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無双神伝英信流 大石神影流 渋川一流 ・・・ 道標(みちしるべ)

無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術を貫汪館で稽古する人のために

夜闇

 夜闇も十文字と同じ心が必要です。夜闇は張るわけではありませんが切り結んだ時には仕太刀は打太刀とつながっていなければなりません。つながっていない場合には打太刀が振りかぶるのを見てから小手に切り込んでしまいますが、つながっていれば打太刀が振りかぶる動きにつれてそのまま小手に切り込む動きが生まれます。自分の動きがどうなっているか確認してください。

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  1. 2020/07/10(金) 21:25:00|
  2. 剣術 業

十文字

 十文字は試合口で用いるような張る動きがあります。上級の形だからと早く動こうとしてはいけません。初めの受ける動きは相手の太刀と結ぶ動きです。相手の太刀と結ぶことなく張っても、それは自分だけが動いており相手を崩すことにはつながりません。受けたときに接点を通じて自分と相手がつながっているかを確認してください。

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  1. 2020/07/09(木) 21:25:00|
  2. 剣術 業

青龍、左沈

 大石神影流の稽古で気づいたところを少し述べていきます。
 青龍、左沈で打太刀の切り上げる刀を払ったあとに前方に進むとき、ただ前に進んで斬ることのみが頭にあり仕太刀がさらにもう一太刀斬りこんでくることを想定していない動きになっていることがあります。いついかなる時にも自由でなければなりません。自分の動きを確認してください。青龍や左沈の打太刀の二太刀目はもともとそういう意味合いがあります。三太刀目、四太刀目もあることを考えなければなりません。
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  1. 2020/07/08(水) 21:21:00|
  2. 剣術 業

加藤善右衛門の教え 10

加藤善右衛門の高槻藩士藤井又一に対する教えです。今回で終わりにします。

稽古後ニ而先生ニ聞は、只今の所は随分宜敷、乍就始突出ス槍敵の槍先ヲナブラフ様ニシテ突ハ先外ハ宜敷事被申也

突くときには相手の槍敵の切先から自分の切先を離さず、ねばく、すらせるように突き込めということでしょうか。

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  1. 2020/07/07(火) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

加藤善右衛門の教え 9

 高槻藩士藤井又一に対する加藤善右衛門の教えです。

稽古ス、先生ニ聞ハ、只今の所ハ後手ヰカリ、業ヲ掛ルヲ後手上リ後手の上ラヌ様ニ仕ハ宜敷ト被申也、扨小身の者ヲ仕時ハ引請ヌ様ニトの位、小身ニ而も仕時ハ心ヲゆルマヌ様仕事、

後ろ手が上がることをまた指導されています。癖なのでしょう。また自分より下位の者に対するときにも受け身とならないように、心が緩まぬように対等に試合えということでしょうか。

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  1. 2020/07/06(月) 21:25:25|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

加藤善右衛門の教え 8

加藤善右衛門の高槻藩士藤井又一に対する教えです。

今日稽古スレハ調式能出面白、谷川氏ト仕、十本之内壱本負、九本迄突、其より先生ニ只今ノ仕所ヲ聞ハ、当春頃とハ余程先カヽリ上達ト被申事、我心思、谷川ハ兼而表面ヲアケテオリ表ヲ突テ行のヲ承知也、表面ヲ不突敵の槍先ヲさハリ腹巻ヲ突事覚也、

上達したことを褒められています。また自分より上位の相手に対してその裏をかく技を覚えたようです。

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  1. 2020/07/05(日) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

大島流槍術の突きどころ

 大石進種次は大島流槍術の師藩であり、子の大石雪絵、孫の大石一も大島流槍術を習得していました。大島流槍術の防具を着用したときの突きどころは大石進種次の門人等の日記には記されていませんが、同じ柳川藩の村上一刀の流れの加藤善右衛門の弟子である高槻藩の藤井又一の日記には記されています。一部ですが抜き出してみます。

