 また、今月は久留米において6月14日(土)、15日(日)、16日(月)と特別に稽古会を行います。
 14日(土)は午前9時から午後5時まで、15日(日)は午前9時から12時まで、それぞれ荘島体育館剣道場で、16日(月)は午前9時から午後5時まで久留米市武道館小道場でそれぞれ行います。久留米での稽古に興味のある方は貫汪館ホームページの稽古のページの連絡先からご連絡ください。
 

  平成20年 第5回講習会は11月30日(日)に行う予定でしたが、日本古武道協会の厳島神社古武道演武大会が当日開催されることになったため、10月26日(日)に変更します。講習内容は英信流奥居合座業の予定です。第4回講習会「詰合」は予定通り9月21日(日)に実施します。

 貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法と渋川一流柔術のリンクに「竹内流 宗家 紹介ホームページ」を載せました。門人の長尾さんが竹内流宗家の許可を得て作られたサイトです。竹内流宗家に関するサイトは初公開です。是非御覧下さい。
  1. 2008/06/11(水) 22:18:19|
  2. 柔術 総論

きめ

 今日の渋川一流柔術の稽古での気づきです。
 一つ目はいつもお話することですが、相手に接してから、技を掛ける間に動きの断絶があってはいけません。いくら早く動いても「とって、かける」と二段階の動きになってしまえばそこは隙ですので、形でなければ返されてしまいます。ゆっくりした稽古で自分の動きの断絶を修正してください。
 二つ目は関節のきめです。手首、肘、肩などの関節を極める形で、その部位ばかりをきめようとし、結果としてきまっていないという場面を散見しました。それぞれ、きめる部位はあっても、そこだけをきめているのではないということに留意しなければなりません。どの部位をきめようとも、全ての形は相手の体の中心をきめているということを忘れずに稽古していただきたいと思います。

貫汪館無双神伝英信流抜刀兵法講習会を7月13日(日)に実施いたします。講習内容は「太刀打」で、講習会のテーマは「太刀打・・・居着きをなくす」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の稽古のページを御覧になり、どなたでもご参加ください。

 今月から無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場が本格的に活動を始めました。毎週水曜日の夜間の稽古です。今月は久留米市武道館小道場と荘島体育館剣道場を交互に使いますが来月からは毎週水曜日全て荘島体育館剣道場での稽古になる予定です。興味のある方は貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法稽古のページの連絡先からご連絡ください。
  1. 2008/06/23(月) 22:08:57|
  2. 柔術 総論

稽古雑感

 今日は渋川一流柔術の稽古日でした。
 渋川一流柔術の師範代には新たに入門した小学生の稽古をつけていただいていますが、その小学生は非常に素直で集中力もあり、先生の指導を一つも漏らさずに身につけようとしています。したがって上達も早く、稽古をはじめて一ヶ月程度の動きだとは思えないくらいです。しかし、その小学生でも技に慣れたなと見ていると、せっかく調和のとれていた動きを乱し、手先足先から動き始めようとしますので、指導者は気が抜けません。人はよほど末端から動かしたいもののようです。
 大人になって稽古を始めた方は、その点に随分苦労されているようです。成長しきって手先の感覚が発達しているために体はどうしても末端から動こうとし中心が置き去りにされてしまいます。心も体も静まり、臍下を中心に動ければ意識しなくとも体の調和が取れて末端から動くということはなくなるのですが、心がそれを妨げているようです。自分の心の焦りや欺瞞に気づかなくてはなりません。
 今日は、また久々に土曜にしか稽古にこれない環境にある無双神伝英信流抜刀兵法を稽古される方がこられましたが、その間、私は稽古をつけていないものの、よく自分自身で技を練ってこられていました。今までの心から来る悪い動きが随分消えていましたので、相当に工夫されたのだと思います。また、以前「道標」で述べた太刀打の一人稽古の方法を行っていただきましたが、以前の動きとは見違えるほど良くなっていました。一人で動きの質を高める稽古は続けなければなりません。