稽古ス、谷川進吾と式合、八本内能キ面二本・腹巻二本突也

今日同藩宗川熊五郎と試合、三本ツヽ仕、始槍表面突、二本メ敵ヨリ浦面(註:裏面)ヲ被突、三本メ我浦面ヲ十分ニ突也


 面と胴以外の突きどころは記されていないため 大島流の防具着用稽古での突きどころは面と胴であったと考えられます。大石進種次は一刀流や直心影流の防具ではなく大島流槍術の防具を改良して剣術に用いたと考えるほうが自然だと思います。

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  1. 2020/07/04(土) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

加藤善右衛門の教え 7

高槻藩士藤井又一に対する加藤善右衛門の教えです。

稽古ス、八面仕、此節仕所先生ニ聞ハ、先手はのヒテアレ共躰後江ヒケル也、コシ(註:腰)フトイレ、躰ヤワラカニシテ足のスラヽヽトスル様ニ仕也、突身ハ少持様ニ(註:待様ニカ)相也先ヲ取ル其心思ニ而仕事

 藤井又一は同じ癖がなかなか治らなかったのだと思います。体が後傾することや足が固まっていること、待ち受けになっていることを指摘されています。

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  1. 2020/07/03(金) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

加藤善右衛門の教え 6

加藤善右衛門の高槻藩士藤井又一に対する教えです。

稽古ス、先生ニ尋ハ、今の所ハ躰カタクナラヌ様ニ仕、外ハ宜敷也

防具着用の稽古で突こう、つかれまいとして体が緊張していることを戒められたのでしょうか。


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  1. 2020/07/02(木) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

加藤善右衛門の教え 5

加藤善右衛門の高槻藩士藤井又一に対する教えです。

今日先生ニ聞ケバ、後手上リ後手ノ上ラヌ様ニ突出シ躰スラヽヽカケ引ノスル様遣へき事被申ル也

 突くときに右手が高くなっていたのでしょう。大石神影流の手数でも左手が高くなっている人もいます。また、体が重く(緊張や突こうとする思いから体がかたくなり)すらすらと進めなかったのだろうと思います。

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  1. 2020/07/01(水) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

加藤善右衛門の教え 4

高槻藩士藤井又一に対する加藤善右衛門のおしえです。

一槍を構ヘテ躰後ヘ引ケン様ニ心得之事、稽古ハ成タケ業ヲ大キク仕ヘ、素突ハ毎朝毎夜三百本ツヽ十分ニ突バ為ニ成ル也

 槍を構えた時に状態が後傾していたのでしょうか。稽古においては大きく(小手先の技を用いず)技を使い、つまり勝ち負けにこだわるなということでしょうか。素突きは毎朝毎晩300本ずつ行うといい。
 剣術と同じようなことを述べています。もっとも加藤善右衛門は愛洲新陰流の剣術の師範でもありましたから同じように考えているのかもしれません。

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  1. 2020/06/30(火) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

加藤善右衛門の教え 3

 今日は加藤善右衛門の教えではなく、同門の高槻藩藤井又一に対する教えです。

今日安部茂介ニ能々咄聞、稽古の仕所敵のヱテ(註:得手)ヲ見出シ其所を能附込仕ト申ル成

 相手が得意とするところに付け込んで勝てという教えです。ある程度稽古が進んでいなければ相手の得手とするところもわからないと思います。

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  1. 2020/06/29(月) 21:25:00|
  2. 未分類

加藤善右衛門の教え 2

 加藤善右衛門の藤井又一に対する教えです。

調試随分出、先生ニ聞ハ、宜敷と申さレル、少シ引請ニ成、其心思ニ而仕餘程ワさカワリ(註:業変り)六ケ敷(註:難しく)成ト被申也

 待ち受けになっていたのだと思います。そこを変えると相手が使いにくくなるとの教えだと考えます。

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  1. 2020/06/28(日) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