貫汪館無双神伝英信流抜刀兵法講習会を7月13日(日)に実施いたします。講習内容は「太刀打」で、講習会のテーマは「太刀打・・・居着きをなくす」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流抜刀兵法の稽古のページを御覧になり、どなたでもご参加ください。講習会後はお酒の入らない懇親会を会費二千円で行います。

 今月から無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場が本格的に活動を始めました。毎週水曜日の夜間の稽古です。今月は久留米市武道館小道場と荘島体育館剣道場を交互に使いますが来月からは毎週水曜日全て荘島体育館剣道場での稽古になる予定です。興味のある方は貫汪館ホームページの無双神伝英信流抜刀兵法稽古のページの連絡先からご連絡ください。  
  1. 2008/06/28(土) 23:29:24|
  2. 柔術 総論

忘れる

 今日は澁川一流柔術の稽古日でした。
 子供達の稽古では小手先からの手順のみを追った動きは随分改善されてきたように感じました。しかし、初心者の子供の中には手順を追った、まるで幼稚園のお遊戯のように足の働きをおろそかにし、小手先から動き相手の手を抑えたりとったりしようとする子達が居ます。子供の指導をされる大人の方は、その点、重々気をつけていただき、体の中心からの働きができるよう根気よくご指導いただきたいと思います。形の手順を先に覚えさせる必要はありません。
 大人の稽古でも、いまだに子供と同じように手順を追った稽古をされる方がおられます。もう何度も申しあげているのですから手順を間違わないようにとか、足の位置はとか、手の高さはなどと考えて行う稽古は止めなければいけません。いつまでもそのようなことを続けていれば結局、柔術の稽古は鋳型にはまった死にものの動きを身につけることになってしまい、自由な働きは生まれてはきません。それどころか、絶対に上達できない体になってしまいます。
 手の位置、足の位置、腰の高さなどは結果としてそこにあるのであって、その位置を求めてそうしているものではありません。よくよく、工夫してください。

  6月から無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場が本格的に活動を始めました。毎週水曜日の夜間の稽古です。8月は6,20、27日の各水曜日、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねください。
 また、8月23日(土)、8月24日(日)は久留米市での終日の稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページ に記してある連絡先へご連絡ください
 
  1. 2008/08/09(土) 18:31:21|
  2. 柔術 総論

墓参り

 渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生のお墓参りに行ってきました。先生が亡くなられてずいぶんたちますが、先生にはいまだに道場を見守っていただいているように感じています。
 先生は入門をお許しくださった後、「師弟といえば親子も同然。子に何かあれば親は命を捨ててでも助けるもの。」と師弟関係についてお話しくださいましたし、私も至りませんでしたが、先生を師として敬い、いささかも師弟関係を損なうようなことはしたことはないつもりでおります。
 先生に免許皆伝をいただき、先生の師範代として稽古し、さらに流派の代表として日本古武道協会や日本古武道振興会の演武会に参加しはじめてからは、欠かさず演武のビデオを手土産とともにお持ちし、ご指導を仰いでいましたが、先生はご体調がすぐれぬときにも丹念にビデオを観てくださり、ご指導下さっていました。
 最近は道場といってもカルチャーセンターに通うような簡単な気持ちで入門し、会費を払っているのだから、それ相応の技術を教えられるのは当然と思う方が多いというのが世の一般的な傾向ですが、貫汪館にあっては畝先生にお守りいただいているためか、礼を守られる方だけが稽古をしてくださっています。
 ところで、以前も記したかと思いますが、英国人のウェンディーは私が師範代をしているときに畝先生に入門、もともとイギリスでイギリスの柔術を長年稽古していたこともあって、滞在中に免許皆伝となり、英国に帰りました。現在は稽古していませんが、先日、英国にウェンディーを訪ねたときに、畝先生がウェンディーのために書かれた色紙がかけられていました。師を大事にする気持ちは日本人であろうと西洋人であろうと変わるものではないと思います。

          素心

 

  6月から無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場が本格的に活動を始めました。毎週水曜日の夜間の稽古です。8月は6,20、27日の各水曜日、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねください。
 また、8月23日(土)、8月24日(日)は久留米市での終日の稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページ に記してある連絡先へご連絡ください
 