加藤善右衛門の教え 1

 高槻藩藤井又一の日記には加藤善右衛門の藤井又一に対する試合稽古のときの槍術の教えがいくつか記されていますので抜き出してみます。槍を用いるときの参考にしてください。

今之所先ヲ取リテ進時足ヰキトマリ(註:行き止まり)スラヽヽト仕者宜

 藤井又一は前に進むときに足が固まってしまっていたのでしょう。

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  1. 2020/06/27(土) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

無理無駄をなくす

 武道が上達することを何か特別な技を身につけたり、特別な能力を身につける事だと思う人もいますが、無雙神傳英信流、澁川一流、大石神影流に共通してそのようなことはありません。
 「名人、達人の定義は無理無駄がないこと」と無雙神傳英信流の師 梅本三男先生は教えてくださいましたが、それは澁川一流にも大石神影流にも当てはまります。無雙神傳英信流、澁川一流、大石神影流には特別な技や身につける特別な能力はありませんので、ひたすら練磨してください。それが上達につながります。

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  1. 2020/06/26(金) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

柳生松衛門の教えと伝えられるもの

 三次の新影流の伝書に柳生松衛門の書いた切紙の写しとされるものがあります。全文は以下の通りです。
意味は読んでわかる通りです。いかにも新陰流という感じを受けます。

(付紙)
 柳生松右衛門御切紙写 十河伊右衛門
一柳生但馬守様之御教ノ第一ハ身ヲ入込肩サキハ切 ラルヽトモ敵之命ヲトルヿヲ常ニ仕覚敵ノ打太刀ヲサカントスルハ我意ナリ、 タヽ敵之打ヘヤウシニ合セ肩腰トモニヨコ身ニナリテ打ハ敵ノ太刀ハヲノズトサクヘシ、敵之打太刀ヲ。ハズス身ハ前ノ足ヲヒシキ  テム子ヲスカスヿ可シ覚、執行未熟ナレハ勝分ラスタヾ無疑事稽古カン要也、
一極意我身無事ニ而敵ノ命ヲ取ラントスレハ。マクルナリ、 我身ヲ不惜カタ手カタ股ヲ敵ニ切ラセ敵之命ハ我 取ト思ヘシ、亦名人
 トハ太刀スチヨロシ打ハ。タカイニ サシチカイニ死スヘシ、是我命ヲステヽ万人ニスクレシ、 敵ト打合タカイニ死ル則ハ敵ハ気オ
 クレ。シカタハマス〃 勢ツヨクツイニ勝トナルナリ、是ヲ以君之タメニ忠トモナリ


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  1. 2020/06/25(木) 21:25:00|
  2. 武道史

白黒写真

 無雙神傳英信流の師 梅本三男先生の趣味の一つは写真でした。よく撮っていただいていました。白黒写真だとカラー写真のように色に注意力を分散させられることなく動きそのものに意識を集中して写真を見ることができます。色がいらない情報となって大切な部分が見えてこないようなのです。先生は写真をあえて白黒にして渡してくださっていました。
 静止画を見るときでさえそうなのですから、目の前で人の動きを見ても刀の動きに心を奪われて本質が見えなかったり、虚飾に心を奪われることがあります。
 見取り稽古もただ漠然と見ているだけでは、何も会得できません。

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  1. 2020/06/24(水) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

会得もできていないうちに

 これまでも何度かお話してきましたが、流派で求められていることが会得できていないのに、またその域に達していないのに、新たなことを発見したとか、教えられてきたことが間違っていたと思うのは自己流を生み出しているときです。
 そのような方に限って、江戸時代のだれだれは素晴らしい技が使えたとか、今ではできないような技を行っていたということがあります。稽古している流派を求められているところまで稽古することなく、できないからといって変えていくのは守破離とは全く異なったことです。まず、できるようにならなければ超えることもできません。断絶したものを復元したという流派ではなく、正しく伝えられてきた流派を稽古するということはそういうことです。まず求められることができるようになってから破や離の段階に入るものです。
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  1. 2020/06/23(火) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

文化

 私たちが稽古しているのは江戸時代に成立した武道です。したがって現代人の目から見れば、不思議に思える作法やかわった状況を考えた形などがあります。流派が形作られたころの習慣や考え方などを広くみてみなければわからないことです。
 稽古が進んだ方は江戸時代の文化も自ら学んでください。

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  1. 2020/06/22(月) 21:25:02|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

美しさ

 美しさの感じ方はひとそれぞれです。武道の形にたいしても感じ方はそれぞれで、軍隊の教練の動きのように節度があるキビキビした動きを形の美しさと感じる方も多くおられます。形を鋳型だという考えればそう思うのが当然です。
 私たちの無雙神傳英信流、渋川一流大石神影流の形は鋳型ではありませんので、上記のような考え方は当てはまりません。
 他の複数の団体と同じ場所を共有して稽古せざるを得ない場合など、初心者の人ほど他人の目が気になりますが、他の人の評価は気にしないで稽古してください。

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  1. 2020/06/21(日) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

経験

 新たなことを始めるにあたって類似したことの経験が障害になる例はたくさん見てきました。全く武道の経験がなく思い込みもない方はゼロから始めることができ、上達も早いのですが、武道経験がある方で思い込みが強い人ほどそれが上達の邪魔になるようです。
 ものを振ったことがある方はそれが応用できると考え、投げたことがある方はそれが応用できると考え、また、打ち蹴りをしたことがある方もそれが応用できると考えます。そしていつまでたっても似たようなことは続けていても同じものにはなっていきません。
 むしろこれまで上達が早かった方は何も経験したことがなかった方や演劇の経験が深かった方です。何も経験したことがなく、思い込みもない方は素直に習ったことをしようとしますので濁りなく上達していきます。演劇の経験が深い方は自分を無にしてその役になりきる訓練ができているために上達が早いのかとも思います。
 外国人で日本の武道を習った方には特に思い込みが強く、自分は何年何々をやったので、基礎基本はできておリ、アドバンテイジがあるとさえ思いこんでいるふしがある方もおられます。日本の武道とひとくくりに考えてしまうものかと思います。現代日本人も同じようなものかもしれません。

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  1. 2020/06/20(土) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

自作

 木製の稽古道具で自作できそうなものは一度自作を試みてください。
 一番簡単なのは澁川一流の稽古に用いる懐剣です。損傷した木刀を適切な長さに切ってけづっていけばそれほど手間はかかりません。また、同様に大石神影流の稽古に用いる小太刀も作ることができます。木刀の柄が損傷することはまずありませんので、柄の部分をそのまま利用すれば簡単に小太刀を作ることができます。また、小太刀の鞘は短いので塩ビ管(硬質ポリ塩化ビニル管(UnplasticizedPoly(VinylChloride)(PVC-U)Pipes))を用いて比較的簡単に作ることができます。小太刀ですので厚いVP管ではなく薄いVU管でも大丈夫なのではないかと思います。私は厚いVP管やHI管(HIVP管)で作っていますが、作業は薄いVU管のほうがずっと楽だと思います。
 澁川一流で用いる互棒や小棒、三尺棒は損傷した六尺棒や半棒があればすぐに作ることができますし、ホームセンターで売っているハンマーの柄などを加工して作ることもできます。
 木刀や半棒、六尺棒さらには木製の薙刀や槍などの稽古道具を自作することはむつかしいと思いますが、江戸時代から数代にわたり難波一甫流を伝えた宇高家には当然ですが自作の稽古道具が残っています。できる人は試みてください。

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  1. 2020/06/19(金) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