  1. 2008/08/12(火) 20:47:23|
  2. 柔術 総論

柔術

 『旧柳川藩史』という書に柳川藩の武術家の話がたくさん載っています。その中に田中茂兵衛という柔術家の話があります。
 田中茂兵衛は16歳の時、藩主の供廻りとなって江戸に行き、野崎善十郎の紋に入り、免許を得て柳川に帰り柔術師範となった人物です。この人の逸話に以下のようなものがあります。
 
 江戸にいた時、幕府の罪人が一旗亭の楼閣にあって抜刀し狼藉を働いたので幕吏は柳河藩(藩制時代は柳河と書きました)に応援を求めた。茂兵衛は脱刀して軽装となり雨傘をもって階を進み、罪人は刀を振りかざしてこれを待った。茂兵衛は上段に達しようとする時急に傘を開き身を隠し、罪人の刀が傘に達するさい、既に傘を潜って罪人を後から抱きこれを組み伏せた。

 山田郡長田村に悪漢があって領民を苦しめた。悪漢は腰に鎌を挟み、大きな鉄煙管をもって爐辺にいた。藩命を受けた茂兵衛はこれを捕らえる時に煙草の火を借りることに事寄せて近付き鎌を奪い外に投げ捨てた。悪漢は茂兵衛を脇にはさみ柱に頭を打ちつけようとしたが、頭が柱に当たる寸前に茂兵衛は柱を蹴利、悪漢が後方に倒れたところを組み伏せた。

 松原郷右衛門は槍術の達人であったが茂兵衛が柔術の短刀入りに妙を得たのを聞き試合を望んだ。茂兵衛は老齢故と断ったが、郷右衛門は聞かず、一本勝負となった。郷右衛門が長槍を振るい声をかけるや茂兵衛は既に飛び入って郷右衛門の胴を刺していた。茂兵衛がいつ入ってきたかはほとんどわからなかった郷右衛門はその敏速に感服した。


 江戸時代の柔術は基本的に武器に対応できなければ全く意味はありませんでした。相手が武器を持っているのが当たり前でしたから。ましてや相手が武士となれば、刀や槍さえも手にします。
 今は講道館柔道の影響や横文字のjyuujyutu の影響で、柔術といえば素手と素手で勝負するものという変な先入観が一般の人にまでありますが、本来の柔術とは上記のようなものです。貫汪館で柔術を専門に稽古される方は工夫を怠らないで下さい。
 

  6月から無双神伝英信流抜刀兵法 久留米道場が本格的に活動を始めました。毎週水曜日の夜間の稽古です。8月は6,20、27日の各水曜日、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねください。
 また、8月23日(土)、8月24日(日)は久留米市での終日の稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページ に記してある連絡先へご連絡ください
 

 9月21日(日)に貫汪館居合道講習会を実施いたします。今回の講習会のテーマは「詰合・・・居合と剣術のはざま」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページを御覧下さい。公開して行う講習会ですので、流派、団体を問わずどなたでもご参加ください。
  1. 2008/08/16(土) 20:28:36|
  2. 柔術 総論

無理・無駄をなくす

 今日は渋川一流柔術の稽古日でしたが、稽古のありかたについて再度確認しておきたいと思います。
 流派によって、その稽古方法は様々ですが、渋川一流柔術においては、まず体の力みを無くすことを第一と致します。私が渋川一流柔術の師 畝重實嗣昭先生に入門した時、私の姿勢は自衛官のものであったため、力みだらけでした。軍人の姿勢は体を緊張させることによって作るので、渋川一流柔術の姿勢とは全く異なるものであるということは常々お話している通りです。先生は「一体どうなることだろう。」と思ったと後に言われました。それくらい私の体はガチガチだったのです。
 体の力みがなくなれば、体のそれぞれの部分はおさまるべき所におさまり、落ち着くべきところに落ち着きます。そこから稽古は始まります。そうなる前に技をきめようと焦ってみたところで、所詮は砂上の楼閣、すぐに崩れさてしまいます。稽古に焦りは禁物です。
 次に動いていない時に体の力みが取れているのに動き出してしまうと、あちこちに力みが生まれてくるのは心がそうさせているのです。「早く動かねば間に合わない。」「強く持たねば外れてしまう。」「力を込めなければきまらない。」などといった思いが体に力みを生じさせます。何かを直接的になそうという思いが体を力ませてしまうのです。自分の心を見つめなおしてください。
  『無念無想無我無欲』

 いつも道標を読んでくださっている方から、「大平真鏡流は八王子同心に広まっていた流儀でしょうか?」と言うお尋ねがありました。私の友人からは以下のように教えていただきました。
「八王子千人同心が学んだ武術として天然理心流とならんで流行った田舎剣術です。
塩野適斎という同心の元締めがいて、八王子に蘭学を流行らせた人物として有名です。
この人が若菜真鏡斎の弟子で、配下の同心に同流を学ばせたのがきっかけで、武州から日光にいたる各地に伝承者がおりました。
なぜに日光かというと、千人同心の任務の一つが日光東照宮の警備であったからで、数年おきに任地と八王子を旅していたためです。
広島に伝承があるのは、千人同心の支配地のうち広島だか岡山だかに飛び地があって、やはりそこへも同心の行き来があったためです。」

 工学院大学の数馬先生が研究をされているということですので、いつかお尋ねしてみたいと思います。


9月21日(日)に貫汪館居合道講習会を実施いたします。今回の講習会のテーマは「詰合・・・居合と剣術のはざま」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページを御覧下さい。公開して行う講習会ですので、流派、団体を問わずどなたでもご参加ください。 

  福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜間の稽古です。9月は3,10、24日の各水曜日、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねください。 
 また、9月27日(土)6時から9時まで、28日(日)は終日、久留米市での指導稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページ に記してある連絡先へご連絡ください
 

  1. 2008/09/01(月) 22:11:01|
  2. 柔術 総論

子供の指導

 以前から述べていますが、子供が柔術を稽古するとどうしても形の手順を覚えることに集中するあまり小手先の動きにばかり気をとられてしまいます。上半身にのみ意識が行くために下半身が疎かになり、その場で手だけ動かしているという状況も見受けられます。
 指導者の方もその点よく留意して子供の指導に当たって頂いていると思いますが、上半身にのみ意識がいって硬い動きをしている子に、「上半身は楽にして。」というのはなかなか難しいことです。それよりも確実に下半身をリラックスする指導をして下さい。上半身のみで動こうとして硬くなっている子は必ずと言っていいほど両膝がぴんと伸びきっているか、少し曲がっていても極度に力んでいるために下半身が働きえない状態になっています。
 額に下半身がリラックスした状態を続けることができれば上半身に無駄な力を入れることはできなくなってしまいます。自分自身で試みてください。


 竹内流 宗家 本部道場 門弟の長尾さんが管理しておられる竹内流宗家紹介ホームページ(←クリックしてください)の愛宕神信仰のページに「流祖祭」という項目がアップされています。歴史の古い流派ならではの流祖祭についての記事をご一読ください。

9月21日(日)に貫汪館居合道講習会を実施いたします。今回の講習会のテーマは「詰合・・・居合と剣術のはざま」です。貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページを御覧下さい。公開して行う講習会ですので、流派、団体を問わずどなたでもご参加ください。 

  福岡県久留米市での無双神伝英信流抜刀兵法の稽古は毎週水曜日の夜間の稽古です。9月は3,10、24日の各水曜日、荘島体育館剣道場での稽古です。午後7時位からの稽古ですので興味のある方は直接、荘島体育館剣道場をお訪ねください。 
 また、9月27日(土)6時から9時まで、28日(日)は終日、久留米市での指導稽古会を行います。興味のある方は貫汪館ホームページ(←クリックしてください)の無双神伝英信流の稽古のページ に記してある連絡先へご連絡ください
 

  1. 2008/09/07(日) 20:10:01|
  2. 柔術 総論
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