周りの状況が読めない

 時々、周りの状況が全く読めず、自分のことしか見えていない方がいます。このような方は指導を受けても自分の思いが中心になっていますので指導に従わず、自分はこれでよいのだと思っています。
 かつて、自分の都合で稽古を続けられないと思った大人の方がいました。そのころ、大学受験に失敗して浪人をしているにもかかわらず何とかやりくりして一生懸命稽古している子、大学受験が迫っているのに時間をやりくりして稽古している高校三年生の子がいました。その子たちの時間のやりくりに比べれば稽古を続けられないという理由はそれほどでもありませんでした。稽古中にふらっとやってきて何か言おうとしましたが、前述の子供たちが一生懸命稽古しているので、私は、今はダメだからと制しました。そして帰っていきました。次も稽古するでもないのに稽古時間に遅れてふらっと来て同じことを繰り返そうとしました。時間をやりくりして稽古している未成年には聞かせたくないことでした。その時の状況も読まずに自分のことだけを済ませたい人でしたが、公的な演武会でも指導にのっとった演武ではなく、それまではしてもいなかった自分の勝手な思いで我流の演武をしていました。他流派の先生がわざわざ、来てくださったほどでしたが、自分が良いと思っているので迷惑をかけたとも思わず、むしろ立派な演武をしたと自己満足をしていました。このような方も世の中にはいます。そのような方には指導は困難です。
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  1. 2020/06/18(木) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

内なる自分を見つめることができなければ

 特に外国人に多いのですが、形数をたくさん知っている方が偉いと思い込む方がいます。何も会得していないのに形数をたくさん知っていても武道としては何の役にも立ちません。形数を求める方に多いのが自分ができているかどうかには興味がないことです。手順ができることが会得したことだと思っている節もあります。したがっていくら稽古しても真の上達はありません。
  内なる自分を見つめることができる方だけが真の上達をしていきます。

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  1. 2020/06/17(水) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

個人指導

 無雙神傳英信流の師 梅本三男先生からは最終的には個人指導を受けました。澁川一流柔術の師 畝重實先生は初めから私と私の従甥と二人のみで指導を受けました。また、大石神影流は初めから最後の手数まで大石先生に一人で指導を受けました。
 複数相手に同時に指導することにはやはり限界もあります。徹底的に指導するには個人指導が必要になります。
 幸いなことに世田谷支部長には個人的な指導が大半でした。よく重圧に耐えたと思います。

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  1. 2020/06/16(火) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

会得する覚悟

 私の三人の師匠の指導方法は、与えたことを会得すれば次の教えを授けるという方法でした。会得できなければ次のことは教えていただけません。私もこの教え方を踏襲しています。
 流派の体形が段階的に教えを受けて上達するシステムですので、できない人が次の教えを受けたとしても混乱するだけで上達はしません。したがって上達するためには、教えられ、示されたことはなにがなんでも会得するという覚悟がなければなりません。

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  1. 2020/06/15(月) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

立場が人を育てる

 人の置かれた立場が人を育てていきます。もともとはそのような人物ではなかったのに立場によって成長していくのです。
 武道の場合であれば、道場を開き指導する立場に立てば、その道場の中で常に先を歩いていかなければなりません。また、最高の弟子を育てるためには、自分の中での最高の技を示していかなければなりません。師の道場で師に甘えて自分は二番目だと自負していたようにはいかなくなります。
 その立場に立っても成長していけない人もいます。弟子が上達したときに、自分で指導しておきながら、彼、彼女のほうが自分よりも上手だからと上達をあきらめてしまうときです。正しく教えていれば弟子のほうが上手だと思える部分も出てくるかもしれません。その時に自分に甘えてしまえば上達は止まります。
  師である以上はそれにまさった技を身につけていかなければなりません。その覚悟があれば上達し続けます。

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  1. 2020/06/14(日) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

子供の指導は別

 現代では小学生中学生のうちから試合をさせるのが普通で全国大会までありますが、これまで調査してきた江戸時代の各藩の傾向をみると道場に入るのは大体元服前後です。それ以前は父親や家族、親戚などが指導をしています。つまり、大人に混じって一緒に稽古修行をするのは大人としての行動の自覚ができるようになってからであったようです。当然、例外もあり頼山陽は小さなころに父親が不在であり指導できないため母親に連れられて司箭流を築山通欽に習っています。おそらくは個人指導ではないかと思います。
 貫汪館で子供の稽古時間と大人の稽古時間を分けているのはそのような理由によります。子供に大人のような技を身につけさせようとしているのではなく、自由にのびのびした動きのまま成長させ、自覚ができるようになってから、大人の稽古で成長させたいためなのです。したがって無理して外形を整えさせようとか、素人の大人が見て感心するような動きを身につけさせようっとしているわけではありません。
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  1. 2020/06/13(土) 21:25:00|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

子供の素直さを伸ばす

 子供の指導に当たっては早急に形の手順を覚えさせようとか、正しくとか、すばやく動けるようにとかを指導の中心にしてはいけません。とくに手順を覚えさせようとして型にはめてしまうと、形によって本当の自由を会得させることはできなくなってしまいます。初心者の子供は生まれながらの自由さを持っています。それを殺す指導をしてはなりません。子供が持っている、固定観念にけがされていない人本来の素直な心、素直な動きを大切にして伸ばしていかなければなりません。
 指導者が理に適う無理無駄のない動きをしていれば子供はそれを見習います。指導者が型にはまった動きしかできなければ子供は自由さを失ってしまいます。常に自分自身が鏡であれるかどうかを自分自身に問わなければなりません。

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  1. 2020/06/12(金) 21:25:02|
  2. 居合・剣術・柔術 総論

臨機応変に

 大石神影流の特徴の一つに附けのかまえがありますが、防具着用の稽古において構えは臨機応変に取ってください。

 嘉永4年(1851)5月19日に藤堂藩江戸藩邸での大石進種昌の試合ぶりの記録では桃井春蔵との試合で大石進種昌は中段にとって突き技胴切りの技で桃井春蔵を寄せ付けませんが次の天野将曹との試合では上段に取っています。

右仕合双方中段、又進上段ゟ(より)面を打、小手ニ打込、将曹やはすに切込候処ヲ左腹江進切ぬけ、かるし〱と申候処を数本、見事と参候由将曹答申候、其後敵乱正懸ケ候ニ付、上よりのり懸面を付跡江引、面三本打申候、将曹より見事之打一本も参不申候、

 大石神影流では試合のときにはこの構えをしなさいという規定はなく自由に使っています。初代大石進の弟は常に兄の進にしたがって他国に稽古に行っていたようですが、試合は二刀を用いたということです。

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  1. 2020/06/11(木) 21:25:00|
  2. 武道史

鏡新明智流

 先日、桃井春蔵について書きましたが、桃井春蔵が上段を取っていたため「鏡新明智流は上段」という印象があります。しかし、土佐の樋口真吉の嘉永5年12月11日の日記には下記のようにあります。

早起、八丁堀ニ趣、左右八郎痛処アツテ立合ハズ、始予亦疒(病カ)アリ、適来テ足下ノ技ヲ見スンハ遺憾也、予病ト雖モ黽勉闘技ヲ請、且予左右八郎カ他日大久保氏ノ門生ト試合セルコトヲ知、因テ強テ請、左右八郎病間児輩ノ相手而已、近日間ヲ得テ御沙汰セント、不得止也、門人数百、就中廿四五輩試合ス、頗当時ノカタケ口也、賞スルニ足ラス、笠井吉人小野某ト闘技、譟然桃井門人皆下段也

 桃井春蔵の門人は皆下段(現在の中段)であったと記してあります。

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  1. 2020/06/10(水) 21:25:00|
  2. 武道史
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貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)

Author:貫汪館館長(無雙神傳英信流 大石神影流 澁川一流)
無雙神傳英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術 貫汪館の道標へようこそ!
ご質問のある方は貫汪館ホームページに記載してあるメールアドレスからご連絡ください。記事へのコメントではアドレスが記されてないため返信ができません。

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